1. ライアンの娘
《ネタバレ》 初見。テレビの旅番組でも見た事のない絶景は鑑賞史上ナンバーワンであり特筆もの。浅はかな不倫話に観るの止めようかとしたものの、ロージーをその不貞も含めて愛しているチャールズ並びにロージーを只々慕う弱者マイケル並びに村人全員の教師たる神父の存在があって一気に完走できました。ロージーが初めて他人の痛みがわかる事となった身も心もズタズタにされるリンチシーンに於ける村人どもの下劣さは凄まじい。イギリス人監督の視線なのだろうか。神父はハサミを持ってるあの女にこそ鉄拳を食らわして欲しかった。それとあの父親にも天罰が下らん事を願って止みません。続いて行くそれぞれの人生を思わせるラストシーンに深い余韻が。 [DVD(字幕)] 8点(2019-05-19 17:38:56) |
2. ラブ・アクチュアリー
何処にでも誰にでもある人を愛する思いを、イギリス映画ならではのユーモアたっぷりに描いた洒落たストーリーで、観終わった後ほっこりとした気分になりました。旦那と一緒に観ましたが、大昔に、プロポーズされた時の事を唐突に思い出してしまいました。初心に帰るという事で、結婚○○年のご夫婦にお薦めできる作品に感じます。一番楽しみにしていた大ファンのローワン・アトキンソン。アラン・リックマンとの競演は期待以上で大満足でした。 8点(2004-02-09 23:25:26) |
3. ラベンダー・ヒル・モブ
オードリー・ヘプバーンにそっくりだと思ったらご本人でした。アレック・ギネスは彼女のスター性を感じ取っていたそうです。そのアレック・ギネスですが、ラストまでニコルソン大佐の面影を見いだせませんでした。(泣)ロバート・ショウは再見で発見。(嬉) アカデミー脚本賞が納得出来る飄々とした犯罪もので大オチまで見応え充分、大いに楽しめました。 傑作「カインド・ハート」を生み出したイーリングスタジオ作品に相応しい逸品です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-03-04 01:56:27) |
4. ラビング 愛という名前のふたり
《ネタバレ》 1958年のバージニア州に於いては白人と有色人種の結婚を禁止する法律が存在した。曰く自然の摂理に反する、混血児が生まれてはならないだなどというヒトラー総統のような発想で自由の国アメリカが聞いて呆れるもの。ミルドレッドがロバート・F・ケネディ司法長官に手紙を書いたのが発端となり1967年6月12日合衆国最高裁判所が異人種間結婚禁止法は違憲であるという判決を勝ち取るまでのラビング夫妻10年の歳月を描いた物語。ほんの一瞬だけあった裁判シーンで弁護士の「二人の結婚がバージニア州にとって何の脅威を与えるのでしょうか・・・」陳述とラビング一家の真っ当で慎ましく仲睦まじくキチンとした食卓風景が重なる光景に、心底「その通り!」と心打たれました。あまりにも地味で淡々としているのが難と言えなくもないですが、罵り合いが一度たりともない夫婦の姿に「コレリ大尉のマンドリン」での「燃え上がった情熱が恋で、その燃えカスが愛」の至言がまざまざと浮かぶ秀作です。 [DVD(字幕)] 7点(2018-05-01 21:54:57) |
5. ラストエンペラー
ベルナルド・ベルトルッチ、ヴィットリオ・ストラーロが作り出す映像美に「暗殺の森」同様に見惚れる。後年のグレー一色の世界がうら寂しさを一層かきたてる。与えられた環境を受け入れるだけの主人公に心打たれるものが無く物語としては低調だった。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-15 03:13:02) |
6. ラヴェンダーの咲く庭で
ジェレミー・アイアンズ生まれ故郷のワイト島の見惚れる風景に映えるマギー・スミス、ジュディ・デンチ、貫禄の佇まいは流石としか言いようなく。それ故に難ありの思わせぶりな脚本が歯痒くてしかたがない。 [DVD(字幕)] 6点(2022-09-18 10:12:20) |
7. ラッキー・ブレイク
《ネタバレ》 ミュージカル大好きな所長さんの能天気ぶりにリラックスさせられる。ハラハラ感が皆無の脱獄劇でありながら惹きつけられた作品。 [DVD(字幕)] 6点(2017-08-06 20:20:30) |
8. ラストキング・オブ・スコットランド
《ネタバレ》 未熟で浅はかな「アミンの白いサル」ニコラス医師に味わわされた相当な後味の悪さは、架空の人物だという事に少しだけ和らいだ。 [DVD(字幕)] 6点(2016-08-14 20:18:09) |