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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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241.  思秋期 《ネタバレ》 
長年連れ添った妻を亡くし、癒しきれない孤独感から酒に溺れ、ロクでもないどん底生活を送っている初老の男ジョセフ。毎夜、深酒してはトラブルを引き起こす嫌われ者の彼だったが、とうとう酔った勢いで愛犬を蹴り殺してしまうほど、最悪の状態に。人生の〝思秋期〟を迎え、出口のない迷路へと迷い込んでいたそんなジョセフは、ある日、夫からの激しいDVに苦しむハンナという女性と出会う。最初は反発しあっていた2人だったが、閉塞感漂うお互いの人生に共鳴しあうかのように次第に距離が縮まってゆく。だが、彼らの仲を誤解した夫によってハンナは顔の形が変わるほどの酷い暴力をうけてしまうのだった。人間的にかなり問題のある登場人物たちが織り成す、最後までうんざりするくらい暗~い哀切な人間ドラマ。いやー、観終わった後の気分を一言で表すなら、鬱(笑)。治まっていたおれのアル中も再発しそうになっちまったじゃん、このヤロー。ただ、この作品を通して「もしかしたら人生なんてしょせんはクソなのかも」という疑問へと必死に抗おうとしている、この監督の切実な思いには素直に好感が持てました。みんな、こうやって反吐が出そうな思いを抱えて必死に生きてるんだよ、うん、分かる分かる。でも、映画監督として才能を感じるのは、やっぱり「人生なんて、しょせんはクソさ」というシニカルな思想を持った、ラース・フォン・トリアーやミヒャエル・ハネケなんだよねー、皮肉なことに。シンプルな人間ドラマとして良かったとは思うんですけど、ちょっぴり地味で古臭く感じたのも事実。もうちょっと新しい部分も欲しかったですね。なんだか、昭和枯れすすきのような作品でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2014-03-02 18:43:42)
242.  モネ・ゲーム 《ネタバレ》 
メディア王にして大富豪のシャバンダー(露出癖ありのゴーマン野郎)。彼の下で働く冴えない美術鑑定士ハリー(いつも貧乏くじばかり引く悪運の持ち主)は、そんないけ好かない上司に一泡吹かせてやろうと、テキサスの片田舎から見付けてきたカウガールのプズナウスキー(年増の癖にかなりのお転婆)と共にモネの名画をめぐる詐欺を計画するも、あまりにも穴だらけの作戦はどんどんとおかしな方向へ。ホテルの廊下をパンツいっちょで歩き回る羽目に陥ったり、貴婦人のおならを聞かされたり、果たしてハリーの計画はいったいどうなってしまうのか?!いかにもコーエン兄弟が書きそうな軽~いタッチのロマンティック・コメディ。個人的にあんまり好きとは言えないジャンルの映画だったのだけど、そこそこ豪華な俳優陣に惹かれて(それにコーエン兄弟脚本だし)鑑賞してみました。いやー、この「まあ、なんてお下品なんでしょ!」と眉を顰めているそこの紳士淑女の皆様、とか言いながらこういうのけっこう好きなんでしょ、こっそり笑っちゃってください、と言わんばかりのこの手の笑いはやっぱり苦手っす。ただ、それを抜きにしても中盤から登場する日本人集団の悪意ありありの馬鹿にしたような描き方には、いくらそれが狙いだとはいえ、僕のなかに眠る民族主義的大和魂にメラメラと火が点きそうになっちゃいました。あー、腹立つ!!最後にフォローがあったから良かったものの、あれがなければ今すぐアメリカにテロしに行くとこだったよ、もう!
[DVD(字幕)] 3点(2014-02-04 18:51:37)
243.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
ニコラス・エンジェル巡査、カンタベリー大学を首席で卒業、次に入った警察訓練学校でも実習で優れた才能を見せ、卒業試験ではトップの成績でバトン賞を受賞、輝かしい経歴を引っ提げてロンドン警察へと赴任すると、献身的に地域社会に奉仕しすぐに人気者になったばかりか、高度な車両運転技術も習得、あらゆるクラブ活動へも積極的に参加し、体力テストで行われた100m走では警察記録を更新、そして満を持してエリート武装班に配属されると、そこでも八面六臂の活躍をみせ勇敢賞(なんやそれ?)を受賞、過去1年で9度の特別表彰を受け、検挙率では断トツの1位、勤務中の名誉の負傷は3度、最近襲われたのは12月、犯人は何故かサンタの格好をした泥棒(知らんがな!)、目にした犯罪はたとえそれが立ち小便であろうと路上で寝てるだけの酔っ払いであろうと決して許さない、そんなあり得ないぐらい優秀でクソ真面目(失礼!)なエリート巡査が当然のように周りの同僚や上司からウザがられ、クソ田舎(失礼!)へと左遷させられたことから巻き起こる騒動を描いたドタバタコメディ。最近観た「ショーンオブザデッド」というゾンビコメディ映画がすこぶる面白かったので、同じ製作陣で作られた今作も期待して鑑賞してみました。うーん、ちょっと期待が高すぎたからかそこまで笑えなかったかなー。僕が、ゾンビ映画にはかなり思い入れがあるものの、警察映画にはそこまでということもあるんだろうけどね。ショーンではどうしようもない駄目男を演じていた主人公が今作では、“超”が幾つも付くくらいのエリート警官って設定も面白いけど、やっぱり彼は“馬鹿”が幾つも付くぐらい駄目男のほうが合ってると思う。それにちょっと時間が長いところも若干気になりました。相変わらずのやり過ぎグログロ描写とかは良かったけどねー。うん、これはもう完全に好みの問題っす。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-27 19:01:40)(良:1票)
244.  360 《ネタバレ》 
芸術の都、ウィーン。大金を得るため、高級売春クラブで働くことを決めたブランカ。最初についた客に会いにホテルのバーへと向かうと、そこには妻のいる身でありながら初めて女を買おうとするエリートサラリーマンのマイケルが待っていた。一方、ロンドンで働くマイケルの妻は若い写真家との不倫に苦しんでいた。物語の語り手は、そこからその若い写真家と別れてブラジルへと帰ることを決めた恋人へとバトンタッチし、さらには飛行機で彼女と偶然隣り合わせた遠い過去に失踪した自分の娘を捜す老人、自分のなかに蠢く歪んだ欲望に苦しむ出所したばかりの元性犯罪者、同僚で人妻でもある女性への恋に苦悩する歯科医、ボスから犬のような扱いを受けているチンピラマフィア、と次々と移行していく。それにつれて舞台も、ウィーンから、ロンドン、パリ、ロシア、アメリカの各都市、ブラジルのビーチへとまるで奔流する大河のように世界を駆け巡り、最後は広大な大海原へと還元するかの如くウィーンの売春婦へと360度の円環を閉じてゆく。「シティオブゴット」で鮮烈なデビューを飾ったメイレレス監督が、豪華な俳優陣を起用しこれまでに培ってきた技巧を駆使して描き出した群像劇。と、聞くととても壮大でドラマティックな作品を思い浮かべるけど、今作は意表を突くほど地味な展開が最後まで淡々と続きます。それなのに相変わらずの見事なストーリーテリングで、最後まで観客を飽きさせないところはさすがでした。うまくいかない男と女、親と子、上司と部下、それでも人生は一度きりと幸せになるチャンスを必死に手に入れようとする人々の姿が、観終わったあとも良い余韻となって心に残ります。豪華俳優陣のわりに、あまりにも地味すぎて世間ではいまいち評判にならなかった作品みたいだけど、僕にはなかなかの良品に思えました。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-27 18:40:36)
245.  ショーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
何をやってもうまくいかない冴えない男、ショーン。幼馴染みで同居人のこれまたどうしようもない駄目男エドのことが原因で彼女にフラれてしまった彼は、とことん大酒喰らって憂さ晴らしすることに。しかし、翌朝酷い二日酔いで目覚めてみると、いろいろあって街はゾンビで溢れ返っていた!未練たらたらのショーンは、すぐさま元カノを助けに行き近くに住む母親も救いみんなで行き付けのパブへと逃げ込んで襲いくるゾンビどもを撃退しビール飲みながら誰かが助けに来てくれるの待つという完璧な計画(?)を立てると、一緒に飲んでいたポンコツ人間エドと共に決死の覚悟で家を飛び出すのだった!いやー、良いですね、これ。久々におれの好みと見事に合致した、とことん馬鹿馬鹿しい映画と出合ってしまいました。ゾンビが次第に侵食して街がどんどん危機的状況に追い込まれていくのに、それに全く気付かないショーンの鈍感っぷりと、どこまでもお馬鹿なのだけどなんか憎めないエドとの呑気な遣り取りがめちゃツボでした。全編に散りばめられたくだらない(褒め言葉!)ギャグの数々もいちいち笑えます。大量のゾンビの群れのなかを、ゾンビのふりして遣り過ごしちゃうって、おい!そんな徹底的にコメディかと思いきや、後半、パブに辿り着いた登場人物たち各々に細やかな設定が創り込まれていて人間ドラマとしても意外に見応えありました。結局、パブに行かなければ全員助かってたじゃん!というブラックなオチ(ミストにも通じる?笑)とかもナイス!うん、面白かったっす!もっと早く観れば良かったなー。
[DVD(字幕)] 8点(2014-01-22 18:46:58)(良:1票)
246.  プライドと偏見 《ネタバレ》 
19世紀、女性にとって結婚だけが幸せに繋がるという価値観に支配されていたイギリスの華やかな社交界。年頃を迎えた、貧しいながらも仲の良さだけは誰にも負けないベネット家の5人姉妹にとっても、それは何にも増して切実な問題だった。恋に悩み、時に傷付きながらそれぞれに幸せになろうとする姉妹たち。そんななか、どんなときも凛としたプライドだけは決して失わない次女のエリザベスは、無愛想な貴族ダーシーと出会う。「あんな感じ悪い人のことなんか絶対に好きになるわけないわ」と心に誓うエリザベス。だが、プライドと偏見ばかりが幅をきかす窮屈な社交界において、ダーシーの隠されていた優しさに気付いたエリザベスは次第に彼に心惹かれてゆくのだったが…。最近、同じ監督&主演女優で製作された「アンナ・カレーニナ」という作品を観てみたら、これがなかなかの良品だったので、見逃していた今作もといまさらながら鑑賞してみました。いやぁー、まさかこんなに女性向けのごりごりラブロマンスだったとは…(笑)。不倫の恋に苦しむ若い人妻というアンナのテーマは普通に男性の僕でも興味深く観れたのだけど、さすがにここまで恋愛に特化されると男性にはちょっときついっすね~。エリザベスにフラれた背の低いおっさんが嫉妬心爆発して暴走しちゃうとか、姉妹同士で狙っていた男がかぶって取り合いになっちゃうとか、そんなドロドロ展開してくれたほうが個人的に好みっす。それでもアンナでも見られた、華やかな社交界や田舎ののどかな田園風景などをセンス溢れる美しい映像で描き出した、この監督の見事な手腕は今作でも遺憾なく発揮されておりました。そこは素直に良かったと思います、はい。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-20 19:05:21)
247.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
普段、映画館で映画は観ないのだけど、この作品が公開されてからの本サイトでのあまりにも多い投稿数とそんなレビューが次々と叩き出す高得点、そして「映画館で観るべき作品」という趣旨のコメントの数々に、「これは久々に映画館で観ときゃなきゃあかんやろー」と今日(1/1)はファーストデーで千円だしということで(せこっ笑)、正月早々観てまいりました。ひええ~~、こりゃ凄げー。冒頭から、圧倒的なクオリティで創り込まれた3D無重力空間へと放り出されること90分、落ち着ける地面などまったく皆無な宇宙空間での絶望的なまでの浮遊感を充分堪能させてもらいました。空中をボールペンやネジとかと一緒にふわふわ漂う感覚とか、今にも無限の宇宙に放り出される恐怖とか、まるで自分も宇宙に居るかのような臨場感は凄まじかったです。ただ、ちょっと酔います。正月ということで大分酒が入っていた自分は、ますます悪酔いしちゃいました(笑)。それはさておき、映画館で観るべき作品というのは確かに当たってます。というか正直、映画館で観なければどうなんだろー?という疑問符が最後まで拭えない作品でもありました。この極限まで無駄を削ぎ落としたシンプルなストーリーが果たして深いのかどうなのか、DVDが出たら再び鑑賞してまたじっくり確認したいと思います。取り敢えず、最新技術を駆使して描き出された美しい無重力映像の数々に今は8点で。明日から仕事だってのに、朝から酷い二日酔いになりそうですけどね(笑)。
[映画館(吹替)] 8点(2014-01-01 22:23:35)
248.  ビトレイヤー 《ネタバレ》 
ロンドンで暗躍する、天才的な犯罪者スターンウッドを過剰なまでの情熱でもって追う刑事マックス。ようやく逮捕の機会に巡り合った彼は、上司の命令を振り切って丸腰のまま深追いしてしまう。だが、案の定そんな無謀な行動は返り討ちに遭い、逮捕どころか脚に障害が残るほどの重傷を負う羽目に。3年後、失意のなかに生きるマックスの元に、スターンウッドの息子が怪我をした状態で空港で発見されるという情報が舞い込んでくる。3年前の無念を晴らすために、パートナーであるサラと共に行動を開始したマックスだったが…。そんないかにもオーソドックスな犯罪ドラマだと思って観ていたら、中盤、マックスとスターンウッドが愛する人を殺されるという事態に直面し、追う者と追われる者、刑事と犯罪者、傷を負った者と負わせた者という、お互いの立場を超えて協力し合うという熱い展開にはなかなか惹き込まれました。ただ、いかんせんそこに至るまでが長過ぎる。ブルーを基調としたセンス溢れる映像とかスローモーションを多用したシブい演出とか光るものは多かったけれど、そんな冗長なストーリー展開に難ありでそこまで楽しめませんでした。うーん、残念。この監督の次回作に期待ということで。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-29 23:12:01)
249.  レ・ミゼラブル(2012) 《ネタバレ》 
基本的にミュージカルが苦手で、この監督の前作「英国王のスピーチ」もその芸術的価値は充分に認めるのだけど、どうも僕とは合わないなぁって感じだったので、今作も特に興味もなかったのだけど、世間でやたらと評判だったし、ラッセル・クロウも出ているしということで鑑賞してみました。いやぁー、まさにこれぞ王道ミュージカル(笑)。全登場人物たちが最初から最後までひたすら喉を潰すかってくらいの勢いで歌い続けます。フランス文学史上に燦然と屹立する、あの気宇壮大なメロドラマの世界と見事にマッチしておりました。この暑苦しいくらいの徹底的な人生賛歌はやっぱり好きになれないけど、圧倒的な映像美と楽曲のクオリティの高さは確かに認めざるを得ませんね。ヘレナ・ボナム・カーターが出ているシーンに、どう見てもティム・バートンの「スウィーニー・トッド」と酷似したシーンがあるのはご愛嬌。俳優陣の熱演も見応え充分だし、ミュージカル好きな人は存分に楽しめると思います。ミュージカルに極度のアレルギーがある人は絶対に観てはいけません。死にます(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-12 15:22:24)
250.  ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 《ネタバレ》 
男手ひとつで幼い息子を育てる弁護士アーサー。働き口を確保するため、彼は単身、片田舎にあるとある館へと遺言書の調査に向かうことに。しかしそこで待ち受けていたのは、非業の死を遂げたある一人の女性の怨念蠢く妖艶な世界だった。無精髭を生やしてハリポタイメージからの脱却を図るラドクリフ君が主演した、とってもシンプルなゴシックホラー作品。なんだけど、さすがにちょっとこれはあまりにもオーソドックス過ぎると思うんですけど…。今までホラー映画で散々やり尽してきたようなネタがこれでもかとてんこ盛り。カラスやら幽霊やらが急に飛び出してきたり、効果音が突然でっかくなったり、なんだか怖がらせ方も全般的に古いよ!田舎の小さな遊園地によくある安っぽいお化け屋敷のような映画でした。もっと無茶苦茶してくれてもよかったと思うんだけどなー。あと、子供がいつ死ぬかとびくびくしながら暮らしている村人の皆さん、どうしてとっとと引っ越さないんですかね。
[DVD(字幕)] 4点(2013-10-30 23:44:47)(良:1票)
251.  くるみ割り人形(2009) 《ネタバレ》 
せっかくのクリスマスの夜なのに家でお留守番をすることになった少女メアリー。不貞腐れながらも伯父さんから貰ったくるみ割り人形と共にベッドで眠っていたら、突然、その人形に話しかけられ、そして夢とも幻想ともつかないネズミに支配された王国へと迷い込んでしまう。という、いまどきディズニーだって創らないだろう、何処にも新しい部分の全くない恥ずかしいくらい超オーソドックスなメルヘンファンタジー作品でした。こういう作品って、現実から幻想世界へと移行する描写が肝となるもんだけど、この作品はその部分がとにかく弱い。くるみ割り人形と一緒に部屋のドアを開けたら、クリスマスツリーが大きくなっていて部屋の天井もなくなってて、ただそこを登っていくだけって安直過ぎるって。それに魅力的な登場人物がほとんど居ないってところがもう致命的。ピエロとドラマーなんて完全に普通のおっさんじゃん(笑)。こういう作品を観ると、いかにティム・バートンが才能に満ち溢れた映画作家なのかが実に良く分かる。でもまあ、お金をたくさん集めて頑張って良い映画を創ろうとした監督の情熱(センスはないけど)と、ナチスという歴史的汚点のメタファーとしてネズミ軍団を描こうとしたところ(成功してないけど)は好感が持てたので5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-30 23:23:59)
252.  もうひとりのシェイクスピア 《ネタバレ》 
誰もが知る文豪シェイクスピアの遺した数々の名作群が、実はとある貴族が匿名で書いたものだった、という大胆な仮説と、王位継承を巡る愛憎渦巻く政治ドラマを絡めて描いた宮廷絵巻。シェイクスピアとは全く無縁の、お馬鹿アクション映画界の巨匠ローランド・エメリッヒが、突然こんな正統派な文芸作品を創ったということで、ちょっと興味を惹かれて思わず鑑賞しちゃいました。まず、現代のニューヨークの劇場から始まり、そのまま中世イギリス社会へと移行したかと思うとそこからさらに5年前へと溯り、そこからまたまた40年前へと大きく溯るという「なんじゃそりゃー!」な冒頭部分にびっくり。そして、誰が誰だか分かりにくい登場人物たちが織り成すいつの時代のどのエピソードなのか皆目つかめないシーンの数々に辟易。ようやく話が分かってきたのは1時間以上経ったころ。さすがにこれは映画としてはマイナスでしょー。あと、こんなにドロドロの人間ドラマなのに、なんだか全体的に薄っぺらい印象なのはさすがエメリッヒ君だね。それでも「いつまでもお馬鹿映画の巨匠だなんて言わせないぞー!」と頑張った感はひしひしと伝わってきたので、努力賞ということで5点あげる。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-27 17:05:08)
253.  スウェプト・アウェイ 《ネタバレ》 
なんかぬるい映画でした。センス溢れる作品でデビューした監督が、その勢いに乗って口説き落としたマドンナを主演に、「どうだい? こんな格差婚をしてしまって虐げられた日々を送っている僕だけど、そんな日々の不満を爆発させて、高慢ちきな嫁を調教する映画を撮ったんだぜ。そんな裏も読んで楽しんでくれ」という狙いが見事に空回りしてしまっている。なんだかんだ言って、これって結局、監督と嫁がノロけてるだけじゃん!!観ているほうはとってもシラけるんですけどー。なんだか友人のどうでもいい新婚旅行のホームビデオに毛が生えた程度の作品でした。
[DVD(字幕)] 4点(2013-10-27 10:46:14)
254.  The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 《ネタバレ》 
ビルマ独立の英雄を父にもちながらも、平凡な生活を英国で営んでいたアウンサンスーチー女史。母の病を機に祖国へと戻った彼女は、祖国が直面する理不尽な現実を目の当たりにし、次第にその身を賭して民主化運動へとのめり込んでゆく。ミャンマーの民主化に多大な貢献をした実在の女性の半生を描いた伝記作品。確かに、ノーベル平和賞授賞式での息子のスピーチを古ぼけたラジオで必死に聴く姿や、ずっと支え続けてくれた夫との死別のシーンなど、現実の重みがあるからこそ印象に残るのだけど、なんだろう、このそこまで胸に響かない感じは。自分なりにそれを考えてみたのだけど、やっぱりそれは登場人物の誰にも人間らしさを感じなかったからだろうと思う。そんな理不尽な現実に家族が引き離されたのだから、子供たちはもっと嘆き苦しんだであろうに、そして所詮は赤の他人のために自分たちを放り出した母をもっと憎みもしたであろうに。夫ともそれこそ離婚すら考えるくらいに口喧嘩もしたであろうに。そんな剥き出しの人間の感情のぶつかり合いの果てに、そんなシーンがあるからこそもっと多くの人の心に響くのだろうと思うのに。どうして、そんな理不尽な現実の前に泣き叫ぶような人間の感情をちゃんと描かなかったのだろう。いや、描けなかったのだ。そんな最近の彼の作品に通ずる軽さが、良かれ悪しかれリュック・ベッソンという監督の今現在の才能の限界を示していると僕は思う。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-27 10:01:21)
255.  ウォッチメン 《ネタバレ》 
これまで、徹底的にこだわり抜いた映像センス溢れる映画ばかり撮ってきたザック・スナイダー監督が、とうとう自分の本当に撮りたかった作品を創りあげたという印象だった。これまではっきり言ってストーリーに意味なんかない映画ばかりだっただけに、今回はそのイメージを覆すかのような深い世界観に素直に圧倒されました。正義と悪の境目はいったい何処にあるのだろう、と各々に苦悩する個性豊かなヒーローたち。濃縮こってりスープのような濃ゆい映像美で描き出される、唯一無比のダークな世界。さすがにちょっと付いていけないところもあったけどね(笑)。ロールシャッハの暗い闇を纏った格好良さと、フリチン黄金男の巨根がいつまでも忘れられない。
[DVD(字幕)] 8点(2013-10-16 13:52:11)
256.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
007シリーズって個人的に興味なくて、今まで一切観てこなかったのだけど、それは何故かというと「どうしてジェームズ・ボンドというスパイが時代も俳優も超えて今でも第一線で活躍してるの?彼は何年かに一回整形してるわけ?てか若返りの秘薬でも飲んでいるの?それとも輪廻転生を繰り返してるん?」と観る前から突っ込んでしまうからで、だからおれの好きな監督が製作していてもひたすら観てこなかったのだけど、今作は、今まで後味の悪い映画ばっか作ってきたサム・メンデスが監督ということで、「えぇー、あのエンタメ映画とか全く無縁のあいつが007ってどんな感じなんの?」と興味を惹かれ思わず鑑賞。なるほど、エンタメ映画の枠を借りながら、よく観れば相変わらずアメリカのホワイトカラーな中間管理職の悲哀と閉塞感(嫌味な上司にはイジメられ、新入社員からは旧世代の遺物扱い、必要がなくなればすぐにでも首を切られる、いったい自分は何のために働いているんだー!みたいな)が巧妙に埋め込まれた、やっぱりヤな感じな映画でありました。でも、相変わらず極彩色の映像美とバルデムの嫌らしい悪役っぷりが良かったので6点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-02 23:45:01)
257.  裏切りのサーカス 《ネタバレ》 
あのゲイリー・オールドマンが念願のアカデミー賞候補になった(取れなかったけど)、東西冷戦期の英国諜報部内での二重スパイを巡る重厚なサスペンス劇。ということで、大嫌いな「ぼくのエリ」を作った監督の作品だったのだけど、けっこう期待して鑑賞。うーん、やっぱり僕の感性とは全く合わないのか、あまりのつまらなさに途中で寝てしまったエリ同様、今作も僕には単純につまらない作品としか思えなかった。観客のことなど一切お構いなしに進む分かりにくいストーリーに、それをさらに助長するかのような無駄としか思えないシーンの数々、意味不明な回想シーン……。溜息混じりに「つまらない映画だなぁ」とゲンナリしながら、なんとか最後まで観たのだけど、最後の最後までその思いは一切変わりませんでした。 事前に原作を読む、ある程度ネットで調べてから観る、相関図を用意して適宜確認する(映画館では不可能でしょ)、そんな事前準備がなければ理解できない作品て、やっぱり映画としては失格だと僕は思うのだけど。
[DVD(字幕)] 2点(2013-09-29 23:17:38)
258.  エイリアン 《ネタバレ》 
初めて観たのは小学生のころ。暗ーい生活観溢れる宇宙船内で繰り広げられる、船員たちと侵入してきた謎の生命体とのスリリングな攻防は本当に衝撃的だった。もう腹を食い破って出てくるエイリアンの幼体のグロテスクさといったら今でも他に類をみないほど。そして次第に大きくなるエイリアン。深い暗闇に身を潜め、決して全形を現さないその不気味さに何度もおしっこちびりそうになりました。H・R・ギーガーの描いたおおよそ凡人には考え付けないであろう、そのグロテスクでシュールな世界観とエイリアンの造形は、本当に素晴らしい。そしてそんな世界観を見事に映画化してみせたリドリー・スコットの才能に素直に拍手。
[DVD(字幕)] 9点(2013-09-16 10:48:31)(良:1票)
259.  バンデットQ 《ネタバレ》 
何気なく立ち寄ったツタヤの、良品発掘というコーナーでふと手に取ってみたら、なんとテリー・ギリアム監督の初期の作品だと知って思わずレンタルして鑑賞。うん、さすがに画質とか特撮とかは時代を感じさせるものの、主人公の少年の部屋に現れた髭もじゃの小人たちとの時空と凡人の発想を遥かに超えた奇想天外な物語に、やっぱりこの頃からギリアムって天才だったんだとあらためて再確認だわ、これ。沈没したタイタニックから逃げ出したら、人喰い鬼の乗る船に引き上げられ、なんとか鬼に食べられそうになる危機を脱したと思ったら、今度は巨大な海の巨人の頭の上に乗っかっていた……。そんな、一歩間違えたら単なる悪ふざけになりかねない、ブラックユーモアと奇想とファンタジーとが絶妙に入り混じったイマジネーションの奔流に最後まで圧倒されっぱなしだったし。埋もれていた良品との奇跡の邂逅に、主人公の少年のように今夜は良い夢見れそうです。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-31 02:46:03)
260.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 
舞台は19世紀末、硬い石畳に覆われまるで陰鬱とした空気をどんよりと閉じ込めてしまったかのような街、ロンドン。悪徳判事に妻と娘を奪われ、絶海に追放されてしまったスウィーニー・トッドが、血塗られた復讐を果たすために地獄の底からこの街に帰ってきた…。一時期、低迷していたティム・バートンが見事な復活を遂げた前作から、もう自分の進むべき道を見出したかのように作り上げた、ダークホラー&ファンタジー。監督の本当に自分がやりたかったことを体現するかのように、ひたすら人を殺しまくる(間に歌も唄う)ジョニー・デップの怪演は見ていて爽快感すら感じられて良い。途中から、もう復讐なんか忘れてしまったんじゃないかってくらい、なんの罪もない人々の喉を掻っ切る(飛び散る鮮血がとても美しい)彼の店の下で、彼が開業してから何故か急に美味しくなったミートパイをひたすら売りまくるヘレナ・ボナム・カーター…。ちっぽけなモラルや常識を軽く笑い飛ばすような、そんな二人の活躍に僕は心底痺れてしまいました。ティム・バートン&ジョニー・デップ、僕は何処までも付いてゆくので、これからもずっとブレずに我が道を突き進んでもらいたい。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-14 22:30:11)
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