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1.  ゴールデンカムイ 《ネタバレ》 
原作未読、アニメ未鑑賞、作品予備知識皆無の状態で鑑賞。 鑑賞理由は贔屓の女優さん、山田杏奈のポスタービジュアル。特に矢を放った後の右手の指の角度に一目ぼれしたから。 全くの先入観無しで観ても、アシリパと言うキャラに見事に嵌っていたと思うのは褒め過ぎか。 原作は物凄くスケールの大きいお話で、個性的且つ強烈なキャラがこれから沢山出てくる様だし次作も期待しています。 シンプルに冒険活劇映画として面白く、山田杏奈は期待以上だったので満点献上します。
[映画館(邦画)] 10点(2024-02-12 11:56:48)
2.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
【2024/3/11追記】 アカデミー賞視覚効果賞受賞、本当に、本当におめでとう! やった! 快挙だ!!  【以下オリジナル】 IMAXで鑑賞、大正解でした。 「シン・ゴジラ」が傑作なら、私に取って本作は大傑作です。 やはりゴジラには人類の味方など似合わない。徹頭徹尾悪役に徹すべき。 戦後復興した東京の街が思いっ切り再破壊される描写は、それがフィクションだと判っていても 東日本大震災やウクライナそしてイスラエルでの悲惨極まりない実際の光景を報道で目にして来た身としてはやはり胸が痛む。 神木隆之介の演技を観るのは本作が実質初めて、とても良い演技をしていた様に思う。 彼の事を良くご存知の方には「今更」ながら、今後注目したい。 そして山崎貴。 彼ほど賛否両論がハッキリ別れる映像作家も珍しいと思う。 私は肯定派で、今の日本で彼の様に終始一貫した作風を貫くのは稀有で良い事だと思っている。 次作が有る様だが、主旨替えなどせずこのまま突っ走って頂きたい。 ゴジラは日本が/世界が乗り越えるべき『業』を具現化した存在。 それを如何に乗り越えるかに感動が有る。  追伸 戦時下の日本を礼賛する気は皆目無いのだが、本作で大活躍した旧日本海軍の極地戦闘機「震電」の勇姿には胸が熱くなった。 その独特のフォルムにはあの時代だからこそ成し得た寂寥感に近い何とも表現し難い魅力が有り、 CGとは言え実際に飛ぶ姿に感無量になった次第。
[映画館(字幕)] 10点(2023-11-06 17:51:33)(良:4票)
3.  グランツーリスモ 《ネタバレ》 
原作と言えるゲーム 否、Racing SimulaterはPS1フォーマットで販売された1作目から楽しませて頂いています。 本作冒頭に「グランツーリスモ」に関する説明映像が織り込まれていますが、 そこで語られていた様にこのRacing Simulaterが自動車業界・ゲーム業界に与えた影響は本当に大きく、 自動車文化の裾野を広げた立役者の一つでもあり、その貢献度は計り知れないものだと私は信じています。  本作制作が決まった時、私の反応は否定的なものでした。 ゲームが原作の映画はミラジョボ主演のバイオシリーズを除きどれもが微妙な出来で有り、 ガッカリしたくないなぁ、と正直な所思った次第です。  そんな事もあり期待値を無闇に上げずに臨んだ本作、予想は良い方向で裏切られました。 正攻法の所謂「王道のスポーツ物」として観た人に何らかのポジティブな思いを抱かせる良作だと思います。 実話がベースとなっている事も大きく影響しているのかと思いますが、 人は本作の様な努力が報われるストーリーには少なからず心を揺さぶられるものなのでしょう。 単純なサクセスストーリーだけでは無く、事故の怖さ・悲惨さもかなりリアルに描いている事も加点理由です。 観て良かったと思います。  追伸 山内一典氏の板前さん姿、結構似合ってました。
[映画館(字幕)] 10点(2023-09-19 13:38:51)
4.  銀河鉄道999 《ネタバレ》 
2021/2/6(土)東京国際フォーラムで開催されたシネマコンサートにて、実に42年振りの劇場鑑賞が実現した。 初鑑賞は1979年、小学校6年の夏休みに実母の郷里である新潟県長岡市の映画館にて。 とにかく混んでいた事、そしてメーテルの美しさが心に刻まれた初鑑賞だった。 時は流れて2021年、それまでにTVやDVD等で観る機会は有ったものの、 フルオーケストラ演奏をバックに本作を劇場で観られるとは何という贅沢!  1.上映前・休憩時間・上映後に劇場に流れる各種アナウンスは何と、メーテル役である池田昌子さんの新録! 主催者のは粋な図らいに感謝のみ。私のこれまでの劇場鑑賞歴で、あれほど迄に客の皆が真剣に聞き入るアナウンスは初めて。  2.音楽は基本全て生演奏、名曲揃いのサントラを生演奏で聞けるうれしさ。  3.鉄郎と母親との哀しい別れのシーンや冥王星での氷の墓場のシーンで印象的に使われている混声合唱も全て生声、 迫力が違いますね。  4.トレーダー分岐点の酒場で歌われる名曲「優しくしないで」も生歌!  5.とどめは999出発のシーンで流れる「Taking Off!」ラストに流れる「銀河鉄道999」はフルオーケストラをバックに タケカワユキヒデ氏の生歌!! 涙腺崩壊で私は大変でした。  6.物語に付いてはもはや説明不要、多くのエピソードを2時間に収める構成故に気ぜわしい展開ではあるものの、 永遠の名作と言っても過言では無いかと。  7.今回の鑑賞で感嘆したのは星野鉄郎の声を演じた世界に誇る声優界のレジェンド、野沢雅子の芸達者振り。 物語の進行・鉄郎の内面的成長に併せて微妙に声色を変えていくそのテクニック、痺れました。   これまでに何回かシネマコンサートを体験しましたが、映画本来の音(台詞や効果音)は敢えて横に置き、 音楽を聞かせる事を主眼とした方が感動の度合いが高い様に思います。 幻の公演(?)と言われているターミネーターライブコンサート、機動戦士ガンダムシネマコンサートと並び、 本公演は白眉な出来でした。再公演を切に希望する次第です。 
[映画館(邦画)] 10点(2021-02-23 13:30:12)(良:2票)
5.  君は永遠にそいつらより若い 《ネタバレ》 
2回目 2021/11/13 シネプレックス幸手にて鑑賞  待望の劇場公開にて1年振りの鑑賞成る。 沈静化の兆候あるも、未だ予断を許さないコロナ禍と言う中で単館上映に近い形では有っても本作を 正規の劇場公開に持って行くのは大変な努力が有っての事と推測する。  改めて、制作陣・関係者の皆様の尽力に感謝申し上げる次第。  やはり名作である。 特に2回目の鑑賞だった事も有り、物語序盤の登場人物の言動や描写の殆どが終盤に向けての隠喩だった事に気付く。 しっかりと練られた緻密な脚本は見事だ。  そして、本作のファンに取っては望外のサプライズと言えるオフィシャルプログラムブックの販売。 かなり高価な部類だが、制作陣・俳優陣の本作に向ける思いが濃密に凝縮された力作であり、むしろ安価と思える程の物。 (採算が合うのか心配してしまう程) 本作に関する刊行物は今回の劇場公開まで皆無と言って良く、原作を読むかwebを観る位しか無かったので本当に嬉しい。  本作の劇場公開はこれからも小規模に全国を巡ると聞いている。 映画館でじっくりと観るべき作品である。機会が合えば是非劇場に足をお運び頂きたい。    ----------------------------------------- 1回目 2020/11/1 東京国際映画祭のワールドプレミアにて鑑賞  「女優の奈緒が出演しているから」。 鑑賞のきっかけは至って単純なものだった。  「事故物件」で彼女の存在を知り、 「みをつくし料理帖」でその印象は決定的になった。  その演技を目当てに劇場に足を運びたくなる女優さんに出会ったのは久しぶりな気がする。 たとえるなら、「プライド」で満島ひかりを初めて知った時の感覚に近い。  鑑賞に際し予備知識は皆無、勿論原作は未読の状態で臨んだ本作は、 今世の中でそれぞれ悩み苦しんでいる普通の人達に優しく寄り添う様な、 お仕着せでは無いさりげない慈しみに満ちた作品だった。  私は映画評価の基準として、物語に起伏を与えるには余りにも安直だからと言う理由で 主要な登場人物がオートバイで事故に遭う・レイプされる作品には敢えて高評価を付けない様にしている。  それでも、私は本作に満点を献上したい。 主演の佐久間由衣は朴訥な演技ながら、繊細な心を隠した主人公:ホリガイのキャラクターを上手く演じていたと思う。 共演の奈緒も期待に違わぬ演技を見せてくれた。  また、この2人を取り囲む他の出演陣も皆印象的な良い演技をしている。  特筆すべきは物語が終盤に差し掛かる際のキスシーン。 私の映画鑑賞歴の中でTOP3であった「お嬢さん」「タイタニック」「エドTV」以上に、 本作のキスシーンはそれまでに綴られた物語が昇華していくかの様に感情が揺さぶられる、 優しく・儚く・美しいものだった。  このシーンがあるからこそ、その後に展開されるシーンとそこでホリガイが取る行動に説得力が増したと思う。 このキスシーンには100点の意味が有るのではなかろうか。  素晴らしい作品を有難うございました。  蛇足 来年の劇場公開まで本作を脳内反芻する為、原作本を購入した次第です。
[映画館(邦画)] 10点(2020-11-08 22:19:35)
6.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
原作とは趣向の異なる幕引きだけれど、簡潔にスパッと纏めていて気持ちいい。 怒涛の作画、畳み掛ける様な描写の数々、これ以上無いと思える位に作品と同化している芸能山城組の音楽。 素晴らしいです。IMAXで観られて幸せです。 あ、バイクでは観に行かない様にしましょうね。 帰路の安全運転は保証しません笑。
[映画館(邦画)] 10点(2020-07-19 20:25:02)
7.  女子ーズ
藤井美菜に10点。 (不真面目な投稿ごめんなさい)
[映画館(邦画)] 10点(2014-12-17 09:57:53)
8.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
久しぶりに鑑賞しました。 もう21年(驚愕!)も前の作品なのですが、私的には少しも古さを感じさせない印象です。 この手の「ハリウッドが異文化を描く」作品はとかく賛否両論ありますがそれは世の常で有り、 本作の場合は娯楽映画として和洋折衷上手く取り混ぜ絶妙にバランスさせた所に上手さを感じます。 (不愉快な思いをする人が少ない) 今回の再鑑賞で改めて渡辺謙演ずる勝元の絶対的な存在感に圧倒されました。 「和」と「礼」を重んじつつ、時代が明治に移り変わる中で殊更に過去を重んじる事はせず、 新しい事にも興味を持ち自分自身の人間としての懐を拡げる。 侍の生き方・生活を貫きながら英語も駆使し(恐らく独学でしょう)、海外の史実にも詳しい。 世が世なら、文字通り日本を治められる位に器の大きい、尊敬に値する人物なのだなと思いました。 そして、そう思わせる渡辺謙の「一演入魂」振りが素晴らしい。 近いうちに必ず再鑑賞し、その時は真田広之の演技に再注目してみたいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2024-05-10 10:39:50)
9.  PERFECT DAYS 《ネタバレ》 
優しい余白のある映画です。 終始チャーミングな役所広司の所作を観ながら、私の頭の中には「諦観」「達観」の二つの言葉が渦巻いていた。 この機会に改めてこの言葉の意味を調べてみた。  「諦観」 ①本質をはっきりと見きわめること。 ②諦め、悟って超然とすること。 「達観」 ①広く大きな見通しをもっていること。 ②目先のことや細かなことに迷わされず、真理・道理を悟ること。 ③俗事を超越し、さとりの境地で物事にのぞむこと。  平山さんはどっちなのかな?と思う。 どっちでも無いのかも知れない。 私の中でまだ答えは出ていない。  追伸 OL役の長井短(これまた素敵な芸名だ)が妙に気になりました。
[映画館(邦画)] 9点(2024-02-26 12:03:45)
10.  THE FIRST SLAM DUNK 《ネタバレ》 
もしかしたら本作を観る客層の中では珍しいのかも知れないが、私は「スラムダンク」と言う作品に関する予備知識は皆無だ。 原作漫画未読、TVアニメ未見、知っているのは主人公の名前が桜木花道とか言う三流演歌歌手の様な名前、と言う位。 その様なAway感満載で臨んだ本作、何とまあ物凄く面白かったのである。 まず、そのオープニングからしてカッコいい。 ビートの効いた音楽に合わせて始まる鉛筆画によるアニメ―ション。 聞く所によると原作者兼本作監督の自筆らしいが、この様な勢いを感じつつ丁寧なオープニングの作品は 実写・アニメを問わず傑作の匂いがプンプン。 コアな原作ファンの間で賛否両論らしい、別の主人公を据えた設定や時系列を入れ替えた構成も予備知識ゼロで有る事が幸いし全く違和感を感じなかった。 映像を目で追いながら自分の頭の中で辻褄を合わせるスリリングな映画体験、私大好きなんです。 実際にバスケをやっていた人に言わせると荒唐無稽な試合展開だそうだが、大差を付けられ~追いつき~追いつかれ~最後の最後で逆転勝利と言う王道な展開もベタ過ぎて心地良い。 予備知識なしで臨む映画鑑賞の醍醐味を堪能した次第。 可能ならもう一回観たい。  蛇足...宮城リョータの母上、宮城カオルさん。私のタイプです(真面目なファンの皆様ごめんなさい爆)。
[映画館(邦画)] 9点(2023-01-09 16:16:32)(良:3票)
11.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 
久々に感じた「何か凄い映画観ちゃったぞ」感。 (「ターミネーター」を初めて観た感覚に近い)  ほぼ一人でこれだけの作品を作り上げた熱意に感服致します。  3部作との事で正直、本作は尻切れトンボ的に終わりますが逆に次回作に期待が持てます。  コロナ禍の日曜午後、日比谷の映画館はほぼ満員でした。 これだけの手応えが有るならば、それが劇場公開でもWEB公開でも次回作は必ず観られる筈。 期待してます。
[映画館(邦画)] 9点(2021-04-20 15:54:16)
12.  もののけ姫 《ネタバレ》 
何と23年振りの劇場鑑賞である。 初回鑑賞時は、子供などはなから度外視・アニメとは名ばかりの100%大人を対象とした物語と語り口に物凄く疲れたと記憶している。 23年の月日を経てそれなりに社会経験を積んだ52才のオッさんに取って、本作は色褪せるどころか寧ろ力を増していた。 ボキャブラリーの無い私には、情け無いが「怒涛の造り込みがとにかく凄い」位の表現しか見つからない。 とにかく、登場する全ての物(自然・人間・深き森の神々達)の描き込みが神がかっている。 取り上げたテーマも、23年の月日を経てより世俗にまみれた人間になってしまった私に取ってもはや溜息をつくしか無い事であり、 情け無さ・やるせなさばかりが残る。 これだけの作品に10点満点を付けないのは、本作唯一の失敗した点と言える田中裕子の起用。 あれだけの主要人物の声を演じられるのはプロの声優しかいないと思う。 殆どのセリフを棒読みなのには興を削がれて最後には怒りが込み上げてきてしまった。 なので9点を付けさせて頂く。 ジブリ作品は本作の後にアカデミー賞を獲得した作品も有るが、私個人的には本作がスタジオジブリの最高傑作。 本作以降は宮崎駿の余興的作品としか思えない。
[映画館(邦画)] 9点(2020-07-05 22:03:08)
13.  ファースト・マン 《ネタバレ》 
「人類初の月面着陸を成し遂げた男の英雄譚」を期待して観ると肩透かしを喰らう。 そう言った点では、日本に於ける本作の宣伝の仕方には大いに疑問を感じている。 描かれているのは旦那さんがテストパイロットをしている一組の市井の夫婦の物語だ。 その描き方は多分に第一人称の視点が多く、この手の映画(ライトスタッフやアポロ13等)に有りがちな勇壮な音楽と共に主人公の様子を描写する、 劇映画らしい高揚感を誘うシーンは殆ど観られない。 恐らく監督さんは過去一連の宇宙開発物の映画を研究し新しい視点を盛り込みたかったのかと思うし、 本作に関してはその試みは充分以上に成功していると言えるだろう。 圧巻はアポロ計画の前に実施されたジェミニ計画の中で、本作の主人公であるニール・アームストロングが搭乗したジェミニ8号の描写。 それは記録映画として残されている「栄光に満ちた宇宙旅行」とは程遠いものだった。 空中分解しそうな位に手作り感満載の狭くて汚い宇宙船に乗り(乗ると言うよりは無理やり押し込められるに近い)、 宇宙船の内部は狭くて視界も限られ、華やかな宇宙開発での仕事場とはとても思えないものだった。 ましてや自分の尻の下では膨大な量のロケット燃料が炸裂している正に死と隣り合わせの環境。 発射時の振動や騒音は一般人の想像を遥かに越えており、そんな現場の状況を知ってか知らずか徹頭徹尾冷静に交信してくる地上管制官の声とのギャップがすさまじい。 アポロ計画に移行してからも派手な演出は一切無く、唯一カタルシスを感じるのは月面到達のシーン位だろうか。 それも殆どが無音であり、テルミンで奏でられる音楽も勇壮なものでは無く寂寥感を感じさせるもの。 慣れないと息が詰まりそうになる様な描き方だ。 亡くなった娘の形見を月面のクレーターに遺し一筋の涙を流すライアン・ゴズリングの描写が史実に沿ったものなのか真偽は判らないが、 ここに至るまで彼の寡黙な佇まいが徹底して描かれていたが故に、私に取っては十分有りな印象的なシーンだった。 極め付きは地球に帰還してからの描写。 着水シーンも、大統領と握手をするシーンも、パレードのシーンも何も無く、有るのは検疫所で黙って見つめ合う夫婦の姿のみ。 私には極めて感動的だった。 惜しむらくは、月面着陸前に当時の大統領が発した「米国の代表」と言う言葉を否定し、「我々は人類の代表」と正すシーンが無かった事。 これがあれば完璧だった。  余談 アポロ11号搭乗員で指令船に残るマイケル・コリンズを演じていた役者さん、「何処かで観た事あるな・・・」と思っていたら、 なんと「刑事ジョン・ブック 目撃者」で印象的な演技をしていた子役:ルーカス・ハースだった事が判り驚いた。 時間は皆に平等だ。
[映画館(字幕)] 9点(2019-02-11 13:15:04)
14.  追憶(2017) 《ネタバレ》 
2019/5/30追記 追悼、降旗康男監督。  「良い映画」との前評判から劇場鑑賞したかったが都合が合わず、WOWOW放送を録画してようやく鑑賞。 予備知識皆無で臨んだ事も功を奏し、充実した時間を過ごす事が出来た。 噂に違わぬ良作。 邦画としてあるべき姿を提示された様に思う。 書きたい事は沢山有るが、以下列記させて頂く。 1.柄本祐の演技をまともに観るのは今回が初めて。今は「只の七光り俳優」だと認識していた自分を恥じている。 他二人に比べ出番は少ないが、どちらかと言うと無表情な演技の中で時折見せる表情の変化や所作が強烈な印象を残す。 「剣岳・点の記」で香川照之を見直した時の様な感覚を覚えた。 今後に期待したい俳優さんだ。 2.長澤まさみのファンになった。本作は彼女の出演作としてはおそらく相当地味な部類だろう。 人生に疲れ、寂しさを感じている一人の女性を上手く演じていたと思う。 岡田準一の母親が自殺未遂を起こした後、病院の廊下で二人で話すシーンのしみじみとした良さは特筆ものと言える。 3.木村大作の撮影。 もはや鉄板とも言える存在の日本映画界での重鎮らしく、随所で素晴らしい仕事をしている。 4.岡田準一と小栗旬 柄本祐ほどではないにしても、中々上手い役者さんだと思う。 特に岡田準一の本業は(本人は嫌がると思うが)アイドルタレントの筈。 上付いた所もなくしっかりと重厚に過去に暗い闇を抱えた男を演じていたと思う。 5.物語の構成 柄本祐が殺される件はあくまでも本作を構成する幹に生えている一本の太い枝に過ぎない。 他レビュアー諸氏もご記載の通り、本作の根幹は「過去との対峙と、それを乗り越えての再出発」に有る。 こういった意味では、ラストの小栗旬の告白(内容は伏せる)と、それを経て思い出の喫茶店を自ら解体する時の何とも言えない表情は観ていて泣けてきた。 今後も繰り返し観る事になるであろう、良作とまた出逢う事が出来た。。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-05-31 14:51:21)(良:1票)
15.  彼らが本気で編むときは、 《ネタバレ》 
荻上監督作品の持ち味であるのんびりとした雰囲気が、どうしても暗くなりがちな作品のテーマを上手く中和している。 マキオ(桐谷健太)が、リンコ(生田斗真)に惚れたきっかけを語るシーン、 私はリンコが凛とした横顔のサユリ(リリィ)の背中を優しく拭いてあげる描写に何故だか涙が出てきて仕方が無かった。 何と言う優しさ・慈愛に溢れたシーンなのだろうか。 他にも名シーン(例えば、児童相談所の調査員がリンコが優しくトモを慰めるシーンを見て通報が誤報だった事を理解し、表情を和らげる描写)は多々有れど、このシーンだけでも私は劇場に足を運んだ価値が有ると私は思った。 トモ役の柿原りんかは逸材。将来が楽しみだ。
[映画館(邦画)] 9点(2017-03-01 13:35:04)
16.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
熱い映画だ! これは、庵野秀明氏で無ければ絶対に撮れない作品だ。 もし今後、本作を発端に相次ぐゴジラの来襲により日本のみならず世界が崩壊、その対抗策としてエヴァンゲリヲン製造に繋がる物語が作られたとしても、私は何も違和感を感じないだろう。 劇場で販売していたパンフレットにも記載されているが、この作品を世に出す事が庵野秀明氏に取りエヴァンゲリヲン作製で疲弊しきった心身をリハビリする事に繋がっている事を切に願うばかりだ。  作品の中身に関しては他レビュアー諸氏の熱い記述が既に沢山有るので重複は避けたいのだが、心の琴線に触れる部分は皆さん同じ様でありご容赦願いたい。 ①オープニング CGなど使わないオリジナルに沿ったもの。予想通りでスクリーンを観ながらニヤニヤ。 ②音楽 伊福部昭氏の音楽は偉大で有る事を強く再認識した。 余計な新曲を使わない製作陣の姿勢にも拍手。 ③構成 エヴァと同じ! 嫌味では無く褒めている。東日本大震災で露呈した政治経済の拙さが否応無く反映されている。余分な虚飾を配した分リアリティが感じられた。総理大臣、ご苦労様です。 ④ゴジラ 水生生物からの進化型としての設定は面白い着眼点。いきなりあの様な巨大な生物が二本足でノッシノッシと歩いてきたらやはり興ざめだったろう。 口・尻尾だけ出なく背びれからも攻撃を仕掛けてくるとは・・・ これは庵野秀明氏で無ければ出てこない発想。ゴジラ=使徒、これは確信犯だ。  ⑤放射能への畏怖 オリジナルもそうだったが、東日本大震災を経てゴジラ=放射能に対する日本人の畏怖の念はより強まった筈で、それが作品に色濃く反映されている。 と同時に、人知を結集すれば道は開ける事も描写してくれており、鑑賞していて一筋の光明を見るかの様だった。 ⑥兵器 自衛隊の通常兵器が悉く歯が立たない描写はショックだった。 これで本当の脅威に対抗出来るのか少々心配になった。その一方、電車の活用には新鮮味を感じた。 ゴジラが線路の上に居なければ成り立たない話だが、そこを突っ込むのは野暮だろう。  好き勝手にだらだら書いたが、久々に面白い日本映画を観させて貰ったと思う。  最後に、私は庵野秀明氏のエヴァンゲリヲンは「序」「破」は素直に面白いと思ったが「Q」は大嫌いだ。  冒頭に述べた様に、本作の作成が庵野氏に取ってポジティブなリハビリとなる事により、今後控えているエヴァンゲリヲン次作が、観客に妙な謎掛けをしたり、「判る人にだけ判れば良い」的な作品にならず、「Q」で投げ掛けた巨大な『?』を見事に収拾してくれる作品になる事を心の底から強く願うばかりだ。
[映画館(邦画)] 9点(2016-08-22 13:19:19)(良:1票)
17.  あの夏、いちばん静かな海。 《ネタバレ》 
他レビュアー諸氏の感想を読みながら、何年も前、初鑑賞の時の気持ちを思い出した。淡々とした展開が続くハッキリ言って退屈な映画なのだが、妙に心に残る。 キーワードは「優しさ」だろうか。 最後の最後、あの展開の後でタイトルが出る所で私は体が震えた。
[映画館(字幕)] 9点(2009-08-07 13:00:24)
18.  リング(1998) 《ネタバレ》 
(以下、鑑賞当時の気持ちを思い出しながら記載) 『とんでも無く怖いぜ・・・』と評判の映画、初のテレビ放映という事で期待一杯で鑑賞した。 冒頭から何とも言えないザラっとした空気の中、脇腹に冷たい汗をかく様な嫌な雰囲気で物語は進行する。 クライマックス、まさかテレビから這いずり出てくる(今思い出してもこの描写は画期的)とは夢にも思わず、誇張抜きで「ギェッ!!」と情けない叫び声を上げ、小便ちびりそうになってしまった。 予備知識無しで映画館で観れば良かった!!と本気で悔しい思いをした覚えの有る数少ない映画の一つ。 賛否両論ある様だが、私に取っては強く記憶に残る一本。
[地上波(邦画)] 9点(2009-05-14 18:58:56)
19.  超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ 《ネタバレ》 
【2017/11/8再レビュー】 丸の内ピカデリー、爆音映画祭にて念願の劇場再鑑賞実現! いや~今改めて観ると気恥ずかしいっすなぁ!! でも、『誰が何と言おうと私はミンメイ派だ!!』  【2008/6/20レビュー】 誰が何と言おうと私はミンメイ派だ。
[DVD(字幕)] 9点(2008-06-20 12:59:23)
20.  機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 《ネタバレ》 
「宝塚歌舞伎ガンダム」の王道。 エピソード詰め込み過ぎの感は有るが映画だから仕方なし。 個人的にはラクスさん派では無くマリアスさん派なので、次作が有れば活躍(色々な意味で)に期待したいです。  蛇足 もうそろそろ、ニュータイプ要素が少ないゴリゴリ硬派な戦記物系ガンダムも観たいなぁ、と。
[映画館(邦画)] 8点(2024-02-12 11:47:37)
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