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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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701.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
「ヤバい、コレは絶対ツボだ」って感じの映画だったんですよね。某テレビ番組で吹奏楽部の旅、ってのをやってるんですけど、あれ見るたびに泣いちゃうワケですよ。んで、それが大好きな『ウォーターボーイズ』フォーマットで語られるとなれば、こりゃもう、絶対ツボ!って。残念ながら、実際には私の過大な期待を上回った映画ではありませんでした。クライマックスの演奏シーンが、なんつーか、感動のテンション最高潮!ってところまで到達しなかったんですよね。本人達が実際に演奏してます、っていうウリがマイナスだった気もしますし(予め、そこに感心して感動して下さいね、って言われているようなものですし)、そこに至る過程は、実は映画より現実の彼女達の努力の方が、よっぽど感動的だったんじゃないの?みたいな気もしますし(多分、実際そうなんでしょ?)。あと、ゲ○シーンをモロに描くデリカシーのなさは、胃の弱い私にとっては、いつもどんな映画でも減点対象。でも、それでもやっぱり愛すべき映画です。おバカ無軌道状態な女子高生軍団の姿を見てるだけで癒されてしまいますし、全員が全員、憎めない、気持ちいいおバカさ加減。それにイノシシ襲撃一大パニックシーンでの、あのインチキブレットタイムときたら! よーく見ると、ビミョーに動いてたりして、うわあ、ホンモノよりずっと大変だぁ、って。『ひみつの花園』の水脈爆流シーン同様、矢口監督のインチキ趣味は拍手モノ。怒涛のバカネタはともかく、存在感そのものは自然体な彼女達の魅力に乗せられ、いつまでも終わらないで欲しい、その世界に居たいと思っちゃうのでした。そして、そう思わせる映画って、いい映画って事だよね、って思うのでした。 【追記】深夜にメイキングを見ました。やっぱり現実の方が感動的・・・。このメイキングと併せたら間違いなく10点なんですが。いっその事、ドキュメンタリーの間に本編を組み込んだ構成の作品作ったらどうでしょ?
[映画館(邦画)] 8点(2004-09-15 20:03:16)
702.  お日柄もよく ご愁傷さま 《ネタバレ》 
続編的ポジションの『大安に仏滅』もそうなのですが、庶民の視点から描かれているっていうのは、実のところ大切だと思うんですよね。日本映画には普通の人々が少な過ぎ。この映画は、仲人夫婦が式に出席する、その日の朝におじいちゃんが死んでしまった、という事から始まる混乱劇なのですが、実のところ、ドタバタよりは家族のドラマが胸に響いて来る映画です。おじいちゃんが果たせなかった、夫婦の思い出の場所をもう一度訪れたいという夢を、息子夫婦が果たすラストシーンの、普通の人が時代を刻んでゆく事の重さ、その遺したものの重さに素直に感動しました。ただ、それゆえ、清水ミチコや和田アキ子の出演シーンが映画のトーンを明らかに異質なものにしてしまっていて、庶民的リアリズムから外れてしまってるんですよね。ウケ狙いなんかしなくていいのに、って感じで。そこが惜しかったです。
[映画館(邦画)] 7点(2004-09-15 00:01:36)
703.  北斗の拳(1986)
自分の中のアニメ熱がすっかり冷めてしまっていた頃、従姉に「うちの息子連れてってくんない?あたし、こういうの見ないから」と招待券を貰って出かけた映画でした。この時点でジャンプを読まなくなって10年以上、テレビのアニメも見ないって状態では、「北斗の拳」がどんな物語なのかあまり知らなかったのですが(知識としては人間が「あべし」とか「ひでぶ」とかいって爆発しちゃうコトくらい?)、映画はとりあえずグロでした。従姉の息子は恐怖に延々と目を逸らしっぱなし。だけど、なんだか人体標本みたいな絵が沢山出てくる様は、リアリズムとは違う、ちょっと滑稽な感じもして。「マッドマックス2」な世界に配された、平坦な感情の登場人物に感情移入できず、ひたすら殺伐とした世界にゲンナリ。「最近の子供は何かね、こういう人殺しアニメを喜んで見とるのかね?」と、すっかり保護者的な批判的視点で見ておりましたが、考えてみれば、自分が子供の頃は「ハレンチ学園」とか「デビルマン」とか「がきデカ」とか「花の応援団」とか喜んで見てたワケで。子供はいつの時代にも、いかがわしいモノに魅力を感じるのだなぁ、と。ところで、この映画のように物語がちゃんと完結しない、サイドストーリー的なものを東映動画(角川もですが)は今も当たり前のように公開しておりますが、昔の「東映まんがまつり」にあったような名作童話や民話の映画化は、もうしないんでしょうかねぇ。果たして今のテレビアニメの延長映画の土壌から、未来の宮崎駿や高畑勲、大塚康生は生まれるんでしょうか?
[映画館(字幕)] 4点(2004-09-08 01:04:05)
704.  スレイヤーズ ごうじゃす
相変わらずのリナとナーガのドタバタ物語。ドラゴンもまたいで通る、通称「ドラまた」のリナの面目躍如な展開が楽しいのですが、そろそろマンネリかな、という感じもしました。でも、今回の最大の欠点は、ちょっと絵柄がヘンになっちゃった事。ナーガがオカマにしか見えないんですわ。ナーガはセクシーダイナマイトじゃなくっちゃイケナいんじゃないかなぁ、と思うんですけど、胸に詰め物したオカマじゃあ、魅力半減。それでも、併映の「ナデシコ」の一人よがりさ加減に比べれば、楽しめるものを見せようとする姿勢に安心できる映画ではありました。
6点(2004-08-07 01:09:00)
705.  はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニア 《ネタバレ》 
「クリスタニア」という壮大なサーガの、そのはじまりとなる部分を描いた映画、らしいんですけれど、その肝心の「クリスタニア」を知らなくて、興味もなくって、という人間には何が何やら、って感じ。結局、はじまってすらいないんでないの?くらいに中途半端なところで終わってしまいますし。壮大な物語なんですよ、と言われても、そのはじっこをちょろりと見せられるだけで終わられてしまっては、それが存在する意味すら判らず、本やビデオの単なるプロモーションのための映画だったの?と思われても仕方のない事かと。1時間以上に渡って見せられるコマーシャルフィルムに、入場料を払わなくちゃならないのはとっても疑問なんですけれど。
[映画館(字幕)] 1点(2004-08-07 00:56:37)
706.  スレイヤーズ ぐれえと 《ネタバレ》 
対立の映画である。権力者の対立はゴーレム職人親子の対立へ、リナとナーガの対立へ、そしてグラン・ゴッデスとぴこぴこリナちゃんの対決へと収束されてゆく。グラン・ゴッデスの特徴はプロポーションであり、特に重要なのは「乳揺れ」である。テレビゲームにおける『餓狼伝説2』の不知火舞から『DOA』『ソウルキャリバー』、あるいはアニメであれば『エヴァ』のオープニング、『ガンダムSEED』のマリュー等、「乳揺れ」はおたくメディアにおける性的高揚の最も端的な記号である。一方、ぴこぴこリナちゃんの特徴は二頭身であり、キャラの二頭身化は『せんせいのお時間』やでじこを挙げるまでもなく「萌え」の記号である。つまり映画は対立軸をこの「性的欲望」と「萌え」との違いへのこだわりに集約させているのだが、それは結果的に外部から観察するならば所詮は同じ穴の狢である事を示唆しているのである。即ち、この映画は『エヴァ』と同様、おたく批判の物語なのである。しかし『エヴァ』のそれが攻撃性を伴って描かれたのに対し、これは自嘲的内省を垣間見せ、そこに批判はあれど否定はない。それは作画監督が『セガのゲームは世界いちぃぃぃ!』のサムシング吉松こと吉松孝博である事からも容易に感じ取れるであろう。社会性を意識し、現状に問題意識を抱きつつ、その愛を肯定せざるを得ない人々の映画である。【このレビューを読んだ人の感想】・・・濃いオタク・・・
[映画館(邦画)] 8点(2004-08-06 01:09:07)
707.  スレイヤーズ RETURN
前作で、リナとナーガのマンザイノリがメインだったら楽しめるのにと思った、その通りに登場したので、評価点は当然アップです。乗り込んだ敵の本拠地は掘っ立て小屋で、ボスはみすぼらしく、かつての部下に給料未払いで袋叩きに合うほど情けない、という脱力系の展開から、掘り出した魔獣の暴走と対抗すべく作り出したゴーレムのこれまた暴走とゆー、かえって事を大きくしてしまうバカなノリは、スラップスティックなアニメとして単純に楽しめました。前作にあった情感は皆無なのですが、60分の映画ならば、これくらい割り切りってお笑いに徹していた方が好感が持てます。この時の併映がどんよりメチャ暗な「X」だったので、ちょうどいいバランスを保っておりました。
6点(2004-08-06 00:32:53)
708.  スレイヤーズ
元の「スレイヤーズ」というものを全く知らない状態で(タイトルくらいは知っておりました)見に行ったのですが、一体この作品世界のどこに魅力があるのかを、掴みかねてしまうような映画でした。既に出来あがっている世界に突然放り込まれ、右も左も判らぬままに、物語がどんどん進行してしまうような感じ。予備知識があって当たり前、一見さんはお断り、という一連の角川歴彦体制での角川アニメの悪い傾向を反映している作品の一つ、だと思います。物語はリナとナーガのマンザイノリと、時間を巡るシリアスな展開とがちぐはぐな感じで、クライマックスのシリアスなリナは、逆に凡庸な、ありふれたファンタジーという印象を与えました。むしろ、リナとナーガの漫才ノリが延々続くよーな映画にした方がいいんじゃない?と思ったのですが、そう考えたのは製作側も同じだったよーで・・・。
[映画館(字幕)] 4点(2004-08-06 00:14:09)
709.  ラストコンサート
作品の出来と自分の中での価値が、必ずしもイコールで結びつかないものっていっぱいありますが、これもそんな一本。かなり雑な経緯で作られた、日本出資の英語なイタリア映画で、映画そのものもベタベタな悲劇のラブストーリー、今思えば演出にしろ演技にしろカメラワークにしろ、もっとやり様はあったよね、と感じるのですが、それでも中学時代の私にとってこの映画は宝物でした。フィルムに定着したヨーロッパの風景の美しさ、その風景に置かれたヒロインの美しさ、それだけで映画が一枚の絵画のように心に焼き付いてきます。ステルヴィオ・チプリアーニの、実はたった3曲をアレンジしまくって構成されている音楽も、そのビジュアルを彩る可憐にして美しい要素。今はホラーかB級アクションばっかりやってるニュー東宝シネマですが、当時はラブストーリーがお得意の劇場で、塾をサボってこの映画を見に行きました。今も当時と全く変わらぬ佇まい(ツッコミ入れるべきなのでしょうが)に、ここを訪れるたび、中学時代のときめきが甦るのでした(【追補】2005年4月に改装されて有楽座と名前が変わりました。かつての有楽座を知っていて、ニュー東宝シネマにも別の思い入れがある身としては、この改名は納得できませんが)。LPもCDも(ついでにアン・ルイスが歌う日本語の歌も)買ったのに、なんでLD買わなかったの、俺ちゃんのバカバカ!と思ってたのですが、DVDがついに発売になるようで嬉しい限り。心の中の絵画を汚さないかと、心配でもあるのですが。
[映画館(字幕)] 9点(2004-07-24 02:41:20)
710.  タオの月
血の色を全編に散りばめた、時代劇宇宙人アクションでございます。シネマジャパネスク作品は、ちと中途半端な予算と誰が見るの?ってコンセプトで登場したモノが多くて、これもそのひとつ、って感じ。シネマジャパネスク、松竹の奥山体制下での徒花ですなぁ。マカラガが、CGとフルサイズモデルとで明らかに見映えが違っちゃったりしてて、どっちかひとつに統一した方が良かったんじゃないの?みたいな。舞台が、戦隊ヒーローものにありがちな切り崩した荒地に、「風雲たけし城」みたいなセットの世界ですから、そこに豪華キャストを散りばめた事から生じる違和感の楽しさを味わう事はできるのですが、もっとカルく痛快な物語にした方が良かったんじゃないかなぁ。ヘンにマジメでね、どーもマニア向け、みたいなニオイが漂ってきちゃう。時代劇で宇宙人で怪獣な物語、って聞いたら、誰もシリアスなアクション映画なんて期待しないよーな気がするんですけど。
[映画館(字幕)] 5点(2004-07-24 01:15:18)
711.  香港パラダイス
GO-BANG’Sが主題歌を歌ってましたねぇ。当時はよく聴いたなぁ。出ている人々も、当時を思い出す人々ばっかだぁ。遠い過去のようにも思えるけれど、14年前。そんな最近の映画でしたっけか。なんだかややこしい物語と強引な展開の映画だったと記憶しておりますが、それでも結構楽しかったのは、全体がごくごくカルい作りだったから、だと思います。リアリズムとかドラマティックとかとは無縁の、サラサラと流れる口当たりの良さ。その分、毒にも薬にもなんない。斉藤由貴を見に行く映画、それ以外の価値はなかったよーな気もしますが、でも、そんな映画もあっていいですよね。
[映画館(字幕)] 5点(2004-07-24 00:28:38)
712.  新宿少年探偵団 《ネタバレ》 
「ショムニ」の極端な不入りのために、私の見た劇場ではこの映画が併映になっておりました。「2本見られてラッキー!」ってな気持ちだったのです、最初は。出だしは快調。新宿の街を駆け抜けてゆく映像に、「おお、これはちとイイ感じ?」みたいな。深キョンは過食症のアイドル役、「これはドラマを見せてくれそーですよ」と。しかし、ジャニーズJr.の演技力は皆無に等しく、たどたどしさ爆発、映画は新宿という街の表情を捉えもしなければ、ドラマティックな設定を一切生かす事もなく、謎を追いかけるダラダラした展開が続く・・・あたりはまだ良かったんですよ。フリルふわふわコスチュームな人造人間話になり、サスペンス皆無なサスペンスシーンが展開するに至り、「私が悪かった、ごめんなさい、カンベンして下さい」って。「ショムニ」が後の上映なので逃げ出すワケにもいかず、なんとかちっとも胸に響いてこない悲劇の終わりを迎え、安堵の溜息を洩らそうとした瞬間、多分、この映画の製作費の大半はこの映像にかかっているのではないかと思われる、映画本編とは全く関係のないハワイロケの、ジャニーズJr.総出演による歌とダンスのお披露目が始まるのでした。「殺す気か~っ!」
[映画館(字幕)] 2点(2004-06-30 00:07:26)
713.  ショムニ
実はこの映画、原作マンガの精神にはドラマ版よりもずっと忠実なのです。原作の基本は塚原の成長物語なので、ドラマ版の千夏メインな展開(しかも本来ボケな千夏がツッコまれずにカッコいい、ってどーゆー事よ?)は「こんなの『ショムニ』じゃない!」なんて思ったのですが(3話くらい見て、これはこれでアリ、とも思いましたが)、映画はダメOLが悪を糾す、なんて展開じゃなくて、ダメOLなりのドラマを綴ってゆくワケで、それこそが原作の持ち味だし、魅力。遠藤久美子の塚原はイメージこそ違うものの、ショムニのメンバーに翻弄されつつ成長してゆく、という役どころを好演していました。だけど、あくまで人気が出たのはドラマの「ショムニ」だったワケで、そのキャストも使わなければ、会社を舞台にした物語ですらない(メインになるのはアフター5、夜の物語)「ショムニ」が、一体誰のために存在しているのだろう?というのが正直なところ。原作の精神には忠実でも物語は全くオリジナルな状態なので、原作ファン向き、という訳でもないですし。高島礼子の千夏はアクティブさが不足してるし、河合美智子のカナさんはその設定に説得力を与えてくれません。千夏のライバル杉田や、塚原の恋の相手右京を出さない、狭い世界で終わってしまうこの映画、それでもドタバタ喜劇として楽しめはするのですが、誰が望んだのやら存在意味不明、というのはとっても不幸な状態でした。
6点(2004-06-21 01:13:54)
714.  SHARK!/シャーク! 《ネタバレ》 
中学時代、仲の良かった友達が、母親を亡くして以来、とっても寡黙になっちゃいまして、そんな彼に色々と話しかけてた私なのですが、「何か映画見に行こうよ」と誘った時、彼が選んだのがこれ。気が進まなかったんですけどね・・・。広さ日本一だった有楽座で何故か上映された、ダイバーが片足を鮫に食べられてしまう、という衝撃映像がウリのドキュメンタリー。ところが、全体的には鮫の生態や人との関わりを描いたマジメな映画で、それゆえ、まータイクツとゆーか、ジミな映画とゆーか。そのウリの部分だけが映画の最後の方で唐突に「偶然撮影していた映像」として登場するのですが・・・うわー、すげー、こえー!と当時は思ったモンですけど、冷静に考えればヤラセ丸だしなんですよね・・・。なんで足食われたダイバーが延々とカメラに向って真正面ポジションでもがいてみせるんだか&カメラマンはそれを冷静に撮っているんだか。確かに片足ないですけど、血は殆ど出てないし、切り口は腱とかなくってお買い得品豚コマ肉みたいだし。思ったほどにはグロな映像じゃなくって、ちょっとホッとした私でしたが、友達がもう一回見たい、と言い出して、私はこの、いかにも当時のウサン臭さ爆発ムービーに、半日じっくりつきあう事になったのでした。お陰でこの映画の音楽、30年近く経った今でも結構覚えてますわ・・・。
[映画館(吹替)] 3点(2004-06-21 00:17:51)
715.  CURE キュア 《ネタバレ》 
萩原聖人のキャスティングは、果たしてこれでいいんだろうか?とか、何故負の意識、闇の意識を刺激する事が即殺人という形に結びつくのだろうか?とか、見ている間は色々と疑問に思ったのですが、見終わってみると、何やら冷たくザラついた、イヤ~なモノを飲まされたような感触が残り、恐ろしさがじわじわと染みてきました。人が壊れてゆく境界は曖昧で、ほんの少し背中を押されただけで越えてしまう危うさを感じます(それを感じているうちは大丈夫なのかな?)。意識して避ける事ができるのならばいいのですが、その引き金は日常の中に潜んでいて、日常の風景が歪んだように顕在化する、そんな怖さを監督は決して表層的な表現、即物的な表現に頼る事なく、象徴的な映像を通して内側から上手く引き出していたと思います。ただ、幸せポイントの全くない映画なので、もう結構でございます。ごちそうさま。
[映画館(邦画)] 7点(2004-06-16 01:37:04)(良:1票)
716.  天地無用! 真夏のイヴ
このアニメの事は全然!まるっきり知識のない状態で見たのですが、最初っから最後まで人物関係が全く判らず。初めて触れる人間に対するフォローが微塵もないのは困ったモンです。でも、日本的な夏の風景を舞台にして展開する、「作られた少女」の儚い物語は、ちょっと感傷的な気分にさせてくれました。日本の夏のイメージをフィルムに定着させようとしても、実写では湿度が高くて色が上手く出ないのですが、アニメならば、その色彩を更に純化させてフィルムに定着する事ができる、そんなアニメならではの利点を生かした映画でした。既存キャラのイメージに依存するような作り方をせず、一本の映画としてきちんと成立させれば名作になったのかもしれず、惜しい作品でした。
[映画館(邦画)] 5点(2004-06-16 00:40:32)
717.  友子の場合 《ネタバレ》 
ともさかりえが演じる友子って、かわいいバカさ加減が原作漫画の野暮ったさを遥かに超越しててとっても好きなんですけど、この映画はちとハズしちゃってる、って感じでした。出だしは快調に飛ばしてて、こりゃ面白いわ!と思ったのも束の間、電車に乗り遅れて駅に取り残されてからの展開は、もどかしさのみを映画の動力としちゃってるために、見ているこちらはひたすらイライラ。せめてスレ違うにしても、ひたすら友子の爆走を見せてくれれば、まだ楽しめたんですけれどねぇ。しかもラストは物語を放り投げておしまい、ですし。放り投げた結末に向かってゆく物語って、なんでもアリなんで作る方はラクでしょうけれど、そこをスカッ!と気持ち良くまとめ上げるのがプロの仕事なんでないの? ハイビジョン撮りのフィルムプリントは、今のHD24Pに比べるとグダグダな見づらい画面ですし、まあ、フジテレビ製お手軽映画ではありました。ともさかりえの魅力に対しての5点ですわなぁ、こりゃ。
[映画館(字幕)] 5点(2004-06-16 00:25:45)
718.  長江 《ネタバレ》 
【ドキュメンタリーですが激しくネタバレあり!!】「僕は長江の最初の一滴が見たかった」という事で、さだまさしが長江の源流を辿る旅が延々と映されてゆくのですが、最後の最後で、「辿り着けませんでした」というオチがついて「ずてー!」っとコケる映画。その行く手を山々が遮る最後は「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」のラストシーンそっくり、でも、さだは少なくともこの後、塔や山を目指す事もなく、帰ってしまうワケでございますね。代わりに多額の借金の返済という、フロドとは違う苦難の道を歩む事になるのですが。さて、映画としては、えーと、中国の人々の生活を捉えた、生の息遣いを感じるものではありますが・・・お金払ってまで見たいモノではありません。日曜の午後にテレビでやってるよーな世界で。さだまさしファンならば、歌と姿とで満足できるかもしれませんけど、ファンじゃない私は、なーんでコレ見に行っちゃったのか、今となっては甚だ疑問・・・。
[映画館(字幕)] 3点(2004-06-13 22:32:20)(笑:1票)
719.  CUTIE HONEY キューティーハニー 《ネタバレ》 
思いっきりツボにハマるか、さもなきゃ激しくハズすかのどっちか、だと思ってたんですけど、意外とマトモな映画でした。あ、もちろん十分おバカなんですけれど、根はマジメ、みたいな。冒頭からタイトル部分にかけての展開は、もうアニメ版『ハニー』の感覚がぱーっと脳内に甦って、懐かしさに涙出る、って感じなのですが、中盤以降はきちんとドラマが語られ、クサいながらも至極真っ当な、人と繋がっている事の大切さが描かれます。私は、ハニーの孤独よりも、市川実日子演じる夏子の孤独に惹かれ、ゆえに彼女の姿を中心に見ていました。サトエリもおバカとスーパーヒロインをきっちり演じ分けて魅力的ではあったんですけど、固めた孤独を徐々に解かしてゆく実日子嬢の変化の演技が一枚上手、という事で。アクションシーンを、もう少し丁寧に、ディティールをハッキリ見せてくれていたら、という恨みは残りますが、原作の感覚を大切にしつつ、マジメにバカを見せてくれて、かつて数多くあったプログラム・ピクチャーの懐かしい感覚を堪能させて頂きました。愛が大事、っていうベタな結末も、この映画のアニメ的言語の前では素直に受け止められるのでした。
[映画館(邦画)] 8点(2004-06-01 01:39:59)(良:2票)
720.  宇宙戦士バルディオス 《ネタバレ》 
うーん、結局地球はS-1星になっちゃうんだよ、という到達点が存在しちゃってるため、作品全体が虚しい物語でしかないんですよね。歴史を変えてゆく、という目的があって展開する物語ではなく、それが真実だったのでした、というところに行っちゃうので、実は救いのないアニメ。映画版は、テレビ版の再編集ではあるのですが、放映時の作画があまりに酷かったりしたんで、かなりの部分が描き直されておりますが、それに伴ってエピソード変更して話が安易なものになってしまったり、その物語の変更によって、かえってテレビ版の方がいい作画だったじゃん、みたいな逆転現象が起こってたり(テレビ版、スタジオZ5が担当した部分だけは非常に質が高かったので)と、かなり雑な印象。テレビ版流用部分が16ミリのブローアップ、新作画部分が35ミリ撮影なので、画質がコロコロ変わるのも煩わしいばかりでしたし。それでも羽田健太郎担当の音楽はドラマティックで名曲でした。突如、戸田恵子の歌に乗せてヘンなプロモーションビデオ(と言うよりカラオケ用画面?)みたいな映像が入るあたりは、まあ、ご愛嬌って事で。
[映画館(字幕)] 4点(2004-05-29 15:04:09)
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