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プロフィール
コメント数 1284
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年齢 52歳
自己紹介 おうちにテレビがないので、アニメはリアルタイムでなくDVDで観る派

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41.  徳川セックス禁止令 色情大名 《ネタバレ》 
今から10年以上前、この作品のVHSテープが大阪某所で800円で売られていた。「買うべきか、否かしかし、うぬう」などと、尋常なく懊悩していたが、当時は断念した。テープの劣化具合が気になったというより「徳川セックス禁止令 色情大名」というへなちょこ感あふれるタイトルに、ワンコイン以上の価値を見出せなかった。買っても多分、一回しか観ない。そう思ってスルーした。  そして近年、私の頭の片隅に居座る「徳川セックス禁止令」というパワーワードは、徐々にではあるが「ちっと観てぇ」程度にぶくぶくと肥大していた。そして2018年。何を思い立ったかしらんがTSUTAYAの検索システムで調べたところ、なんとご近所のTSUTAYAに「レンタル可能」との結果が。  いやはや本作がレンタル版DVDでリリースされ、なおかつご近所のTSUTAYAに鎮座していたとは。万能の神による何の思し召しなのかしらんが、とりあえず借りて観てみた。  うーむ。何というか、すげぇな東映。すげぇな鈴木則文。誰にも真似できない未踏のオンリーワン作品である。鳳啓介・京唄子のラブシーン、山城新伍の万能感、サンドラ・ジュリアンの腰、渡辺文雄のヨコモジ恫喝、切腹シーンのヘンテコな音楽、やらせろ一揆(超楽しそう)、ラストの腎虚オチまでもが秀逸。  要するに「行政がセックスにやいのやいの言うねぃ」というテーマで、ここまで異色なファンキー正調時代劇(矛盾)を制作した向こう見ずっぷりに、感動しました。  蛇足ですが鑑賞後、そんなにムラムラこないのは…個人的な嗜好のせいか、作品の及ばぬ力量のせいか、それとも時代のせいなのか。ちょっと考えさえられた。答えはあなたが観て確かめて!ちなみに私、鈴木則文の映画は「少林寺」に続いてこの映画で二本目です。(トラック野郎観ろよ!)
[DVD(邦画)] 7点(2018-04-27 03:12:06)
42.  劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女 《ネタバレ》 
テレビシリーズでお馴染みの「お兄様無双」を堪能するしかない劇場版アニメ。  世界観の説明は若干あれど「なぜにお兄様が劣等生なのか」という説明や描写が無いせいで、初見の方はチンプンカンプンでしょうよ。テレビシリーズしか観ていない私でさえ、よくわかんないキャラが数人いたような。  とことん感情移入しづらいアニメですが、エイトビットの動画や美術はやっぱソツがなくてイイ。
[DVD(字幕)] 4点(2018-04-15 02:20:49)
43.  ノーゲーム・ノーライフ ゼロ 《ネタバレ》 
テレビシリーズ「ノーゲーム・ノーライフ」の世界観を知る上の、これ以上なく豪華な副読本的作品。  テレビシリーズありきの劇場版アニメという取っつき難さはあるものの、初見殺しというほど愛想無しでもない。そこそこ佳作なのだが「そんな中途半端な劇場版やるくらいなら、とっととセカンドシーズン始動しろやマッドハウスさんよう!」とも、思わないでもない。
[DVD(邦画)] 6点(2018-04-15 02:10:12)
44.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦
アムロの少年時代、ジオン(ザビ家)の面々、コロニー落しに纏わる悲喜交々、開戦時の地球とスペースノイドとの距離感、アルテイシア(セイラ)とマス家の小さな戦い、シャアの出世街道物語、等々。個々のエピソードはかなり興味深いのに、これら盛り沢山なエピソードが雑多に繋がったせか、展開していくリズムが気持ち悪く、安っぽい。やっぱ、このシリーズはじっくりと語ってほしい。  前作で必要以上にワクワクしたせいか、今作は肩透かしでしたね。残念。  蛇足ですが、ハモンに情感たっぷりのなんちゃってブルースとか歌わせるのはかなりダサイので、今後は絶対やらないほうがいいと思います。そういうダサい演出はマクロスの河森正治に任せときゃいいんですよ。
[DVD(邦画)] 4点(2018-02-21 16:31:25)
45.  劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-
川口敬一郎ファンとしても、ちょっと擁護できない出来。シリアスとか大作とか、つくづく向いてない監督にハンターハンターの劇場版を任せたプロデューサーが悪い。そして、川口敬一郎は決して悪くない。(擁護してるじゃねぇか)
[DVD(邦画)] 3点(2018-01-28 08:13:23)
46.  地下幻燈劇画 少女椿(1992) 《ネタバレ》 
25年前。たしか梅田のシネマヴェリテで、wikiにあるような「発煙筒・紙吹雪演出」はなかったような公開状況ですが、思い出を頼りにレビューしてみようかと思います。  とりあえず、丸尾末広が超苦手な私としては「なんで観に来たんやろ」と後悔しきりの完成度だったように、思える。全編通じて、透明感皆無。常におどろおどろしく、何かにつけて奇抜なグロテスク臭がネバネバとついて回る。  「もう一度観たいか」と問われれば、当然「ノー!断じてノー!」と言わざるを得ないトラウマ作品。近年、TSUTAYAの棚に「少女椿」のタイトルを見つけた時は「はうぁ!勘弁してくだされぇ!!」と失禁寸前の私であったが、実写版ということでホっと胸を撫で下ろした私だ。ビビらせんなやTSUTAYA!(いいがかり)たぶん、観ない。怖いから。  youtubeに本作がアップされていたので、鑑賞してキチンとレビューするのがレビュワーとしてのアレではナイかと思いもしたが、やはり観ない。ほんの数秒チラっと観ただけで、怖かったから。  蛇足ですが、作画担当者に富本たつやが参加していたんですが、どのパートを担当していたのか想像つかない。
[映画館(邦画)] 2点(2018-01-28 08:06:49)
47.  虐殺器官 《ネタバレ》 
ナルシスト気味な演出と美術、身の回りはアニエスやら一点物の家具やらで整えてそうな世界観が苦手(いいがかり)な村瀬修巧監督と、アニメ化プロジェクトの過去二作とも低評価だった伊藤計劃原作が手を組んだ…あれ?意外と悪くない。  物語世界と現代の地繋がり感があったせいか、ナカナカに興味深い設定。そこに村瀬修巧のお得意な米ドラマっぽい空気感がイイ具合でマッチしていたように思える。ギリギリで臭くない脚本・演出と、血生臭いアクションシーンは、観応えがあった。本作のターゲットでもあり適役のジョン・ポールのキャラクター造型が、純然とした悪役でも狂人でもない「悲しき天才」という設定は、巧い。
[DVD(邦画)] 7点(2017-12-27 03:43:32)
48.  モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE 亜空の深淵
「ARIEL」の笹本祐一原作と「ナデシコ」の佐藤竜雄がタッグを組んだテレビアニメを2010年代に放映するという、70年代ヲタとしては嬉しい椿事でしたが「決してホームランを狙わない内野安打専門の打者が生んだ、二塁打」みたいな出来でした。  二塁打。そう、決して悪くない。しかし、そこに意外性がない。劇場版も、然り。美術も、演出も、脚本も、演者も、ももクロのオープニングも!及第以上ではあるが、達成感がまるでないのだ。残念と言えば残念だが、妥当と言われれば已む無しといったところ。次に繋がればイイのだが、期待薄な様子。  蛇足ですが、私的このアニメの見所といえば…ももクロと小見川千明!(それもどうかと)
[DVD(邦画)] 5点(2017-12-07 05:28:27)
49.  夜は短し歩けよ乙女 《ネタバレ》 
・湯浅監督のセンスと森見作品のムードは相性が悪い(と「四畳半」のアニメを観て、やや失望していた) ・いっそ押井守あたりに監督させたら面白いんじゃない?(と、真剣に思っていた) ・先輩役に星野源という最大の不安要素 ・乙女役に花澤香菜というヒネリのなさ  以上4点の勝手で的外れな懸念に、ひたすら頭を垂れるばかりの私だった。「なんで劇場へ行かんかったのか私よ!」と後悔しても、時既に遅し。この愚かで出不精の私を、誰か精一杯の手加減をして殴ってくれないだろうか。(お友達パンチ待ち)  良作。
[DVD(邦画)] 8点(2017-11-20 02:34:48)
50.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
【先行上映会にて鑑賞】  今年は「こうの史代原作の初のアニメ化」という事で、期待やら不安やらクラウドファンディングやらと忙しく過ごした2016年でした。期待というハードルはエベレスト山頂よりも高くなり、それと同時に発生した宇宙空間よりも広く深い漆黒に染まった不安と、日々やんごとなく格闘する私でした。  「ブラックラグーンの片渕監督やし、原作モノのアニメ化は巧者なはず」「キルラキル以降ヒット作のないMAPPA製作やけど、大丈夫なんか(キルラキルはトリガーだよ!と、2017/10/07に気付く)」「主演は能年…あまちゃん観た事ねぇけど、どうなんやろ!」…等々の、期待と不安。  それでも、呉を舞台にするアニメを作る下準備の惜しみ無さを、ほとんどストーカーかよ!というレベルで観察させていただいたせいでしょうか。当時の風俗、流行、背景などの設定の緻密さ、丁寧さに、驚かされるやら呆れるやら。私の不安など霧散させる監督のコダワリっぷりには、まったく脱帽です。  しかし…アニメは総合芸術。準備期間の長さやコダワリなんぞと、作品のクオリティは決してイコールではありません。  「結局めっさハードル上がってるやん!うおおおおどうしよ!ハードルどころか、幕、上がってるやん!」と、期待と不安に駆られた満員の劇場、そして私。  「かなしくて~かなしくて」コトリンゴ手がけるオープニングが流れ、動き出す世界。この時の静かな高揚を、どう言い表せばいいのか、わかりません。喜怒哀楽のすべての感情が、静かにふるふると蠢動していたように思います。  鑑賞後「拾いそびれたエピソードが惜しかった云々」「こうの漫画の起承転結の巧さが、長編アニメにそぐわない気がしないでもない」などと、つらつらと思い耽っていましたが  「この世界の片隅で…生きてきて良かったなぁ 生きる意味、あったなぁ」で、締めくくられていました。  製作陣のすべての人に、惜しみない拍手と賛辞を。クラウドファンディングに参加できたこと、それ以上に、この映画に出会えた事を、私は一生誇りに思います。  蛇足ですが、聖地巡礼は済ませました。公開前なのに!
[試写会(邦画)] 10点(2017-10-07 05:13:47)(良:1票)
51.  BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅 《ネタバレ》 
私的には大不評だった一作目の感想を「悪い意味で次回作に期待」と締めたが、今作はなんと良い意味で裏切られた。  始終「真面目か!」とツッコミを入れたくなる点や、テンポの悪さや唐突さ、アマ声優の演技のぎこちなさ等、問題点が無い訳ではないが、原作のニュアンスに沿おうとする製作陣の姿勢が真摯であり、ケチが付けにくい。  三作目(完結編)はいつ完成するのかわからないが、今度こそキチンと期待したいところ。  蛇足ですが、ブルーレイの映像特典にダライ・ラマ14世が!予想外すぎて笑った。氏が観られたかは否かは定かではありませんが、嬉しそうにしておられました。そのうち自称・仏陀の生まれ変わりサンとか出しゃばるんじゃないかと、一抹の不安。(杞憂)
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-09-27 04:35:12)
52.  ひるね姫 ~知らないワタシの物語~ 《ネタバレ》 
ガラにもなくエンタメ感あふれるハートウォーミングな父娘劇を、なんちゃってインテリ・ナルシスト神山健治が手掛けようとするあたり、無理があった。見事に中途半端な出来に収まってしまった残念な作品。なんせ、脚本の消化不良さが胃にしんどい。現実感と夢の中との折り合いが、ついてそうでついてない。今敏あたりなら、もっとメルヘンと人情話を両立させそう。「未来少年コナン」っぽい演出も、あんまりハラハラしない。(ってか、なんでイマサラ未来少年なん?)  とはいえ、美術やらコンテやらはサスガ美術畑の監督だけあって、秀逸。そして、神山作品にしては非常に珍しく、ヒロインがおバカでかわいい。「方言女子」とかいうベタさはさておき、とてもイイ。  蛇足ですが、岡山から高松は意外と近い。先月、うどんとデミカツ丼のハシゴ旅行をしてきたばかりの大阪人なので、個人的にはすげぇタイムリーな舞台設定。
[DVD(邦画)] 4点(2017-09-22 01:49:30)(良:1票)
53.  劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール 《ネタバレ》 
ソード・アート・オンラインの世界観は、テレビシリーズから割と好きなんですが、今作は「SAOシリーズの中では凡庸」といった感じです。  ラストのALOやGGOのキャラクターたちが「真のラスボス」に立ち向かうシーンは、劇場版ならではの展開。ベタですが胸熱。
[DVD(邦画)] 6点(2017-09-20 07:40:37)
54.  GAMBA ガンバと仲間たち 《ネタバレ》 
「そういや出崎版のガンバをキチンと観てない!こら遺憾な!」と思い、今作を観る前にテレビシリーズを予習して本作に臨んだのですが、これが完全に裏目に。  冒険譚をある圧縮してスッキリまとめた手練は悪くないと思ったんですが…「みんな!しっぽを立てろィ!」無い!イカサマが可愛くない!ハラペコって誰だ?恋愛要素とか要らねぇ!等々、フラストレーションは溜まる一方。とくにボーボが死亡フラグをビンビン立たせて、挙句イカサマに看取られてしんみりと死ぬシーンは、安っぽいし、下品。  ノロイのラストがテレビシリーズに迫る秀逸さだけに、惜しい。  蛇足ですが、そういや奇しくもこのレビューを書いている7月31日の誕生花が「ソテツ」です。本作では、花言葉は「ありがとう・愛してる」との事ですが、本当は「雄々しい」だそうです。うーん。時流に合わせたかのような「愛してる」ではなく、「雄々しい」ガンバたちの冒険が、ホント観たかった。
[DVD(邦画)] 4点(2017-07-31 02:52:04)
55.  傷物語Ⅲ 冷血篇 《ネタバレ》 
鉄血編はドラマティックだったし、熱血編はセクハラ&アクションが楽しかった。そして、この最終章は、ちょっと予定調和的な「後片付け」感が強く、達成感に乏しい。少し残念に思う。  とはいえ、キスショットの背中から胸部を阿良々木が貫いたシーンのシュールさは、新房らしくて可笑しかった。
[DVD(邦画)] 6点(2017-07-31 02:25:56)
56.  ねらわれた学園(2012) 《ネタバレ》 
動画、美術、演出、演者、その他モロモロの足並みが、少しでもズレると作品の格が下がるアニメーション作品に於いて、ここまで「全ての足並みがビミョーに揃わない」アニメというのも、珍しい。  テレビシリーズの「グリムガル」では、そこそこ良質なファンタジー作品を輩出した中村亮介の監督作だけに、ちょっと惜しいし、残念。他のスタッフやキャスト(一部除く)の、個々としての技術は水準以上だったと思うんですが。とんでもなく凡作でした。  うーむ。一体何が悪かったのか。戦犯としてちょうどいい名前がクレジットされていたので、とりあえずディスっとく。「主題歌やキャストに秋元康が絡むアニメは微妙だ」と。(決してそれだけが原因とは言わんが)
[DVD(邦画)] 4点(2017-07-20 03:31:37)
57.  ねらわれた学園(1981) 《ネタバレ》 
大林宣彦監督の映画は、これまで「ハウス」「金田一耕助の冒険」と観て、今作の「ねらわれた学園」で三作目。こんな偏った大林作品ばかり観ている私が、本作についてどうこう言うのは、おかしいと、自分でも思う。黒澤作品を「悪いやつほどよく眠る」と「生きものの記録」しか観ていない、というような偏り、だと思う。せめて「七人の侍」クラスの作品観てから語れよ!と。  そんな私の信憑性薄めのレビューで恐縮ですが、敢えて書かせていただこうと、思う。「大林、クソか!?」と。  鑑賞後、確実にアタマが悪くなっているような、厳しい目の電波系映画でした。そんな電波系映画に、薬師丸ひろ子や、腹部にラクガキを施された峰岸徹が出演しているという無駄遣いが、なんともはや。  「永遠の未完成、これ完成なり。おじいちゃんの言葉よ」とのヒロイン父演じる山本耕一の台詞だが、「永遠の未完成~」は、宮沢賢治の残した名言だろいい加減にしろ。
[DVD(邦画)] 2点(2017-07-19 06:41:52)(良:1票)
58.  大魔神逆襲 《ネタバレ》 
シリーズ三作目、タイトルは「逆襲」なのですが、今作の大魔神は冒頭から荒ぶっています。地震、水害、雪害、干ばつというオーバーキル気味の無慈悲な天災を以って、山村を蹂躙します。徹底した大魔神の示威行為、如何なイナカモノの無神論者でも「畏怖と畏敬の佃煮状態」に陥ること必至です。「前フリでココまで荒ぶり…後半は善悪問わずの天災で、日本が沈没するんと違うか…?怖いよ!」と、ぷるぷると震えながら鑑賞してた私でした。  どうやら、今作の主人公は山林の恩恵を十二分に得て育ったであろうと思しき、やけに肌がつやつやぷにぷにした少年四人。兄ちゃんを!父ちゃんを!村を!自由を!と勇んで、聖域でもあり難所でもある魔人のお山を攻略します。ロケ地の大台ケ原の雄大さも相まって、うーむ、時代劇特撮映画というより、もはや山岳映画の貫禄や!  しかし、そこは大魔神シリーズ。「キッカケさえあれば、ジブン、何時でもイケますんで!!」とばかりにお山で鎮座し、少年らに信仰されつつも、今作も隙あらばと、殺る気マンマンです。お目付けに鷹まで飛ばす徹底ぶりです。  艱難辛苦の末の中~後盤、少年らの万策は尽き、地獄谷はまさしく無慈悲な地獄絵図と化し、使いの鷹も撃ち落された。  満を持して、雪中より登場する大魔神。登場した足元の光明が「地下カタパルトでセッティングしてました」みたいで、無駄に怖い!吹雪舞う中で立ちはだかる大魔神も、異様な怖さです。  さあ、今回は逃げ場の少ない山岳地帯での見敵必殺、しかも大量の硫黄やら火薬やら崖やら汚染された沼やらが完備されているという、大魔神シリーズきっての、絶好の狩場です。崩落イエス!爆破イエス!炎上イエス!追い詰めた荒川飛騨守を、シリーズ初の宝刀でザックリ逝った後、沼フラグも回収!イエエエエエエエエス!そのソツのなさが、怖いよ!  散々に荒ぶり、尚も少年らその他の民衆の信仰心もゲット。ご満悦の大魔神。「もう、遣り残した事ぁねェ…真っ白、真っ白に燃え尽きちまったよ…」と言わんばかりに真白な粉雪のごとく散る大魔神、カッコよかったです。シリーズ最終章を締めくくるに相応しいラストシーンでした。  「どこらへんが逆襲やったんやろ?」と思わない訳ではありませんが、まあいいじゃないですか。
[DVD(邦画)] 6点(2017-06-22 01:30:28)(良:2票)
59.  ポッピンQ 《ネタバレ》 
「東映動画とエイベックスが織り成す、ダンスで世界を救う女子中学生のアニメ作品」という、ヒネリもへったくれもないアニメなんですが、東映アニメーション60周年記念作品と銘打つだけあってか、なかなかに面白かった。「だらだら続くだけのシリーズ作」に乗っからず、オリジナル作品を立ち上げたのも(どこかで観たコトあるような設定だとかビジュアルのウンザリするような既視感は、さておき)好印象。  黒星紅白デザインのキャラクターも、キュートでイイ。  難点はキャラクターや物語の「掘り下げ感」が甘く、不十分だったような(特に、メガネ女子の小夏、謎少年のレノの空気感が惜しい)。あと、物語の対象年齢がビミョーだったように思える。(オッサンたる私が楽しんでおいてナンなんだが)  とはいえ、瑞々しい作画、動画、ラストシーン、合気道少女のあさひ、他、及第以上に楽しませてもらいました。
[DVD(邦画)] 7点(2017-06-18 01:48:40)
60.  君のまなざし 《ネタバレ》 
大川隆法プロデュース映画が公開されたと聞き「とりあえず観ねば」と、今回も右脳感覚で劇場へ。そんな反射みたいに観に行っていいのか、私。  ザックリ言うと「80年代カドカワ映画と00年代ラノベの要素をテキトーに混ぜ合わせた結果、残念でヘンテコな異臭が発生した」といった体の映画でした。冒頭のカメラワークの凝りようを観て「もしかして今回、ちょっと面白いんとちゃうか…?」と身構えましたが、お花畑感あふれる隙だらけの脚本に、どんどん息切れする特殊効果、主役クラスの学芸会レベルの演技、などを見るに、やはり今回も相変わらずのテキトー・スピリチュアル・コメディとしか言いようがない、安心の幸福クオリティ(謎単語)でした。  笑い所・ツッコミ所の多さは、前作の実写映画「ファイナルジャッジメント」を超えたと言っても、決して過言でない。いちいちツッコミを入れるのもキリが無いので、特に腹筋崩壊したシーンは  ・主人公が悪霊を封印するために七支刀を片手に「主よ…」と唱える ・その呪詛(間違い)で封印される時に光の十字架に磔される悪霊 ・光の十字架が五芒星に変化!  のシーンが、特に秀逸でした。  他にも「ローリー寺西に似すぎたキリスト」「大川隆法に似すぎた神々しい金色の何か」「七支刀型ペンダントをつけた巫女ヒロインの中二性」「寝室でのハプニング・スケベ」等々、仕込みまくられた数多の仕掛けで、今作も劇場は「笑ってはいけない映画館」状態でした。  いっそ、流行の「観客参加型の応援公開」にすれば、信者以外のお客の動員も増やせるのかもしれませんね。Z級映画ファンの私としては、各々の劇場関係者様に、是非ともご検討願いたい。  …おっと、エンディングの「君のまなざし」も必聴です。スピリチュアル・コメディ・ムービーを締めくくるに相応しい、女の子の秘密や男の子の秘密について無駄にアツく歌われている迷曲です。もちろん、作詞作曲は「邦画界のミラクル三振王」こと大川隆法センセイです。イエイ!
[映画館(邦画)] 0点(2017-06-09 03:10:54)
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