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ヴレアさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  殺しの烙印
ウォン・カーウァイがこの作品のファンだと知り、興味を持って観たのが最初。以降、清順作品にはまったが、最初に観たこの作品こそ変態度においては1番なのではと思う。いや、『ツィゴイネルワイゼン』の目玉舐めの方が凄いか。 訳が分からない映画を作ったという理由でクビになったらしいが、そのことで伝説的な作品として位置付けられているのだからある意味おいしいエピソードである。 のっけから『殺しのブルース』だし、主人公は米の炊ける匂いフェチという設定からしてもうギャグとしか思えない。バーに行っても酒を頼まず「米を炊け」だかんね。意味わからん。 物語も一応殺し屋組織内の抗争という大筋があるものの、その殆どがシュールな展開と意味不明な展開で構成されており、ただただ唖然としてしまう事請け合い。 主人公は殺し屋なのに何処か間抜けだ。真理アンヌがシャワー浴び終えて全裸で出て来てるのに、見向きもせず炊飯器にすがり付いてる所とかね。 あと、No.1の殺し屋との対決は見物。かつてここまで恐ろしい追い詰められ方があっただろうか。オッサン殺し屋と寝るときも一緒でトイレに行く時も腕を組んだまま。24時間一緒に行動をさせられるという恐ろしいものだ。さすがNo.1の殺し屋だけあって隙ができるからトイレすら行かず、そのまま漏らしてしまうというね。これがNo.1のやり口か。 とにかく、全編に渡って笑い通しでした。これは真面目に観てはいけません。ギャグとして楽しむのが吉である。
[ビデオ(邦画)] 9点(2014-12-03 01:57:33)
42.  ぼのぼの クモモの木のこと
ぼのちゃんもシマリスくんも皆凄いフサフサで可愛いです。 確かにCGは粗さが目立ちますが自分はこれ位が丁度いいと思いました。あまりリアルすぎても怖くなっちゃうと思うのでちょっと2Dっぽい方がいいです。 アニメ版のファンとしてはぼのぼのの声が可愛すぎて違和感があったのと、スナドリネコさんの森本レオも巧いんだけどなんか変。シマリスくんは変わってなくて良かったです。あの声意外考えられませんからね。 これはできれば真夏の暑い昼下がりなんかに観て欲しいですね。ゴンチチの音楽が心地好くて癒されます。ストーリーは後半ちょっと感動を狙い過ぎた感があってイマイチだったけど、劇場版らしくスケールの大きい話で良かったかなと。 とにかく、ぼのぼのファンなら絶対楽しめるし、知らなくても普通に感動できる良作だと思います。
[映画館(邦画)] 9点(2014-11-08 15:26:17)
43.  UN-GO episode:0 因果論
最初に知らない人の為に簡単に説明しておくと、ノイタミナ枠で放送された全11話からなるテレビアニメの前日譚的物語で、2週間限定のレイトショー上映された短編アニメ映画である。原作は坂口安吾の『明治開花安吾捕物帳』でテレビ版では他に『アンゴウ』や『白痴』などを原案とする話もあった。時代設定は戦後の日本でありながらネットや人工知能等が登場するという近未来的な時代設定となっていてカオスだが、原作小説でも明治時代と戦後をリンクさせていた事からこれと同じ手法を取っていると思われる。 テレビ版を観た人には当然オススメできるが、初めて観るという人にはこれ単体だと意味不明だろう。この『因果論』は主人公の新十郎がどういう過去を歩んできたか、因果とは一体何者で2人はどのように出会ったのかという事が暴かれる。テレビシリーズを観る上でも非常に重要なエピソードなので、これからテレビ版を観るという人でも先にこれを観るとより分かりやすく入り込めるだろう。 私はテレビシリーズの大ファンなので10点付けたい気持ちもあるが、ここはあくまで『因果論』単体でのレビューとなるのでさすがに10点付けるのは遠慮した。この作品の魅力は何かと聞かれれば、何といってもSFやホラーや人間の本質に迫ったその独特の世界観。またキャラクターの魅力だろう。因果がとにかく可愛くて小悪魔な所が最高。このキャラクターを生み出したという点だけでも評価したい作品。  『因果論』の最後で2人が歩いていく場面が好き。テレビシリーズへと続く素晴らしいラスト。 ああ、新シリーズやらないかな。劇場版でもいいんで、まだまだこの2人の物語を観たい。
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-10-01 20:05:00)
44.  12人の優しい日本人
セリフを覚える位何回も観ました。 たまに観たくなって借りてくると、返すまでに最低3回は観てしまう。 何回観ても飽きないし、きまって同じ所で笑ってしまう。 ピザの場面では何度観ても「ああー」ってなっちゃう。
[DVD(邦画)] 9点(2014-09-23 14:35:40)
45.  麦子さんと 《ネタバレ》 
いきなりタクシーの運転手が温水洋一というところで何かあると思ったが、まさかあんな重要な役柄だったとは。 ストーリーは何も知らずに観たので、最初アニメ好きの妹と兄の2人の生活を追った軽いコメディ的なお話なのかなと思ったら、急に母親が帰ってくるわ、お兄ちゃんは彼女と同棲するとか行って出てっちゃうわ、あれよあれよの急展開で意外性があって良かった。  ストーリーはいたってシンプルで、よくありそうな話。なのに何故こんなにもこの作品は私を惹きつけるのだろうか。堀北真希の魅力による所が大きいが、まず母と娘の関係という分かりやすいテーマに加えて、伏線の張り方が上手く無駄がない。さらにテンポの良い展開と随所に散りばめられた適度な笑いが絶妙で飽きさせない。それでいてしっかり感動させる所は感動させるという、まさに至れり尽くせりな作品。ちょっと誉め過ぎかもしれないが…。  母親を鬱陶しく思ったりするのは誰しも経験のあることだろう。だから母親に対して辛く当たる麦子の気持ちは良くわかった。でもそんな彼女にも母親の故郷を訪れたことで、様々な思いに駆られ徐々に気持ちに変化が生じていく。特に印象的だったのは、自分が壊してしまった目覚まし時計の真実が分かり、ボーリングの球を放ったまま茫然と立ち尽くすシーン。そんな彼女の微妙な変化を堀北は上手く演じていて、最後まで集中して観ることが出来た。  後半やや説教臭く、無理矢理泣かせようとしてくる演出などが目立つが、なかなか自然に描かれているので不覚にもちょっと泣いてしまった。まさか、温水洋一に説教されるなんて…。しかも、麦ちゃんも全く反論出来ないほど説得力があるなんて…。こんなのいつもの温水洋一じゃない…。
[DVD(邦画)] 9点(2014-09-12 04:34:13)
46.  TOKYO TRIBE 《ネタバレ》 
全編を貫くテンションの高さがヤバい。開始5分でテンションがMAXになり、そのまま折れ線グラフが下がることなく最後までノンストップ。なんというパワー。ただ、ひたすら音と映像の洪水に圧倒されっぱなし。  ストーリーはかなりツッコミ所満載だ。真面目な人はあまりのハチャメチャな展開に怒りを覚えるかもしれない。この映画を構成しているものは主に3つ、ラップと暴力とパンチラ。 あとは濃すぎるキャラクターのオンパレード。中でも一際輝いていたのが清野菜名。キレのあるアクションとクールな佇まいにヤラレた。そして、鈴木亮平のあの肉体。殆ど露出狂(笑)というより前日に『HK変態仮面』を鑑賞した為。それを思い出して終始変態にしか見えなかった。変態といえばやはり竹内力。あのイッちゃってる演技は最高。奴が出てくるだけで大笑い必至!  あと、なんの伏線も無くボディを透明にするマシーンが登場して邪魔なキャラ共を一気に消し去ったり…これには呆れを通り越して大笑いするしかなかった。監督自身、自由で面白ければなんでもいいと言ってる通り、ここまで徹底してやってくれればもう文句なし。  園子温の映画はおもいっきり非日常的な体験ができるから好きなのだが、この映画もまさにそれ。この作り物の狂った世界は最高に非日常な体験だった。   【追記】 初見ではあまりの勢いに圧倒されてしまいただ手放しで褒めたが、2回目を冷静に観た結果、ちょっと物足りない所が目についたので追記したい。 それは、TRIBE同士の抗争があまり描かれていないこと。冒頭で他のエリアに入ったらBUKKOROSU!とか散々煽っていたのに、メラと海の対立が描かれるくらいで、シンジュクやシブヤや練マザファッカー達はラップを披露したあとは出番が少ない。TRIBE同士の抗争をしっかり描く事でクライマックスのTRIBE全員集合がアツい展開となるはずなのに、あれじゃちょっと弱かったかなと思う。 それと、そんなに喧嘩強くなかった海が急に強くなったり…。目の前で自分のリーダーを殺されたのに、メラに対する怒りが弱い。もっと復讐に燃えても良かった。 あと、HANDSの巌。戦車まで出動しといて、殴り込みに行く時は徒歩って一体…。あれで攻めこんだ方が圧倒的に有利でしょう。109の看板を壊したかっただけ? そして最後に、大司祭の出オチ感・・・。
[映画館(邦画)] 9点(2014-08-30 18:09:09)
47.  旅立ちの島唄 ~十五の春~
島で暮らす若者が巣立っていく姿を描いた青春物語というジャンル。この手の映画に共通するのは、島を離れる事への不安や期待、将来に悩む若者の姿が島の雄大な風景とともに描かれる事だろう。この映画もまた、そういった枠組みから外れる事無く、王道とも言えるストーリーを展開して行きます。良かったのは、単純に感動に走ったり、ただの観光映画になっていないこと。 沖縄本島から360キロ離れたこの島では高校が無く、多くの若者は15の春で島を出る。中には家族を養わなければならず、島で一生暮らす覚悟を決める者も居て、将来の事で悩む若者達のリアルが非常に良く描かれていた。特に映画初主演の三吉彩花が素晴らしい。三線を披露する場面での真っ直ぐ前を見据えた真剣な眼差しが忘れられない。非常に目力のある女優さんだと思う。彼女の演技のおかげでこの映画は半分以上成功してると言っても過言じゃない。
[DVD(邦画)] 9点(2014-07-10 03:20:32)(良:2票)
48.  絶対の愛 《ネタバレ》 
あまりにも彼を愛するが故、時間が経つにつれもしかしたら自分の容姿を飽きられてしまうのではないか。思い詰めた女はある決断をする…そうだ整形して別人になってもう1度最初からやり直せばいいんだ!…ってそんなバカな!!早くもギドクワールド全開である。やはり今作の登場人物も一筋縄ではいかない。異常すぎる。しかし、テーマはいたってシンプルだ。愛についての物語である。狂おしいほどに…。  それにしてもこの男、軽薄すぎるでしょう。彼女だけを愛するとか言っておきながらひっきりなしに合コンに参加するわナンパしまくるわで、なるほど彼女のあの決断も無理はないなと妙に納得。こんな男なもんだから、終始ドロドロした修羅場が展開されていく。 男が女の正体に気付き驚愕するシーンを観た時、ああ私はこういう瞬間を観たいが為に映画を観てるんだなあ、と改めて思ったのであった。そしてラスト、追い詰められた男がとった決断とは…整形返し!?またしてもそんなバカな!と叫んでしまった…。  ロケ地はほぼ喫茶店と芸術公園と主人公の部屋。低予算かつ短期間の撮影でこれだけの傑作が撮れる手腕はさすがである。
[映画館(字幕)] 9点(2013-10-28 21:21:30)
49.  地獄でなぜ悪い 《ネタバレ》 
 2日続けて観に行くほどこの映画にはまってしまいました。「愛のむきだし」におけるアクロバティック盗撮のくだらないコメディパートが好きだった自分としては、久々の笑い全開なノリが最高でした。監督自信初の娯楽作と言うだけあって、とにかく観客を純粋に楽しませることに徹底しているからこれは楽しんだもん勝ち。全く飽きさせないテンポの良さは素晴らしい。ストーリー的にはありえない展開の連続だが、それを納得させてしまう強引な演出力と説得力のある画はさすがである。出会うはずのなかったヤクザと映画バカ集団、これが如何にして奇跡の合体を果たすのか?ワクワクしながら見ていたら・・・星野源がゲロを吐いて偶然にも祀ってあった木箱から願い事を書いた札が云々・・・って、書いてて馬鹿らしくなってきた。何この安い香港映画みたいな展開。バカバカしくって最高よ(笑)  また、キャラクターも皆魅力的だった。嫌いなキャラが1人も見当たらない。特に最高だったのが、監督の分身とも言える映画バカを演じた長谷川博己である。これまでのイメージを一新する型破りな役を見事に演じきっている。念願かなってついに映画を撮れる、しかも最高のシチュエーションで!という時に発せられる「フォォーーー!!」という雄叫びは忘れられない。ラスト、気が狂ったように髪を振り乱し、疾走する姿は不気味さを超えて妙に清々しさを感じた。というか、アンガールズ田中にしか見えなかった(笑)  最後に、掟破りとも言えるラストシーンについて。あれはカットの声がかかっても尚も走り続ける田中・・・もとい長谷川博己を走り終える最後までスクリーンに映したかったからなんじゃないかなぁと。監督がどうせフィクションなんだしカットの後を見せたってなぜ悪いと言ってるような気がしてならない。
[映画館(邦画)] 9点(2013-10-03 16:47:04)(良:1票)
50.  冷たい熱帯魚
凄く怖いし、不快なシーンの連続なのにどんどん引き込まれて見てしまった。 とにかく強烈な作品。 見ている間中アドレナリンが出っぱなしでした。
[映画館(邦画)] 9点(2012-06-30 20:28:11)
51.  劇場版 きのう何食べた?
ドラマの続きとしてとても楽しめたし、同じ空気感でとても居心地の良い時間だった。なので“劇場版“ならではのスケール感とかを期待しちゃうと少し寂しいかも。でも相変わらず美味しそうな料理は沢山出てくるのでそこはもう見てるだけでお腹いっぱいになっちゃった。  それに、シロさんとケンジのやり取りは相変わらず面白いし、ドキドキさせる所もあってとても満足いくものだった。 それにしても、3年同棲してるカップルなのにいまだに手繋いだだけで舞い上がっちゃうなんてプラトニックな関係なのか?45過ぎてるのに?とか色々妄想が止まらないのも一興である。だいたいドラマの時から二人が寝てるシーンとか寝室とかあまり見せないし、生々しい描写が無いからこそ成り立っている空気感というか爽やかさなんだなと、そこが魅力なんだなとつくづく感じた次第である。  さて、この劇場版のテーマは、ずばり“老い“である。 ふとした行き違いやすれ違いから2人の関係性がギクシャクするという展開はこれまで何度もあったが、今回はすぐに「もしかして死ぬの?」と心配して深刻になる所がおじさんカップルのリアルさなんだなと思った。また、その勘違いによって引き起こされる展開がストレートに笑いに繋がるので終始とても可笑しくて最高だった。
[映画館(邦画)] 8点(2021-11-07 14:16:35)
52.  ミッドナイトスワン 《ネタバレ》 
題材的にはとても面白くて、どんどん引き込まれる話だった。 最初は全くわかり合えなかった2人が段々と心を通わせて行くという王道的展開で。 ただ、ちょっとわざとエグいシーンばかりを抽出した感じもあって、その辺は見ていて辛いし、やり過ぎにも感じられた。 おまけにただそういうシーンを持ってきただけでその後のフォローが何も無くて。 後は観客の想像に委ねますって感じがしてちょっと無責任に感じた。 例えば、一果がコンクールで踊るシーンと交互に映し出された同級生の子とか。凪沙の最後の方とか。 あと、凪沙の一果に対する想いもいつの間にあんなに愛情が湧いたんだろう?って。ちゃんと決定的なものがあれば尚良かったんだけどね。その後、再度引き取りに行くシーンもなんか不自然というか、彼女は絶対あんな事しなさそうなのに、この短期間で何があった?みたいに感じられて。  それでも、一果の成長物語として観ればとても面白かったし、バレエをしている時の彼女はとても生き生きとしていて心揺さぶられた。 凪沙は最初は一果に対して冷たい態度で接していたが、怒りながら「らんま1/2」を読んでいたのがなんかじわじわ面白かった。  草彅剛の演技も良かったし、一果を演じた新人の子の演技も大変素晴らしくて、とても引き込まれた。
[映画館(邦画)] 8点(2020-09-29 21:54:20)(良:1票)
53.  窮鼠はチーズの夢を見る 《ネタバレ》 
とても見応えのある恋愛ドラマが展開されていたし、男同士の絡みもかなり攻めていたと思うし、とてもリアリティーが感じられたので良かったと思う。  今ヶ瀬の恭一に対する想いはストレートで分かりやすいし、嫉妬深く勝手に恭一のスマホを覗いたりする所なんかとても人間臭くてよろしい。  しかし、食えないのは恭一だ。 あまりに流され易いというか本心が全く伝わって来ない。  今ヶ瀬に弱味を握られて仕方なく付き合っていたのはしょうがないとして、その障害が早々に無くなるのにも関わらず、何故かそのまま関係を続け、しかも家に今ヶ瀬を住まわせて半同棲状態!どうしてこうなった?しかもこの段階では肉体関係はキスのみ。付き合っているわけでもないらしい。どういう心理状態なんだ?単に一人暮らしが寂しいだけ?  まあ、その後なんやかんや合って無事(?)ヤッて(下品)めでたく付き合い始める訳だけどまたすぐ別れて、恭一は会社の娘と結婚するとまで言い出すのね。これはさすがに今ヶ瀬的にはバッドエンドか…と思ったのも束の間、何故かその娘と別れて、今ヶ瀬とよりを戻すというウルトラ逆転今ヶ瀬真ルートキターー!と思ったんだけど、なんで最後はああなるのか。  でもまあ、逆に恭一の気持ちが読めない事がこの映画の面白さであるのかもしれないわね。 今ヶ瀬共々観客もまた恭一に大いに振り回されっぱなしの130分だった。
[映画館(邦画)] 8点(2020-09-29 21:53:08)
54.  思い、思われ、ふり、ふられ(アニメ映画版)
原作ファンとしてはこちらに軍配が上がる。 とにかく原作準拠だし、少女漫画らしいキラキラした展開が魅力。  王子様が飛んできて告白されるなんて、現実ではありえなさ過ぎるが、それをあんなシャボン玉とかのエフェクト演出で見せられたらもうどうにでもしてくれとしか言えない。  実写版に比べて、ちゃんと主人公達4人の存在感もバランスが良く。 それぞれの想いが交差して行く様を丁寧に描いており好感が持てる。実写版では省略されていた由奈と理央のイチャイチャ展開も見られたし良かった。  ただ、テレビアニメだったら12話くらいかけてやっても良い内容を1つの映画としてまとめているのでやや駆け足感は否めなかった。  それにしても和臣君の映画愛は「(500)日のサマー」(原作)→「アバウトタイム」(実写版)→小津作品、「秋刀魚の味」(アニメ版)とそれぞれ趣味が違うのが面白いな。
[映画館(邦画)] 8点(2020-09-24 19:22:55)
55.  劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 《ネタバレ》 
原作もテレビシリーズも大好きで、原作には原作のアニメにはアニメの良さがあったが、この劇場版はどちらのファンも納得するだろうまさに良いとこ取り。悪く言えば無難な出来。 これまで、少佐の死が原作との一番大きな違いであり、その点をどうするのかが私が本作に期待する最大の興味であったが、やっぱりそうなったのねという感じで、むしろ劇場版で感動的な再開を描きたいからこそあえてそうしたのかな?とも思っちゃったりして。また、少佐が何故あそこに居て、何をしたかったのか。彼の歩んできた道程をもう少し知れたらより入り込めたような気がした。 とは言うものの、この壮大な物語のフィナーレとしてはもう落とし所はこれ以外に無いとも感じたので、そういう意味では最高の展開だったのかもしれない。 また、良かったのは原作より一歩進んで、未来をちゃんと描いていた事。電話というものが発明され、自動手記人形サービスという仕事が廃れて行くという未来。 その行く末をちゃんと見せてくれたのは良かった。そして、ヴァイオレットの未来も。 愛してるを知った彼女にとっては最高の未来が待ってるに違いねぃ! また、その後のヴァイオレットと少佐のラブストーリーが見たいという人には原作をおすすめしたい。
[映画館(邦画)] 8点(2020-09-19 00:35:38)
56.  ステップ
文化庁推薦だけあって素晴らしい人間ドラマだった。 山田孝之が子育てに奮闘する物語という事くらいしか前知識無しで観たのだが、まさにそんな映画だった。  娘がまだ小さい頃に妻を亡くしてしまい、父親が仕事と両立しながら子育てを行うという物語で、その大変さは画面を通して、また彼のモノローグによって明らかにされていく。時折くじけそうになり追い詰められもするが、彼は周りの人に恵まれていて、義理の父母や保育園の先生などほんとにいい人に助けられて日々を送って行く。ただ、小学校の先生なんかは父子家庭というだけで厄介なものを背負ってしまった感がありありで、その辺の描写はとてもリアルだったなぁと思った。  とにかく、全体的にとてもリアルな人間模様が描かれていたし、演じた役者の演技も素晴らしくて、山田孝之はもちろんの事、伊藤沙莉と國村隼の演技が特に良かった。 人を亡くしてしまってもいつも家の中に居るんだという考え方と、死を乗り越えるんじゃなくて一生付き合って行くという考え方が当たり前だけどとても心に響いた。
[映画館(邦画)] 8点(2020-07-20 20:46:20)(良:2票)
57.  Laundry ランドリー 《ネタバレ》 
昔、地元の映画サークルが主催する上映会で鑑賞した。 ジャンル的には癒し系の映画と言うんだろうか。どこか現実離れしたゆったりとした世界観に癒される。窪塚洋介のピュアな演技にも癒される、とても素敵な作品だった。  「愛だよ。こういうの 地球では 愛って 言うんだよ。宇宙じゃ 知らないけどね。」  という台詞が印象的でとても心に残っていた。 ただ、よく考えてみるとこの台詞、主人公が途中で出会う得体の知れない胡散臭いおじさんが最初に言った台詞なんだよね。 主人公を助けてくれるいい人なんだけど、長距離運転の途中でビールを飲みまくるのはどうなのか。危険過ぎるだろうと。しかも自分の事を「実は良いおじさんなんだよねー」とか言っちゃうし、なかなかぶっ飛んだキャラクターだったなぁ。 でもこのおじさんのおかげでテルと水絵は救われる事になるのだからとても重要なおじさんなんだよなぁ。家丸ごとくれちゃうとかなかなか居ないぜ?良いおじさん通り越しちゃってるよ。めちゃくちゃ良いおじさんだよ。 ここら辺がこの映画をファンタジックたらしめている要因な気もするが、ラストはちゃんと現実的な所に着地するので良かった。  テルと水絵の2人にはどんな未来が待っているのだろうか。 いっぱい想像しちゃうなぁ。
[映画館(邦画)] 8点(2020-04-18 21:59:34)
58.  架空OL日記
バカリズムがOLに成り済まして書いていたブログをドラマ化したのが始まりで、本作ではそのドラマの2年後が描かれている。 事前にドラマを観ていた方がより楽しめるのでオススメだが、いきなり本作から観てもちゃんと理解できるので問題ない。 バカリズムが普通に女性役をやっているというのが理解できないかもしれないが(笑) ただ、観ている内に全然違和感がなくなる不思議。  ドラマを観ていた人にとってはラストが衝撃的だったので、どうやって話を続けるのかな? と思ったけど、その点は軽くクリアされている。 とにかくドラマ版と同じような事を繰り返しているのに全然飽きないばかりかいつまでも見ていられるし常に笑っていられる凄い作品だなぁという事は確か。  「うちらに必要なのは真実じゃない。矛先だ!!」 っていうシーンめっちゃ好き。  基本的に上司の愚痴だったり、会社内での細かなルール等を巡るOLあるあるが繰り広げられるのだが、相変わらず面白い。  これで終わりなのかなぁと思うと寂しいが、またバカリズムが妄想すればいつでもあの世界は戻って来るんじゃないだろうか。その時は絶対また観るだろうな。
[映画館(邦画)] 8点(2020-04-17 05:05:56)(良:1票)
59.  鬼灯さん家のアネキ
今泉監督好きなのに食わず嫌いで観ていなかった本作。  ちょっとエロいラブコメもので原作が漫画と聞いて、先入観から今泉監督らしさはそんなに無いのかなとなんとなく感じていたのだが、全くそんな事はないしとても面白かった。  中学生を演じた前野がとにかくはまり役だった。「桐島部活やめるってよ」と同じようないかにもモテない感じの少年で、家に居る血の繋がっていない姉の存在により日々悶々と過ごしている。  最初の方は露骨にエロを前面に押し出しており、姉の行動にわざとらしいなと感じてしまい、そんなに入り込めなかったのだが、それが実は伏線となっていて後半になればなるほど監督らしさが感じられて良かった。  この映画のテーマはズバリ盗撮(違う)。 盗撮という行為によって愛の確認だったり告白だったりが行われてどんどんラブストーリーとして盛り上がる。  盗撮、すれ違いの恋、同性愛という要素は他の今泉監督作品にも通じる所があった。 どんな題材でも自身の色を出す今泉監督はやっぱり凄い!
[インターネット(邦画)] 8点(2020-03-17 17:50:46)(良:1票)
60.  CURE キュア
黒沢清作品の中でも解りやすい部類で且つサスペンスホラーとして面白い出来だと思う。  同じ題材で並の監督だったら直接的な描写に頼ってしまいそうな所を敢えて見せない演出というか想像力に訴えてくるような演出だったのでジワジワ怖くて面白い。  光と影のコントラストが生む日常に潜む闇。 普通に見えた人間が突然殺人を犯す狂気。 不気味なオブジェクト。 催眠術。 邪教。 ビルの屋上から落ちる人(お約束)。 生肉をぶん投げる役所広司。  また、萩原聖人演じる間宮という男がとにかく不気味だし、存在感が凄い。彼に接触した人間が次第に狂っていく様が怖かった。
[インターネット(邦画)] 8点(2020-03-17 17:48:20)(良:1票)
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