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コメント数 2394
性別 男性
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1.  悪い男 《ネタバレ》 
パトリス・ルコントをも軽く超えた「男性用」純愛ファンタジーの傑作。娼婦として男に抱かれれば抱かれる程、女にとって肉体は意味を成さなくなり、心の中では徐々に愛だけが純化されていく。そして以前の自分は海の中に消え、新たな自分が誕生する。そんな女をじっと眺めるだけの男にとっては、もはや言葉すら意味を成さない。男の愛も肉体や言葉を超越する苦しみの中で、徐々に純化していく。そして男は文字通り一度死に、この世に再生する。生まれ変わった二人には、金もセックスも言葉も要らない。二人でただ一緒にいるだけ。純粋なる愛を獲得した二人は今後、何ものにも悩まされることはない。このラスト・シーンは余りにも切なく、しかし余りにも幸福。物語の辻褄なんかどーでも良い、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-08 00:02:58)(良:2票)
2.  オアシス
韓流は伊達じゃないことを証明する、常識からは思いもつかない、二人の社会不適応者の壮絶ラヴ・ストーリー。社会生活を営めないこの男が、肉体的に社会生活を営めない女の何処に惹かれたのかは判らない。しかし男は、女を人間や障害者や同じ日陰者同士としてではなく、最初から単なる女として認識する。だから男は強引に抱こうとする。その時は余りの恐怖に失神してしまった女も、例えそれがレイプでも、生まれて初めて女として扱われたことで、障害者から普通の女に変わっていく。まるで打算の無い二人の心の中に湧出する、愛情という名の「命の泉」。やがて二人は、これまで「存在していた」に過ぎない社会の中で、輝きを放って「生き」始める…。「冬ソナ」で満足してるそこの貴方、これ観て驚け! 8点献上。
8点(2005-02-10 00:53:30)(良:2票)
3.  コースト・ガード
プロットから「民間人を誤射した兵士の苦悩」が描かれるのかと思ってたら、キム・ギドクがそんなありきたりな映画を作る筈も無く、チャン・ドンゴン演じる劇中の兵士は苦悩こそするものの、そこから一気に狂気へと走っていく。恋人を目の前でバラバラにされた女も気がふれ、やがて駐屯地から地域全体へと狂気が蔓延し始める…。通常のギドク作品は個の奥底に潜む人間の本能を描く寓話から普遍性を導き出してますが、本作はかなり社会性を持った「韓国映画」になってました。海岸線に戦場を「作り出し」、殺した相手が同胞の民間人でも兵士を表彰する軍隊。南北の軍事的緊張感が国中に広がり、徐々に国民をパラノイア化していく恐怖。本作は「グエムル/漢江の怪物」なんかとは目線の高さが違います、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-08 00:03:25)
4.  殺人の追憶
サイコ・スリラーであるとか軍政時代を描いてるとかいうこと以前に、(実際の未解決事件ということで語弊があるかもしれませんが)純粋に「刑事モノ」として面白い。本当にこれが実話そのままなら余りにもドラマチック過ぎる。猟奇連続暴行殺人というだけで充分異常な話なのに、誤認逮捕、田舎刑事の拷問による自白強要、本庁から来た近代的な捜査官、知的障害者、変質者、学校の怪談、雨、謎のリクエスト、いかにもな最重要容疑者、証人の轢死、etc.…と、優れた脚本家でもまとめきれそうもない出来事や人物が次々と登場してくる。また、丁寧で重厚な演出は韓流の底力を感じさせ、ソン・ガンホの人間味が重い話のアクセントになってる。本作は辛さの向こうに複雑な味を持つ上等なキムチの様な映画です、7点献上。
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-26 00:04:55)(良:1票)
5.  春夏秋冬そして春
ハリウッド映画の劣化コピーばかり量産してる最近の韓国映画界にあって本作の様な作品に触れると、韓流も捨てたもんじゃないと思えてくる。キム・ギドク作品は「魚と寝る女」しか観てませんが、本作は更にシュールな舞台設定の上、登場人物と台詞も更に抑えられ、これまで以上に寓話性が顕著になっている。そして、春夏は比較的普通っぽい展開でしたけど、秋になって、途端にキム・ギドクらしい作品になった。繰り返される人の一生の春夏秋冬。ある人生が幕を閉じても、必ず別の春はやってくる。芸術性も高いと思いますが、それ以上に本作は面白い映画です、7点献上。
7点(2005-03-16 00:08:28)
6.  春の日は過ぎゆく
極一般的な恋愛遍歴の1エピソードをそのまま切り取った、切ないラヴ・ストーリー。胸焦がす大熱愛でも運命の大悲恋でもないラヴ・ストーリーが、果たして面白いかどうかは別として、少なくとも本作は、これまでに私が観た恋愛映画の中では断トツにリアル。他愛ない恋愛感情の浮き沈みは、多くの男女の共感を呼ぶ筈(若い人には解らないかな)。特にイ・ヨンエの年相応の老け方と言うか、やつれ方と言うか、盛りを過ぎた等身大の容姿と、リアルに気まぐれな人物造形は秀逸。こういう女性は男の方からキッパリと別れないとダメ。美人なだけに性質が悪い。こうして女の車に傷を付けてた馬鹿な子供も、やがて男になっていくのです(このシーン、私にとっては余りにも予想外の行動だったので、大笑いしてしまった)、7点献上。
7点(2004-11-03 12:35:29)
7.  オールド・ボーイ(2003)
日本マンガの影響どころか、日本マンガを原作とした韓国製のサスペンス・スリラー(原作は未読ですが、かなり脚色されてるらしい)。観終わってみれば「ゲーム」に近い印象ですけど、洗練されたデヴィッド・フィンチャーの映像とは違って、こちらは韓国映画らしいユーモアも交えたパワフルな演出。そして「ゲーム」の様な物語の破綻も無く、復讐者にとって、そして復讐される者にとって最大の復讐が描かれていきます。映画はそれなりに衝撃の結末を迎えますが、個人的にはエピローグが余計だと思う(これじゃ別の意味で後味が悪い)。ところで、「華氏911」といい本作といい、今回のカンヌは全くタランティーノの趣味で選んだんじゃないかと思う。本作はカンヌではなく、ファンタ系映画祭での受賞こそ相応しい内容です、7点献上。
7点(2004-08-07 00:34:44)
8.  猟奇的な彼女
これもまた日本のマンガ文化に多大な影響を受けた様に感じました。従って日本人には、男勝りの女の子と軟弱な男の子のラヴ・コメディに新味は無いと思いますが、それをここまで嫌味無く「実写」で仕上げられたのは凄い(どうしてこのコンセプトに慣れ親しんでいる筈の日本でこういう映画が撮れないんでしょうか?)。建前上は男尊女卑(と言っていいのかな?)が日本以上の韓国では、それなりのインパクトがあったのではないでしょうか。脚本も何気ない伏線を見事に収束させ、納得のハッピー・エンドになってます。皆さんの仰る様にもう少し削れば、更に小気味良い映画になったでしょう。それにしても、チョン・ジヒョンが可愛すぎる(「初恋のきた道」のチャン・ツィイー同様、本作も彼女だからこその映画)。という訳で、7点献上。
7点(2004-07-29 11:18:22)
9.  KT
頻繁に韓国語が飛び交う所為もあって、全く邦画を観ている感じがしない。これは正に邦画のあるべき指針を示した第一級のポリティカル・サスペンス・エンターテインメント映画。1970年代を緻密に再現した映像。真正面から描かれる日韓の間に醸成された憎悪と侮蔑。そして、世界に対しては国家の体を成していない日本(役人・政治屋)が、国民に対してのみ国家権力を振りかざす変わらない理不尽。日本人主人公の掘り下げが甘い感じがするのと、金大中本人をもう少し劇中から遠ざけてシンボル化した方が良かったような気がするものの、この面白さの前では小さな傷です。平和ボケした日本の地に於いてさえ、日常の裏で何が起きているかは分かりませんヨ。という訳で、7点献上。
7点(2002-11-01 03:10:11)
10.  魚と寝る女
世界中のファンタ系映画祭の世紀末をスペイン映画「ネイムレス」と共に席巻した韓国映画「the isle」が、「魚と寝る女」という邦題(観てみればこの邦題はなかなか秀逸)で公開されていたとは迂闊でした…。しかしてこの映像表現は一見の価値有り。ホラーなのかラヴ・ストーリーなのか、現実なのか幻想なのか、過去なのか未来なのか? とにかく物語も台詞も廃し、愛への渇望と埋められない孤独を静かに、しかし文字通り痛烈に描いた秀作(デビッド・リンチより遙かに面白いけど、「自虐」って世界的な流行なの?)。ということで、7点献上。
7点(2002-04-28 18:07:45)
11.  シュリ
韓国のパワー漲る一本。国というか街が全面的に撮影協力しているのがうらやましい。確かに爆弾の設定とかに無理はあるけど、ロケ・アクション・パワーで押し切ってます。ラヴ・ストーリーも良く絡めてあると思います。ただ、主演のキム・ユンジンさんが松本明子にダブって見えてしまうのは私だけ? 韓国のエネルギーに7点献上します。
7点(2001-07-23 13:05:53)
12.  カル
「セブン」からの影響を隠そうともしてませんが、「ハード・ゴア・スリラー」の宣伝文句には偽り無く、猟奇性を表現する演出、そして死体の造形はピカ一。まだ韓流の勢いを感じることも出来ます。しかし映画的には、「謎を残したまま終わる」「観客に解釈を委ねる」、または「難解なストーリー」ということでは決してなく、単に「不完全な脚本」でしかなかったんだと思う。謎を残したいんなら犯人こそぼやかしたまま終われば良いんだし、後々「謎解き本」なんか出版することもない。「動機」の無い犯人がこんな手の込んだことをする訳ないので、そこを描かないのは「謎」ではなく単なる片手落ちでしかありません。私的には「謎」を残したことで評価が下がってしまいましたが、全体的に高品質なので楽しむことは出来ました、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-10-08 00:01:18)
13.  親切なクムジャさん
「復讐者に憐れみを」は未見。従って必然的に「オールド・ボーイ」との比較になりますが、ユーモアと容赦ない描写の混在というパク・チャヌクのカラーはそのまま。噴き出した回数は本作の方が多かったですし、演出スタイルの完成度も本作の方が上だと思いますが、クムジャさんの復讐計画が凄くあっさり進行するので、物語としての面白さはとても「オールド~」には及びません。しかし「これで終わり?」と思った後、非常にブラックでシュールな展開が待ち受けてるのでご注意を。私自身は、このクライマックスの展開の所為で逆にテーマがボケてしまった様な気がします。こんな展開にする位なら、最初から復讐者の群像劇として組立てた方が良かった。ところで、このナレーションは娘ってことでいいんですよね? 6点献上。
[試写会(字幕)] 6点(2005-11-02 00:05:02)
14.  風の丘を越えて~西便制
パンソリがどういったものか全く知識が無かったんですけど、これでまた一つ勉強することが出来ました。私の解釈は、「恨」とは歌い手の生きてきた人生そのもの。正に人生を賭して歌い続け、人生を超えることでパンソリが完成する。前述した様に全く知識の無かった私でも、ラストの歌はそれまでの歌と全く違って聞こえ、恨を超えたことがひしひしと伝わってきました。しかし映画としては時間の経過が判り辛く、構成にもう一工夫あっても良かったと思います。それでも、起きて鑑賞することもままならなかった「旅芸人の記録」よりは楽しめた旅芸人の物語です。という訳で、6点献上。
6点(2004-12-28 01:35:45)
15.  火山高
ま、評判悪いのも頷けますけど、私にはそれなりに面白かったし、こういうベタな馬鹿映画をこのレベルにまで仕上げてしまう韓国映画界を羨ましくも思った。「猟奇的な彼女」にしても本作にしても、その源流が日本にあることは明白。遂には日本マンガを原作にして、日本では為し得ない完成度の映画を作り、カンヌのグランプリまで獲ってしまった。これは日本が「地獄甲子園」レベルで留まっていることと同時に、非常に由々しき問題です。我が国はアメリカ以上のコンテンツ大国なのですから、邦画界の本気の改革を望みます。本作はそのことを改めて教えてくれました、6点献上。
6点(2004-10-22 00:06:03)
16.  JSA
やはり改めて韓国の映画事情を羨ましく思わせる一本。内容云々以前に、「映画」としてオープニングの梟からラストの写真まで隙なく作り上げられているところに感嘆(確かに「シュリ」と比べても、ものすごいレベルアップ)。唯一【shin】さんに同じく、構成にもう一工夫欲しいところが私的にも残念(回想を中盤で一気に見せないでもっとミステリアスな展開にすれば、皆さんに評判の悪い美人調査員も生きてきたと思います)。重みはだいぶ違うでしょうが、日本でもアメリカ占領下の沖縄と本土を舞台にした映画ってのもいいかもしれませんね。以上、隣国に嫉妬しつつ6点献上。
6点(2001-12-06 22:58:31)
17.  誰にでも秘密がある 《ネタバレ》 
艶笑度がやや高めてありますが、基本的には「アバウト・アダム/アダムにも秘密がある」のまんまリメイク。しかしラストに、物語のコンセプトを180度変えてしまう変更が加えられている。アダムが三姉妹を独り占めして(見方を変えれば三姉妹が理想の男を共有して)終わる「アバウト~」に対し、リメイクでは理想の男はこの世に存在しないものとし、三姉妹と冴えない男達が急ごしらえのカップルを作って終わる。艶笑度を高めておきながら、何で良識に縛られた陳腐なラストに変更してしまったんだろ?(オリジナルのアダムの目的も私には良く解りませんでしたが、本作のビョン様のやりたかったことはもっと解らない…) この辺に韓国社会に根付く男女関係の保守性が表現されてるのでしょうか? 5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-08 00:04:14)
18.  グエムル/漢江の怪物
「廃棄物13号のパクリだ」という声も聞こえてきますが、確かに怪物の設定や造形は13号に近い(足の生えかけた巨大なオタマジャクシみたいな感じ)。たぶん魚のミュータントの筈なのに、ほとんど両生類みたいな活動も合点がいかない。パニック描写もオープニングだけで、後は地味に話が展開していくのも少し期待外れ(ラストも爽快感無し)。ポン・ジュノ独特のユーモアも今回は解り難い(会場には韓国の方もいた様で、その方達は大ウケでした)。また、こんな怪獣映画でも、韓国特有の被害者意識が前面に出てたのが非常に気になりました。劇中で悪いのは全部アメリカ人。せめて13号かヘドラ並に、文明批判、若しくは人間の愚かさを描いて欲しかった。しかし作劇に反して、映像は良く出来てました。我が国が「WXIII 機動警察パトレイバー」などという辛気臭いアニメで足踏みしてる間に、またしても隣国に先を越されてしまったのは素直に悔しいですね、5点献上。
[試写会(字幕)] 5点(2006-09-01 00:06:31)
19.  THREE/臨死
特にアナウンスが無いんですけど、アジア三ヶ国によるホラーの競作ってのは、原題も同じだし、もしかして「美しい夜、残酷な朝」の前作に当たるのかな? で、こちらは「美しい夜~」に比べると、ヴィジュアル的に今一つ印象の薄い仕上がりです。「memories」は使い古されたネタの為、早々とオチの割れてしまう都会的(?)な韓国ホラー。「the wheel」は、タイの伝統芸能である「フンラコンレック」の世界を舞台とした怪談。はっきり言って一番ワケ判りませんでしたが、一番興味深かったです。香港の「going home」は、死者の甦りをテーマとした東洋的なゾンビもの(?)。流石に大御所ピーター・チャンだけあって、【パブロン中毒】さんのお書きの通り、映画的な完成度は一番だと思います。という訳で、全体をひっくるめて5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-27 00:04:27)
20.  マリといた夏
韓国らしいノスタルジーと湿っぽさを感じさせる、韓流版「おもひでぽろぽろ」って感じ。たぶん全編デジタルで製作されてるんでしょうけど、落ち着いたトーン、輪郭線の無いシンプルなキャラクター・デザイン(どことなく切り絵風であり、中国アニメ風でもある)、そして素朴且つ写実的な美術で、独特な雰囲気を構築してます(カメラワークや絵の動きも、わざとぎこちなくしてある)。今一つ主人公の「現実」と「夢」との接点が感じられなかったことと、終始テンションの低い話運びだった為、私的には退屈の一歩手前という印象ですが、映像は一見の価値があるかもしれません、5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-15 00:03:14)
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