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1.  鉄人28号 《ネタバレ》 
実写?アニメにしか見えない。最大の見せ場のロボットの動きが驚くほど緩慢でぎこちない。殴られたり、倒れたりしても傷ひとつつくわけじゃない。映画史上実写とまがうCGが出たのが「ジュラシック・パーク」1993年。この映画は2004年。日米でこんなにも差がでるものなのか!中学生以上なら見向きもしないレベル。ロボットの造形も悪い。かっこよくないです。鉄人の目はは人の目に似ていて、それで愛着が湧くのですが、この映画の鉄人の目は真っ赤でロボットそのもの、愛着など湧きません。敵ロボットもしかり。原作だとかっこいいのに…。戦闘ロボット映画ですから、ロボットに魅力がないのは大問題です。 ◆正太郎君ですが、原作では勇猛果敢な天才少年探偵です。大邸宅に1人で住み、スポーツカーを乗り回し、拳銃をぶっぱなし、敵をなぎ倒し、大人顔負けの推理力を持っています。鉄人の操縦なんて朝飯前です。ところがこの映画の正太郎君は普通の小学生。鉄人の操縦も覚束ないレベル。そんな正太郎君を誰も見たくありません。「鉄人28号」は正太郎君が当たり前に操縦できるところから物語が始まるわけです。それなのに本作では正太郎君の成長物語にしてしまいました。ヘタレキャラの正太郎君を見て、ファンの方はみんながっかりしたでしょう。演出が本質的に間違っています。正太郎君と鉄人が大活躍してこその「鉄人28号」なのです。そこを履き違えては「鉄人28号」になりません。◆物語に深みがありません。正太郎君の父と敵ボスがかつて同じ研究所で働いていたという伏線が活かされていない。ラストの核爆発も、もっとタメがあってしかるべき。◆正太郎君の母は大怪我したけど、特にそんな怪我するような場面はなかったなあ。監督に才能が無いのは十分伝わりました。推定興行収入は1億~1億五千万円の最低レベル。原作が人気があるといっても安直なリメイクでは大衆を惹きつけない格好の例。ノスタルジーだけでは良い映画は作れない。オールドファンがダメ鉄人、ダメ正太郎を見に来ると思ったのか?新ファンが共感すると思ったのか。単なるお金の無駄遣い、時間の無駄遣いでしかない。
[地上波(邦画)] 2点(2011-10-30 22:09:23)
2.  田園に死す 《ネタバレ》 
母を否定することが物語の原点。母は毎日小言を言い、狂った時間で拘束し、東京(外界への憧れの象徴)行きの汽車に乗ることを許さない。父は不在。イタコの口を借りて会話はできるが、母はそれも否定する。華やかな見世物小屋(理想的な世間の象徴)があるが、その実態は不健全で変態的なものだと知ってしまう。隣の人妻と駆け落ちをするが失敗。母がいる限り自由は無く、成長も無い。貧しくて、猥雑で、因襲に縛られた東北の寒村に縛られ続けるのだ。それから20年。男は大人になり、東京に出たが、依然として母親と暮らしていて、拘束は続いている。男は自分の惨めで汚れた過去を変えることが出来ないかと、理想的に脚色した自伝映画を作ってみた。それでも過去は変わらなかった。あるとき「3代前のおばあちゃんを殺したらどうなる」という知人の言葉から、母殺しを連想する。だが現実に母殺しはできない。母が存在しなかったら自分も存在しない。それならば昔の自分にやらせればよいではないかとう発想で、男は恐山で昔の自分と対面する。恐山は死者と生者、過去と未来が交差する賽の河原。「過去を改変するには二人の共同作業が必要だ」言葉巧みに母親しをけしかける。だが昔の自分は東京帰りの女に童貞を奪われ、汚れてしまい、女と東京へ駆け落ちしてしまう。変な風に過去が改変されてしまった。仕方なく男は母殺しを決意。実家にいくと、母は何の疑念も見せず、未来の息子を受け容れる。息子のことなら何でも受容してしまう圧倒的な存在感。男は母殺しは到底出来ないと悟る。母と自分は一如、血と呪縛は断ち切れない。次の瞬間、時代は現代に戻る。二人は現代も未来もこうして生活(食事)を続けるのだ。母を否定した男は田園(過去の故郷)に死す。【象徴】①3人の女は母の女性性の象徴でもある。共に不幸であることが特徴。隣の人妻は貧しくて、愛なき結婚をし、昔の男と再会して心中する。儚い女だ。間引き女は父無し子を産み、村の因襲に抗えず、子供を川流しにして失踪する。悲しい女だ。空気女は夫が浮気しても、嘲弄されても、誰かに殺されそうになっても許してしまう。愚かな女だ。間引き女と交わったことは、近親相姦を暗示する。②赤ん坊を流したとき、雛流しの発想から雛壇が流れてくる。雛壇は鎮魂の象徴。③白粉は恐山(時空の交差する超空間)の住人であることを表している。④原色=思い出は醜く、美しく、エロティック。
[DVD(邦画)] 7点(2011-09-18 23:59:11)(良:1票)
3.  点と線 《ネタバレ》 
アリバイ崩しの刑事の説明。「犯人は福岡から東京、東京から札幌へと飛行機を利用、小樽まで汽車で引き返し、函館から来る急行「まりも」に乗り、札幌に電車で到着したように見せかけた」だが飛行機の乗車名簿に犯人の名前はなく、乗客に偽名はなかった。オチとしては三人に名前を貸してもらったわけだが、トリックとしては最低。青函連絡船の名簿トリックも他人に頼んだだけ。子供だましだ。 ◆二人が一緒に死んでいたから情死と思われた。ということは別々の場所で死んだことになる。しかし、その場所で死んだかどうかは、失禁痕などから簡単に判断できる。又目撃されずに死体を運んでくるのも大変だ。杜撰な警官と犯人だね。 ◆最大のトリックは東京駅のたった4分間の目撃情報。二人の女中に佐山とお時を目撃させるのは比較的簡単だが、佐山とお時にあの時間あそこを歩いて電車に乗らせるのは困難だ。佐山とお時は顔見知り程度なのだし、誰かが近くで誘導しない限り、まず不可能。安田の妻にやらせるしかないでしょう。 ◆佐山が1月14日から1月20まで誰とも連絡をとらないのも不自然。家族や親しい友人があるのだから、誰かに相談したと思う。 又1月14日あさかぜに乗車したお時が熱海で一人だけ下車して19日に安田の妻が訪ねて来るまで、誰とも連絡をとらなかった説明もない。少なくとも家族や友人には連絡を入れるのでは? ◆さらに安田妻が1月の寒い夜に佐山を香椎の海岸まで連れていくのにどう誘ったのか説明がない。同じく安田がお時を香椎の海岸まで連れていく説明がない。どんな誘い文句が考えられますか?情死旅行なのに佐山が一人で泊るという不自然さ。すぐ警察に勘づかれますよ。いろいろと設定に無理が多いのだ。賢い犯人なら二人を列車で博多まで行かせ、一緒に泊まらせます。安田の妻が同行しながら別行動をとり、宿屋で青酸カリを飲ませれば済む。これなら安田は苦労してアリバイを作る必要なしです。 ◆肝心の汚職捜査はどうなったのか?そのエピローグもなしに無理心中で終わってしまった。安田妻の心理が理解できません。病弱で夫婦関係ができないから愛人を了承。でも第二の愛人が登場すると夫を独占したいので無理心中。女は夫の汚職のことも知って、殺人を手伝っている毒婦なのに。28歳なのに実年齢40歳の女優が演じるのも違和感あり。犯人がすぐ分かる演出も限定対象。
[地上波(邦画)] 4点(2011-09-12 20:11:28)
4.  天国と地獄 《ネタバレ》 
犯人は貧民街の三畳間アパートから丘の上の豪邸を見上げる生活を続ける中で、豪邸の主である権藤に対する歪んだ憎しみを熟成させ、遂に憎悪が生き甲斐にもなった。犯人が憎んだのは権藤という個人ではなく、貧困という不幸な境遇と社会の不平等、不条理。◆犯人は不幸な境遇に負けたわけでは無い。それどころかインターンで、成功の一歩手前、もうすぐ貧困から脱却できる状況。それにも拘らず犯行を決行したのは、世間に対する挑戦状。天国にいる者を地獄につき落す快楽もあるが、誰よりも知力に長け能力がある自分に対して冷たい仕打ちしかしてこなかった世間に対する挑発行為であり、途方もない自己実現の方法。◆人の命を救うべき医者が、人を殺すという矛盾。絶対善と絶対悪の逆転。天国から地獄への転落。犯人が望んだものは、上辺だけのきれいごとを並べ立てる世間に対して、人生の不条理をいやという程見せつけること。◆だが所詮犯人は世間知らず。犯人が天国の住人と思っていた権藤の生活も決して甘いものではない。彼は見習い職人から身を起こした苦労人であり、成功した今でも会社の権力闘争に巻き込まれ、安住した生活を送れていない。憎しみの対極として想定した相手は、実は似た者同士だった。◆計画は用意周到でトリッキーだが、甘さも目立つ。ジャンキーは殺すが子供は殺さない。子供に顔と車を見られ、窓からの景色や道も覚えられている。ジャンキーの死亡を確認せず、金も回収しない。車は目立つ場所に放置。電話で声色を使わない。◆犯人は権藤に何を伝えたかったか。死ぬのは怖くないと強弁。震えは恐怖ではなく、拘禁症状。憐みの気持ちで見られたくない。「私が死刑になって嬉しいでしょう」と挑発。みじめな死にざまであったと思われたくない。最後の強がりだが、心の弱さが露呈して絶叫。敗北を認めた瞬間である。彼の主張は一人よがりに過ぎなかった。死の残酷さを強調して終了。余韻が残る。【気になった点】①新聞社が警察に要請されて犯行のお札使用という偽情報を発表のはあり得ない。報道の両親に反する。②犯人に犯行を再現させるために泳がせる事はあり得ない。そのせいで第二の殺人が行われた。警察の大失態だ。警察は犯人の刑期が軽いから死刑にさせる小細工などはしない。③親父(社長)が最後まで登場しない。④会社での様子が描かれてないので、権藤の凋落ぶりが伝わらない。⑤尾行や麻薬街のシーンが無駄に長い。
[DVD(邦画)] 9点(2011-01-10 05:32:03)(良:2票)
5.  出口のない海 《ネタバレ》 
【時代考証】①学徒出陣壮行会が昭和18年10月21日、その夜に19年9月発売の「ああ紅の血は燃ゆる」を歌う。②男女がアベックで歩く。当時若い男女が歩いていると「軟弱である」という理由で警察に拘置された。実の妹であっても一晩留置された例もある。学校に知れると鉄拳制裁の対象。③駅で旗を振る派手な出征兵士壮行会、昭和19年にこのような光景はない。出征の状況がスパイに筒抜けなので、国が自粛させていた。④明大近くの喫茶店が、そのまんま現代。⑤敵の大型輸送船が単独航行しているが、輸送は護衛艦がつくもの。日本近海での単独行動はありえない。⑥「俺の回天を直せ、直せ!」と泣くシーンがあるが、海軍男子はあんな女々しくは無い。【失望】①唯一の回天攻撃成功シーンが省略。艦内の様子も、轟沈の火柱も出さない。回天を馬鹿にしてる?②主人公並木は演習の事故で死ぬが、事故の詳細が描かれていない。③並木は甲子園のヒーローで大学野球のエース、家はさほど貧しく無く、恋人もいる。非常に恵まれているが、訓練ではヘタレキャラになる。エースがもたついていてはダメでしょ。違和感あり。④並木の死体引揚は20年9月17日以降で、死後2,3ケ月経過しているのに腐敗してない。⑤キャッチャーは最後まで魔球を否定していた。並木とは不仲のまま。⑥現代の価値観から出る言葉を、彼らに語らせている。「この戦争は負ける」「アメリカ兵にも家族がある。戦争とはそういうことだ」「回天を伝えるために死ぬ」「一年が過ぎたら僕のことを忘れてほしい」やたら説教臭く、リアルな人間ドラマが描けていない。⑦並木が妙に物わかりが良く、優等生で、教科書的人物。共感できず、感動もない。教科書を読んで感動できないのと同じ。⑧「出撃して戻ってきた者には冷たい視線が浴びせられた」と語るだけ。憔悴や悩みが描かれず。⑨並木の視点から、整備士の視点になる。⑩生存者のその後が描かれず。⑪「お前は歌がうまい」はずが下手。⑫芝居がへた、特に主役の人。セットも貧相。【感想】回天は魚雷、爆発シーンを描いていないのはどういうことか。意図的なのか、制作費の節約なのか。回天の欠陥だけを描いている。◆主人公とは対照的なマラソン選手との駆け引きはよかった。「軍神になりたい」などと考えるのは小作の子ぐらい。出撃できず失望していたが、また走り出した。それを見て笑う並木。説明してないが言いたいことは伝わる。良い場面。
[DVD(邦画)] 4点(2010-12-29 02:17:26)
6.  Dear Friends ディア フレンズ 《ネタバレ》 
◆「友達と命」をテーマにした薄っぺらな難病もの。極端にベタな展開、ご都合主義のオンパレードで、何度も苦笑。登場人物があまりにステレオタイプで実感が湧かない。さながらギャグのよう。脚本家の頭の中でキャラが踊っているだけ。どこにもいそうになり人たちばかりでは、真の人間ドラマは描けない。物語は起伏があって飽きない。◆リナは美人でスタイル抜群の女子高生。カリスマ読者モデルで、夜はクラブクイーン。美貌故に周囲から持て囃され、多くの取り巻きがいる。男友達も多い。学校はよくさぼる。性格は悪く、常に高飛車で、友達の男を寝取っても「友達は必要な時に利用するもの」と嘯く。自分が悪いのに文句を言ってくる同級生にはブス呼ばわり。母のスープは叩き落し、盲人に席も譲らない。◆何故そんな性格になったかというと、父親が多忙で家族を顧みず、母親は愛情過多タイプで甘やかされて育ったと言いたいらしい。◆リナがダウンし、入院。難病の幼女カナエが話しかけてきて、「押しかけお友達」に。ミキという女子高生も「友達だから」と見舞いに来る。でもリナに彼女の記憶はない。◆退院するが癌と判明し、再入院。抜けだしてクラブに行くがカツラが取れ、雨の路上で泣き崩れる。偶然通りががったミキに助けられる。◆カナエが坊主姿になり、「死ぬかも」と弱気。リナは「死ぬな。仲間なんだから」と元気づける。カナエ転院する。◆ミキは小、中、高とリナと同じ学校。リナの誕生会に呼ばれて優しくされ、オルゴールをもらう。理由を聞くと「友達だから」。ミキはいじめられっ子でリストカットを繰り返してきたが、オルゴールに何度も勇気づけられてきたと。ミキにとってリナは心の友達だった。 ◆リナは癌が乳房に転移したこととカナエの死を知る。飛び降り自殺を試みるが、ミキが自分の胸を切って思いとどまらせる。ミキはカナエから「マキちゃんがリナを助けてあげてね」と託されたことを語る。そして二人ともリナから勇気をもらっていたとも告げる。「生きていたからリナちゃんのような友達と巡り会えた」◆リナ乳房切断し、退院。ミキの姿なし。胸を恋人に見せて振られる。再び病院で飛び降り自殺を試みるが、ミキが現れて説得。ミキは難病で動けない体になっていた。ミキに心配させたかくなかったから黙っていたのだ。◆リナはミキを看病するために看護婦になる。ミキ死亡。
[DVD(邦画)] 3点(2010-07-23 02:38:54)
7.  天然コケッコー 《ネタバレ》 
【そよさん】心やさしい少女。下級生の母親的存在。思い出をとても大切にする。それは大沢が捨てた校舎の石を捨てれなくて持ち帰る挿話に集約されている。「もうすぐ消えてなくなると思えば、些細なことが急に輝いてみえてきてしまう。一緒に登校したことを奇跡みたいに思い出すことがあるのだろうか」大沢に愛のある接吻はできなかったが、黒板にはできた。ジャケットにこだわるところはリアリティがあります。 【大沢くん】いつも無愛想でつまらなそうな顔。両親が離婚し田舎へ引っ越すという悲運を負う。都会ずれし、プロレスとゲームが趣味。自殺者に花を供え、拝んでいるさやに無理やりキスしようとするほど無神経。「おまえの手、おしっこくさい」「(膀胱炎の子を心配するそよに)よかったじゃん、ガキの子守りしなくてすむし」などと心無い発言が多い。「この高校パス、だって坊主じゃん」「都会の高校行くかもしれん」でもそよの温かさにほだされ、田舎の学校に残ることに。悪い人じゃないんだけどね。 【感想】修学旅行で都会の喧騒に馴染めないそよだったが、ふと町騒が山の音と同じだと気づく。幻想的な映像と音楽が流れる。新しい世界との折り合いがついた瞬間だ。「あんたらとはいつか仲良くできる日がくるかもしらん」元気になって大沢の手をとって歩きだす。少女の心の成長の一頁を鮮やかに切り取った場面です。そよとって大沢は外部世界の象徴。彼から刺激を受けつつ、ささやかな冒険を通して、時には傷つきながらも成長してゆく姿が瑞々しく描かれています。大沢の魅力が少ないのが残念。さやを救った場面くらい。あとは接吻のおねだりばかり。田舎の人の心に触れ心が癒され、やさしい少年に成長してゆくのが理想なのですが。ロングショットによる長回しや合間に挿入される季節の映像が印象的。ラストショットは少し作り過ぎでしょうか。「扉から教室を見るさや」から「窓から教室を見るさや」への転換は見事ですが、陽光浴びるカーテンのゆらぎ、満開の桜の位置、舞う花びらなどコテコテです。きっと私の心が汚れてるからそう見えるのでしょうね。反省。不倫、ロリコン男など田舎を描くのにリアリティありましたが、映画の主題からして不要でしょう。短縮して短編映画の如き雰囲気にすれば傑作になれたかも。題名は「天然の鶏=地鶏」で田舎に自然に暮らす人のこと。ボロイラーにはなりたくなりですね。心は地鶏で居たいです。
[DVD(邦画)] 7点(2010-06-09 17:34:27)(良:2票)
8.  帝都大戦 《ネタバレ》 
うーんと、物語がわからないままに進んでゆく。昭和20年元日の空襲で、少女みよは盲目となり孤児となった。途中の幻想シーンで昆虫みよちゃん、みよちゃん加藤(最高!)などが出てきて、エンディングもみよと雪子(南果歩)の再会です。でもいろいろ出てくるわりには物語には絡まないですね。霊能者が光って見えるそうですが、みよも霊能者なのでしょうか?観阿彌(丹波)と近衛らで東亜一の性能を誇る電波搭を利用して連合国首脳の調伏(呪い殺す)を計画します。荒唐無稽ですね。霊波は機械で増幅できるという考えが背景にあります。サイキッカー中村と加藤の決闘シーンでも使われてました。東条英機が出てましたが、この時期には半引退状態だったはず。調伏を阻止しようとするのが加藤。加藤は帝都に巣食う怨霊達の化身。前回では将門を蘇らせようとしてましたが、今回は米英の味方をして、東京を火の海にしたいようです。雪子は将門一族の最後の生き残り。加藤につけ狙われますが、不思議と襲われません。前半加藤が出没しても、すぐ消えることが多いのでイライラしますね。闘っても止めを刺さない場合も多い。観阿彌の現場に現れますが、すぐ消え、中村と軍人が追います。どうやって追ったのか、ともかく日劇に。ここでの残虐な殺害シーンが最大の見せ場でしょう。野沢直子はB-29ではなく、艦載機のP-51の機銃掃射で殺されます。最後にどんでん返しが。観阿彌の調伏は連合国首脳ではなくヒットラーに対してのものだった。日本を敗戦に導くことで帝都を護ろうとしたのです。雪子と加藤の対決はあっさりもの。観阿彌と加藤の対決がないのが残念(全身お経の芳一僧には爆笑)。三人で団結して加藤と戦るシーンがあればよかったのに。加藤に子分がいないのも不満。いつも一人じゃん。計画を阻止するには鉄塔を壊せばよいことに気付け!軍の首脳部を襲うとか、自分で帝都を爆破するとかすればいいじゃん?この人わかりづらい。
[DVD(邦画)] 3点(2009-05-08 04:09:02)
9.  天国の本屋~恋火 《ネタバレ》 
整理してみます。健太は楽団をクビになる。理由は不明。きっと独りよがりな演奏だからでしょう。気が付くと天国に。理由は不明。最後戻ってきた理由も不明。自殺の暗示は無し。恐らく翔子(竹内)に曲を完成させて地上に届ける役目だったのでしょう。天国は心の傷のリハビリの場所ですが、健太には関係さなそうです。さほど成長したとも思えませんし。翔子は花火工房の事故で、左耳が聞こえなくなります。それでピアノが弾けなくなり(普通に考えて弾ける筈ですが)花火師の恋人瀧本(香川)に「責任をとって花火を辞めろ、婚約は破棄する」と宣言。入院して花火を待ちますが(本当は辞めてほしくなかったの)、花火は上がりません。花火が曲想の組曲は中断のまま天国へ。瀧本は花火を辞め、自堕落な生活を送る。生き物が好き。わかりやすいです。香夏子(竹内)は翔子の姪。一人二役する必要はなかったですね。瀧本に翔子が花火を待っていたことを告げ、花火を作らせようとします。瀧本に立ち直ってほしいわけですが、かなり強引です。ビンタ合戦は違和感ばりばりで、こっちがビンタを食らった感じです。香夏子は翔子の妹か親友にしておけばしっくりしたのに。ラストは天国のピアノと地上の花火の夢のコラボ。天国のピアノが地上に届くのはわかるけど(届け人がいる)、花火はどうして天国に届いたのか?瀧本は何故花火大会が終わってから花火を上げたのか?また花火をどこで作成したのか?(工房の人は知らなかった)また健太が本屋のピアノを開けることができなかったのはなぜ?その他、天国では好きな人に会えない(自殺を防ぐため)といっていたのに由衣は弟に会えました。なぜ?由衣に恋する店員が由衣が死んでないことを知らなかったのはなぜ?戦前の子は戦前の服を着てましたが、なぜ?いろいろと説明不足のところがあります。この映画の最大の見せ場は、心の傷を負った瀧本と翔子が、トラウマを振り払い、それぞれ花火を作り、曲を作るところです。そこの愛の完成があるのです。それが中途半端。瀧本は作っている場面がないし、翔子は健太に手伝ってもらってますね。そもそも花火から曲想を得る筈ですが。両者の心の成長が見えないのが残念です。花火を見て翔子が即興で曲を奏で、健太の腕を通じて地上にも届くという脚本にすれば感動的だったのです。花火、ピアノ、天国、本、恋…、材料はよかったのですが、できたのは湿っぽい花火でした。
[DVD(邦画)] 5点(2009-05-07 06:06:18)
10.  帝都物語 《ネタバレ》 
実相寺監督の独特の芸術的ショット随所にときおり顔を出して飽きさせませんね。原作の世界観は好きです。この映画で風水というものを日本に知らしめた実績は大きいと思います。ただ、VFXはひどい。コマ撮りの呪符とか鬼とか阿修羅とか、人形の虫とか鴉とか。いくらなんでもねえ。将門の墓なんて舞台装置なみのちゃちさです。この手の魔界ホラーアクションもので、こわくないというのは致命的な欠点です。土御門一門の長が対決すると思いきや、命をかけた占いとかで、地震の時期を占うのには飽きれました。それが間違っていたのを加藤がどこからか出てきて、正式な年月を教えてあげるのは何故?大連と東京が地層でつながっている?そもそも加藤って何者?超人的な力をもっているので人間ではないのか?あるいは将門の子孫の陰陽師に過ぎないのか。どうしてそんなに東京を破壊しようとしているのか。はっきりわかりませんでした。加藤の女弟子はどうしてあんなセクシー衣装なんだろうか。あ、学天則は実際に存在したもので、いい味を出してました。それと風水なのにタロットを出すのはやめたほうがよいでしょう。ついでに今和次郎や森鴎外などストーリーに不用な人物はカットしましょう。そうだ、あのかまいたちはどんな意味があったんだろう。いろいろとありますが、原作がいいので、リメイクして欲しい作品ですね。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-22 03:34:18)
11.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 
どこをどうとってもチープ感がぬぐえない映画。 安っぽいセットに、安っぽい演技のオンパレード。 それに死神のCGもお粗末そのもの。 典型的なダメダメ邦画…、といいたいところだが、ストーリーのよさがそれをカバーしている。 エルとライトの知恵くらべが秀逸で、ラストまで緊張感を持続させているのだ。第二、第三のキラを登場させたところが面白いし、わざと記憶を無くしたり、死神の性格まで考慮して策を講じているところがすばらしい。 ただ、冷静に考えれば、エルは自分の名前をデスノートに買く必然性はなかったし、ライトも父親を殺そうとする必然性はなかったのだが。 あと、海砂は無罪放免っていうのはどうしたもんかね。証拠は十分あるのにね。 ライトは二週間以上拘束されているのにひげが少ししか生えないな。 十分楽しめる映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2009-01-06 03:06:18)
12.  デビルマン 《ネタバレ》 
壮大な原作を知っているだけに映画の不出来さは残念というほかない。 見せ方がへたですね。 とてつもないことが起こっているのだけど、大したことでもないように見える演出。 闘いの場面が最大の見せ所のはずが、ぜんぜんなっていませんね。 双子の演技は特筆するのほどのヘタさ加減です。 これでは原作ファンの怒りを買うのは当たり前。 シリーズものにしてじっくりと謎を描いてゆけばエヴァンゲリオンに匹敵するほど話題になりえたかもしれないのに。 詰め込みすぎの脚本に難有り。 駄作映画、クソ映画の称号は永遠についてまわるでしょう。 
[DVD(邦画)] 1点(2008-05-09 23:02:46)
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