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53羽の孔雀さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 246
性別 男性
自己紹介  映画史や映像技術には全く詳しくないので、単純に面白いと感じた度合いで点数をつけさせていただきます。
 よろしくお願いします。

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21.  APPLESEED アップルシード 《ネタバレ》 
 いやー凄い。CGの進化は凄い。本作を見てまず何より最初に思ったのは、開始5分で「あ、これ映像的に見るの辛いやつかも・・・」ということでした。それくらい2018年現在のCG技術との落差がある。言い換えればものっすごい進化してるな、と。しかも開幕はほとんど台詞無し&色合い的に暗めの戦闘シーンだし、このまま台詞少なめの映像で魅せる系の作品だったら辛いな、と思いました。  しかし開始10分後にはストーリーは展開していき、普通に皆喋る。近未来的な明るい街並みやシステムの描写、入れ込みすぎず説明的すぎない設定解説の台詞回しで、普通にストーリー的に入り込めました。完全初見でえ?どういうこと?と頭を回しつつ、それがオーバーロードしない程度の上手い分量とタイミングで展開的に明らかになっていくため、ん?→納得。ん?→納得。という繰り返しで、飽きることなく閉幕まで辿り着く、という作品でした。   面白いのが他のレビュアーさん達との感覚の違い。「CGは凄い。でもストーリーはダメ」という皆さんの意見と真逆で、私は「CGはショボい。でもストーリーはそこそこ面白い」という印象でした。それもそのはず、単に見たタイミングによる違いで、公開当時の2004年と私が書き込みしている2018年の間の14年間にとんでもなくCG技術が進化した・・・ということに尽きると思います。そして確かに、ストーリー自体はまあベタとは言わないまでもありがちと呼べる範疇にあったかも、とも思いました。「CGに特化したからストーリーはショボくなってる」「CGはショボいがストーリーでまあ見れる」という違いは、作品を見たタイミングがいつかによってその感覚的な相対比較(一方が良いから一方が悪く見える、一方が悪いから一方が良く見える)に差が出るために生まれているのでは、とか思いました。なるほど確かに最新作のタイミングで見て「CGだけやんw」と思う映画はたくさんあります。某青い獣人の映画とか。が、10年後20年後に同映画を見た人はもしかしたら全く違う感想を持つのかもしれない・・・。その点、楽しみにもなり、勉強にもなりました。   本作中の「バイオロイドはバイオロイドを殺さない」は名言だと思いました。つまり人は人を殺すと。本作中で描かれる人とバイオロイドとの決定的な差は感情(とそれに付随しての生殖機能)を持っているか否か。しかし人の特権、人が人たる根拠であるはずの感情によって人は人を殺す、矛盾してるやないかい、と。んじゃ種族としての絶対数が減らないバイオロイド社会でええやないかい、と。理屈でそうだとしても、え~何か違うんじゃ、とモヤッとしてしまうのは、それこそ人だからなんでしょうね。
[DVD(邦画)] 8点(2018-02-19 10:07:50)
22.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
 エンタメ的に、普通に面白いです。恥ずかしながらゴジラ作品を見たのはこれが初めてですが、普通に面白く、過去ゴジラも見たくなった、というのが正直な感想です。未見で思っていたのが、「ゴジラなんているわけないやんw」→じゃあ何でこんなに流行ってるか?→怪獣大好き勢が世の中には意外と多いからやな。という感じでしたが、イメージしてた作風とは全く違い、実際は「もし今この時代この瞬間、この都市にゴジラが出現したらどう対応するんですか?政府は?世界は?」というリアルなもので、まずそこが衝撃でした。   監督は知らずに見ましたが、知るまでもなくめっちゃエヴァっぽかった。「第○○使徒〇〇」的な白字同フォント字幕や、エヴァで使われる挿入BGM、溜めて溜めて中盤と終盤に2度の盛り上がり箇所、立場と感情が揺れ動く人間ドラマ、考察を深めさせるような裏テーマなど、まさに作りがエヴァそのまんまでした。最後のゴジラの組成が人間の骨だった、という描写は「ゴジラは人間の業が生んだ産物だ」ということが言いたかったのかな?まあそれはともかく、そこに更にカッコイイと思わざるを得ない段階を踏んだゴジラの攻撃(炎からの光線)、段階進化、政府の対応の遅さへの皮肉と共感、人間側のオペレーション遂行過程、圧倒的な武器ではなく「あるものを使って最大限」という泥臭さ、ちょっとした謎解き要素、個々のキャラクターの良さ、そして壊滅した街の絶望とも美しさとも言える画・・・。「面白い」と思える要素をこれでもか!と詰め込みつつ、全体としての形を決して崩さない本作は、さすがというか、素直に面白かったです。シム・シティやりたくなりました。(第一形態のゴジラを見て「あれ?ゴジラってこんなんだったっけ?」と思った私は素直)
[DVD(邦画)] 8点(2018-02-19 05:18:09)
23.  ジェネラル・ルージュの凱旋 《ネタバレ》 
 それぞれの要素のバランスが見事。充分に面白いと感じさせる作品です。 ■まずさすが映画、という感じの原作の濃縮。委員会を一つに合成したり、田口と速水がほぼ他人同様の関係であったり。映画的な時間の制約、および演出効果を高めるための措置でしょうが、それに違和感がない。プラスに働いていると思います。 ■そして何といってもメインの役者の演技が素晴らしい。第一に速水、次点で沼田、さらに花房看護師長はピシャリときてます。田口と白鳥はバチスタと同様。白鳥のウザさがかなり軽減されて親しみやすいキャラとなっているのは映画的な上手さ、というべきか。ところどころ滑舌が悪いのが玉に瑕。  さて、個人的に堺雅人扮する速水が好きすぎる。それは主張内容ではなく演技的な意味で。あのナチュラルなニヤッとした表情がツボだし、動作の面では聴診器を耳にあてるところとかすごいカッコイイ。口紅シーンも最初はえ?と思いましたがその感覚を封殺するほどに妙に合っちゃってるんですね。特筆すべきは委員会のシーン。動きのないシーンにあれだけの時間を割き、しかも良シーンとなったのも速水の演技あってのこと。「ベッドは足りない。人も寄越さない!」以降の盛り上げ、引き込まれ方。白鳥が一発逆転かました後の沼田の表情の変化も見事です。 ■バチスタと比べテンポと緩急が重視されており、ギャグ、シリアス、そしてリアルのバランスが良い。特に医療の現状をさりげなく伝えてくる描写。大学病院内部の軋轢、経営的な観点からの病院そのものの存続と現場、患者の感覚と医療従事者の合理性の差異、などなど・・・。特にトリアージは考えさせられます。医者としての合理性は「2」救えるより「3」救えるほうを選択すべき。それはとてもよくわかります。しかし、実際自分の愛する人があの状況で「救命不可能」の判定をされたら・・・やはり納得できないでしょう。大きいのは、「死亡」だけでなく「まだ生きてるが救命不可能」が同様の判定となること。目の前にまだ生きている家族がいるのに助ける手立てがない。頼みの綱の医者も見向きもしてくれない。あの夫人の気持ち、痛いほどよくわかります。
[映画館(邦画)] 8点(2014-09-27 01:07:21)(良:1票)
24.  マスカレード・ナイト
パターンや構成が前作と一緒。 故に、前作が好きだった私にとっては安定している作品であるとともに、前作を超える面白さや真新しさというものもありません。  事件にかかわる人間関係がほんのわずかに複雑化していますが、「前作で見慣れてますよね?」「だからついてこれますよね?」という感じの、まさに続編といった作り。  前作でキャラ付けが済んでいるだけに、「二人が徐々に変わっていく」というくだりはカット。 二人は最初から互いを知っており、互いのプロフェッショナルさを知っている、という状態でスタートするため、どちらかといえば「変化」より「徹底」を見せられるのが本作。  よって、見え方としては事件ベースで、その対応の差、という描かれ方となりますが、テンポが良く(ただし冒頭を除く)、前作同様の作りのため飽きはしません。 しかし一方で、「いやそれは無理あるやろ」感も前作どおり。  以上から、やはり前作と感想は変わらず、エンタメ作品として気楽に見るのに適した作品かと思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-12-10 00:08:56)
25.  リズと青い鳥
静かで、美しくて、心に響く作品。 逆に言えば、動きがほぼ無く、抑揚も無く、展開の移り変わりもキャラクターの言葉すら少ない落ち着いた作品。 映像の美しさは折り紙付き。  アニメ本編を視聴後に観賞したが、本編は多くのキャラクターに焦点を当て、心理描写が非常に深く細かく、展開もテンポよく移り変わる群像劇的な様相を呈していたところ、本作はその逆で、スポットが当たる登場人物は主人公2人が大部分でそれに加え周囲のキャラクター数名のみ、台詞も多くなく、美しい映像の描写に尺が割かれ、しっとりとした空気感が終始流れ続ける。  心理描写に力が入れられているところは本編さながらでその点は安心。 本編とは違う本作特有の静かな空気感に入り込めるか否かで評価が大きく分かれそうな作品と感じた。  イメージとしては深夜の静かな環境で心の尖りがない穏やかな気持ちの状態で温かい飲み物でも片手にゆったりと視聴すると刺さる、そんな作品と感じた。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-05-28 05:04:28)
26.  ルパン三世VSキャッツ・アイ 《ネタバレ》 
キャッツアイは子供の頃から原作を読んだがアニメは見たことがなく、ルパン三世はTVスペシャル初期と劇場版は見まくったが原作とアニメは知らない勢、つまりガチ勢ではないが初見勢でもない中間勢の感想です。(ネタバレ有)  作品としての面白さは傑作ではないがつまらなくもない。普通に最後まで見れるが消化不良感も残る、というのが率直な感想。  「ルパンがキャッツアイを完全に上回っている」という描写が終始続き、そのまま終わってしまったのが私としてはマイナス点。 泥棒としての腕はプロであるルパンが上としても、キャッツアイにはキャッツアイの良さがある。 それがコンビネーションだったり感情論の熱さだったりドタバタでなんやかんやする展開だったり、内海刑事とのすれ違いであったり。  しかしキャッツアイが行おうとしたことは思考的にも状況的にも悉くルパンが上を行っており、じゃあキャッツアイが重要局面でルパンにも予想しえない特効的な活躍をするんだな、と思ったらそうでもなく、要はキャッツアイがルパンのカッコよさの引き立て役になってしまっていたな、という印象。  ルパン三世とキャッツアイでは厳然とした知名度の差があり、それ故「ルパンは立てるがキャッツアイは興味あったら見てみてね」という描き方になってしまったんだな、という見え方をし、「キャッツアイのファンでルパンは別に」という人にとっては物足りない作品になってしまったのではないか、と思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-02-02 01:35:24)
27.  ハーモニー(2015) 《ネタバレ》 
 面白~い、と普通に思いました。好みだったのは設定とテーマ。ただ、とにかく最初から最後まで設定&テーマがゴリッゴリに前面に押し出された作品のため、そのテーマ(というか作者の主張?)に共感できるかできないか、そいういった作風自体を好きか嫌いかでモロに好みがわかれる作品であるとは思います。また、原作未読ですがおそらく小説の方が面白いと思います。なぜなら全体的に「別にそんなに動きないし映像無くても良くね?」と思えるし、キャラクターや映像美、アクションなどで魅せる作品ではなく設定とそれを活かして主張されるテーマに重点が置かれまくった作品のため、より深く描写でき、外付けできる小説の方が明らかに利があると思われるからです。   テーマについてですが、これがどうにもモヤッとするというか、図太い一本の線をテーマとして描く、というよりも様々なテーマを入れ込みつつまとめる、という感じを受け、あれ、話の論点変わってね?と思ってしまったりもしました。  序盤、自分の身体データ全てを半強制的に管理されるのは嫌じゃない?アルコール無しは嫌じゃない?という作中では少数派だがおそらく多くの現代人に理解される主張を投げかけつつ、管理され平均化された皆同じ顔をした人間、「どいつもこいつも一緒」を批判。個性が無く、大多数に合わせ、利他的に生き、どこの誰とも知らない人が死んだ時に本気で涙する、それは気持ち悪くないかい、と。私にはこれは作者が「半強制管理システム(つまり設定)」を盾としつつ、「現代の日本人気持ち悪い」と言ってるようにしか聞こえませんでした。作中何度か「日本は」最悪、みたいなことが強調されることがあります。まあわからなくはないですが。  で、主人公トァンとミァハは「少数派」として描かれ、システムによって管理された皆同じ顔した圧倒的多数派を批判、利己的に生きたって良いじゃないか!欲望の何が悪い!本来人間とはそういうものじゃないか!というようなテーマを押し出しつつ閉幕・・・かと思ったら、どうも違う。といより、大多数に所属しない人の何が悪い、というのも一つのテーマとして入れ込みつつ、更に次へ進む。  「1週間以内に自分以外の誰か1人以上を殺せ。できなければお前を殺す」。なるほど上手い、と思いました。「全員が利他的、公共的に生きることにより、自分の身は脅かされない。自分は幸せである。故に、利他的、公共的に生きるべきである。」というゲーム理論的な本システムの理念を矛盾させる理屈。もし誰かを殺せば、利他的、公共的に生きていない(利己的であることを認めることになる)ことになり破綻、かといって誰も殺さなければ自分が死ぬので幸せもクソもなく元も子も無い、矛盾により自我崩壊して自殺したらしたで社会が崩壊するので提案者側としてはOK、と。要はここでは「利己的であるという本質を偽って利他的に生きても結局無意味やで?」という主張。  更に、じゃあ幸せとは何ぞや。システム的に何をどうしても幸せな状況を作れないなら幸せとは何ぞや。という投げかけ的幸福論。  加えて、人類の発展のためにはより上のステージへ、「選択」という既存人類の持つ概念そのものを取り払い、意識を払拭した存在へ、という進化論。  物語の結末は、昔のあなたが好きだからあなたを変化させない、という「利己的な愛」。   うんいやもう、結局何が言いたいのかわけわかんないっすwただこういう正解の出ないであろうテーマをわかりやすく主張する系の作品は嫌いじゃないです。わかりにくく主張する系の作品は「どうとでも取れる」感が相対的に強くなるのであまり好きじゃない。設定とそれを活かしたストーリー展開の上手さ、そして私の好みという点をプラス要素、詰込みすぎ感、別に映画じゃなくても良かった感をマイナス要素として、7点とさせていただきます。
[DVD(邦画)] 7点(2018-03-12 01:32:38)
28.  沈黙のパレード 《ネタバレ》 
つまらないわけではないですが、これは面白い!となるわけでもない、という感想です。 個人的に容疑者Xの献身が非常に面白かっただけに、どうしても比較してしまう。  Aだと思ったらBだった、と思わせて実はCだった、というのはもはやパターンですが、本作はまさにそのパターンのままであり、突出して「ここが他作品と違う!」という凄さも無ければ、「これは酷い」という箇所も無い、いたってシンプルな作品だったと感じます。  「矛盾があってはならない」「科学的なトリックが必要」「キャラクターを立たせる必要がある」「読者(視聴者)にとって予想外な点が必要」「科学と感情の対比が必要」といった多くの要素を入れる必要があるため、その枠作りに徹した結果、その枠作りは成立しているが枠を超えるわけでも枠を破壊する要素があるわけでもない、つまり「普通」になった、というのが本作の印象です。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-11-28 19:28:50)(良:1票)
29.  GANTZ:O 《ネタバレ》 
漫画で最初の方だけ読んだことありますが、最初の感想は「暗~w」です。世界観もそうなのですが、人の思考そのものが暗い。人の思考には暗い部分もあることはもちろん事実で、それをリアルに描いている、とは言えると思います。しかしそれはあくまで一面であり、いくら何でもそんなに極端じゃないだろwと思ってしまい、特に読むことにより無駄に暗くさせられる感覚があり、端的に言えば肌に合わなかったので読むのをやめてしまいました。  しかし一方で引き込まれるものがあったのも事実で、時を置いて映画を視聴。世界観はまあ暗いですが人の思考そのものは暗くない。原作どおりなのかもしれませんが、アクションにかなり振ったのが良かったのかも、と思いました。逆にアクションに振ったせいで人の思考のリアルさとか何かしらのテーマとかは見えず、まあ現代技術によるアクション映像を見る映画、という印象でした。  実写化もしてるらしいですが、これどうやって実写でやったんだ・・・w   真ん中のあの黒いボールは何なのか、あの敵は何なのか、どういうシステムなのか、等々謎すぎる部分がありまくるため、なんだかんだ次作が出たらまた見てしまうんだろうなあ。
[DVD(邦画)] 6点(2019-05-23 21:18:13)
30.  クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ 《ネタバレ》 
中々に面白かった。が、なんというかもったいねえw ▸アニメとはいえさすがに子供だけで宇宙船操縦すんのは無理やろw ⇒ まあ隣にいたシリリが教えたんでしょう、で一応納得できる。 ▸大人に戻るくだり ⇒ 子供っぽかったシリリが大人になる、その内面的なシリリの成長によってスクスクパワーが使えるようになる・・・という展開もアリだった気がする。まあわざと周囲を子供にしてスクスクパワーを使わせる、というのも頭脳プレー的要素があって良いとは思うが、それだったらスクスクパワーは親父のみ使える、もしくは大人にならないと使えない、という設定でも良かった気がする。シリリがスクスクパワーを使えないのは生まれつき、と思っていたが実は・・・と思ったがマジで生まれつきだったんかいw ▸ラストシーン ⇒ ED突入時、それで終わるんかい!?・・・いやそんなわけないよね、と思い、案の定後日談があったが、そこで迎えに来るのは母親ではなく親父であってほしかった。そしてシリリも嬉しそうに戻る的な。なんだかんだ言って家族愛がある、的な。親父が強がって横向きながら「帰るぞ、シリリ」って言ってる画が想像できるし、道中で親父は悪逆非道な男ではないという描写があったため、シリリがしんのすけから影響を受けたように、シリリの親父がひろしから影響を受けた、って描写でも良かったと思う。 ▸「戦争でもサービス残業でもすればいい」 ⇒ ワロタ。確かに同じレベルの罪だな、うん。  大人より子供が良い、クソみたいなことすんのは常に大人だ、というのはまあ確かにわかる。しかしではなぜそうなってしまうのかというと、その本質は「結局皆自分が一番大事」ってことだと思うんだよね。子供は、自分が一番大事・自分の得する行動を、と思っても、子供故に実行力が伴わない。だから現実に実行できないだけで、大人になれば影響範囲の差はあれど、ある程度実行力が伴うから、結果としてそうなる、的な。利他的に生きれる人間なんていねー、だからこそ利他的に生きられる人は正しい正しくないは置いといて、凄いと思うね。
[DVD(邦画)] 6点(2019-01-27 19:53:46)
31.  クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 《ネタバレ》 
 親父は家族の愛で強くなる、しかしだからといって親父も図に乗るんではなく他人の気持ちを考えろよ、という映画でした。  みさえとロボとーちゃんがすれ違う一瞬のカットと、最後の腕相撲シーンは良かった。笑いで言えば、五木ひろし(コロッケ?)はさすがに草。若い子にはわかんねーだろそれw  しかし物足りなさを感じてしまうのは、今回の舞台や敵、洗脳された勢の影響範囲など、それぞれの規模が小さかったから、もしくは今作には思い出補正が無いから、そんなところかなーと思った。ただし、決してつまらなくはなかった。
[DVD(邦画)] 6点(2019-01-25 15:38:10)
32.  名探偵コナン 純黒の悪夢
▶全編通してvs黒の組織 ▶舞台は水族館 ▶コナン・FBIの赤井(赤い彗星?w)・公安の安室(アムロいっきまー(略))の3主人公キャラvsジン・ウォッカら黒の組織 ▶記憶を失った黒の組織メンバーのキュラソーが中間ポジションのキーパーソン ▶少年探偵団と記憶を失ったキュラソーの間でのドラマ ▶アクションとド派手な映像にほぼ全振り ▶もはや推理はオマケ。というかほぼ無い ▶とんでもない人外系跳躍力を持つ人間が2名ほど登場  ▹同じ黒の組織系の「漆黒の追跡者」より遥かに黒の組織の介入度、アクション度、インパクト映像度が高く、その代わり推理は無い ▹中途半端に色々混ぜこもうとしていないことにより、映画としては見やすい。アクション映画を見る感覚 ▹キーホルダーのくだりは、黒→白としてほしかった
[DVD(邦画)] 6点(2019-01-24 04:59:50)
33.  名探偵コナン 天空の難破船 《ネタバレ》 
 飛行船という舞台、バイオテロ(もどき)という設定、窓から投げ捨てられての空中キャッチシーンは良かった。特に空中キャッチからの滑空シーンはさすがにキッドかっこいいなあと思った。が、一方で、雑な点、というかオイオイwという点がちらほら目についてしまったのが残念。細部を丁寧にすれば良作品だったんじゃないかなあと思ったり。 ・仏像盗むために施設爆破してバイオテロに見せかけて飛行船ジャックして、って動機オイw100歩譲って動機はアリだとしても他にやりようあったやろw ・特に子供向けアニメにおいて銃を持った敵ほど安心できるものは無い。なぜなら超絶ガバエイムによりまず当たらない、もしくは当たったとしても致命傷にならないから。どちらかと言えばナイフ系の方が怖い ・毎度お馴染み一瞬で殺れる優位状況になった途端楽しみだす敵 ・リポーターとカメラマンは敵の仲間でディレクターは仲間ではない、ってことはリポーターとカメラマンは普段はコツコツ仕事してたのかよw偉いなオイw ・漆ってオイwていうか漆職人から傭兵ってオイwそのまま漆職人やっとけw ・平次を案内したキッズは必要だったか?本編に出てたから友情出演とか?いずれにしても別にいなくても良かった(登場させなくても代替案はいくらでもあった)と思ふ。
[DVD(邦画)] 6点(2019-01-22 16:10:09)
34.  いばらの王 -King of Thorn- 《ネタバレ》 
 いわゆるところの「SF」のつもりで見ましたが、要素としてパニック+サバイバル(脱出)+ファンタジーが相当強い作品でした。よくある脱出系パニックものに「アニメだからこそできる」的な感じでファンタジーを入れ込んだという印象。周りがモンスターだらけの閉鎖された建物に突如放り出された皆さん、大多数が一瞬で死にそのうち数名が生き残るが、お馴染みの展開で1人、また1人と死に、それでも脱出を試みる、という感じ。メンバーは毎度お馴染み屈強な黒人、ヤンキー、頑固な爺さん、一癖ありそうなメガネ、ひ弱な女性、お子様。そして脱出と同時進行で「ああ、そういうことだったのね」とストーリー的な謎が徐々に解き明かされていく、という内容。   以下ネタバレかもですが、「石化する病気が蔓延する」という設定自体は面白いのですが、リアリティーが皆無という表現がまさにそのとおり。露骨にファンタジーとして描かれている部分は「そりゃファンタジーだからね」ということになりますが、それ以外のシリアス系の部分、例えば世界レベルの原因不明の病なのにその対応策のコールドスリープの対象者が世界でたったの約160人であること、経緯の描写が無く一企業が当然のようにそれを実行すること、施設整備の不足、言語の壁のサラリとした突破、着衣のまましかも水中で停止する余裕すら見せる無限の潜水、呼吸が止まるほど溺れたのに次の瞬間何事も無かったかのように立ち直る回復力、渦に自ら飲み込まれ余裕で浮上してくるメンバー、しかもその直後に体力全快かと思わせるような動きを見せる皆さん、イバラの壁に吹っ飛ばされても無傷な強靭な肉体、等々・・・。原作未読のため、本当はもっと読者を納得させるような詳細な描写があったのかもしれませんが、映画で見た感じではやはり不自然さが拭えませんでした。   本作の作り的に、ミスリードを誘発させる、とまではいかないが、時系列や登場人物の動機、システムや設定が何とな~くぼやけたままの発言・進行のため、全体が把握しづらく若干わかりにくい感があり、ヘタすると置いてきぼりをくらいます。良くも悪くも「何とでも言える」。とは言いつつも一応退屈はせず見れました。
[DVD(邦画)] 6点(2018-02-19 04:49:34)
35.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 
発想の勝利というやつですね。第一に発想、第二に阿部寛の独白風シーン、第三にローマ、日本それぞれの世界観ないし雰囲気が良かった。が、それ以外の部分がちょっと・・・。まず純然たる日本人にローマ人を演じさせるのはやはり無理がある・・・。違和感が凄まじい。さらに上戸彩の演技が致命的。オーバーアクションすぎます。  ストーリーの描き方もちょっと納得できない。「ケイオニウスは嫌な奴でアントニヌスは良い奴」を見せた後に、とってつけたように「歴史が変わっちゃうから」「ハドリアヌスを神格化させなくちゃ」という理由で「アントニヌスじゃなくてケイオニウスに戦地に行かせるようにしよう」って・・・。いや、史実通りにしてはいるんだろうけど、あれでは「嫌いな奴は殺しとけ」と見えてしまう。主人公二人のキャラクター的に、もしケイオニウスとアントニヌスの性格が真逆だったとしても同じ行動をしたのかと言われると、甚だ怪しい気がする。歴史改変の話を持ち出す割にその他の部分では一切それを考慮してないし・・・。もうちょっと描きようがあった気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2014-11-03 23:28:36)
36.  機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
テーマは「愛」。テーマに共感できるかできないか。これによって大きく評価が分かれそうです。  人は愛によって生まれ、愛に囲まれ、愛によって成長し、愛によって生きる。 遺伝子がどうとか、役割がどうとかは関係ない。 愛というものを正しく認識し、受け入れられるか。  言い換えれば、他人と繋がることを恐れず受け入れられるか、他人と繋がることを恐れずに求められるか。  自分一人で抱え込み、背負い込み、解決しようとしても、いつか限界が来て自分というものが壊れる。 だから他人を頼れ、他人を信じろ、他人に心を開け。 そう言っています。  よくあるテーマであり、それが人の大多数どころかほぼ全員に刺さり、受け入れられる共通見解、となっていると思います。  しかし、私はそれが絶対の正解ではない、と常々思っています。 というより、大多数がそれを正解というのならば、少数の反対の意見に耳を貸さなければ、結局同じことなのでは?と思っています。  本作のような愛をテーマとする数多の作品によって人々が皆「それは確かにそうだ」「それが正しい」と思ってしまったら、 それって無意識の洗脳と同じことなんじゃないですかね、と思うわけです。 それならば、最初から遺伝子操作して優秀な人間のみを作り出す、ということと同じじゃないですかね、と思うわけです。  故に、「選択肢を提示するから自分で考えてみてね」は良いが、「これが正しいんだ」と主張する作品は好きではありません。 正確には、「これが正しいんだ」と主張された場合、自分がそれに共感できれば良いと思うし、 疑問の余地ありなら良いと思わない、というだけのことです。  愛とは、究極の自己暗示だと思っています。 自分がA(人でも物でも)に対して愛があると思えばそこには愛がある。 しかし、愛というテーマに限らず、「それは本当か?」と疑う心もまた同時に重要だと思っています。  それを疑うことは、えてして得1に対し損9なのかもしれません。 10割心酔してしまった方が、より生きやすく、より楽しく、より「幸せ」なのかな、と常々思っています。  しかし、そういうことが頭の中に浮かんでしまうから、私はそういう人間なんだな、と思うと同時に、 私のような人間がいるから「人類皆○○」にはならないんだな、と思ってしまいます。  故に、本作のようなテーマを前面に押し出す作品はどうしても少数派とされる側の意見を考えてしまい、 別にそれも間違ってないんじゃね?と思ってしまい、結果共感度が下がり、 点数に影響してしまう、というのが正直なところです。  今回は、「どっちの言ってることも別に良いと思う」と思うので、中間の5点とさせていただきます。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-06-09 01:21:39)
37.  名探偵コナン 漆黒の追跡者 《ネタバレ》 
 なんか終始落ち着いてるというか、映画っぽくないというか、普通というか、そんな印象でした。犯人から出されたパズルを地道にコツコツ順々に解いていく。最後に東京タワーでの格闘戦やvsヘリ戦があるけれど、時計じかけの爆弾、瞳の中のラストの格闘、天国へののアクションに比べるとやはりハラハラ感もスカッと感も無い。その理由のひとつとして、vs黒の組織は如何せん展開が先読みできちゃうというのがある。本編ならともかく、一発限りの映画だから結局何も変わらない、というのが前提としてあるため、アイリッシュは死ぬんだろうなあ、SDカードも回収できるわけないよなあ、ジンもウォッカも当然コナンも死ぬわけないなあ、組織側に正体がバレるわけないなあ、というのが読めてしまう。そこら辺がハラハラドキドキしない理由なのでしょう。   おっちゃんの推理でクソ高い手(1pと7pのシャンポン待ちでクソ高いといったら多分四暗刻かな?)張ってたのに安手で流されたからムカついて殺した、というのがあったけど、そんなんでいちいち殺してたら年間何十万人も死んどるわwなお安手であがる意味というのは、他家の手を潰すことにあります。自分が安手=自分にドラが無い=他家にドラがある可能性が高い=他家にあがられるとまずい、となるため、他家の和了(アガリ)を阻止し、失点を防ぐ、という点で大きな意味があります。何もせず黙っているとツモられて失点する可能性がありますが、自分があがることで他家3人の手を同時に潰し、失点をゼロにすることができます。攻撃が結果として防御にもなっているわけですね。初心者だと「なんだよその安手w」となりがちですが、その発想は誤りですので注意しましょう。安手の和了も、十分に意味がある立派な和了です。・・・どうでもいい?うん、まあそうだよね。笑
[DVD(邦画)] 5点(2019-01-22 13:53:48)
38.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
 すみませんわからないです。ストーリー自体は極めてシンプルで一本道なのですが、結局何が言いたかったのか、というのが一回見ただけではいまいちピンとこないというか、シンプルなようでぼやけている。ストーリーに沿うように裏テーマが存在し、著者の主張を入れすぎず押し付けすぎず、それでいて話的に単純に面白い、という作品は大好きなのですが、本作の場合、ストーリーがシンプルすぎる割に裏テーマがぼやけすぎ。そのまま終了、という感じでした。  【良かった点】 ・作画  とにかく全てのシーンでぬるっぬる動く。1シーンに何コマ割いてるの・・・という驚き。凄いです。セル画(っていうのかな?)の味、素晴らしさが凝縮されていると思いました。  【悪かった点】 ・台詞が棒読み  本作はお子様たち、不良少年軍団、大人たちの3グループの皆さんが主に喋りますが、お子様たちの声はホントにお子様、少年たちの声はホントに少年たち、という感じでした。つまり、プロがお子様風、少年風に喋っているのではなく、それこそ学芸会かい!って感じのレベルに感じました。声質は良いんですが、場面に応じてキッチリ抑揚をつけて喋ってほしかった。特にお子様たちは最初から最後まで棒読みすぎます。しかもお子様たちはストーリー的に超キーパーソンなので、シリアスシーンでの登場が多く、そのたびに棒読みなのは辛い。なんとか耐えてからの終盤、迫真のシーンでの「タカシー(棒)」はさすがに耐えられないw  ・キャラクターの魅力が薄い  キャラクターの掘り下げが浅いため、誰にも感情移入できないどころか、そもそも好きも嫌いもない、といった感じ。ここら辺は時間内にいろいろ詰め込もうとした結果掘り下げられなかった感が強いです。本作の主役格カネダとテツオの関係の掘り下げはおろか、ヒロイン的存在と思われるケイと主人公カネダの関係の発展的描写が全く足りず、何であんたそこにいんのw感が強かった。カオリに至っては扱いが酷すぎ。ちなみに女性陣は誰一人としてかわいくない。  ・設定の生かしきれなさと描写の薄さ  荒廃している様子の描写が「暴動が多いよ」くらい。宗教者はいつの世だっている(視点を当てたところで別に「多い」とは感じない)し、アングラや不良界隈の世界は主人公が不良少年なんだから視点的に別に普通。街もそれなりに復興しているように「見える」ので、どんだけの大災害が起こったのか、再び大災害が起こったらどんだけヤバいのかってのがいまいちピンとこない。  超能力の詳細が不明なので超能力が使える個々人がそれぞれ「誰が何をできるか」という差異が無く、魅力を感じにくい。また、テツオが無敵すぎ。物理的な攻撃はおろか光線さえも全無効、遠距離攻撃、さらに空中浮遊と大気圏突破。相手にダメージを与えない事のほうが難しいです。しかしカネダの攻撃は一部食らうし、カネダは攻撃をほぼ回避。あるいは食らったように見えてノーダメージ。なんでやねんw「なんだかんだ友達」を考慮してもさすがに不自然です。一方で、主役級じゃないキャラを簡単に殺しすぎ。  バイクがキーアイテムっぽく描かれ、冒頭結構な時間を割いていたにもかかわらず、特に何も起こらず終了。  ケイが人を殺してしまったことについて今後何らかの描写があるんだろうな、と思ったら特に何もなく終了。  命をかけるレベルでタカシを連れ出した理由の掘り下げがほぼ皆無。  「アキラ」が何者か、どういう存在だったか、現時点でどういう存在か、の掘り下げが浅いというか薄い。「なんか凄そうだけど結局どの程度凄かったのか」がピンとこないまま終了。
[DVD(邦画)] 5点(2018-03-10 00:56:49)(良:1票)
39.  竜とそばかすの姫 《ネタバレ》 
サマーウォーズのオズの世界をより現実に近くした版+美女と野獣。 ちょっと、悪い点が目立ってしまったというか、悪い点に目が行ってしまった。  ■美女と野獣要素  主人公のアバターの名前が美女と野獣の主人公のベル、正体を知られないように城に閉じこもる竜=野獣、美女と野獣で言うルミエールらのような主人に従える従者たち、城のエントランスやダンスホールはそのまんま、ダンスホールでダンスする様がそのまんま、ベルの見た目がディズニー調のクリッとした目と厚い唇、竜=野獣のベルへの咆哮、竜=野獣がベルを守る描写、ベル&竜=野獣&ガストンの存在、時に物怖じせず積極的なベル、徐々に打ち解けていく様子。   これらは全て前半半分に詰め込まれているが、そのまんますぎる。  美女と野獣リスペクトなのは見ればわかるけれど、「美女と野獣のこの点が好きだから強引にそれを入れ込んで繋げた」感がすごく、全然入り込めないというか、不自然。  無理に美女と野獣のベルのキャラクターに合わせようとしたもんだから、現実世界ではめっちゃ控えめな主人公が突然美女と野獣のベルに近い性格になり、特段の深い理由なくトントン拍子で竜と心を通わせた、と見える。  そのため前半の山場であろうミュージカルっぽいシーンに全然入り込めず、ポカーンとしてしまった。  無理に美女と野獣要素を入れる必要が全くなかったように感じる。  ■悪意描写  サマーウォーズのオズの世界にいる人々は「ネット空間だが現実のSNS等よりも良心的」という感じで、それ故にアニメ的であり、不快な描写は特に見られなかった。  しかし本作の登場人物は非常に現代的(2023年現在)でリアルであり、人を妬んで悪意ある表現をしたり、ネット上で自分を偽ろうとしたり、「叩き」だったり、といった現実のネット社会でよく見る不快な要素がそのまんま詰め込まれている。  そのため、「なんでアニメ映画を見ている中でも不快にさせられなきゃならんのか」という感想を抱く。   その人物の情報を知るために瞳に反射した映像を拾ったり窓の外の居場所から場所を割り出したり、いわゆる「特定」をそのまんまやっている。アバターが解除されて現実世界の本人が露になるというのは「晒し」であり、いや闇深すぎだろ何があったんだよ、と思った。  ■キャラクター設定  サマーウォーズの主人公は数学オリンピックで2位だったという実績があり、電車の中で誕生日の曜日を即座に計算するなどの「普通とは違う」という特徴を見せ、それがあるから世界でごくわずかな人しか解けなかったオズの暗号を解いた、というのは理解できるし流れとして納得できる。  一方で本作の主人公の特徴は「歌」であるが、「歌が好きだった」という描写は僅かになされるものの、「なぜ世界トップレベルに歌が上手いのか」という理屈付けがない。しかも歌という主観的というか感覚的なものであるため、いかに本人の潜在能力を引き出すシステムといっても、「いやそのレベルなら世界にゴロゴロいるやろ」と思ってしまう。  指標が客観的でないため、イマイチ凄さがわからず、それ故納得感が薄い。  以上が主たる点で、特に前半の無理矢理感がすごく、個人的にあんまり・・・という感想となりました。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-11-01 01:06:38)
40.  ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE 《ネタバレ》 
 まあ素直に、TVSPの方が面白かった。  ルパン三世vs名探偵コナンというタイトルだから、作るのが難しいから、というのもわかる。しかし、その対決の内容が物理的に追う・追われるの形ならともかく、会話による小競り合いのような形になってしまったのが残念。「○○は〇〇だぜ?」「いや、それはわかってるし、○○は〇〇だぜ?」「フッ、しかし○○は〇〇だぜ?」という、ものすごく器の小さい者同士のマウント取り合戦みたいになってしまっている。コナンvsルパンにしても、コナンvs次元にしても、灰原vs不二子にしてもしかり。コナンとルパンはどちらもそんなスケールで描くべきキャラクターではない。しかも、描写的にコナンの方がルパンより上、と読み取れる描写がちらほら。  次に、キャラクターを無駄に出しすぎ。怪盗キッドや中森警部、FBI、さらには交通部の2人までご登場。コナンの主要人物とルパン一味+銭形を超メインとして前に押し出すべきなんだから、それ以外のキャラの濃度はむしろ薄くするべき。園子や少年探偵団、白鳥、高木や佐藤、灰原すらもカットしても良いくらい。服部が台詞無しで最後に一瞬だけ現れたのはもはや草。佐藤刑事とルパンの絡みも、描くなら最後までキッチリ描くべき。あそこまで尺取って投げっぱなしはないでしょうよ・・・。また、これは本作だけではないが、園子の描き方が酷い。あれでは「金にモノ言わせてやりたい放題のワガママを通した上、状況判断すらもできないアホ」になってしまう。  最後に、推理シーンとアクションシーンがどちらも中途半端。コナンの花である推理シーンやルパンの花であるアクションシーンはもっと時間を使って熱く描写しても良いと思うが、他に時間を割きすぎたため中途半端になってしまった印象。ラストの飛行機シーンよりも、中盤のコナンダイブシーンの方が熱かった。え?これで終わり?感が強い。
[DVD(邦画)] 4点(2019-01-25 13:15:32)(良:1票)
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