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1.  拝啓天皇陛下様 《ネタバレ》 
大航海時代、産業革命を経て世界を西欧の植民地主義が覆っていた中日本人の暮らしは貧しく、士官は社会のエリートであり子供の憧れ、男子であれば家族が普通に兵隊になる、身近な存在であった。軍隊とて戦闘がなければ普通の組織の一種で、どういう経験をするかはそこにいた人間や組織の置かれた状況によって千差万別。主人公のように食うに困らぬ生活の中で、生涯の友人を得たり上官にやさしくされたり字を習ったり、比較的よい経験をできたこともあっただろう。このような作品が戦後生まれ、戦中世代に受け入れられていたことはその証左ではなかろうか。戦中世代が少なくなっていく中、かつての郷土部隊が国民と地続きであったことを知らしめてくれる作品のひとつとだと思う。 寅さん以前の作品であるが、やっぱり渥美清は素晴らしい。
[地上波(邦画)] 10点(2020-05-16 18:18:09)
2.  泥の河
公開数年後くらいにTVで観ていて印象が良かったのですが、最近単体でDVDが発売されたので、久々に再見しました。 筆者の加齢に伴い、若いころは気づかなかった登場人物達の心情が諸々身にしみ、とても感動しました。 子役三人、田村高廣、藤田弓子、加賀まりこらの素晴らしい演技、モノクロ映像に1950年台頃の映画のような抑えた演出で、かつてのこの国の市井の人々の生活、その中のそれぞれの悲しみを見事に描き出していると思います。
[DVD(邦画)] 10点(2017-08-04 19:42:02)
3.  竜二 《ネタバレ》 
ヤクザ映画に含まれるんでしょうが、所謂抗争で撃ったり刺したりのヤクザ映画とは全く違う人間ドラマですね。 もっと人間にとって普遍的な問題である、夢・自由と生活・社会との折り合いとの葛藤がテーマでしょう。 足を洗ってカタギ生活を最初は満足していた主人公が、黙って寝っ転がって空見てるところ、突然笹野高史にブチ切れるシーン、 ラストにスローで妻と娘に背を向ける表情とか心の動きが凄く伝わってきてよかったです。 場面だけでなく、「飯が炊けなきゃ女じゃないよ」「もうこういうのナシンコにしようよ」 「またおばあちゃんとこ行こうか」等々セリフも印象的なものが多かったです。 この映画は金子正次氏だけでなく、脇を固める永島暎子、桜金造、北公次もみんないいですね。
[DVD(邦画)] 10点(2017-07-30 01:50:12)
4.  日本のいちばん長い日(1967)
扱う事案が事案なだけに、長いうえに全編に緊迫感と暑苦しさが横溢しています。 リメイク版も観ましたが、当時のオールスターでモノクロの渋い印象のこっちの方がいいですね。やはり戦時から時が浅く、実際に当時を知っている方々が制作・出演されていますから、役者さんたちの所作や体格含めこのリアリティは今ではだせないのでしょう。  映画そのものの感想ではありませんが、反乱将校も閣僚も当時までの経緯状況を踏まえて当事者なりに日本のためにと思って行動していたということ、西欧諸国がアジアアフリカのほとんどを植民地としていた時代であり、戦争をしない国はなくなっていたということ、ペリー来航以来日本もずっとそういう危機に置かれ、アジアで戦ったのは日本だけだったということ、そして敗戦となればどうなるかわからなかったということを考えれば、血を流しながら必死にこの国の歴史を築いてきた先人たちには感謝こそすれ、現在の結果論や常識、価値観でああすればよかった的なことはいえません。
[DVD(邦画)] 10点(2017-07-23 20:52:09)(良:1票)
5.  男はつらいよ 寅次郎恋歌 《ネタバレ》 
シリーズで最も好きな作品。池内淳子が独り身と知って「なんだか俺、腹空いてきちゃったよー」とか、茶碗叩いて歌って大盛り上がりの寅の能天気っぷりと、りんどうの花の話から自らを悟り身を引いていく哀愁漂う姿との対比が絶品。後期の加齢に伴う哀愁ではなく、流れ者と地に足の着いた生活者の住む世界の違い、お互いの憧れが際立っている。森川信、志村喬といったベテラン勢も見事。
[DVD(邦画)] 9点(2020-05-22 13:11:55)
6.  早春(1956)
小津作品の中では異質な作品だろうがこれが最も好きである。 昭和の東京の風情に趣が感じられ、そういったモノクロ映像中でかわされるこんちわ、さよなら等々日本語のリズムが聞いていて心地よい。簡素な風体の池部良は渋く、若い岸恵子も可愛い。
[DVD(邦画)] 9点(2018-01-08 21:03:30)
7.  転校生(1982)
面白いです。感覚的には大林監督作品はこの作品のリバイスっぽいのが多い印象ですが、これが一番いいと思います。小林聡美、尾美としのり共にとても良かったと思います。特に小林聡美は男っぽく快活にしてる時と、二人で因島に渡った時の物憂げな表情等セリフのない時の所作との対比が素晴らしかったです。 尾道のノスタルジックな風景も美しく、夕日や海、蝉時雨がひと夏の青春の舞台として完璧です。
[DVD(邦画)] 9点(2017-08-13 00:15:49)
8.  Kids Return キッズ・リターン 《ネタバレ》 
北野作品は結構観ていて、どうも本人が出てきてピストルぶっぱなすイメージが強いですが、本人未出演のこの作品は群を抜いてると思います。 主人公のおちこぼれ二人は何処の世界に行っても他人との軋轢や、組織のしきたりで縛られたり潰されたりしてなかなか思うように行かない。それと入れ替わるようにかつては主人公達に馬鹿にされていた漫才コンビや、後進ボクサーが台頭していく。 淡々とした描写の中に人の世の栄枯盛衰と無常感がよくでていて痛いほどでした。若者の話なので最後は少し救いを入れたのかな。 タイトルバックの自転車二人乗りの疾走感、スパーリング時のリズム感、音楽も素晴らしいです。
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2017-07-25 23:16:51)(良:1票)
9.  PERFECT DAYS 《ネタバレ》 
「本当にトイレ掃除やってるの?」「お父さん昔みたいじゃないし施設に会いに行ってあげて。」という意味の妹のセリフや平山の行動から、昔例えば進路などへの家庭内の干渉に反発して、家庭を持ち普通の生活を営むことを放棄し、孤独で自由な生活を選択したのではないか。彼の中ではその点時間が止まったような部分があるが、生きている以上日々時間は経過して行くし、他人との関係や喜び、驚きもそこここに存在する。そういった人生に彼は満足しつつもいくばくかの後悔、そして諦念もある・・・という感じなんだろうか。 6~70年代の渋い選曲の音楽、堅実な演技の三浦友和が出てたのも個人的には好印象、平山程の悟りには程遠く世俗の中で苦闘する今風若者を演じた柄本時生もよかったと思う。石川さゆりはわずか1分ほどの歌唱時間にもかかわらず心に残る流石の歌声の張りと艶。彼女を知らない外人観覧者からすると単に「ママ歌うめえなあ」、なんだろうけど日本人からしたら演歌の女王なんだからそらそうよ、とある意味贅沢な起用ではと感じた。まあ兎に角本作ではセリフも極端に少なく単調なシーンも多い中2時間余、ここまで引きつける役所広司の演技は大変見事でしたとしか言いようがない。 ドラマチックなストーリーの娯楽作品とかではないので少し観る人は選ぶか。
[映画館(邦画)] 8点(2024-01-28 11:43:01)(笑:1票)
10.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
昭和なウルトラファンからすると禍威獣のデザインや特性だけでなくオリジナルの劇伴音楽を沢山使用しているので違和感なく作品世界に入っていけた。 また、昭和な団地~居酒屋でのメフィラスとの会談が故実相寺監督テイスト演出だったり、ちょっとしたギャグやセブン最終話シーン、帰ってきたウルトラマン変身時の光とか細かいところに昭和なウルトラテイストがこれでもかという程埋め込まれていて郷愁を感じさせつつも、動画サイト削除等現代が舞台の映画として破綻なく構築されていたと思う。 そしてそういった表面的な部分だけではなく、幼少時の自分たちの心に残った異星人ヒーローと防衛チームとの絆や信頼、自己犠牲といった骨格がしっかりストーリーの中心におかれていて、オリジナル制作者たちの思い、文化としてのウルトラが立派に継承されているところには感銘を受けた。 長澤まさみも作品の世界観を損ねることなくこういう役を過不足なく演じ、魅力的でよかったと思う。
[映画館(邦画)] 8点(2022-05-14 20:58:43)(良:2票)
11.  ガス人間第一号 《ネタバレ》 
メロドラマにしたことで東宝特撮の変身人間もの3作では一番できがいいと思います。特殊能力を持った人間がその能力を社会のためではなく個人的欲望に使ったらどうなるかを、落ちぶれた舞踊家元への恋慕とからめたドラマ部が絶品です。昭和特撮になくてはならない土屋嘉男氏の代表作でしょう。彼の警察などへの不敵な態度と家元への献身的振る舞いの対比、若い八千草さんの美貌と悲しげな風情も、夜の場面の多い画の中で非常に印象的です。二人で社会を相手に戦う勢いのガス人間に対し家元はもはや生きる気力もなく、ガス人間には明かさずに心中を選びます。滅びの美学に満ちています。
[DVD(邦画)] 8点(2020-05-17 15:42:28)(良:1票)
12.  櫻の園(1990)
登場人物たちの他愛もないお喋りがリアルな感じで、 昔の高校の雰囲気みたいなものが非常に上手く切り取られていて懐かしい感じに浸れます。 桜の花びら舞う春の空気感も心地よいです。
[DVD(邦画)] 8点(2020-03-15 19:48:37)
13.  トラ・トラ・トラ! 《ネタバレ》 
真珠湾攻撃を日米双方から描いており、特に誰といった主人公はいない。しかし歴史的事実を俯瞰的に見つつ、戦闘シーンは実物、ミニチュア、造形物で再現しており、迫力満点。払暁の空母からの発艦シーンは何度観ても感動します。かつては本作や「史上最大の作戦」、また邦画の東邦8.15シリーズなど史実そのものモチーフとして映像化した作品があったが最近は殆ど見られず残念です。
[DVD(吹替)] 8点(2019-07-31 22:43:59)
14.  馬鹿が戦車(タンク)でやって来る 《ネタバレ》 
山田洋次ーハナ肇の馬鹿シリーズは好きな作品群ですが、昔TVで見て以来これは特に好きな作品です。 田舎の牧歌的な雰囲気の中での話ですが、村社会の陰湿さや閉塞感、差別意識なども風刺されています。 映像的には単純に戦車の暴れ方(スピード感)がなんとも爽快感を感じさせてくれました。 昭和の農村の美しい景色も今となっては貴重かも。
[地上波(邦画)] 8点(2019-02-11 20:38:28)
15.  万引き家族 《ネタバレ》 
特殊な同居人構成の擬似家族を通じて「家族とは何か」を丹念に描いていますが、カンヌ受賞もむべなるかなな傑作だと思いました。 映像のトーンがやや昔の映画のようにざらついていて、海水浴や花火、雪だるまのシーンなど誰にでもある家族との思い出を呼び起こすシーンが随所に散りばめられ、観ていて切なくなりました。一つ屋根の下に暮らすどの家族もいつかは誰かが死んだり、家を出たりで同じ形ではいられなくなりますから。 BGMも殆ど無いため過剰な盛り上げもなく、映像に集中出来ました。 最後の方の取り調べシーンなど、本作でも安藤サクラの存在感・演技は圧倒的でしたが、子役二人も素晴らしかったです。
[映画館(邦画)] 8点(2018-08-03 23:54:50)
16.  椿三十郎(1962)
色々古さを感じるが流石に面白かった。 あと、本作に限らないが昔の俳優さん達は走るにしても馬に乗るにしても様になっていて、 そのあたりが画面を締めていたなあと。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-01-08 18:50:20)
17.  ガールズ&パンツァー 劇場版
萌えアニメかと思いきや、ミリタリーの仮面をかぶった正当スポ根ものでグイグイ引きこまれました。古き良き戦争アクションへのオマージュ、シューティングゲーム的サウンドの快楽に満ち、初見だとわかりにくい小ネタに溢れているので、何回か観ても楽しめ、また新しい発見があります。 登場キャラクターが多く、初見だとなかなか区別がつきにくかったりしましたが、後でTV版、OVAを観ていろいろ納得できました(映画の中では上手く活躍場所をさばけていると思います)。 内容的なネタはオリジナルのTV版で結構出きっていると思いますが、これは今は見られなくなった「大脱走」や「史上最大の作戦」等のオールスター映画的なものとしてもよく出来ていると思いました。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2018-01-07 13:17:17)
18.  百円の恋
話はラストがちょっと甘かったけど、安藤サクラは最高でした。 シャドーとか、ロードワークとかボクシング映画の描写としては月並みなんだけど、 本人が経験者だけにボクシングが様になっていて、前半のニート時代からの変貌っぷりが絶品。 試合の入場時にコンビニのテーマが流れてんのも笑えました。
[映画館(邦画)] 8点(2017-08-29 00:40:46)
19.  廃市
静かな映画で死のイメージが付きまとってますが、舞台となっている柳川の夜の雰囲気や堀の流れや音等、映像は美しかったです。 本作の小林聡美は他作によくみられる快活な性格ではなく、髪もロングでやや淑やかな感じで良かったです。 ストーリーも劇的というよりは淡々とひと夏の出来事を綴っており、何がよいのか自分でもよくわからないのですが不思議と惹かれる作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2017-08-17 20:34:41)
20.  がんばっていきまっしょい(1998)
田舎の女子ボート部の青春ドラマ。現代から見れば牧歌的で刺激の少ない青春時代なのだろうが、素朴な雰囲気、美しい映像(景色)、よい音楽によって、とても心に来る作品になっていると思います。松山の風物や昭和の諸々も嫌味なく取り込まれており、すんなりノスタルジーにも浸れました。 高校時代は長くはありませんが、感受性と若さに満ちているので、濃密な時間を過ごすことが可能な時代だったな、とかつての自分の部活時代のエピソードや友人たちの顔も思い出しました。
[映画館(邦画)] 8点(2017-08-16 21:35:11)
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