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タケノコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 575
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )

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41.  浜の朝日の嘘つきどもと 《ネタバレ》 
「朝日座」の、ひなびた映画館の佇まいは、昭和平成令和を駆け抜けた歴史 (の重み) を感じさせるものがあり、3.11の大震災やコロナ禍を生き抜いた静かな力強さもある。その雰囲気はシネコンの映画館では到底出せないもので、私としても昔に観た懐かしい映画 (の数々) を、しみじみと思い出させていただいた。 全体的に悪くはなかったが、どうしても腑に落ちない展開が一つある。それは、一度は土地開発業者に買収?された町内の人たちが、またどうして、身銭を寄付してまで映画館を助けようという気になったのか? その描写を完全スルーしたばかりに、せっかくの「素晴らしき哉、人生!」のごとく大団円 (の感動) が薄味になってしまった。彼らの「心変わり」こそ、私が見たかった感動だったように思えるのだが。 話変わって、田中センセイのお部屋に、「パリ、テキサス」のポスターが (置いて) ありました。きっと、そのポスターは、以前は部屋に貼ってあったのだろう。彼女はかつて、ジェーン (ナスターシャ・キンスキー) の生き方を夢見ていた。しかし、ジェーンのような生き方はできないことを知り (当然だ) 、彼女はポスターをそっと床に置いた・・。どうしても捨てられないのは、大切な思い出がつまっているから? こういう、意味深な小道具の使い方は好きだし、決してどうでも良くはなく、意外と心に引っかかってしまうね。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-28 22:14:27)(良:1票)
42.  愛を積むひと 《ネタバレ》 
主人公のあっちゃん (佐藤浩市さん) の人生そのままに、都会暮らしに疲れたサラリーマン (社長だけど) による、雄大な北海道の大自然で余生を生きる現実逃避系ムーヴィー (長い) 、として観るなら悪くないかと。しかも妻は樋口可南子さん、幸せなことこの上ない。そして、登山愛好家の私としては、あっちゃんの十勝岳山行によりポイントアップ。 しかし、実際に暮らすとなると、夏はバカでかい「蛾」はブンブン窓に飛んでくるわ、冬は豪雪で買い物に行けないわ、窓を二重にしても寒くて寒くて大変よ。 あと、空き巣の件に違和感あり。引っ越して早々なので、奥さん (樋口さん) は犯人を知っていたから、、にしても、あっちゃん的には、ここは思ったより物騒だな、とか、本当にここで暮らしていけるのか? になるレベルだと思います。すぐに、ケロッとしてたけど、ここはもう少し深刻になるべきじゃない? キャストでは、毎度おなじみの柄本明さんが出てくると、だいたいどんな役どころだか読めてしまう (笑) そうそう、吉田羊さんは三半規管壊れっぱなし、みたいな演技で、ちょっとオーバーかな。そのエネルギーを、もっと別のことに使った方がいいかと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2023-03-22 21:57:21)
43.  グレイトフルデッド 《ネタバレ》 
ホラーではなく、血みどろのブラックコメディですね。かつての、園子温監督の作風に近いかな? ナミ (瀧内公美) は美人で大金持ち。一方は孤独な老人 (笹野さん) とは言え、元タレントで有名人だし、それなりに金もありそうだ。そんな二人による殺し合いが不謹慎な笑いを誘います。しかし、自作の竹やりに画鋲のまきびしって、、(笑) この映画には、ナミによる「孤独っち」という造語が登場します。これは彼女の目線では、孤独な人を嘲笑して揶揄するあだ名のことですが、この映画の含みとしては、彼女のような人、彼女本人のこと。この言葉自体が自虐ネタ的な感じですね。 でも彼女に限らず、軽い人間ウォッチャーのつもりがストーカーな人、軽い投稿のつもりで誹謗中傷しちゃう人、、古今東西、暇なヤツが他人で暇つぶしを始めるとろくなことにならんから気をつけた方がいいね。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-17 23:15:10)
44.  シムソンズ 《ネタバレ》 
素晴らしい、、数ある青春系スポーツ映画の中でも、これほどの作品にはなかなかお目にかかれません。この映画はなんかこう、、キラキラとまぶしいのです (笑) その象徴がもちろん加藤ローサではありますが、およそ全ての登場人物たちが本当に魅力的でありました。 まず、和子 (加藤ローサ) にとってカーリングの目標であり、恋敵でもある美希 (藤井美菜) 。孤高の天才少女であり、例によって扱いづらい敵対キャラでしたが、彼女がチームメイトになるまでの心境の変化を確りと描写できているため、素人軍団のシムソンズ合流に不自然さがありません。 チームメイトのもう二人にも (もれなく) スポットを当てています。その二人が大ゲンカした後、菜摘 (高橋真唯) が家の外から大声で「ありがとう」と叫ぶあたりから、私はちょっと泣けてきて、その直後の場面、いつかの海辺でみんな結集して仲直りして、やっとこさシムソンズ結成、、ここの展開があまりにも完璧。「(五円玉の) 表? 裏? どっち!?」「・・・表!!」ここでついに涙腺が、うぅ、、(泣) また本作を語る上で、絶対にかかせないのが大泉洋さん。その存在感たるや、主演級、ですね。私はこの映画によって彼の存在自体を初めて知ったので、癖ありまくりの顔と声とキャラにかなり大きなインパクトを受けまして、以降、彼の出演作で本作の衝撃を超えるものはいまだに出会っておりません。(彼自身にとっても、意外と本作の平太がベストアクトな気がしてます) イケメン枠として田中圭、オジサン枠の松重さん、重鎮枠の夏八木勲さん、彼らも全て見事にナイスキャスティングであり、とてもカッコイイ。 あと全編に渡ってジュディマリの歌がよかったのですが、ここはBGMばかりではなくて、彼女たちが (鼻歌交じりに) 歌う、あるいはラジカセ (ラジオ) からながれてくる、、そういった映画的な試みがあってもよかったかもしれません。(実話ベースなだけに時代が合わないかな?) 周知のとおり、実在のカーリングチームをモデルとしていますが、これはこれで間違いなく映画として (彼女たちの) 一つの世界を構築していたので、オリジナルの傑作青春スポーツ映画としても評価したい。
[DVD(邦画)] 9点(2023-02-03 22:12:19)
45.  漁港の肉子ちゃん 《ネタバレ》 
さんまさんがプロデュースって、どこまで制作に携わってるかわかりませんけど、映画の内容だけで評価するなら、私はよかったと思いますよ。 肉子ちゃんのビジュアルと関西弁はアニメ映えするし、STUDIO 4℃による北陸の港町のキレイな風景に、美味しそうなご飯の数々も素晴らしい。 そして肉子ちゃんのキャラによるものだろう、親子ものの切ない話でありながら、ウェットなシーンでもなぜか賑やかで温かくて。でも、キクコちゃんが (肉子ちゃんの) 実の子ではない、というのは、誰がどこから見てもわかるので (笑) 、驚いた人いるのかなあ。 あと個人的には、最後に逃げられた (読書家の) だんなさん、どこかで再登場したら面白かったと思うけど。 トトロのオマージュは遊び心があって良し。しかし言っちゃあなんだが、肉子ちゃんのビジュアルとシルエットなら、トトロってよりはむしろ 魔人ブウ だよね (`O´)
[インターネット(邦画)] 7点(2023-02-02 23:04:46)
46.  前科者 《ネタバレ》 
※ネタバレございます※ まず映画が始まると、登場人物たちの名前や職業がいちいち字幕入りで紹介されることに戸惑います。(親切だけど、ちょっとわずらわしい) 続いて、登場人物たちを説明するための回想シーンが頻繁に登場し、早々に嫌気がさす。(できるだけ時系列で語るのが映画やろ) しかし、この親切丁寧な作りって、誰が観てもわかりやすく、例えば、受刑者の更生を目的として刑務所で上映することも想定しているかも、、そう考えることにして、自分を納得させることにしました。 ちなみに私ですが、保護観察官の存在は知っていました。しかし恥ずかしながら、「保護司」という職業を本作で初めて知りました。無報酬 (!) なので、職業という言い方は相応しくないかもしれないけど、本作を観たかぎりでは、その苦労や献身には本当に頭が下がる思いです。 映画としては、保護観察官との違い、保護司という民間ボランティアが抱えている問題、、そのあたりにはあまり触れることなく、犯罪関係者たちが織りなす (ありがちな) 感動系ドラマに終始してしまった気がします。まあ、そもそも題名が前科者、ですからね、、私が保護司 (というテーマ) にこだわり過ぎたのかもしれません。 あと、保護司 (阿川佳代) が任務中に元殺人犯 (工藤誠) と一つ屋根の下で牛丼食べたりする場面があったけど、ここはかなりハラハラして見てました。実際にここまでするものでしょうか。かりにも相手は人殺したことのある人だし、もし相手が元性犯罪者のケースなら、これはかなり危険なシチュエーションですよね・・。相手の信頼を得るためとは言え、自分の身を守るためにある程度の距離感は必要だろうな、と、個人的には感じた次第です。 出演者については、有村架純が見事な新境地で魅せたし、石橋静河の役も面白い。(最後まで誰かわからんかった笑) そして、、特筆すべきは、森田剛のキャスティングだろう。吉田恵輔監督の「ヒメアノ~ル」をまだ未見の方は、必ず先にそちらを観ることを強くオススメいたします。なぜなら、全く関連性のない2作ですが、(ヒメアノ~ルの) 彼には本作のように正しい人生をやり直して欲しかった、、と強く思えるような設定になっているからです。 「八日目の蝉」から「朝が来る」の永作博美さんも然り。 時に映画は、他作で罪を犯した "前科者" に対して、その報われなかった魂を救済することもあって、少しだけ幸せな気分にさせてくれます。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-30 10:47:52)
47.  いつかのふたり
良くも悪くも、ファミリー向けのホームドラマ調な出来栄えで、木嶋家の離婚問題を題材にしながらも、その雰囲気は重苦しくはない。それはつまり、人もドラマもちょっと退屈な映画ということですが、レザークラフト作家のさえ子先生 (霧島れいか) 、彼女だけは例外的に面白かったです。美人で上から目線で、無表情で何考えてるかようわからん、、そうそう、こういう変人こそ、映画に一人は必要でしょ (笑) そんな彼女にグリグリすり寄っていく、麻子さん (中島ひろ子) 。最初はイヤイヤしながらも、まんざらでもなさそうな、さえ子先生。この二人の関係は地味に笑えましたね、、後半はすっかり形勢逆転してる感じだし、普通のオバサンって意外と無敵な気がします、はい。 あと、余計なお世話かもしれんが、せっかく「レザークラフト」という珍しい題材だから、題名も "それ" を連想させる個性的な面白い表題にすればいいのに、とついつい思ってしまいます。私は記憶力が悪いので、いつかのふたり、なんて、あと数年経つとどの映画のことだったか、きっと忘れます。その反対に、マルサの女、かもめ食堂、ビリギャル、幸福の黄色いハンカチ、、など、内容はもちろんですが、テーマを連想させる個性的で秀逸な題名の映画ほど (内容と題名が紐付いて) いつまでも記憶に残ります。 どうしても「いつかのふたり」って言いはるつもりなら、私は麻子さんとさえ子先生のお笑いコンビを以て、「いつかのふたり」として本作を記憶しておくことにいたしやす。(実際、そうなのかもしれんし)
[インターネット(邦画)] 5点(2023-01-20 20:39:55)
48.  福福荘の福ちゃん
私見ですが、これは「性同一性障害」がテーマではありませんか。 もちろん、ストーリー上は全くそういう話ではありません。しかし、そうでも考えなければ、男らしい外見の女性が男の役を演じる、という、このキャスティングの意味を他に説明できない。つまり本作は、自身の性別に強い違和感を感じている女性にむけて、「こういう生き方もありだよ」という映画であり、この "隠しメッセージ" に気づかなければ、ただの話題性重視のおバカコメディで終わってしまう。 大島さん、この仕事をよく引き受けたと思います。きっと、あなたの姿に勇気づけられた方、大勢いらっしゃいますよ。 ※なお、大島さんが「性同一性障害」と言っているわけではありません。そこはご理解いただきたく、お願いいたします。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-13 21:35:50)
49.  駅 STATION
この頃からだよなあ、北海道を舞台に降旗監督と山田洋次監督による高倉健さんの争奪戦が始まったのは (笑) 前半の犯罪サスペンスに対して、後半はワケあり中年男女による北の国からさすらい恋慕情編、、となっていて、よくよく考えれば無茶苦茶なストーリーですが、高倉健さんを観て、何かしらを感じるべき映画、もうそれだけでいいのかもしれません。特に、名カメラマン木村大作氏による駅舎の寒々しくも美しい雪の風景が、健さん (の孤独、力強さ) を十分に引き立てています。 その健さんと倍賞千恵子さんが赤提灯でしみじみ飲めば、まさに演歌の世界ですね。私は、2022年の大晦日に観ましたが、年の瀬に鑑賞してよかったとしみじみ思えます。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-05 21:53:12)
50.  知らない、ふたり 《ネタバレ》 
今泉監督の佳作、いや、秀作。 監督は毎回、人を好きになることの肯定、をテーマに数多くの傑作恋愛映画を撮られていますが、ストーリーと見せ方のアイデアが豊富であり、どれもが全く違った色合いの映画になるところがすごい。そして、パンとか、お花とか、古着とか、本作の靴とか、、映画を彩る小道具も毎回楽しみにしてます。監督 (の日常生活) はきっとおシャレだろうな、お会いしなくとも私には手に取るようにわかります。 そうそう、監督の映画には、よくストーカーがご登場されます (笑) でも当事者たちは、いつも威風堂々としていて、決してその行為を (第三者に) 隠そうとしない、、そこが笑えるし、なぜか清々しいところ。誰にも隠したらヘンタイ (ストーカー) 、そうでなければ純愛。そこ、重要な境界線。本作の彼らは一見「ストーカー」ではありますが、もしかしたら、それはまだ呼び名のない、全く新しい恋のカタチなのかもしれません。 一人が二人を同時に好きになること。どちらにも隠したら二股 (浮気) 、隠さなければ (どちらも) 純愛。そこ、重要な境界線。それもまだ呼び名のない、全く新しい恋のカタチなのかもしれません。(また言っちゃった) 監督はいつも、恋する人たちの「内面」を優しく描いています。だから、私たちが意識するほど、この映画にとって、日本人とか、韓国人とか、あまり関係ないのかもしれない。大切なのは、国籍や言葉ではなくて、その人、その心の内面なのだから。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-12-27 23:09:19)(良:1票)
51.  河童の女
冒頭、個性派脇役の近藤芳正さん演ずる民宿のオヤジさん (と女中のやり取り) がかなりオモロい。しかし、駆け落ちにて早々と本編からご退出。残念。 主演二人について。 男優さんはメガネが特徴的で、民宿よりはIT系企業の社員、といった印象。女優さんはヘアスタイルが特徴的で、河童の女、というよりは、おかっぱ頭の女、といったところか。 この映画は、民宿近隣の山あいの風景が美しい。しかし、いかんせん映像がテレビドラマの域を出ないし、画作りもこれと言って個性を感じるものはなかった。あと、せっかく民宿が舞台なんだし、配膳されたご飯、お風呂、、そういった部分をもっと大事に撮ってもよかったと思うし、またそれに付随する民宿ならではの "お仕事" をフォーカスするべきだったと思えます。(ドラマと脚本が命綱、そこは理解するけど、、) 「ユーチューバー」を登場させた意図としては、映画の "タイムスタンプ" 扱いですね。ブームが去れば消えていく方たちなので、何年後かに本作を観た方でも、ああ、2020年頃の時代設定ね、ってわかるでしょ。 本作は辻野正樹氏 (51歳) という、遅咲き監督のデビュー作ということでした、次作に期待したいです。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-12-26 22:34:15)
52.  結婚しようよ 《ネタバレ》 
本作は「結婚」と「音楽 (吉田拓郎) 」という、二つの大きなテーマに絞ってコメントを。 まず、三宅パパが会社帰りに突然連れ帰ってきた、どちらかと言うと冴えない感じの青年に、美人長女が (なぜか) 一目惚れして、早々に結婚まで決めてしまう? ・・わからんでもないが、結婚するまでの過程は重要だし、もう少し説得力のある展開にしてほしいところ。それに、就職が決まっていながら、それを辞めてまで蕎麦屋に嫁入りする、という人生最大の決断をするにあたり、彼女の心境の変化とか、苦悩とか、絶対にあるはずなのに、どうしてそこを描かないのだろう。 三宅パパが頑なに家族全員でご飯を食べようとする理由、松方夫妻が不便でも田舎暮らしにこだわる理由、そのあたりも私には理解できませんし、色々と人物たちの掘り下げが足りなかったように思えます。全体的に、役者が熱演してはいますが、ストーリーとしては感動的なエピソードを羅列しているだけで、その脚本は杜撰である、と言わざるを得ません。 吉田拓郎さんの歌については、代表曲をたくさん聴くことができたし、これは満足でした。語り草となっている「つま恋2006」コンサートもよかったと思う。でも、本作最大のトピック (感動) が既存のライブ映像を流用したものでは、映画の作りとしてはちょっと残念な気がしますけど。
[DVD(邦画)] 4点(2022-12-22 21:26:23)(良:1票)
53.  馬の骨
「イカ天」がテレビでやっていた頃の1989年~1990頃、私はと言えば、青春真っ盛りの15~16歳で、時代はまさに空前のバンドブームでありました。番組詳細については、前段にて記載済のため割愛。(かっぱ堰さん、ありがとうございます) そして本作、「馬の骨」。まず、フロントマンの熊田 (桐生コウジ) の出で立ちが、明らかに忌野清志郎を意識しまくりで笑えます。ユカ (小島藤子) はかわいかった、そして、しれっと彼女と同居しているストーカーな彼、ちょっと危ないヤツだが、悪びれることなく、熊田さんをストーカー呼ばわりするところがまた笑えます。(おまえが言うか、って 笑) 全体的に、音楽で成功を夢見る人たち、インディーズの舞台裏やライブハウスの描き方は、成功するばかりが成功ではない、、そういう、音楽を (真剣に) すること、、それそのものへの愛が感じられてよかったです。 イカ、、じゃなくて、以下は余談。(忙しい方は読まなくていいです) あの頃 (1988~90年頃) は爆発的にCDが普及したこともあり、友人同士でCDを貸し借りするのがコミュニケーションの一つの手段となっていた。ちなみに、私が生まれて初めて買った記念碑的なアルバムは、光GENJIの「Hey!Say!」という、何ともトホホ・・な感じでして。 ← 時代が平成に変わったばかりの1989年2月発売、だから HeySay (平成) ね。(どうでもいいけど笑) その当時、おままごと程度にお付き合いしていた彼女が彼らの大ファンで、絶対いいから!! と、ゴリ押しで買わされたんです(T T) なんだかこっぱずかしいので、知り合い筋には、ブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」てことにしてある。 以上、、ガラスの四十代、タケノコの告白でした。 ・・・内緒だよ。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-12-21 12:58:41)
54.  こっぴどい猫 《ネタバレ》 
この、こっぴどい猫ほどじゃあなかったけど、こういう娘、自分の人生でもちょっと心当たりがありますわ。 さて、客観的にコメントを。(無責任なことばかり言うぞ~ 覚悟しとけよ~ モトさん 笑) 二人は交際するに至っていない、つまり高田さん (モト冬樹) は相手を責めることはできない。でも一回くらいは手を出しておけばよかったなあ、、そういう後悔ともどかしさばかりが、悶々と後を引くパターンよね。 しかし、お金をわんさか貢がされたわけでもない。まだ (彼女を) 手に入れてもいないので、失ったものは何一つない。(よね?) だから、楽しい時間をありがとう、、そう前向きに考えましょうや、和製ニコラスケイジこと、モト冬樹さん。 全編にわたって、あなたの哀愁が漂いまくりでした。 最後はたいへんお気の毒でしたが、かなりオモロかったです。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-12-13 22:11:30)
55.  友だちのパパが好き 《ネタバレ》 
前半だけを観るなら、ユルくて笑える恋愛群像劇風であり、どこか今泉監督の映画を彷彿させます。しかし後半は一転して、かなり痛々しいブラックコメディとなっている。(まるで、ヒメアノ~ルのごとく、その導入部からは予想もつかない、、) さて、映画の様相が変わるに当たって、大きなターニングポイントがあります。マヤがパパの愛人ハズキに対して、「初めまして、妙子です」としゃあしゃあと挨拶する場面。ここで初めて、マヤの「悪意」が示されたわけです。ただの純愛娘と思っていた彼女は、かなりの悪女だった。すると不思議で、今度はパパが被害者のようにも思えてくる。確かに彼はダメパパではあるが、下半身に脳ミソがある典型的な無責任男で、悪意はなかった。(と思ってる) ハズキは不倫の当事者だし、ダメ教師はダメパパを刺した。 一昔前に、妻夫木くん主演の「悪人」ていう映画があったけど、本作はよく似ていると思います。本当の悪人は一体誰なのか、第三者 (視聴者) に揺さぶりをかけてくるあたりもよく似ている。 本作は、含みのある終わり方が秀逸でした。マヤが病室に入ってきたけど、もしかしたら、ナイフを忍ばせていて、パパと今度こそ心中するつもりだったのかもしれない。なぜなら、私が制作者であったなら、二人が愛の逃避行をするならば、最後に空と太陽ときれいな海の見える丘で "未来" を描写するから。でもそうなっていたら、残念ながら点数は2点をつけていたけどね。 病室で終わったということは、二人は病室で終わる、ということ。悪意なき妙子とミドリの人生をメチャクチャに破壊したお二人は、潔く罪を償うべきだ。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-12-12 22:51:54)(良:1票)
56.  サバイバルファミリー(2017) 《ネタバレ》 
ソフトなパニックムーヴィーで、お気軽に楽しめました。 やはり、小日向さんファミリーが、本当にサバイバルしているところがよい。(大雨、野ぐそ、豚と格闘、いかだ作りに川渡り、、) 高速道路の交通網を遮断して撮影したり、意外と制作費もかかっていますよね。 生活必需品がほぼ品切れ状態のスーパーマーケットの光景とか、どうしても「3.11東日本大震災」直後の買い占め状態を思い出してしまったけど。 この家族を見ながら、色んなシミュレーションができて楽しかったけど、こういう大混乱 (パニック) は、ある意味では日常生活の「ありがたみわかり機」ですね。電気、ガス、水道。(ライフライン) 魚、肉、飲料水。(食全般) 車、電車、飛行機。(交通網) あってアタリマエなので、いざ無くなってみないと、そのありがたみになかなか気がつかない。 そもそもですが、身体が健康であること、そして家族がいること、、その「ありがたみ」に気がつきたい。一人暮らしのお年寄りとか、病人やケガ人からしたら、こんなに笑えるコメディになりませんよ。 そうそう、スマホがなくても生活できるには賛成、都心の星空の美しさに感動。 色々な意味で「気づき」のお話でありました。
[DVD(邦画)] 7点(2022-05-15 12:01:16)
57.  明け方の若者たち 《ネタバレ》 
明け方の若者たち。 一晩中遊び歩けるほど持て余す若さ、そして夜が明けてしまうことの名残惜しさ、まだ離れたくない~早く去かなくちゃ~~、(サザンのあれです) そういう心情を、うまく包括した題名のように思えます。 本作は僕 (北村匠海) 目線の物語でありながら、リードするは年上でかつ既婚者の彼女 (黒島結菜) であり、ついでに監督さんも女性であり、不倫における女性の責任、そこを重んじた物語であると思えます。しかしながら、「不倫」がテーマになるとあまり肯定的なコメントはできないし、体験談として赤裸々に語るわけにもいかんし、毎回困ったものです、不倫の映画はレビュアー泣かせ。 個人的な意見になりますが、就職や仕事が単なるエピソードではなくて、大きなテーマとして映画に存在しているので、それならば「総務」という職務をもっと掘り下げてもよかった気はします。毎年、あなたのお家に社長名義で届く年賀状、それ全て総務部がまとめて刷って投函するだけ、そういうところ、もっと掘り下げてもよかった気はします。(禁句だ)
[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-06 23:26:52)(良:1票)
58.  名前 《ネタバレ》 
待ちに待った (笑)、個性派の津田寛治さん主演作。 実に彼らしい得体の知れない役どころであり、ナイスキャスティングであったと思えます。 鈴木、吉川、石井、、いくつもの名前を持つ彼でありましたが、その人柄もあって、どうにも悪人には見えません。むしろ、彼の生き方が少なからず羨ましいと思えてくるのはなぜでしょう? 人生のしがらみに疲れた人にとって、今の自分を捨てて全くの別の自分として生きていきたい、、という、ある種の潜在的な欲求に彼が応えているからかもしれませんね。 笑子 (駒井蓮) が正男 (でよいのかな?) の人生に一方的に割り込んできて、彼の生活を面白おかしく翻弄したこと、、これは彼女の生い立ちを知った後では、私はこのエピソードに笑えません。なぜなら、子は親を選べない、が世間一般のセオリーであるなら、親は子を選べない、という、逆の立場になってよく考えてみろ、という痛烈なメッセージであるからです。 正男が複数の名前を使い分けていること、とか、笑子が演じる彼の娘役や女優D、とか、それはつまり、生きていくことは (いくつもの) 自分を演じること、、というお話でしたが、まずはブレない自分が前提にあること。 (そう、川を走っても決してブレることない舟の船首のように) 本作の「名前」とは、「自分」に置き換えられると思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-01 22:58:22)
59.  春を背負って 《ネタバレ》 
評価難しいですね。良いところと悪いところがハッキリしています。 まず、私自身が登山愛好家なので、「山小屋」にまつわる物語、そこは理屈抜きに楽しめました。 立山連峰 (富山県) から望む絶景、その映像美もとてもよかったと思います。名カメラマンでもある木村大作監督の真骨頂であり、本作最大の見どころと言えるでしょう。 やはり難点は脚本や演出面かな、と思えます。 音楽は、センスがないと思います。(監督、スミマセン) と言うよりは、音楽の乱用が気になりますね、じゃんじゃん鳴らしすぎで山の (厳粛な) 雰囲気をぶち壊しています。 愛ちゃん (蒼井優) の「おいしいご飯」の画がない、といったご意見がありますが、そもそも山小屋の映画でありながら「山小屋ご飯」にスポットを当てないのは、残念でならないです。(そう、山小屋泊の最大の楽しみなんです、ご飯、、) あと、ゴロさん (豊川悦司) の世俗臭の全くしない存在感、そこは映画的で面白いのですが、彼がそこまで勇夫さん (小林薫) に心酔する理由、そこを知りたかった気はします。彼らが大学の先輩と後輩という関係はわかりましたが、二人の固い「絆」の理由を私たちは知りたいのです。 全体的に、山の厳しさ、ばかりを前面に押し出した内容であり、趣味や生きがいとしての「登山」とはかけ離れた内容でした。(仕事ですからアタリマエですが) どうしてこう、山を題材にした映画って、遭難とか滑落ばかり描くのでしょう?(笑) 山って、厳しいけど、楽しいものですよ、ホントはもっと。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-17 22:20:25)
60.  星屑の町 《ネタバレ》 
山田修とハローナイツの面々、、その中でも特に、でんでんと渡辺哲による「冷たい熱帯魚」の最凶極悪コンビに、いつもすぐに殺られるチョイ役俳優の有薗芳記という、このキャスティングに笑えてくる。歯を抜こうとするくだり、彼が二人に殺られるんじゃないかと (笑) 映画の作りとしては、低予算でかつ、「ムード歌謡コーラス」を題材にしたコメディタッチ、しかしながら、とても真面目に作られた映画であったと思えます。こういうオッサンたちが、例え場末であろうが、「これしかないから」と歌うことにしがみついて、生き残りに悪あがきするその姿に感動します。この仕事しかない、もうそれで生きていくしかない、、それは私ら中年サラリーマンとて同様。その業界を置き換えても、そこだけは共感できるから、すんなりと感情移入できたのかもしれません。 のんさんは歌が抜群にうまいとは言えない。(ゴメンね) だがしかし、それを補って余りある「声」そのものの良さがある。そして、歌ってる姿が「絵」になる、様になる。とても不思議ですねぇ、、平成世代の彼女の歌声から、ハローナイツのコーラスをバックに歌うお姿から、昔テレビで見ていた昭和 (歌謡界) の光景が懐かしく浮かんできました。 本作は歌 (選曲) もよかったけど、昭和歌謡界と「ムード歌謡コーラス」という文化に、嘘偽りなく深い愛情がございました。そこが何よりよかったと思えます。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-11 22:57:59)
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