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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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481.  イノセンス
人の体が単なる意識の器だとすれば、器は意識を収めきれず意識は行き場を求めバランスを失ったりするのかもしれません。ネットワークにデータを分散させるように意識を肉体の外に置く事ができるとするならば、人という存在は一体何によって定義できるのでしょう? そして今この瞬間、その作業をしているという現実があります。そう、このサイトに映画の記憶を刻み付けている事が、自分の中のメモリを外部メモリへ移す作業であったりします。映画の記憶は時間と共に整理されてゆきますが、その時何を感じたのかをネット上に残す事で映画を見たという証は記録され、その記録は他者と共有されてゆくのですね。レビューを書くという行為ひとつ取っても、意識していなかった潜在的な理由があるのかもしれません。とまあ、映画を見ながらそういう事を考えてはいたものの、映像博覧会みたいなこれ見よがしワールドと、説明的な台詞、スノッブな台詞の洪水には辟易。テーマをゴテゴテと世界で飾る事によって奥へ奥へと隠し込んでゆく状態には、さすがにやりすぎでしょ、と思いました。ここまでCGを前面に押し出すと、手書き部分との融和性がとっても悪く見えてしまいますし。作品世界との接続を積極的に行い続けていないと、即断線してしまいそうな映画ではありました。
[DVD(邦画)] 6点(2006-07-28 01:35:46)
482.  魁!!クロマティ高校 THE MOVIE 《ネタバレ》 
うーん。「クロ校」の映像化は上手くいってますし、キャスティングも原作のイメージにピタッピタッとハマっていて気持ちいいです。オリジナル要素となるキーワード「阿藤海」「宇宙猿人ゴリ」「少林寺」もまたバカでよろし。でも、この監督の短編自主映画「手鼻三吉とトゥワイス志郎が往く」の超バカなパワーに比べると、良くも悪くもマトモだなぁ、と。あれを見てしまうと、今回の映画は長編に臨むにあたってパワーをセーブしてるんでない?なんて思ってしまったり。原作のエピソードは沢山あるのですから、この尺の中に倍は詰め込めたんではないの?とか。メカ沢ベータにはもっと出てきて欲しかったし、神山と山口ノボルのハチミツボーイVSアジシオ太郎とか、ネット上では礼儀正しい番長・藤本貴一とかも見たかったなぁ、とつい贅沢な望みも出てしまいます。地球防衛軍を膨らまし過ぎと思いましたけど、どうしても物語の芯は必要かな? 別に芯のない映画でもいいんじゃないかな、なんて。まあ、あの原作を映画化するという事自体が無謀で、それを期待に違わぬチープさで見事に映画化してくれただけでも良しとすべきなのかな。
[DVD(邦画)] 6点(2006-07-21 00:21:29)
483.  早春(1956)
他の小津作品と違って、登場人物ひとりひとりの繋がりが希薄で、それぞれが個として孤立していて、お互いの摩擦の中で生きているような感じがしました。愛で繋がっている、というような夢物語はなくて、打算的なものの中から価値を見出してゆくような、結構厳しい物語。ちょいとした笑いもありますが、ひとつひとつが重たい映画でした。達観した世代、そこに近付きつつある、行く末が見え始めている世代、そしてこれからまだまだ未来が見えない世代、未来が閉ざされてしまった人。先人達や周囲から距離を置きながら学び、あくまで個として自分を見つめてゆく。それを描く視点は至極客観的で冷静。不倫はいけないと、みんなが金魚に人の道を糾そうとした事に対しても、それが嫉妬心から来る、褒められたものではない行為だとハッキリ言わせてますしね。正直なところ、見ていて息が詰まりそうな苦しい映画ではありました。そんな中、これまで見てきた小津作品の中にあって、トラックの荷台から捉えたショットのスピード感とコミカルさは、ちょっと意外でした。
[DVD(邦画)] 6点(2006-07-20 00:55:06)(良:2票)
484.  空の大怪獣ラドン 《ネタバレ》 
畳の似合うウゴウゴしたメガヌロンの愛らしいこと。昔は恐かったんですけどね。だけど、今見ると結構退屈。前半の殺人事件から炭坑内の探索、メガヌロン登場あたりまではワクワクするんですけど、メガヌロンを追うあたりからなんだか状況を描くばかりになってきて、物語を引っ張ってゆくキャラクターが不在の状態になっちゃう。ラドン登場以降はドラマが全くなくなって伏線放り投げっ放し。怪獣描写によってドラマが停滞するっていうのは怪獣映画の定番弱点ではありますが、それにしても炭坑の人々や警察から視点がラドンに移ってそのまま終わっちゃう、っていうのはなんだか釈然としません。ラドン、キャラ的に弱いですしね(その後はいっつも脇役)。だけど風によって破壊されてゆく街のミニチュアワークは本当に見事。ああいう、細部まで作りこまれたミニチュアは匠の世界ですね。それを見せるテクニックもいいですし。最近の日本の特撮映画は作り込みが弱いせいか、CGを使ってもマッチングが難しいせいか、地面をきっちり捉えてる映像が少なくて、地に足の着いてない、腰の据わってない特撮が多かったりしますが、地べたからきっちり捉えた特撮映像、ってのがやっぱり気持ちいいと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2006-07-17 22:03:23)
485.  ゴジラ対ヘドラ
「ぷわあんぷわあん」って脱力系サウンドをBGMに現われるゴジラはボディランゲージも豊かで吉本芸人みたいだし、登場人物もゴジラもヘドラも、何考えてんだか意味ない行動が多いし、ヘンな映画ではあります。後年評価されもしましたが、ひたすらダラけた展開でそんなにいいデキではないと思います。そもそも核の申し子であるゴジラが、公害怪獣ヘドラを放射能でやっつけるのってどーよ?とも思いますが、この頃のヒーロー扱いされてたゴジラの口から出るアレは放射能ではなくって、正義の光線みたいなモノなのでしょうね。ミラー状の板で延々反射したりするし。おサイケだったり突如アニメだったりポエムだったりゴーゴーだったり、もう色々やってて、でもそれが映画として単にひたすらヘンなだけ、ってのも困りもの。ただし。この時代の公害をリアルに体験した身としては、この映画の雰囲気がひどく痛いです。この映画の舞台の近く、吉原の知り合いの家に行って、みんなで田子の浦の花火大会にでかけ、おじさんの背中に揺られながら帰ってきました。その田子の浦がヘドロで汚れてしまったと聞いた時のイヤな感じ。千葉の海に泳ぎに行った時、海に浮かんだ黒い油が体中にこびりついて、水着や浮き輪がダメになった思い出。光化学スモッグ警報が出るたび、体育の授業が中止になり、外での遊びが禁止になった事。それらの記憶がまざまざと甦ってきます。この映画の持つ暗く澱んだ雰囲気は、当時のあの汚れた苦しい世界を伝えています。人々の努力によって、今はかなり環境が改善されましたが、当時、公害問題をハッキリ訴えかけた映画が果たしてどれだけあったのやら。そういう意味では時代を映す鏡としての価値だけは相当に高い映画であると思います。
[DVD(邦画)] 6点(2006-07-10 01:16:26)(良:1票)
486.  アルプスの少女ハイジ(1979)
テレビの再編集ものですが、オープニングとエンディングはまんまテレビと同じなので映画らしい感覚は薄いかな。長いテレビシリーズを1本の、そう長くない映画にまとめているために、あれよあれよという間に物語が進み、おじいさんとの山の暮らしも、ゼーゼマンさんの家での暮らしもそんなに長くない印象のまま(ナレーションですっ飛ばしつつ)エンディングまで突っ走ります。それでも元の映像素材の良さゆえに、ハイジの世界を堪能できるのも事実なのです。
[映画館(邦画)] 6点(2006-05-23 22:45:20)
487.  海燕ジョーの奇跡 《ネタバレ》 
沖縄からフィリピンを舞台に、全編ギラギラと暑くて湿った空気に支配された映画でした。映像は一貫してスタイリッシュな姿勢を崩さず、刹那的に生きる男と女の姿を捉えてゆきますが、結局のところヤクザ映画。共感できる面は少なく、やがて自滅の道を辿る展開に、所詮はそこに収まるしかないのね、という、予想された後味の悪さへと当然のように帰結してゆくような状況。大きく突き抜けてゆくパワーはそこになく、タイトルの「奇跡」は一体どこに在ったのだろう?などと考えてしまうのでした。時任三郎の刺すような目が印象的で、その目によって演じられるアクションの中で映画的高揚が閃き、垣間見えない事はないのですけれど。
[映画館(字幕)] 6点(2005-04-23 21:51:46)
488.  笑の大学 《ネタバレ》 
期待したほどでは、という感じでした。中盤に存在する、役所広司がハジける部分、ここが見せ場になっているのですが、周りのお客さんの反応とは逆に、私はここでさーっと醒めてしまいました。そこに至る過程って自然だったかぁ?と。お互い作用し合って、高められていって、遂に辿り着くポイントなのですが、どうにもこうにも役所広司がそこまでになってしまう事に納得ができないのですよね。なので、この時点で私とスクリーンとの間に距離が生じてしまいました。実のところラスト近くの役所広司の告白によって、それが必然的な流れだった事が説明されはするのですが、セリフでの説明でそれを納得させるんじゃなくて、日々の流れの中に刻まれてゆく変化でちゃんと説明して欲しかったと思います。もうひとつ、私が入り込んでゆけなかった原因は、肝心なその台本によって演じられるであろう舞台の姿がちっとも具体的に空想できなかった事。部分部分は表現されても、最後まで二人のやりとりから、頭の中に面白い芝居を組み立てる事はできませんでした。全体的に間を持たせて情感を描写しようとしているのは判るのですが、ダレる原因になっていた気がして、その時間を芝居の笑いがどんなだったのか、もっともっと教えてくれる時間に割いたら、どんなにか楽しかっただろーかと。ほとんどが二人だけで進行する映画なのですが、この二人が、実際に存在するのであろう芝居の多くの役者達を表す機能をちゃんと果たさないと、この対話劇の意味はかなり薄いものになってしまうような気がします。ラストの切なさにプラス1点、というところで。
6点(2004-11-01 20:29:24)(良:2票)
489.  スレイヤーズ ごうじゃす
相変わらずのリナとナーガのドタバタ物語。ドラゴンもまたいで通る、通称「ドラまた」のリナの面目躍如な展開が楽しいのですが、そろそろマンネリかな、という感じもしました。でも、今回の最大の欠点は、ちょっと絵柄がヘンになっちゃった事。ナーガがオカマにしか見えないんですわ。ナーガはセクシーダイナマイトじゃなくっちゃイケナいんじゃないかなぁ、と思うんですけど、胸に詰め物したオカマじゃあ、魅力半減。それでも、併映の「ナデシコ」の一人よがりさ加減に比べれば、楽しめるものを見せようとする姿勢に安心できる映画ではありました。
6点(2004-08-07 01:09:00)
490.  スレイヤーズ RETURN
前作で、リナとナーガのマンザイノリがメインだったら楽しめるのにと思った、その通りに登場したので、評価点は当然アップです。乗り込んだ敵の本拠地は掘っ立て小屋で、ボスはみすぼらしく、かつての部下に給料未払いで袋叩きに合うほど情けない、という脱力系の展開から、掘り出した魔獣の暴走と対抗すべく作り出したゴーレムのこれまた暴走とゆー、かえって事を大きくしてしまうバカなノリは、スラップスティックなアニメとして単純に楽しめました。前作にあった情感は皆無なのですが、60分の映画ならば、これくらい割り切りってお笑いに徹していた方が好感が持てます。この時の併映がどんよりメチャ暗な「X」だったので、ちょうどいいバランスを保っておりました。
6点(2004-08-06 00:32:53)
491.  ショムニ
実はこの映画、原作マンガの精神にはドラマ版よりもずっと忠実なのです。原作の基本は塚原の成長物語なので、ドラマ版の千夏メインな展開(しかも本来ボケな千夏がツッコまれずにカッコいい、ってどーゆー事よ?)は「こんなの『ショムニ』じゃない!」なんて思ったのですが(3話くらい見て、これはこれでアリ、とも思いましたが)、映画はダメOLが悪を糾す、なんて展開じゃなくて、ダメOLなりのドラマを綴ってゆくワケで、それこそが原作の持ち味だし、魅力。遠藤久美子の塚原はイメージこそ違うものの、ショムニのメンバーに翻弄されつつ成長してゆく、という役どころを好演していました。だけど、あくまで人気が出たのはドラマの「ショムニ」だったワケで、そのキャストも使わなければ、会社を舞台にした物語ですらない(メインになるのはアフター5、夜の物語)「ショムニ」が、一体誰のために存在しているのだろう?というのが正直なところ。原作の精神には忠実でも物語は全くオリジナルな状態なので、原作ファン向き、という訳でもないですし。高島礼子の千夏はアクティブさが不足してるし、河合美智子のカナさんはその設定に説得力を与えてくれません。千夏のライバル杉田や、塚原の恋の相手右京を出さない、狭い世界で終わってしまうこの映画、それでもドタバタ喜劇として楽しめはするのですが、誰が望んだのやら存在意味不明、というのはとっても不幸な状態でした。
6点(2004-06-21 01:13:54)
492.  瀬戸内少年野球団 《ネタバレ》 
「がんばれ!ベアーズ」みたいな野球映画かと思ったら、野球部分はほんのちょっぴり。大部分は戦後直後の人々の織り成す混乱と哀しみのドラマで、期待した映画よりもずっと重たい中身ではありました。「私達、野球やりましょ」とゆー流れになるのも、ええ?なんで?って感じ。駒子先生、どうして? でも、ラスト、武女との別れのシーンは竜太の気持ちが痛いくらいに判って、それを見つめる駒子先生の眼差しが記憶に残り、切ない思い出のような映画になりました。
6点(2004-05-16 00:09:42)
493.  ルパン三世(1978)
数ある「ルパン」の中でも、ハードな雰囲気が出ていて好みなのですが、ちょっとクライマックスの展開がクド過ぎて、いい加減ダレちゃった、という印象ですね。ルパンのオリジナルな自我にこだわりすぎちゃってる感もありしたし。有料試写会ではラストの「ルパン音頭」にみんなで手拍子状態でしが、あれは映画のタッチと比較しちゃうと、どーなんでしょ? ところで公開当時はただの「ルパン三世」だったんですけど、「ルパンVS複製人間」が今の正式タイトルなんでしょうか? ビデオやテレビ放送では必ずくっついておりますが。
[試写会(字幕)] 6点(2004-01-29 13:18:46)
494.  未来少年コナン特別篇 巨大機ギガントの復活 《ネタバレ》 
えーと、確か『超人ロック』の併映だったかと。最初の再編集映画版からはカットされたギガントのエピソードを中心にした映画、なのですが、実のところ、単にテレビエピソードの24話『ギガント』と25話『インダストリアの最期』をつなげただけ、みたいな。どうせなら最終話『大団円』の最後まで繋いで欲しかったんですけれど、どうせなら、マトモな編集の『未来少年コナン』再映画化を希望、と。ギガント上でのアクションは物理法則とコナンのパワーとの戦いでアニメ史に残る名シーンだと思います。あの状況で生き延びてるダイスとジムシーは実はコナン以上にスゲーのですが。『コナン』の中の一部分だけを切り取った映画なので、ファン以外には楽しめないモノではありました。
[映画館(邦画)] 6点(2004-01-11 14:37:49)
495.  水のないプール
えーと、なんでこの映画をわざわざ劇場で見たのか、ってゆーと、ピンクレディーのミーが好きだったからで、それが映画で・・・ってトコロが最大の動機なワケで、その気持ちが満たされる映画だったか、とゆーと、ちっともそういうワケにはいかなかったところが、ヒジョーに今となってははづかしい思い出の映画ではあります。自動改札の世の中じゃ、鋏カチカチ鳴らす事もできない今日この頃。主人公の日常だった、当時、当たり前のように改札に響いていた、あの音って今も忘れないですけれど(もしかして最近の若い人は、知らない人がいたりするのかな?)。犯罪者の行動を追った映画なので、あまり気持ちのいいものではなく、ザラザラとした違和感を抱きながら見ていました。
[映画館(邦画)] 6点(2004-01-10 15:16:15)
496.  ホタル(2001)
十分おっさんな私なのですが、それでも映画館でいちばん若かったですねぇ。観客のみなさん、リアルタイムに戦時中を生きた方々ばかりで。なんてゆーのかな、戦後派の人間が何を言っても、実際にその時代を生きた人々にとっては無意味な事ってあると思うんですよね。その時代の、政策や思想と関係のないところの価値観もあって、無闇に戦時下の人々をひとまとめに語る事は、人の存在そのものを簡単に否定しちゃいかねない訳で。そこで思考停止しちゃえ、とか断絶しちゃえとかじゃなくて、時代と世代の事も熟慮すべきかなぁ、って。この映画、そういうハッキリとできない、って迷いのようなもの出てしまってるのですが、それも仕方のない事なのかな、って思います。「ひとりひとりに歴史があった」今はまだ、それで十分なのかもしれません。大戦の傷というのは、まだまだ深く残っていて、それは遠い昔の話ではないという事だけは、確かなんですよね。
6点(2003-12-26 12:33:50)
497.  フラッド
パラマウントのタイトルからそのままカメラが降下して、大量に放水をするダム、その濁流、堤防を築く人々、避難する人々のクルマの列、水浸しの町、そして町の中央で交通整理をする保安官の姿までを1カットで見せるオープニングが見事です。状況説明がそれだけで完了しちゃいますからね。ただ映画のエネルギーの半分を、ここで使っちゃったみたいな感じもありますけど。映画の中身は洪水西部劇。ひたすら水、水で、鬱陶しさ爆発。スペクタクルな要素が足らなかったけれどアクションは単純に楽しめたんで、まあ、いい感じ。
6点(2003-12-23 16:00:07)
498.  BROTHER
ちょっと中途半端な映画でした。私の苦手な北野映画の記号的意匠は抑えられていて、テンポ良く見られたのは良かったのですが、散文調は相変わらずで娯楽映画としての文体を探しあぐねているような感じ。向こう側に行ってしまった者と、こちら側に残った者の対比はもー相変わらずなワンパターンですしねぇ。でもアメリカ人との間に築いた兄弟関係を浮き上がらせるあたりは上手いですね。「親の血をひく兄弟よりも~」というクラシカルな、根底は正統派ヤクザ映画なワケですけれど。あと、日本映画のデジタル音響って、リアトラックに重要な台詞を入れちゃうクセがありますが、リアはSEとBGM専用トラックとして認識して欲しいですねぇ。劇場の再生環境に差があるんで、リアに台詞入れると凄く不自然に聴こえる場合があるので。
6点(2003-12-23 14:02:15)
499.  ピンポン
その独特のタッチが肝になる松本大洋のマンガを映画化するとなると、そりゃかなり挑戦的だろうなぁ、と思ってたら、あーらまた随分とフツーに映像化しちゃったのねー、ってガッカリ。物語だけ切り取られても普通の映画になるだけなんじゃ?って。もちろん、アニメならともかく、実写であの画風を再現する、なんて事は無理ですけれど、そのタッチに相当する独自の映像表現っていうのがあったと思うんですけどもねぇ。でも、原作の事を考えなければ、まあまあ面白くできた映画ですか。ただ、竹中直人は困りますねぇ。どの映画に出てきても同じだから、映画を狭っ苦しくしちゃうんですよね。あー、毎度のおっちゃんかー、って。日本映画のお笑い記号として使うの、やめて欲しいなぁ。
6点(2003-12-21 16:00:11)(笑:1票) (良:1票)
500.  PERFECT BLUE
未麻とアイドルは綺麗に描かれて、その周りをとりまく様々な人々を不気味に、気色悪く描いているために、少し不自然。デフォルメって考えると中途半端、いくらナンでもあんなヘンなヤツばっかりの世界がありますか、って感じで、リアリティからも離れてますし。表現を記号化してしまう今のアニメの限界なんでしょうか。題材的に、このアニメ表現レベルでは無理があった気もします。描かれた不気味な世界そのものはリアリティがあって恐かっただけに、絵としての表現法が残念な映画でした。
6点(2003-12-17 11:02:21)
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