1. 亜人
《ネタバレ》 原作・アニメとも見ていません。 そのせいか、見終わって疑問だらけでした。 永井が佐藤と敵対関係になるまでの二人の関わりが描かれないので、 地獄から救ってくれた恩人なのに、何で逆に戸崎の味方になってるの? としか思えません。 「嫌いだから」という問題じゃないでしょう。 大体、亜人だからってあんな残酷な人体実験をやる政府の方が悪いでしょ。 佐藤が20年も地獄にいたと知ったら、そっちに肩入れしたくなります。 永井はたった3日で救ってもらったのに、なんで政府の味方するのか、 自分と妹さえ平穏に暮らせればいいってのも、全然共感できません。 戸崎と女性亜人の関係も良く分からないままだし、 黒い幽霊が何でどのタイミングで出るようになるのか、 政府は佐藤が逃げた後何の対策もしてなかったのか、 ただの研修医の永井が何故傭兵並みに戦えるのか、 猛毒ガスの保管があれほど杜撰なのはあり得ないとか、 もう疑問だらけ。 原作読んでない人は放置ということですか。 アクションやCGは良くできてるので、その点だけ見ごたえありました。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-07-07 17:35:50) |
2. 暗黒女子
《ネタバレ》 原作未読。前知識も無く期待もしていなかったおかげで、思いのほか面白く見れました。 ただ、退屈はしなかったけど、いろいろ無理な設定が多くて見終わってからモヤモヤしました。 まず、闇鍋と、やけに意味ありげなカメラワークで、最初からオチの予想がついてしまうのはどうなのかなと。 また「皆の憧れの太陽のような完璧な美少女」という設定なのに、 普通の地味な人がキャスティングされているのも納得いきませんでした。 何より「いつみが死んだ」という事が、何故曖昧のまま許されているのか疑問。 噂と小百合の演技だけで納得できるものではないでしょう。 最後も、本当に小百合がいつみを殺めたのだとしたら、普通に考えて小百合の方が弱みを握られることになるのでは? そんなわけで、最後無理にホラーにしなくても、小百合が自作の小説を朗読してオチをつければ良かったなと思いました。 例えば、いつみは本当に転落死した。何故なら私が花壇に置くはずのマットやネットを用意しなかったから。 というのや、自殺の理由は脇役たちへの復讐ではなく、先生に捨てられ絶望したから。 だって、先生の本命は私だったんだもの、 とかなら、もっと面白かったのに。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-02-19 19:19:54) |
3. あやしい彼女(2016)
《ネタバレ》 オリジナルも面白かったけど、こちらもかなり楽しめました。 多部ちゃんは可愛くて演技が上手だから安心して笑ったり感情移入できました。 歌は特別歌唱力があるほどではないけど、声が綺麗です。 そして映像マジックもあるけど、感情こめて歌う姿は心を打ちました。 「悲しくてやりきれない」の歌に乗せて、若い頃幼子を抱えて必死に働く苦労の映像には涙が溢れました。 オリジナルより恋愛部分は簡単にして親子の愛情をメインにしているし、嫁姑問題も無くして、倍賞さんの意地悪婆振りが足りないし、随分軽い感じの話になっています。 その点ちょっと物足りなかったし、冒頭で、孫に輸血するシーンから始まるのもどうかと思いました。 ちょこちょこ不満はあるけど、全体的にシンプルにまとまって良かったと思います。 [映画館(邦画)] 7点(2016-06-27 23:22:04) |
4. IAM A HERO アイアムアヒーロー
《ネタバレ》 原作既読、愛読中です。漫画原作としては成功してるほうだと思います。 大泉洋がちゃんと英雄君になってました。 そして、原作よりヘタレスケベキャラを薄めて、最後はヒーローになってるところは、大泉ファンだったら満足でしょう。 不満は、やっぱりテッコが本当に英雄を好きなところがわかりずらかった点とヒロミとの絆の描写が飛ばされてる点です。 ZQNになったテッコが歯を全部取ったのは、僅かに残る理性が英雄を守ったと思ってるけど、そこはすっ飛ばされて、単にドアを齧って歯が取れたみたいになってるのは残念でした。 また、ヒロミが英雄を好きになるのはずーーーーーと後だし、英雄がヒロミを必死で守ろうとするまでの二人のエピソードが描かれないので、ただ成り行きで知り合っただけなのに命がけで守るって偉いね、みたいになってるのもなんだかなーと思いました。 ちょっとキャラと合わないんじゃないかと思ってた長澤まさみが、ちゃんと藪=小田さんになってたのは意外でした。 ZQNも良くできてました。リアルな特殊メイクで、血もリアルな黒っぽい血の色だし、CGとの合成も違和感ありませんでした。この大量のZQNを見るだけでも見る価値あると思います。 ヒロミが半分ZQNになったままで特に活躍もせず、今回別に必要ないままなので続編ありきなのかと思いましたが、これはこれで終わって良いと思います。 とはいえ、続編あったら観に行きます。 [映画館(邦画)] 7点(2016-06-27 23:12:30)(良:1票) |
5. 明烏 あけがらす
《ネタバレ》 福田監督・脚本、巧者ぞろいの出演者ということで、期待値を上げすぎたようです。 ところどころ福田作品らしいセリフや役者の演技で笑いましたが、終わってみれば物足りない感じで惜しいと思いました。 一番残念なのは、ナオキが大金を夢と思い込む最初のところから、あぁこれは皆で仕組んでるんだろうと感じてたら、案の定早い段階でノリオとアオイの態度で、それが決定的になってしまうことです。 だから、ナオキが殺されるかもしれないという切迫感が無くなってしまいました。 意図的だとしたら、オチが普通過ぎるので効果的ではないと思います。 ナオキにも、ギャーギャー言ってる割には悲壮感が無いし。 本当に殺されるなら、逃げるんじゃないでしょうか、普通。 一場面だけで繰り広げられる話も、「キサラギ」では、その場面での話が自然だけど、こちらは、ずっと店の地下にいる必然性が無いですし。 良かったのは、佐藤さんの小島よしおのマネ(「北の国から」よりこっちの方が面白かった)と、城田優が役にハマってたこと。 ムロさんは安定のウザい演技で最初は笑ったけど、ちょっとしつこかった。 菅田くんは、良くも悪くも無かったというところです。 結論として、これはやはり舞台の方が面白いと思います。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-11-16 22:19:05) |
6. 青い春
《ネタバレ》 将来への不安、不安定な自我、危ういバランスの友達関係、ガキの粋がりや暴力性、精神的な未熟さ故の純粋な面、そんな時期を良く描き出した作品だと思います。 まさに青い春。 屋上の手摺の肝試しというか根性試し。見てるだけで怖くて冷や冷やします。 絶対誰か死ぬんでしょ、でも死なないで、と思いながら見てたら、青木があんなことして。 もういいよ、青木、やめろよ、九條だって、同じ高校生だよ。それほど何も考えてないよ。だからやめろ、って見ながら思わず言ってました。 青木の気持ちが切なくて泣きました。 暴力描写やヒリヒリした感じのシーンが多い中、マメ山田の花田先生のシーンは癒されました。 不良でも真面目でも、青い春を過ごした人なら、胃の辺りにズンとくる作品だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2014-11-19 23:59:29)(良:1票) |