1. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 これは傑作!アクション映画の場合、アクションシーンが凄くても、肝心のストーリーがお座なりだったりすることが多々あるのですが、本作はアクションもストーリーも完璧でした。まず突然の暴徒の襲撃から逃げるカーチェイスと終盤の市街戦での長回しが凄すぎます。ドキュメンタリーを超えるような臨場感で本当に戦場に放り込まれたような錯覚に陥って頭がクラクラ。とにかく強烈なアクションシーンの連続にテンションはほぼ常にメーターを振り切ってました。ストーリーも素晴らしく、単純に「子どもが生まれる」ということが如何に奇跡的なことなのかということを再認識させられた気がします。戦場で赤ん坊を見て、つい殺し合っていることを忘れてしまう兵士たち。しかし現実では紛争地域の5歳未満の子どもの死亡率は25%超、1年間で20万人の子どもが戦場で命を落としている。この前(12年11月)のイスラエルによるガザ地区への爆撃ではパレスチナ側30人以上の子どもが犠牲になった。イスラエル側も1人の子どもが命を落としている。この映画のジャンルはSFですが、描かれていることは紛れもなく今現在の事実です。誰もが子どもを守ることが大切なことなんて本当は分かってる。できればその感情を忘れないようにしたいもんです。しっかしクライヴ・オーウェンは「シューテム・アップ」でも赤ん坊を守る男を演じてましたけど、なんでこんなに方向性というかノリが違う仕上がりになるんだか、謎です。 [DVD(字幕)] 10点(2011-11-05 18:40:30) |
2. ドラえもん のび太と鉄人兵団
《ネタバレ》 この鉄人兵団の何が素晴らしいかって、話自体は小さな子どもには理解できなくても、他の部分でしっかり楽しめるように出来ていることだと思います。 大人はのび太やしずかちゃんのリルルに対する思いやり、リルルがその優しさに触れて人間という生き物の素晴らしさを学ぶ事、そしてラストのリルルとしずかちゃんとの会話に象徴される人間とロボットの和解に感動できます。子どもはザンダクロスと鉄人兵団との戦いに興奮できるでしょう。 最後のリルルの死(リルルはロボットですが、彼女は壊れたのではなく、死んだのです)は涙なしには私は観られませんでしたが、感動を全く押し付けてくる感じが無かった事も良かったです。私のドラえもん映画のマイベストです。 [ビデオ(邦画)] 10点(2008-08-05 15:44:05)(良:2票) |
3. ドラえもん のび太と雲の王国
久しぶりに鑑賞したところ、殆ど完璧な映画の構成に驚かされました。この内容を100分(しかも子ども向けアニメ)に詰め込む事は大変難しい事だと思います。環境問題を取り扱う映画は山ほど存在しますが、本作の様に環境を滅ぼす人間が主観の作品は少ないと思います。ジャイアンも劇中で叫んでいましたが、上から目線で偉そうに説教されると観てて腹が立ちますからね!環境が破壊されている映像を見せ付けて、「こうして自然が失われている」と説教たらしいナレーションをつける様な映画とは違いますね。 [DVD(邦画)] 9点(2010-01-22 23:28:05)(良:1票) |
4. ドラえもん のび太の魔界大冒険
《ネタバレ》 ドラえもんの冒険ものとしては個人的にナンバーワン作品です。いきなり自分にそっくりな石像が降ってきて、しかも中から悲痛な叫び声が聞こえてくる。普通にホラーですよね(笑) 終盤にそれまで張ってきた伏線が上手く利いてて良いです。 相変わらずタイム・パラドックスの概念が凄く曖昧ですが、これはこれで子ども映画としてありかなと。 [ビデオ(邦画)] 9点(2008-08-05 14:58:47) |
5. 共喰い
《ネタバレ》 私は未読ですが、恐らく第一に原作が素晴らしいのでしょうね。ドブ河、驟雨、風呂場で流れる遠馬の精液、それらがテーマを雄弁に物語っている。話は最低のロクデナシの種子から産まれた主人公がその血筋、呪縛から抜け出せるのかというもの。それらは目では見えないものだから、前述した無形物で表現されている。この表現が美しかった。 原作も素晴らしいのでしょうが、その文芸作品を映画に上手く落とし込めているのは青山監督の力量なのでしょう。下手な監督が撮ると主人公の痛みはあれ程鮮やかに表現できなかったであろうし、田舎(北九州の人には悪いが)の閉じた世界観も出せなかっただろうと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2013-11-23 15:19:19) |
6. ドラえもん のび太の恐竜
《ネタバレ》 もともと1つのエピソードだったものを長編化したためでしょうか、後半の恐竜ハンター絡みの冒険パートはかなり設定が雑に感じる作品です。のび太はドラえもんの力を借りず、独力だけで恐竜の卵を発見し、ピー助を育て、別れる決心をする。この段階までで充分感動的であるし、映画が終わっても問題が無いように感じてしまいました。ただこの映画は劇場版ですので、後半の恐竜ハンターに追われ白亜紀を冒険する羽目になるパートを継ぎ足したといった所でしょうか。短編映画として綺麗に終わってても良かったかなと思える作品です。というか幼少のころ、なぜか好きだったカマキリを家で飼おうとしたら母親から大反対されて泣く泣く逃がした身からするとやっぱり前半が最もグッとくるのである。 [ビデオ(邦画)] 8点(2012-03-22 23:18:04) |
7. となりのトトロ
ここまでボーッと観ているだけでノスタルジックに浸れる映画も珍しい。近所のおばあちゃんと一緒にいるのが何故か怖かった経験があったりして笑えました。 [地上波(邦画)] 8点(2008-08-30 18:46:27) |
8. ドラえもん のび太のパラレル西遊記
《ネタバレ》 かなりドラえもん映画では怖い方です。のび太のママや出来杉君が鬼に変わってしまっていたのはトラウマでした。 映画としてはテンポもよく、ギャグとシリアスのバランスも良い。最後の、のび太の逆転劇にはワクワクしたものでした。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-08-05 14:51:45) |
9. ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士孫悟空の父~<TVM>
作者も言っている通り、本作の原作では考えられない様なドラマチックな演出が個人的には結構好きです。要所要所で挟まれる悟空の半生には、サイヤ人云々が後付け設定と分かっていながら、ドラゴンボールファンとしてはジーンと来ましたね。あと何か「義」とか「友情」とか「漢(オトコ)」とか好きな人が作ってそうですね。実際、フリーザ相手に単騎で特攻するバーダックの行動は熱い。 [地上波(吹替)] 7点(2010-09-10 00:45:05) |
10. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 何より細田守監督の演出力に恐れ入りました。画面中を動き回るキャラクター(てんぷらを揚げるだけで魅力的)と線路前でのストップモーションの対比はアニメの快感に溢れています。ジブリ映画の様な大きな口を開けガハガハと笑う真琴は見ていてとても楽しい。動画としてのレベルが兎に角高いと感じました。しかし中盤までが単なる日常系の学園ドラマになっているのは個人的に辛かった。この日常の部分が、終盤で千昭が真琴の前から姿を消してしまう時への布石になっている事は十分理解出来るのですが、やはり単なる日常では少し詰まらない。何かしら中盤まで興味を引っ張る様な展開が欲しかった。ともあれ多少の不満はありましたが、昨今の邦画の青春映画の中では群を抜いた出来だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2010-07-13 23:47:34)(良:1票) |
11. ドラえもん のび太とブリキの迷宮
ラビリンスが子どもの頃とてつもなく怖かった。ドラえもんが途中で壊れちゃうし、ドラえもん映画の中でも結構怖いです。 最後はギャグみたいに終わりますがあれはあれでアリかと(笑) あと「何かいいこときっとある」がすごく良かった。一度聞いて忘れられません。 [地上波(邦画)] 7点(2008-08-05 15:22:24) |
12. ドラえもん のび太と夢幻三剣士
《ネタバレ》 のび太の勇気が全面に押し出された一作でした。夢と現実が逆転するって発想は中々面白かったです。だって死んだらそれが現実なわけですものね。 ただ少しドラえもんの道具が万能すぎですかね。もう少し道具が役立たずでも良かったかな。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-08-05 15:08:24) |
13. ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる
トランクスの剣の出所を元にした映画オリジナルストーリー。それにしてはまあまあ良い出来のお話だったかなと。他の人も仰ってますが、ベジータの心境の変化が面白い。 [ビデオ(邦画)] 6点(2010-09-10 00:40:03) |
14. ドラえもん のび太の大魔境
《ネタバレ》 ドラえもん映画の中でもギャグシーンが多い一作だったと思います。畳みかけるようなギャグの連続は見ていて普通に面白かったです。でもそれに時間を割き過ぎたせいか、イヌの王国に行ってからの展開が少し淡泊すぎた気もしました。 あと最後のロマンス展開は蛇足かなぁ。相変わらず主題歌はいいです。 [ビデオ(邦画)] 6点(2009-03-02 22:51:54) |
15. ドラえもん のび太のドラビアンナイト
絵本の中に入り込むという設定でまずやられました。面白いです。 でもちょっぴりドラえもんとのび太達が砂漠で迷ったら辺はテンポが悪かったと思います。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-08-05 15:28:42) |
16. ドラえもん のび太の宇宙小戦争
《ネタバレ》 スネオの玩具の戦車で戦ったり、しずかちゃんの牛乳風呂など、少年時代の夢を掻き立てるストーリーは素晴らしいかったです。あと周知の通り、主題歌の「少年期」の出来が秀逸すぎます。 でも何度考えてもラストに大きく戻ってそれで終わりってのはどうかと思いました。どんでん返しが素晴らしいって言ってる人がいますけど、あれではどんでん返しっていうより、最後の展開が思いつけなかったからああしてしまったとしか思えませんでした。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-08-05 15:17:28) |
17. ドラえもん のび太とアニマル惑星
《ネタバレ》 お話はいつも通り面白いのですが、要所要所で示される環境問題が余りにもクドいので、説教臭く感じてしまいました。またニゲムが典型的な悪役としか描かれないので、物語が普通の勧善懲悪モノに終始してしまってたのは残念でした。でも子どもが観る分には、動物が暮らす世界というのも観ていて面白いと思うし、地球が抱えている環境問題を知る事にもなりますので、良い映画だと思います。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-08-05 15:13:13) |
18. ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?
ドラえもんズのシリーズはファンからは嫌われている様ですが、これは結構面白かったです。ホラー要素が結構ふんだんに盛り込まれていて、それに驚いたり、奮闘したりするドラえもんズの面々がかわいい。 キッドだけ主人公補正みたいなものが掛ってましたが。 [映画館(邦画)] 6点(2008-08-05 15:01:21) |
19. ドラえもん のび太の日本誕生
《ネタバレ》 形状記憶セラミックスで出来た土偶が結構不気味で怖かったです。ドラえもん映画って食事シーンがいつも楽しそうで良いですよね。のび太の大食漢っぷりには笑いました。 最後は他人に助けてもらってしまったのでちょっと残念でした。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-08-05 14:54:50) |
20. 時をかける少女(1983)
ストーリーは原作に忠実であり、しかも展開も流麗で飽きさせないのですが、個人的にどうも「時をかける少女」のSF混じりのお話が苦手で乗り切れませんのでこの点数です(じゃあ観るなって話ですが……)。大林宣彦監督らしく、映画を支配する画は本当に美しい。どのカットも完成されつくしているのが良く分かります。その完璧さゆえに、逆に作り物らしく見え過ぎてしまったことも事実ですが。それでも良い作品だと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2010-12-11 00:09:54)(良:1票) |