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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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281.  海猿 ウミザル
教え子たちの無事を確認し、藤竜也演じる鬼教官は自らの制帽を目深に引き唇を噛み締める。 描写として実にありふれたシーンではあるけれど、しっかりと感動を生んでいる。 それはこの映画が、「生還」という感動に対しての“裏付け”をちゃんと描いているからだ。 即ち「死」である。「生還」に対しての「死」をもらすこと無く描いているからこそ、ありふれたシーンやお決まりとも思える展開に感動できるのだと思う。  劇場版としては第4作目となる最新作が封切られたばかりなので観ていないが、第2作、第3作において明らかに不足していたのは、「生」と隣り合わせで存在する「死」の存在感だと、この第1作目を観て思い知った。 死と常に隣り合わせの仕事に従事する男たちの姿を描く上で、その死自体の存在性が希薄になってしまっていることが、後の2作品に今ひとつ説得力を感じない理由であり、映画全体が希薄になってしまっている最たる要因なのだろう。 ちなみに、今作の後のテレビシリーズ「海猿 UMIZARU EVOLUTION」では、仲村トオル演じる主要キャラクターの死を描き、現実の悲壮感を加味できていたと思う。  そんなわけで、劇場版第3作目「THE LAST MESSAGE 海猿」を観た直後に今作を鑑賞し直してみると、初見時よりも遥かに良い映画に思えた。 「王道」というよりも“ありきたり”な映画であるということは否定しないが、潜水士訓練生たちの青春劇が瑞々しく熱く描かれている。 「若さ」という熱気と未熟さをバランスよく配置し、その中に前述の通り厳しい現実感も含まれており、映画としての善し悪しは別として充分に“好きになれる”映画だと思えた。
[DVD(邦画)] 8点(2005-07-25 00:02:54)
282.  オペレッタ狸御殿
何とも言いようがないというのが正直なところだ。鈴木清順という人間、80を越え更に果てしない。もはや彼に終着点など無いのだろう。正真正銘良い意味での“唯我独尊”状態の映画世界にのっけから呆然となりそうだった。そこにアジアの宝石チャン・ツィイーが息づくのだから参らないわけにはいかない。どの文化・芸術作品におても、表現は自由である。もちろんそれは、映画づくりにおいても当然あるべきことであろう。ただ、そのことを鈴木清順ほどその映画監督人生を通じて実践している人間を他に知らない。
[映画館(字幕)] 8点(2005-06-01 18:08:19)(良:1票)
283.  ガス人間第一号
正直なところ、この映画の場合、僕はタイトルのインパクトだけでほとんど圧倒されている。“ガス人間第一号”って、まさしくそのまんまなんだけれど、なんて潔くてオシャレな表題なんだろうと。そして、そのタイトルから滲み出る“B級科学映画”という雰囲気をさらりとかわして、繰り広げられる哀しい男の哀しい運命の物語に、予想に反した感慨深さが残る。若かりし故・三橋達也の男臭さ、美しい八千草薫の憂いに魅了されることも間違いない。 ところで、こういう映画がもし同じ時代にハリウッドで作られていたとしたら、間違いなく現在においてリメイクされているだろう。それをしない(むしろ出来ない)日本映画界は、やはり当時に比べて、特に娯楽映画の部分での進歩が無いというよりも後退が著しいのだと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 03:01:32)(良:2票)
284.  真夜中の弥次さん喜多さん
たぶん“ナニガナンダカワカラナイ”というのが、この映画を観た人のかなり正直な“感触”だと思う。ただひたすらに、ただ盲目的に、「お伊勢参り」に向かう混迷を極めたふたり。そうして彼らを待ち受ける、幾重もの混沌。“映画”として客観的にこの旅を見ている以上、そこに明確な“意味”など見つけられるはずもなく、観客さえもただただ混迷と混沌の渦の中に放り込まれる。しかし、この映画の、この物語の、このふたりの旅の“すべて”は、すべての人が味わうであろう冒頭の感触に尽きるのだ。「果てしなく深い映画」も「陳腐でくだらない映画」もこの映画の感想として正しいだろう。そう、ひたすらにこの映画は問い続ける、「じゃああんたたちのその現実は、一体どれほどに“リヤル”なんだ?」と。
[映画館(字幕)] 8点(2005-05-05 11:17:40)
285.  ローレライ
キャスティングを見た時点で(フジテレビ製作ということも含め)、ある種テレビ的な“薄さ”が反映されてしまうのではないかという危惧が鑑賞前にあった。そしてそういうことが全く無い映画であるとは言えないとは思う。しかし同時に、思った以上にひとつの映画として堂々と完成している映画だとも思う。ローレライというアイデア、終戦間近という時代設定、日本人という国民性、日本人だからこそ描ける要素を巧みに絡み合わせた物語に魅力が溢れている。大国の同ジャンルの映画に対して、製作費の規模の違いはどうやったって伺える。しかしそれは“=製作不可能”ということではない。その事実を今作のスタッフ&役者は力強く表現して見せたと思う。
8点(2005-03-06 02:35:23)(良:1票)
286.  ひばり・チエミの弥次喜多道中
“楽しい映画だ”。ただ純粋に観客にその一言を求めてこの時代の娯楽映画は作られていたのだと思う。だからこそのパワフルさであり、衒いの無さが映画をエネルギッシュに仕立て上げる。美空ひばり、江利チエミ、主演の二人をはじめとする映画の作り手たち全員に、娯楽に対する迷いが無い。すべてのパフォーマンスがエンターテイナーとしての自信に溢れている。そうして、時代を越える娯楽性が生まれるのだと思う。
8点(2005-02-11 16:00:34)
287.  緋牡丹博徒 鉄火場列伝
“緋牡丹博徒”シリーズ第5弾。もう幾度と無く感じてきたことであるが、これほどまでに洗練された女の“優しさ”と“強さ”を同じキャラクターの中で違和感無く表現できる女優が今いるだろうか。何を置いても藤純子の魅力に圧倒される。第一作目以来の監督となる山下耕作のハイセンスな演出も目を見張る。突如登場する丹波哲郎には驚かされたが、常連キャストの若山富三郎、待田京介の男気も加わり、映画全体の“粋”を堪能できた。
8点(2005-02-09 13:14:11)
288.  幕末残酷物語
事実はたったひとつであるはずなのに、時の移ろいや観点により多種多様な様を見せるのが歴史というものである。その中でも“新撰組”という事実は、実に魅力的でミステリアスであるが故に、非常に多面的で真の姿が見えにくいものなのだと思う。だからこそ、長きに渡ってあらゆる媒体によって物語化され続けているのだろう。そして数多くの作品が、その存在をある種“英雄視”している中にあってこの映画の存在は、とても衝撃的であった。“人斬集団”などという歴史的事実は各場面で伝え聞くところではあるが、その環境に生きる当の人間たちの心の闇をこれほどまでに徹底的に描ききったものはあまり無いのではないか。“残酷”といえば確かにそうだが、それは“彼ら”の歴史の中に当然あるべきリアリティだと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2005-02-02 02:42:15)
289.  茄子 アンダルシアの夏
風のように過ぎていく自転車レースに、主人公の過ぎ去った記憶、過ぎ去った時間、そして今尚つづく葛藤が重なり、駆け巡る。短編の中に、自転車レースに身を捧げる一人の男を取り巻く、あらゆる人間のあらゆる感情を、疾走感と共にみせる構成力が素晴らしい。そして、その珠玉の短編漫画を、目立った脚色をせずに短編アニメ映画として完成させた製作側の志にも頭が下がる。そう、この物語に必要不可欠なのは、リアルタイムで展開される男の“勝負”と“感情”なのだ。そこに余計な説明はいらない。故郷の夏がすべてを解放してくれる。
8点(2004-11-12 21:34:02)
290.  SURVIVE STYLE5+
怒涛のごとく押し寄せてくる奇怪な人生の“スタイル”。冒頭の浅野忠信のモノローグの通り、彼らのスタイルは、この映画を呑気に映画館で観ている僕たちにはあまりにかけ離れた世界のように思う。しかし、彼ら自身は決して自分たちが奇妙な世界に生きているとは微塵も感じていない。奇奇怪怪な生活を送りながら、もちろん苦悩はするが、彼らの息遣いは実に普遍的なものだ。だから、そんな特異な人生であっても、彼らが日々に感じ取る事は、僕たちのそれと何も変わらない。家族愛、夫婦愛、同性愛…、ひたすらにその中心にあるものは“愛”なのだ。その至極シンプルなテーマをCMプランナーらしいアイデアの羅列の中に描き出す、その画期的な趣向に引き込まれる。 豪華すぎるキャスト陣が揃わなければ成立しなかったであろうこの映画。個人的には、大陸を越えてやってきたヴィニー・ジョーンズの怪演、そして橋本麗香の可愛すぎる“狂気”にぐうの音も出なかった。
[映画館(邦画)] 8点(2004-10-25 18:31:24)(良:1票)
291.  ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS 《ネタバレ》 
東宝の「ゴジラ」シリーズは大好きで、1954年の第一作目をはじめとしてその殆どの作品を観てきた。  それを踏まえた上で、敢えて言っておかなければならないことは、この日本映画史に残る特撮映画シリーズは、その殆どの作品が「駄作」であるということだ。「ゴジラ」シリーズ全28作品中、「良い映画」だと呼べる作品は、本当に一握りしかない。  そんな中で、第27作目である本作は、意外に良い映画だと思っている。  「ゴジラ」シリーズにおける“良い映画”に共通する特色が一つある。それは、"ゴジラ”と対峙する(闘う)のが、「人間」であるということ。  「駄作」と断言できるゴジラ映画の多くは、ゴジラが登場し、そしてまた別の巨大怪獣が登場し、両者の対決ばかりを延々と繰り返す。 必然的にそこには人間ドラマなどなく、ストーリー性なんてあってないようなものになっている。当然ながら、映画として面白いわけがない。  娯楽映画であろうと、特撮映画であろうと、そこに確固とした人間模様が描かれるからこそ、観客は感情移入し、より一層にエンターテイメント性が際立つものだと思う。  そういった「ゴジラ映画」である前に「映画」として不可欠な要素を、本作はきちんと組み込んでいる。  人間が対ゴジラ用の最終兵器として生み出した“メカゴジラ”=「機龍」の整備士を主人公に配し、人間とマシーンの狭間に生まれる思いを軸に展開するストーリー性は、これまでのゴジラ映画にはない新しさだったと思う。 だからと言って、ストーリーの完成度が高いなんてことはないのだが、少なくともストーリー展開に整合性はあり、白けるようなことはない。  注文をつけるとすれば、成虫・幼虫(双子)と大サービスで登場する“モスラ”の存在性はあまりに無意味だったと思う。 モスラと、この怪獣とセットの“小美人”の存在のせいで、リアリティが大いに損なわれたと思う。(まあ、ゴジラ映画にリアリティなど求めること自体がナンセンスかもしれないが……)  あともう少しキャスティング力にパワーがあれば、更に人間ドラマが際立ったのになあとも思う。  エンドロール後の“バイオハザード”的な更なる続編への煽りも個人的には大好きで、次作にも期待したのだけれど、続いて公開された最終作は、本作とは全く繋がりのない超絶駄作となってしまったことは有名な話。
[DVD(邦画)] 8点(2004-10-25 02:47:09)
292.  スウィングガールズ
思い切り開き直って「ウォーターボーイズ」の二番煎じを描き出すその潔さが見事だ。そしてその強引さも、男子高校生の何倍ものパワーを持つ女子高生のエネルギーによって許さざるを得ない雰囲気に持ち込まれる。明らかに「ウォーターボーイズ」と比べるとストーリーの完成度には欠ける。しかしそんなものどうでもよくなる。彼女たちの底抜けの明るさと奔放さを前に「完成度」など何の意味も無い。“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らりゃな損損”うーん、まったくその通りズラ。
8点(2004-09-22 18:49:52)(良:2票)
293.  続・座頭市物語 《ネタバレ》 
前作「座頭市物語」を引き継ぐ見事な続編であった。勝新太郎の実兄・城健三朗(若山富三郎)との真の兄弟対決、前作では生き残る飯岡の親分をラストのラストでたたっ切るなど、娯楽性と爽快感が増した続編だったと思う。今作の後の何十作にもなるシリーズ化の確固たる自信と方向性を位置づけた価値の高い作品であると思う。
[DVD(邦画)] 8点(2004-05-22 12:51:43)
294.  緋牡丹博徒 花札勝負
藤純子の魅力爆発の緋牡丹シリーズ第3弾。シリーズに一貫する藤純子演じる緋牡丹のお竜の圧倒的存在感にはますます惚れ惚れする。加えて今作では、お竜に対する男の気概にも目を見張る。高倉健の哀愁に、嵐寛寿郎の老獪かつ濃厚な気合。そして、シリーズ3作目にして初めて見せる熊虎親分こと若山富三郎の迫力の啖呵。濃密な男たちの中で、藤純子の存在がことさらに映える。ルールは分からないが、配られる花札一枚、一枚に溢れる緊張感に息を呑む。
8点(2004-05-17 02:58:45)
295.  点と線 《ネタバレ》 
時刻表を利用した計画殺人の妙自体は、今となってはさほど目新しくはないが、事件の核に女の憎愛を据えるドラマ性は、さすがに文学の巨匠松本清張の原作であると言える。卓越した映像美も手伝い非常にスリリングに展開する映画世界が秀逸。心中に始まり心中に終わる様式美も見事。
8点(2004-05-14 12:10:09)
296.  緋牡丹博徒 一宿一飯
「緋牡丹博徒」シリーズ第二弾。前作に続きもう本当に藤純子に尽きる。「親分さんの胸に、血の花が咲くとよ!」って。カッコイイと言われるセリフは数多くあるけど、本当に観客をシビレさすセリフというものはなかなか無い。キッと睨みつけるその眼差しに惚れ惚れする。お竜に惚れ込む四国の組長役で登場する若山富三郎のユニークすぎる存在感、女賭博師の不能になった夫を演じる西村晃も見事。
8点(2004-05-11 00:29:18)
297.  修羅雪姫(1973)
修羅、まさに修羅。雪夜に映える美しき梶芽衣子演じる壮絶なヒロインの存在そのものが、「修羅」その一言に尽きる。この生き様を前にすれば、「キル・ビル」のザ・ブライドのそれすらも可愛く見え、タランティーノが圧倒的な感銘を受けたというのが文字通り痛いほど分かる。物語、運命、宿命、殺陣、台詞、そして血飛沫、すべてにおいて「躊躇」という言葉の存在すら忘れてしまいそうな超絶な映画世界に包み込まれる。
8点(2004-05-07 01:19:19)
298.  座頭市物語
満を持して観る事ができた「座頭市」の記念すべき第一作目は、まさに稀代の時代劇ヒーローの真髄に触れる精神に溢れていると思う。心を通じ合った浪人とのラストの死闘は、過酷な運命を背負い歩く座頭市の宿命そのものであろう。後のシリーズ作品等と比べるとややアクションシーンが少ない印象はあるが、三隅研次によるモノクロームの映像美に映える殺陣はやはり圧倒的だ。
8点(2004-05-05 19:23:00)
299.  野良犬(1949)
この映画が50年以上も前に作られた映画だということに唖然とする。時代背景は当然古めかしいが、語られるテーマはまさに普遍。メッセージ性の強い主題を描きつけながら、少しも説教臭くない刑事ドラマへと昇華させているあたりに、もはや「巨匠」という言葉では片付けられない黒澤明の偉大さを感じる。それと同時に、さすがに瑞々しい三船敏郎の眼差しに惚れ惚れする。
8点(2004-04-18 16:17:18)(良:1票)
300.  新幹線大爆破
30年も前にこれほどまでスリリングで迫力のあるパニック大作が日本で作られていたことに驚かざるを得ない。昨今の日本の大作映画といえばことごとく陳腐なものばかり。なぜ30年前に作れて今作れないのだ。今作に限らず、大作映画についていえば、現在よりも数十年前に作られた作品の方がよっぽどパワフルな場合が多い。まさに大手映画会社の大盛期ということだろう。復活はあるのか?どうにも怪しい…。 加えてこの時代の娯楽映画のセンスには頭が下がる。例えば、ラストの射殺シーン、展開は読めつつも緊迫感を高めるあの演出は、最近の日本映画ではなかなか見ることができない。
8点(2004-04-17 14:36:55)
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