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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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921.  竜とそばかすの姫 《ネタバレ》 
細田守監督が「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」、「サマーウォーズ」に続いて手掛けたネットをテーマにした映画で、登場する仮想空間である〈U〉は「サマーウォーズ」のオズに比べてより現実的であり、悪意あるネット上の書き込みにもリアリティがあるなど、先の2本とは対照的な印象を受けるのだが、なんか見ていてこの20年で細田監督のネットに対する考え方が変わってしまったのかなと思えてきて、そこは少々残念に思う。本作は現実世界では過去のトラウマから暗く、父との関係もうまくいっていない主人公であるすずが〈U〉の世界で歌姫になるという設定だが、歌うシーン自体はすずの声優をつとめるのが歌手ということもあってとても素晴らしかったものの、物語上ですずが実は〈U〉の世界でトップクラスの人気を誇るまでになるほど上手かったというのはイマイチ説得力に欠け、はっきり言って細田監督が演者の歌唱力に頼っているようにしか見えない。竜が出てきてからは「美女と野獣」っぽいなと思っていたら、そもそも本作のコンセプトが仮想空間を舞台にした「美女と野獣」だったとのことでちょっと納得するも、どこかで見覚えのあるような城のダンスホールでベルと竜が踊るシーンがあまりにもそのままとかの部分はさすがに気になり、「美女と野獣」好きなのは分かるけど、もう少し控えめにやってほしかった。(主人公の名前がすずで、〈U〉での主人公のアバターの名前がベルというのもそうと分かればあまりにも安直に感じる。)すずのしのぶくんに対する恋心や、恵の父親による我が子への児童虐待も描かれているが、それを描いたことでちょっと話が散漫になってしまった印象は拭えず、詰め込み過ぎた感じがしたし、必要とは分かるのだが、すずが〈U〉の世界で素顔を晒して歌うシーンでクライマックスを迎えてしまい、その後にすずが東京に行く件がちょっと蛇足に感じられた。ところで、すずの母親の声は島本須美が演じているが、だったら父親の声は役所広司ではなく、糸井重里でも良かったのではと見終わって思ってしまった。
[DVD(邦画)] 5点(2024-01-28 18:13:18)
922.  BALLAD 名もなき恋のうた 《ネタバレ》 
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を実写化した山崎貴監督の映画。アニメを実写化する場合、多くはそのアニメの最初からというパターンが多いと思うのだが、この映画はシリーズの中でも人気と評価の高い劇場版の作品を実写化しており、アニメの実写化の着眼点としてはけっこう悪くない感じはする(でも山崎監督なら鉄人兵団を実写化した方が向いてそう。やってほしくないけど。)のだが、あえてオリジナルを久しぶりに見返してから本作を見るとやっぱりかなり厳しいと言わざるを得ない出来になっていて、既に散々書かれているが、「クレヨンしんちゃん」のアニメだからの一言で済まされる部分がそのまま実写化されていて不自然な部分が多く、また本来子供向けであるはずが大人が見ても唸るようなリアリティと見ごたえのある作品になっていたオリジナルと比べても合戦シーンなどにリアリティがなく、子供向け、いや子供だまし感が強く、見ていて少し退屈。それにオリジナルで好きだったシーンがけっこうカットされてたのも残念。その中でも原恵一監督がタイトルにしようとまで拘ったという又兵衛の異名のひとつである「青空侍」が登場しないのが非常に残念で、これによってラストシーンが変更されているが、このラストが非常に弱く、余韻が残らない。せめて「青空侍」は残しておくべきだったのではと思う。オリジナルよりも又兵衛と廉姫の恋愛に重きを置いているためか、もう一つのドラマである少年と又兵衛の友情を描いた部分もすごく薄みに感じる。(恋愛部分も深みは感じないが。)と良いとこなしの映画のように書いているが、ひろしに相当する人物の職業をカメラマンに変えたのは正解で、敵陣にうって出る前の夜にみんなで写真を撮るシーンはけっこう良かったし、印象的で、又兵衛の「これで生きた証が残せた。」というセリフも心に残る。ここだけは本当にあざとさを感じず素直に良いシーンだと思った。それからもう少し書かせてもらうと、又兵衛に仕えることになる野武士ふたりはオリジナルで声を担当していた雨上がりをそのまま起用していても良かったような気がする。
[DVD(邦画)] 5点(2023-11-26 23:46:50)
923.  特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション 《ネタバレ》 
スーパー戦隊シリーズ「特捜戦隊デカレンジャー」の劇場版。テレビシリーズは全話見ているが、戦隊シリーズにMIBの要素を持ち込んだ刑事ものといった感じでこの年になって見てもけっこう面白かったのだが、劇場版である本作もそのテレビシリーズの雰囲気を壊すことなく見れたし、見せ場が派手なのも劇場版らしい。テレビシリーズでエンディングを歌う佐々木功が(テレビシリーズのエンディングのバックにも登場する)エイリアンバンドのボーカルの声を演じているが、登場シーンにエンディングと同じ構図の映像が使われているのは凝っているし、この映画でテレビシリーズでエンディングを歌っているのがこのバンドという設定になっていると分かるのも面白い。デカレンジャーではレギュラーで登場する刑事たちが全員変身できるという設定なのだが、本作のゲストであるマリーゴールド(新山千春)が回想シーンで変身しかけたのはやっぱりという感じ。でも攻撃を受けて変身直後に解除されるのはなにかもったいない気がした。今回の敵であるガスドリンカーズのリーダーを演じているのが遠藤憲一なのは劇場版ならではの豪華さだが、このガスドリンカーズの面々は過去の戦隊シリーズで悪役を演じていた俳優がキャスティングされており、「忍者戦隊カクレンジャー」で悪役を演じていた縁からの起用だと思うが、この頃は既にバイプレイヤーとして売れていたと思うのにこういう戦隊シリーズの悪役OB俳優を集めるオファーにも応じるところに仕事を断らないという姿勢が垣間見える。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-10-28 12:16:47)
924.  爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中! 《ネタバレ》 
スーパー戦隊シリーズ2003年の作品である「爆竜戦隊アバレンジャー」の劇場版。テレビシリーズも見ているが、そちらは子供向けらしい作劇の中に時折かなりシリアスな話もあってわりと面白く見たのだが、その劇場版となる本作はテレビシリーズの明るい雰囲気そのままの感じで、けっこう安心して見れた。テレビシリーズに登場する怪人は三つを合成したものなのだが、今回は劇場版ならではの特別感を出すためか、六つを合成したものになっているのはめちゃくちゃ単純だし(その怪人の声を担当している高田由美が懐かしい。)倒されても巨大化しないのもなんかかませ犬的なギャグ要因っぽい。中盤でこの怪人を倒してしまい、どうするんだと思っているとゲストヒロインが新たなる敵の変身であったという展開だが、ここからの方が劇場版らしい派手な見せ場となるが、やはり見どころになるのは今までテレビシリーズに出てきた爆竜たちが全員登場するシーンだろう。また、この後半の敵であるガルヴィディの声を翌年の戦隊である「特捜戦隊デカレンジャー」でナレーターをやっている古川登志夫が演じているのも面白い。(「デカレンジャー」では遊馬のような落ち着いた柔らかな口調なのに対して本作ではピッコロのようなドスの利いた口調なのはさすがである。)テレビシリーズでは羽田健太郎を中心とした番組のためのユニットが音楽を担当しているが、本作は羽田健太郎が単独で担当している。おそらく本作は彼が劇伴音楽を担当した最後の映画作品ではないだろうか。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-31 18:47:54)
925.  仮面ライダー対じごく大使 《ネタバレ》 
「仮面ライダー」劇場版第2作。今回は富士山を舞台にショッカーの要塞を破壊しようとする仮面ライダー1号の活躍が描かれているが、前作と比べるとゲストのライダーがいない、諸事情により本作のメインとなる新怪人であるカミキリキッドが本作よりも先にテレビでメイン怪人として登場してしまっているなど劇場版としてのイベント性に薄く、少し尺が長いいつものテレビの仮面ライダーといった感じが前作よりも強い。タイトルだけ見るとカミキリキッドとともに地獄大使もメインなように感じるのだが、地獄大使の役回りもテレビでの印象と変わらない。(でも、テレビでは死神博士が倒された時期の公開だったらしいので、これから本格的に始まるライダーと地獄大使の戦いを前面に出したかったタイトルなのは分かる。)例によって登場する再生怪人軍団だが、今回は名乗りを上げるだけでなく、ちゃんと名乗りに参加した怪人が本郷や滝と戦っているのはやはりこうでないとと思った。(名乗りシーン自体は前作の方が好きだけど。)そのシーンで再生怪人を率いるリーダー格の怪人がカミキリキッドではなく、前作劇場版でメイン怪人だったザンジオーというのが、まさに劇場版怪人に対する特別待遇のようだった。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-27 22:45:25)
926.  ドラミ&ドラえもんズ 宇宙ランド危機イッパツ!
ドラえもんズシリーズ第6作。今回はドラえもんは登場せず、1作目以来にドラミちゃんがドラえもんズとともにメインをつとめているが、まあいつも通りのドラえもんズといった感じ。直前に「ゴール!ゴール!ゴール!!」を見ていたのでこちらは見ていて安心感というものはあった。よこざわけい子のドラミちゃんが映画に登場するのは本作が最後ということで、いよいよ大山ドラの終了が近い時期の作品だと感じてしまう。
[DVD(邦画)] 5点(2023-03-18 14:18:45)
927.  ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!! 《ネタバレ》 
ドラえもんズシリーズ最終作となる第7作。ドラえもんズ(ドラえもん除く)がアチモフ軍団とサッカー対決をするという内容は明らかに日韓ワールドカップに便乗したものと思うが、10分未満の短編でほぼ試合のシーンしかなく、ストーリーも無いに等しいのでいくら子供向けのドラえもんズシリーズとはいえこれはちょっとなあという感じが否めない。でも、全編セリフ無しのサイレントというのは挑戦的ではあった。本作でドラえもんズシリーズも終わりなのだが、全7作でドラえもんズのメンバーも7人なら1作ずつでメンバー1人ずつに主役が回ってくる構成でも良かった気はする。
[DVD(邦画)] 5点(2023-03-18 13:47:35)
928.  ゴーゴー仮面ライダー 《ネタバレ》 
仮面ライダーシリーズ初の劇場公開作品となるが、新作ではなく第13話のブローアップ版。シリーズで初めて再生怪人(10体以上)が登場することもあって劇場公開されたと推測できるのだけど、藤岡弘が撮影中の事故で出演できなくなった直後の作品なので何もこの時期の話を選ばなくてもというのはあった。でも、ライブフィルムで登場する本郷の声を納谷六朗が演じていて、(けっこうイケボ)ショッカー首領の声を演じている納谷悟朗との敵対関係での間接的な共演が見られるのが嬉しい。(別の回で一回だけ掛け合いもある。)それに実はこの話は旧1号編の最終回で、ヒロインである緑川ルリ子は今回で退場。それを踏まえて見るとラストのライダーとルリ子が見つめあうシーンに感慨深いものがある。それにしても再生怪人はこの頃から弱い。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-13 18:27:46)
929.  ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ? 《ネタバレ》 
ドラえもんズシリーズ第4作。今回の主役は王ドラとエル・マタドーラで、このコンビがけっこういい味を出しているのだが、舞台や登場人物がアンパンマンのような世界観でさすがにこれはちょっとと思うし、15分ほどの短編でほぼずっと主役の二人にドラえもんズの同級生であるジェドーラを加えた三人で話が進むので、後半になって登場するほかのドラえもんズの出番が少なく、活躍もほとんどないのがなあ。山寺宏一が本作でドラえもん初出演というのがけっこう意外。
[DVD(邦画)] 5点(2023-03-02 20:00:23)
930.  ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦! 《ネタバレ》 
ドラえもんズ見るのもかなり久しぶりなのだが、現在ではすっかり忘れ去られた存在になってるためか、少し懐かしさもある。とはいえ、このシリーズは完全に子供向けなので今になって見るのもどうかと思ったが、割り切って見ればそこまでつまらないわけでもない。(特に面白いわけでもないが。)ただ、ドラえもんズを合格させるためとはいえ、校長のハゲ頭が光って日没前というのはやっぱり強引すぎるよなぁ。横山智佐が声を演じる黄色いドラえもんが2度目の登場を果たしていて、まさか再登場している作品があるとは思っていなかったので思わず懐かしさを感じた。主題歌を歌っているのが神崎ゆう子というのも、まさに「おかあさんといっしょ」で歌のお姉さんをやっていた頃にドンピシャで見ていたので、少し意外に感じたが、これも懐かしかった。
[DVD(邦画)] 5点(2023-02-23 17:13:11)
931.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》 
話題になっていた公開時はあまり興味がなかったのだが、同じ山崎貴監督が手掛けていた「ルパン三世 THE FAST」を見たこともあり、本作も見てみることに。見る前はやはりルパンの時と同様に「ドラえもん」をフルCGアニメでやる意味とかを考えてしまったものの、実際に見始めると悪くないし、そこまで違和感も感じなかった。ストーリーとしてもいつもの劇場版のように冒険譚ではなくテレビアニメシリーズのエピソードのリメイクになっているのが、今となっては異色に感じられるものの、安心して見ていられる。でも、最初のほうでのび太に簡単に道具を出しまくる(学校に遅刻しそうとかの理由でどこでもドアを出していたり)ドラえもんにちょっと違和感を感じて、この映画大丈夫なのかと思ってしまったし、ドラえもんがのび太のところにいる理由の一つである本作オリジナル設定である成し遂げプログラムもちょっと説明過剰な感じがした。(でもこれがあることで終盤の「のび太の結婚前夜」と「さようならドラえもん」という本来無関係なエピソードをうまくつないでいる。)後半は大山ドラ時代末期の同時上映作品である感動短編シリーズでも使われたエピソードが登場し、確かに知ってる話故か分かっていてもやっぱりいいなと思うのだけど、30分一本の独立した短編としてならともかく、一本の映画の中でまとめて見せられると少しあざとさも感じる。逆に「雪山のロマンス」のエピソードは全く覚えていなかったので、ここだけは新鮮に見る事ができた。でも、しずかちゃんが意識を失ってからはいつもの劇場版のような感じになってしまったように思えたのは本作に限ればちょっと残念に思えたし、強引さも感じてしまった。それに一本の映画としてドラえもんとのび太の出会いから始めたのであれば、別れでキレイに終わってほしかった気もして、そのあとに「帰ってきたドラえもん」のエピソードをやったのはけっこうな蛇足に感じた。しかし、思えば山崎監督はデビュー作「ジュブナイル」でもドラえもんネタを盛り込んでおり、一度はドラえもんを自分で監督してみたいという思いもあったのかもしれない。当初はこれ一本で終わる予定だったようでドラえもんでやりたいことを思いっきりやったからこその結果が本作なら本人は満足だったんじゃないかな。
[DVD(邦画)] 5点(2023-02-11 17:47:34)
932.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 
ゴジラとキングコングの戦いを描いたモンスターバース4作目。同様の指向は「キングコング対ゴジラ」でもあったが、リメイクではなく、独自のストーリーになっているが、キングコングを島から船にくくりつけて運ぶシーンなどキンゴジへのリスペクトを感じさせる部分もあったのは良かったし、前作までと違って下手に人間ドラマを入れようとせず、(本来は人間パートも多かったらしいが、大幅にカットされたらしい。)ストレートに怪獣対決モノになっていて潔く、これぞ娯楽怪獣映画という気はするものの、やはりキンゴジが好きな分、普通にハリウッド超大作映画という感じの本作はキンゴジのような緩さがなく、そこに物足りなさを感じてしまった。(求めても無理なのは承知の上だけど。)ゴジラとキングコングの戦いに決着をつけるとのことだったが、その最中にメカゴジラが乱入し、ゴジラとキングコングが協力して戦うという展開になり、結局勝敗がうやむやになるのは見ていてモヤモヤする。それにどうせメカゴジラを出すならメカニコングも出してタッグマッチでもやったほうが面白かったかもしれない。でも、そのメカゴジラのデザインは中身むきだしのターミネーターがそのまま巨大化したような印象(実際、「ターミネーター」1作目の終盤のT800を参考にしているらしい。)で見ていてこれはメカゴジラじゃないと思ってしまった。(確かにかっこよくはあるけど。)さきほども書いたように人間ドラマ部分を廃したつくりになっているが、そのせいで前作まで出ていた芹沢博士(渡辺謙)の息子という設定で出てきた小栗旬演じる廉は背景や経緯が語られずモブのような扱いなのが、とくにファンではない身から見てもとても気の毒だった。
[DVD(字幕)] 5点(2022-11-25 22:43:57)(良:1票)
933.  ヤッターマン(2008) 《ネタバレ》 
三池崇史監督によるアニメの実写化作品は「忍たま乱太郎」を見ていて、アニメを小学生の頃に見ていたためか、思ったよりは楽しかったのだが、こちらはオリジナル、リメイクともにちゃんと見ておらず、正直どうかなと思っていたが、アニメを見ていなくてもアニメの雰囲気を実写で再現しようというのが伝わってきて、原作のアニメが大体こういう雰囲気というのは分かるし、「説明しよう」のナレーションは幼い頃に見ていた別のアニメでも使われていたので懐かしかったし、主役であるヤッターマン1号と2号が「ドラゴンボール」に出てくるグレートサイヤマンの元ネタであるというのも納得できる。全編内容はバカっぽく下ネタも全開なのだが、まあそれなりに楽しめた。ヤッターマンよりも三悪のキャラクターのほうが立っているのだが、これもアニメに忠実なのだろうと思うし、中でも公開当時話題になっていた深田恭子のドロンジョは女王様キャラのようでありながらどこか憎めない可愛さもあり、評判通りのはまり役だった。三悪のインチキ寿司屋のシーンでアニメで三悪を演じている小原乃梨子、たてかべ和也が笹川ひろし監督と一緒にカメオ出演しているのがなんかツボだった。(さっきも書いたようにアニメをちゃんと見た事がないので、このトリオで思い出すのは藤子アニメだったりするのだが。)ただ、この内容での90分超えはちょっと長く、とくにクライマックスの博士(阿部サダヲ)とドクロベエ(声:滝口順平)の対決は仕方ないにしろ、絵的には阿部サダヲの一人芝居のように見えてしまい、ちょっと退屈だった。でも、全体的な雰囲気は嫌いではなく、機会があればアニメも見てみたいと思った。
[DVD(邦画)] 5点(2022-10-15 23:01:38)
934.  隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS 《ネタバレ》 
「椿三十郎」に続く黒澤時代劇のリメイク。同じ脚本を使ったリメイクになっていた前作と違って、こちらは「隠し砦の三悪人」の脚本を原作にした映画になっていて、もう何年もオリジナルを見返していないというのもあるが、思ったよりはそれなりに面白かった。でも、やはり何か軽いし、松潤演じるオリジナルと違う主人公である武蔵と長澤まさみ演じる雪姫とのロマンスが描かれるあたりは何か違う気がする。オリジナルは「スター・ウォーズ」に多大な影響を与えたことで知られているのだが、悪役である椎名桔平の衣装など「スター・ウォーズ」を意識した部分もあるのは好きでやっているのだろうけど、なんか無駄な部分で凝っている感じでちょっとどうなんと感じてしまった。それにオリジナルで有名な「裏切り御免」というセリフが主題歌のタイトルにまでなっているが、本編中で軽々しく何度も口にしているのは違和感がある。三船敏郎が演じていたオリジナルの主人公である六郎太も登場するが、演じるのが阿部寛というのはイメージ的にもよく合っていて、この配役は素直に良かったと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2022-10-08 22:56:54)
935.  執炎 《ネタバレ》 
浅丘ルリ子の映画出演100本記念となる蔵原惟繕監督の映画。蔵原監督の映画は今まで見た作品にとにかく暗いものが多かった印象で苦手意識があり、かなり久しぶりに見る気がするが、本作でも暗さは感じるものの、まあ許容の範囲内で印象としても無難な感じなのだが、前半がほぼナレーションによる説明だけで展開していて、ダイジェスト的に感じてしまい、話に深みが感じられず、全体的に大味な感が強かった。鈴木瑞穂のナレーションはいつものように重厚ではあるが、それによって大作感を狙い過ぎのように感じた。後半では確かに間延び感はあるものの、前半に比べれば見やすかったかな。いずれにせよ、浅丘ルリ子は熱演しているものの、演じている主人公・きよのに共感できる部分が少なく、なぜそんなに夫(伊丹十三)に執着するのかもはっきり言ってよく分からず、もっと前半部分をじっくりと丁寧に描くべきだったと思う。ところで伊丹十三はつい数日前に「瀬戸内少年野球団」に出ているのを見たばかりだが、この頃から風貌があまり変わってないなぁ。
[DVD(邦画)] 5点(2022-08-20 23:39:28)
936.  テルマエ・ロマエⅡ 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。前作とは脚本家が違っているが、基本的に前作とやっていることは同じで、見る側であるこちらも2作目ということで慣れた面もあるのか、前作で見ているうちに飽きが来てしまったルシウス(阿部寛)が古代ローマと現代を往復してカルチャーショックを受け、見た物を古代ローマに再現するという前半部分が前作よりも楽しめたし、風呂だけを再現していた前作と違ってグラディエーターたちのために温泉街そのものを再現するというのが楽しいし、見ていて純粋にワクワクできる。ルシウスが現代で受けるカルチャーショックの部分で笑えたのはやはりラーメン屋のシーン、初めてラーメンやギョーザを食べたり、ビールを飲んだりするルシウスのリアクションがいちいち面白く、そして微笑ましくもあった。店主役の白木みのるも良い味を出している。(もちろん、ラーメンの味ではない。)今回はコロッセオに相撲文化を取り入れてグラディエーターたちの戦いを平和なものとしているが、(人気グラディエーター役に曙を起用しているのがなんかすごい。)今回も終盤近くに力士たちが古代ローマにタイムスリップする展開となり、力士とグラディエーターの絡みが見られるかと思ったのだが、そこは肩透かし。前作ではルシウスと真実(上戸彩)以外の人物がタイムスリップして歴史に関わるのに単純さや安直さを感じてしまったが、今回は素直に力士とグラディエーターの本格的な絡みが見たかった。それに前半でコロッセオに相撲文化を取り入れたのなら、ここで力士たちが古代ローマに行く理由はすぐには分からず、力士たちがタイムスリップしているのを忘れた頃に曙と一緒に温泉を掘り当てたというのには少し唐突感があった。どうせならここで初めてコロッセオに相撲を取り入れる展開でも良かったのではないかと思う。しかし、後半のシリアスな部分は前作ほど気にならずに見れたのは良かった。前回も今回もメタな部分が多いのだが、エピローグで売れっ子になった真実の描いた漫画が実写映画化されるというのは彼女のサクセスストーリーとしてのハッピーエンドの後味の良さと、最後になってこの映画自体を映画の中に登場させるのはちょっとさすがにやりすぎだろうという気持ちが入り交じり、なんか複雑な気分になってしまった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-26 00:45:13)
937.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 
日本映画で舞台が古代ローマで登場人物が古代ローマ人と聞くとちょっと無茶なと思ってしまうのだが、その古代ローマ人のキャスティングを濃い顔の日本人俳優のみでかためるというアイデアは非常に秀逸で、まったく違和感を感じさせていないのがすごく、この時点でもう成功と言える映画ではないだろうか。前半は主に現代にタイムスリップしたルシウス(阿部寛)が現代の風呂文化にカルチャーショックを受け、古代ローマに戻って現代で見たものを再現するというよくあるカルチャーショックコメディになっていて洋式トイレのシーンなどエピソード自体は面白いものの、短時間に3回ほどルシウスが古代ローマと現代を行き来するのを見ているうちに飽きてしまった。テレビアニメ化もされているが、(未見。)これを描くならむしろ映画よりもテレビの連ドラやアニメのほうが向いているだろう。でも、本作はこの前半部分が最大のみどころで、ルシウスのタイムスリップに巻き込まれる形でヒロインの真実(上戸彩)が古代ローマにやってくるあたりからシリアスな話になり、勢いが失速した感は否めなかったし、さらに現代にいた真実の父(笹野高史)や真実の実家の温泉の常連客である老人たちも古代ローマにタイムスリップするという展開はムリヤリ感があり、そこで彼らが戦争で傷ついた兵士たちを癒すための風呂作りに協力するというのも単純で安直な感じ。最初にも書いたが阿部寛、北村一輝、宍戸開、市村正親が演じる古代ローマ人は本当にはまっていて、前半のルシウスのカルチャーショックと合わせて、彼らのはまり具合もみどころなのだが、同じような濃い顔立ちでありながら古代ローマ人役ではない竹内力がある意味いちばんインパクトがある。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-24 16:40:47)
938.  ガリレオXX(ダブルエックス) 内海薫最後の事件 愚弄ぶ(もてあそぶ)<TVM> 《ネタバレ》 
アメリカ研修に旅立つ少し前の内海(柴咲コウ)を単独の主役にしたオリジナル脚本による「ガリレオ」のスピンオフドラマ。脚本的にも悪くなく、そこそこ面白かったものの、「ガリレオ」の一編として見るとあまりにも刑事ドラマという感じが強くてなにか物足りなく感じる。冒頭で内海に逮捕される上念が非常に嫌悪感を抱くような人物で、どうしても「踊る大捜査線」の真下のイメージが強いだけに演じるユースケ・サンタマリアのそれとは違う演技が印象に残り、素直に上手いと感じた。殺人事件の被害者を演じているのが大路恵美というのが見ていてつい「ひとつ屋根の下」を思い出して懐かしくなってしまった。(あったら不自然なんだけど、湯川と一緒のシーンがなかったのがちょっと残念。)エピローグの最後では連ドラ2期の第1話につながるように終わるのだが、このあとのアメリカでの内海もちょっと見てみたかった気もする。でも、このアメリカ研修の設定は柴咲コウがハリウッド映画に出ることになったのとかけた設定なのだろうと思う。「最後の事件」とタイトルにあるが、今年公開の新作に内海が登場することで、今となっては意味をなさなくなっちゃってるなぁ。
[DVD(邦画)] 5点(2022-06-25 23:27:55)
939.  居眠り磐音 《ネタバレ》 
原作未読、NHKのドラマ版も全くの未見で、朝ドラ「カムカムエブリバディ」を見終わった(本格的に見始めたのは途中からだったのだが、なんだかんだ言いながら最後までけっこう面白かった。)タイミングで同じ脚本家ということだけで見てみたのだが、普通にテレビ時代劇のような軽いノリでそこそこ安心して楽しめる反面、ストーリー展開が重めなのがなにかバランスがよくない印象。でも、本木克英監督といえば喜劇のイメージが強いためか、前半のシリアスな展開にちょっとビックリ。しかし、この前半部分が駆け足気味で深みがなく、とくにもっとこの三人の関係は掘り下げたほうが良かったように思うし、その時点でなるほど映画よりもテレビの連続もののほうが向いているように感じてしまったのは残念。国元を追われ、浪人となった磐音(松坂桃李)が江戸で出会う人々のあたたかさや優しさが丁寧に描かれているところはさすが松竹の本領発揮といったところ。後半のヒロインであるおこんを演じるのが木村文乃なのだが、松坂桃李との共演はどこかで見たと思ったら、これも朝ドラの「梅ちゃん先生」だった。柄本明と柄本佑の親子が出ているが、前半で磐音の友人役として佑が登場し、後半に悪役として明が登場するという使い方はなかなかうまかったと思う。クライマックスの花魁の道行きシーンもそこそこ美しく撮られていて印象に残った。続編あり気に終わるのだが、また機会があればNHKのドラマ版を見てみようかな。
[DVD(邦画)] 5点(2022-04-16 23:29:42)
940.  烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS 《ネタバレ》 
スーパー戦隊シリーズ第38作の劇場版。「ゴーバスターズ」と同じくテレビシリーズも見ていて、(メンバーが戦隊になる前の記憶を無くしているという設定のおかげで、少しミステリー要素があるのが面白い。)その流れで本作も見たのだが、やはり劇場版になると30分にこれでもかと詰め込まれていて、全体の印象としてはテレビシリーズの一話とそれほど変わらないものの、展開が目まぐるしくいかにもイベント映画という感じ。テレビシリーズでも関根勤演じる車掌が持ちネタを披露していてつい笑ってしまうのだが、(「新幹線大爆破」の千葉真一のモノマネとか分かる子供、たぶんいないよな。)本作でも敵に囲まれた車掌がとる構えに思わず笑ってしまった。クライマックスはトッキュウジャーが動物の力を得てパワーアップするのだが、ほかのメンバーが動物系戦隊のような姿になるのに対し、5号(ピンク)だけはスーツの上にパンダの着ぐるみを着込んだような姿になるのがけっこうインパクトがある。このクライマックスでは専用の挿入歌も流れているが、歌っているのが串田アキラと堀江美都子というのがなにか嬉しい。
[DVD(邦画)] 5点(2021-12-14 23:39:32)
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