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風小僧さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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自己紹介 現在の技術で作られた映画を観る目線で過去の映画を見下すようなことは邪道と思っている。できるだけ製作当時の目線で鑑賞するよう心掛けている。

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1.  万引き家族
 寓話性のある「本当の家族より絆の深い疑似家族」による、現代社会への問題提起。社会問題の象徴たる万引きを通して真の家族とは何かを問いかける。貧困、DV、犯罪、家族の崩壊、高齢者問題etc.多くの問題提起を通じて家族の在り方を問うことが主眼とはいえ、散らかしっぱなしの印象。   主題に合わせた暗いトーンと囁くようなセリフは自然体の表現だと思うが鬱陶しい。特にリリー・フランキーの呟き声が気に障る。  4番さんを亜紀がいたわるシーンで流れる音楽が出色。心理の綾を表現しており、この映画で一番心に残った。取り調べ中のやり取りは、一つの物事を多様な視点で見る“羅生門的な藪の中”と言えるだろう。だが、硬直的な警察官像はバイアスがかかっている。  ラスト、葛藤しながらも成長する少年の内面に微かな救いを見出した。   寸感:「本物より本物らしい疑似家族の織り成す映画」より、かつて某ドラマで語られたセリフ「本物よりずーっと本物らしい偽物」の方がずーっと心にしみる私である。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2020-06-28 11:28:59)
2.  まあだだよ
 過剰でベタついた湿り気の師弟関係。そしてここにもある黒澤映画の説教臭さ。摩阿陀会の群像描写も心に響かず。「戦に負けて終戦なり・・・オイチニ」等の批判精神はいいが。  先生のお祝い話と猫の捜索話で2時間超は深みに乏しく話が広がらない。  一風変わった人格を松村達雄はうまく演じたが、恩師礼賛の嵐には辟易。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2017-08-20 13:20:58)
3.  麻雀放浪記
 焼け野原とバラックの風景をはじめとして「ギブミー・・・」やDDT散布、紙芝居屋など、戦後の世相を反映した画面の連続。見事なまでの画作りで、当時の日本社会の緻密な再現とともに独特の世界観が確立されている。わずかに、隅田川沿いを歩くシーンや上野の桜の特撮は画面の流れに溶け込んでいないのが残念。  ママが草笛を吹く中で流れ星ひとつ。酸いも甘いも一瞬の輝きに賭けるばくち打ちの心情を表す。「勝ち続けて丈夫な人は人間を失くす」・・・けだし名言、人生を語る問答は心に響く。  アウトローたちの生き様を描く群像劇の中で、賭博とともに生き賭博とともに死んだ出目徳が陰の主役とも思え、高品格は特異な存在感を放つ。天和をめぐる出目徳とドサ健の駆け引きも見どころ。だが冷静に考えればイカサマ合戦であるし“こんな世界に住む人たちもいたんだな”と受け止め、ヤクザな生き方に共感も反発もない。  自分の麻雀放浪を振り返ってみると、役満を1回振り込み・1回上がりの実害なし。ま、いっか。とかくこの世はゼロサム社会。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-07-23 13:02:01)
4.  マタンゴ 《ネタバレ》 
アダムとイヴの昔から禁断の果実・食物は人を惑わせる。本作は漂流サバイバル+怪奇映画の形を取りながら人間の本質に迫ったもので、マタンゴが核実験の産物と臭わせるところに批判精神が読み取れる。文字通り「キノコ雲」を想起させる造形だが、デザインは小松崎茂?ほほお―。 孤島を舞台に、極限状況に追い詰められた人間がむき出すエゴイズムと欲望が描かれ、ネオン輝く大都会と無人島の対比を通して、生きるとは何かを問いかけてくる。所詮、一皮むけば大都会に渦巻く欲望も孤島の欲情も似たようなものだろうが。 理性(人としての死)か欲望(キノコ化しての生)か究極の選択を迫られたとき、人はどのような行動をとるか。人間本位で考えがちであるが、一歩引いて考えればマタンゴ化して生きるのも自然の営みの一部といえる。生き残った村井が発するセリフ(島に残った恋人への思い)が象徴的だ。 7人の登場人物中、妖艶な悪女を演じる水野久美は最もインパクトがある。マタンゴ化して姿が変り果てる男たちに対して、キノコを食べるごとに妖しさ・毒々しさを増してゆく久美サマは怖く、美しい。 マタンゴの襲撃を逃れ、最後まで人間性を保った男が精神病院の中で後ろを振り向く一連の展開は、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に先立つこと5年、ゾンビ映画の先駆者的な位置付けができるだろう。衝撃的なラストシーンはトラウマのごとく記憶している。 この映画を観てからキノコを食べられなくなった体験談がネット上で散見されるが、自分は何ともなかったなあ。いろんなキノコを喰ったが、幸か不幸かマタンゴには成ってない・・・・・フォッフォッフォッフォッフォッ。
[映画館(邦画)] 7点(2016-07-10 10:58:41)(良:1票)
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