1. SPIRIT スピリット(2006)
実話とは思えないほどよく出来た話で驚いた。(多少の脚色はあるのだろうか???)小中学生時代はブルース・リーやジャッキー・チェンの映画をよく見たが、カンフー映画は久しぶり。少林寺も中学の時見に行ったが、高校時代からはカンフー映画からはちょっと遠ざかっていたが、本作品は少林寺に始まったジェット・リーの役者人生の集大成とも言える作品だと思う。個々の対決シーンはどれも迫力・スピード感共に素晴らしく、これで終わりにするのはホントにもったいない気がした。ジェット・リーに関しては、正直言って今まではただのアクション俳優という印象しかなく、前述の2人に比べるとスター性に欠けると思っていたのだが、本作品における喜怒哀楽に満ちた情感溢れる演技力は、彼への評価を変えるものがあり、今後アクション抜きでもやっていけるであろうという期待感を抱かせる。欲を言えば、もう少し尺を長くして、農村における心境の変化や援助してくれた友人との交流について描いて欲しかったと思う。主人公の経験に基づく「憎しみは憎しみしか生まない。報復はいけない」を実行できるか否かは、個々の人間関係から国家間に至るまでの永遠の課題だろう。 [映画館(字幕)] 8点(2006-03-27 01:31:39) |
2. 単騎、千里を走る。
《ネタバレ》 高倉健は演技派の役者ではない。で、登場する中国人は皆素人。よって作品全体に不自然さがないというか高倉健が中国を旅するドキュメンタリー番組をみているようである。(おまけに高田剛一という本名そっくりの役名。息子は健一だし・・・)下記の方も書かれているが、「君よ憤怒の河を渉れ」で高倉健のファンになり、「幸せの黄色いハンカチ」「遥かなる山の呼び声」が好きだと言うチャン監督は高倉健の魅力・使い方を知り尽くしている。実際に「まず高倉健ありき」で5年かけて脚本を完成させたというように、まさに高倉健のファンが高倉健を主役にして完成させた作品という印象。背中で語る男のショット。と思えば不器用ながらも懸命に真っ直ぐ事に当たる男の真摯な生き様。他人に対する礼儀正しさと優しさ。通訳・ガイドとのロードムービー的な要素は「黄色いハンカチ」の武田鉄矢とのコンビを彷彿とさせるし、子役との絡みを中心とするユーモア部分は番外地シリーズや「遥かなる・・」の吉岡秀隆との絡みを彷彿とさせる。正直ここ20年ぐらいあまりいい作品がなかったが、今回は久々に「高倉健」を観たなあという思いにさせられる。残念なのは息子の中井貴一との確執の中身がよく判らなかった事。その事を後悔したり苦悩するシーンもなく、あっさりしているので、中国人親子と自分達親子がオーバラップし突き動かされる部分の描写が弱かったように感じる。 <追記>17年ぶりに再見。感想は全く変わらない。それだけ年齢や時代を問わないある種の「普遍性」があるということなんだろうか。 [映画館(字幕)] 8点(2006-02-12 05:14:20)(良:1票) |
3. 燃えよドラゴン
小学生の頃、遊園地で「ミラーハウス」に入ったとき、ブルースリーごっごをよくやりました。そんなの私だけ??? 8点(2004-01-14 16:43:32) |
4. インファナル・アフェア
作品全体に緊張感があって飽きずにみられるのですが、登場人物各々がナーバスな仕事をしているわりにはケータイの使い方がマヌケなのでややあきれる場面が数回あった。コソコソやりたいならどう考えたって普通はマナーモードにすると思うし、警部が発信(受信?)履歴にレオンの番号を残しているのはマヌケすぎるよ。証拠残しすぎ。最後に兄弟分ですといって登場してくる後輩がいるけど、向こうはラウが仲間と知っていて、ラウが他にもスパイがいるのを知らないというのはどう考えてもおかしい。あらすじサイトを読むとサムのやり方に嫌気が差してラウがサムを殺したとあるけど、ラウが「善人になる」というセリフを真に受ける事は最後までなかったなあ。仮にそういう気持ちがあったとしても、過去を清算してではなくて、過去を水に流してでしょ?それは都合がいいよ。(最後のレオンがラウに「善人になりたいなら判事に言え」は名言。)基本的には悪役贔屓なんだけど、その辺のラウのワルさ加減がちょっと弱いというが中途半端というか筋が通ってないので、魅力に欠けるんだよね。。ラウがレオンにバレてからは、レオンのラウへの追い込み方が甘いので、ラウが窮地に立たされる場面が少なく、最後の方でテンションが下がってしまった。ラストの敬礼もホンキなんだか嘘なんだか・・・ [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-26 18:10:15) |
5. プロジェクトA
やっぱジャッキーは凄いな。これでストーリーも面白ければ言う事ないんだが、無理な注文か。3人組ではスパルタンXの方がいいかな。 7点(2004-02-18 03:45:43) |
6. 少林寺
中学時代公開前夜に並んで見た記憶があります。 少林サッカー という題名を聞いたとき これの続編だと思いました。 7点(2004-01-16 13:08:27) |
7. キャノンボール
小学生の時観にいった。あの頃のジャッキーブームは凄かったですね。先日TVでやっているのを見ましたが結構面白かったです。 7点(2004-01-10 16:22:41) |
8. 少林サッカー
小中学生時代に香港映画の洗礼を受けて暫く遠ざかっていた私にとっては非常に懐かしさを感じる作品でした。ただし、洗礼を受けてない人がいきなりこういう作品を突きつけられた場合、どう思うんだろうなあという懸念もあります。 7点(2004-01-06 18:23:02) |
9. ポリス・ストーリー/香港国際警察
ストーリーはイマイチですが、スピード感のある体当たりのアクションシーンにお笑いもあり、それなりに楽しめると思います。 7点(2003-12-30 02:58:45) |
10. ドランク・モンキー/酔拳
子供の頃に見た記憶はあるが、数十年ぶりに再見。訓練シーンはよく覚えていたので印象的だったのだろう。総じて子供向けだとは思うが、大人になって見てもそれなりには楽しめる。ネットで調べたところでは、実在の人物がモデルだったということに驚き。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2023-07-05 23:55:05) |
11. コネクテッド
オリジナルよりもアクション度は高いような。とはいえ、あらすじは既知なので緊迫感は下がるが。主演女優は榮倉奈々に似ているね。 [地上波(吹替)] 6点(2022-08-18 10:00:45) |
12. ドラゴンへの道/最後のブルース・リー
《ネタバレ》 裏切りの理由が「労働者に未来はない!」って所が何とも言えない。冒頭から暴力での応酬が始まるので、オイオイと思ってしまう。勧善懲悪・仁侠映画的には、嫌がらせやイジメに耐えに耐えて最後に爆発というパターンなので。カンフーアクションは小出しにしていかないと客がついていけないのか?そこがキャラや演技だけで引っ張れないカンフースターの限界なのかなと思ったり。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-02-16 12:18:41) |
13. 酔拳2
子供の頃に夢中になって見たハズだが、内容はまったく覚えていなかった。大人になってから見ると、さすがに中身のなさに物足りなさも感じるが、アクションには見応えあるかな。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-10-19 09:45:36) |
14. さらば、わが愛/覇王別姫
芸術家や文芸家ってのはその影響力(大衆操作)の大きさ故に、時の権力に翻弄されるものだなあと改めて思った。 6点(2004-07-18 17:08:15) |
15. 乳泉村の子
《ネタバレ》 残留孤児は日中戦争の大きな爪痕であり、それを題材とした作品は胸を打つものではあるのだが、同種の作品として「大地の子」という壮大な名作ドラマがあるため、どうしても比較してしまう。残留孤児の苦労には幼少期と思春期・青年期とあるわけだが、本作品は途中で出家してしまうため思春期・青年期の苦労・苦悩が殆ど描かれていない。人格的にも完成されてしまい、悟りの境地に達しているので、葛藤も殆ど感じられず、作品的にやや盛り上がりに欠ける。ただし、母が息子に向かって「許してください」と泣きながら謝るシーンはグッとくるものがあります。 6点(2004-03-27 15:16:15) |
16. スパルタンX
3人組もなかなかよいし、ベニー・ユキーデと対決して勝ってしまう事にも驚くのだが、ヒロインは単なる美人で女優としての魅力が全くない。それが気になった。 6点(2004-02-16 03:28:02) |
17. 長江哀歌
いまや世界の「脅威」ともなった中国だが、そういうものは感じられずこの頃はまだそんなにパワーがなかったのかもしれない。ただし、現代でも都市と農村の格差というのは大きいわけで、こういう風景・風俗は残っているところもあるだろう。日本人の自分が見ても「この頃の中国はまあこんなもんだよね」という感想しかないのだが、本作は国際的に評価されたようで、それもある種の「オリエンタリズム」なのかなと思ったり。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-12-16 15:16:21) |
18. ラ・ラ・ランド
《ネタバレ》 2人のすれ違いまでは普通のミュージカルで、「こういうのは日本では作れないよなあ」と感心しながら見ていた。が、すれ違い出してからは話が動き出すもののミュージカルではなくなって、普通のお話に。それもよくある「夢追い人」であるアーティストの大衆迎合問題。どうせなら、この辺の葛藤や本人たちのいう「狂気」とやらもミュージカル表現で貫き通すべきなんじゃないのかと。という意味では中途半端な作品。ラストのパラレルワールドで一応上手く締めたとは思うが。 この世はランキング&点数社会で様々に評価される。このサイトにも点数システムがあり、「いいね!」ボタンもある。そういうのを無視する「狂気」をもった「夢追い人」が己を貫く矜持が本作の提示と言えるのか否か。アカデミーという内輪の評価システムにより「夢追い人」の「狂気」が承認されるという複雑な構造にはなっているようにも思えるが、概してそういう体質は大衆ウケはイマイチなのかもしれない。それが本作に限らず「アカデミーなのにツマラナイ」という大衆の言説に現れるのだろう。ただし、新型コロナ騒動で、公私にわたる「アーティスト支援を!」という風潮は大衆としてどう理解したらいいんだろうか?と暫し考え込んでしまうきっかけを与えてはくれた。アーティストと大衆の問題は難しいとあらためて思った次第。 [地上波(吹替)] 5点(2020-07-05 14:50:36) |
19. カンフーハッスル
カンフー映画は好きで小中学生時代によく見たんだけど、なんかムダにグロイね。コレを子供が見ても、素直にカッコイイとは思わないだろう。子供向けじゃないのかもしれないが、じゃあ誰が見るの?って感じだけど、私のような少年時代にカンフー映画に憧れた世代がみてもイマイチだし。 [ビデオ(吹替)] 5点(2008-04-30 03:32:00) |
20. インファナル・アフェア 無間序曲
コレ見ちゃうと、Ⅰではヤンがサムの部下でいる事にかなり違和感が出てくるが。顔も変わったし、整形手術でもして再潜入か??? [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-04-21 03:06:17) |