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onomichiさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 404
性別 男性
ホームページ http://onomichi.exblog.jp/
年齢 55歳
自己紹介 作品を観ることは個人的な体験ですが、それをレビューし、文章にすることには普遍さを求めようと思っています。但し、作品を悪し様にすることはしません。作品に対しては、その恣意性の中から多様性を汲み取るようにし、常に中立であり、素直でありたいと思っています。

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21.  2001年宇宙の旅
幼少の頃にテレビで観た時には、ご多分に漏れずさっぱり意味が分からない、僕にはやっぱりスターウォーズだな、なんて感想しかなかった。時を経て、手塚治虫や小林左京、そしてクラーク、ディックと、SFの傑作に触れるようになり、サイエンス・フィクションというのが「人類とは何か?」「知性とは何か?」を問う神なき時代の科学的預言であることが理解できると、ようやくこの映画に対する扉が開かれたように思う。この作品はキューブリックとクラークの合作と言ってもよく、あくまで小説「2001年宇宙の旅」がこの映画のノベライゼーションであることを考えれば、ある意味で同名の映画と小説はワンセットで一つの作品ではないか、とも思える。改めて、この映画の解釈をここで述べる必要はないでしょう。ただ「ツァラトウストラはかく語りき」はやっぱり確信的なBGMだ。意志こそが知性であり、人間身体を超えた意識の進化に繋がるのだー。ジャジャーン!
9点(2003-10-23 23:31:02)(良:1票)
22.  ソフィーの選択
この世の中にこれほどの絶望の生があろうか。彼女には狂気という逃げ場さえも奪われているのだ。生きるということを決定的に引き裂かれ、それでも生きていかなければならない、それほどの地獄があるということに、僕らはただ息をのみ、言葉を失うしかない。 彼女はそれでも「不在」の神に祈りを捧げるのだろうか。「不在」の神とは、常に「沈黙」する神。「カラマーゾフの兄弟」でイワンが切々と訴える「永久調和の世界が将来達成されたとしても、それが何であるかを理解しえずに涙を流したまま死んでいった子供がいる以上、到底承認することができない」神でもある。もし、祈り続けられる勇気があったのなら、本当に狂気から目をそらさずにいられるのだろうか。
9点(2003-10-18 22:55:45)(良:1票)
23.  ブラザー・サン シスター・ムーン
今ではこんな作品を創る人はいないだろうな。70年代前半になぜこのような映画が創られたのか?宗教というのは一つの生き方だとは思うが、あの挫折の時代(70年代)において、敢えて神の名のもとに、確信的に所有を否定する考えは、やはり一種の逃避としか思えない。この作品に見られるフランチェスコのような聖者像や彼に従って若い青春を抑圧する信者には、いまでは多くの人が共感し得ないだろう。若さ故の自意識の表出というのは、とても自然なことだ。そこでの挫折を僕らは「青春」と呼ぶが、生き難さの抑圧の中でも僕らは真っ当に生きることを目指して、社会における様々なエロスと抑圧を引き合わねばならないのだ。僕らは21世紀の高度資本主義社会に生きる者として、自明の抑圧に耐え、その中でささやかな生きていく欲望を見出だすのみである。青春を抑圧するところに哲学はない。。。と今では思うが、この映画を観た10数年前には、違和を感じながらもその清清しさに心を動かされたような気もする。実のところ。
7点(2003-10-18 14:14:33)(良:1票)
24.  戦争のはらわた
男の生き様死に様を描かせたら比類なき映画作家であるペキンパーの第2次世界大戦を舞台とした戦場映画。「プラトーン」のレビューでも書いたが、実際のところ「プラトーン」も戦場映画なら、「ワイルドバンチ」も戦場映画なのだ。戦場映画とは、戦場という状況そのものを描くものではなく、戦場という<不条理な>状況の中で人がどう生き死んでいったかを描くべきものであり、そこに描かれるリアリティとは、狂気のリアリティとでもいうべきものである。そういう意味において、「戦争のはらわた」は、凡百の大戦映画とは一線を画す、まさにペキンパー色に染められた大戦時のワイルドバンチなのである。戦闘の達人たるコバーンに影を落とす自らの生き様への冷徹な透視。そして彼は静かに狂気と正気の狭間へ足を踏み入れる。凡そ近代戦の似合わぬ個性を持ちながら、自ら狂わんばかりに進まざるをえないのは、己の性(さが)なんだと。戦場に真実などありはしない。ただ己の生き様への信があるのみ。頑強たる男を描きながらも、つねに時代遅れの哀しさを漂わせるその節回しにはいつもながら胸を打たれる。
10点(2003-10-17 00:32:19)(良:1票)
25.  危険な関係(1988)
バルモン子爵がいい人になってしまったのは、恋を知ったからだろうか。悪魔も「恋」で改心するものなのかな?ちょっと信じがたいですねぇ。失ってから気づく、大切なもの。それって「愛」じゃないのか。彼がトゥールベル夫人に見たものは、女神に見紛う「母の愛」だったのだー。バルモン子爵も悪魔になりきれないマザコン男だったっていうそれだけのお話かー。バルモン子爵は最初から恋愛っていう繊細なタイプじゃないしね。だいたいさ、恋愛って、追っかけている<知らない>時が一番ドキドキして、手に入れた<知ってしまった>途端に輝きも失せるものだから、話が逆なんだよな。
8点(2003-10-15 22:05:50)(良:1票)
26.  プラトーン
「プラトーン」も戦場映画なら、「ワイルドバンチ」も戦場映画だ。僕が思うに戦場映画とは、戦場という状況そのものを描くものではなく、戦場という<不条理な>状況の中で人がどう生き死んでいったかを描くべきものだ。そこに描かれるリアリティとは、状況のリアリティというよりも、人間のリアリティ、もっと言えば狂気のリアリティではないのか。なぜなら、戦場という状況下で人を生かしめるのは、狂気において他ないからだ。人はそれを正義というのだろうか?信念というのだろうか?残念ながら、そういう時代は遠い昔に終わった。さて、「プラトーン」において、そういったリアリティを最も体現した人物は、バーンズということになるだろう。しかし、僕の印象からすると、彼の発する狂気のリアリティというのはちょっと弱い。それは、僕が戦場映画の名作「地獄の黙示録」を念頭に置いているからかもしれないが、真に狂気を描こうとするならば、そこには、それなりのセルフストーリーがなくてはならないのだ。今やテレビゲームでも戦場が体験できる時代。映画という媒体で殺し合いを描くのはとても簡単なことだ。そこにほんとうの生死の意味を描こうとするならば、狂気の本質をもっと追求すべきなのだと思う。そうでなければ、人を殺すことをなんとも思わない一部の現代少年たちの格好の教材でしかならなくなる。それで良いわけはないだろう。
[映画館(字幕)] 8点(2003-10-15 01:45:20)(良:1票)
27.  フォロー・ミー
ミア・フォローが子供っぽくって、本当に可愛らしいですね。見詰められ、保護されているという安心感は、まさに子供が無意識に感じる親に対する感情でしょう。それは一見うっとうしいのですが、裏を返せば、実に心地いいものなのです。しかし、オトナになると。。。人は常に孤独だけれど、やっぱり一人じゃ生きられない<生きる意味がない>ものなのですね。
8点(2003-10-13 15:35:52)
28.  エンゼル・ハート
わりと怖かったぞ。確かに途中で薄々真相が分かるともいえるんだけど、その真実そのものは、結構衝撃的なのだ。
8点(2003-10-13 15:30:49)
29.  眺めのいい部屋
少女に芽生えた自意識の行方は幸せな結末でした。ヘレナに比べて、ジュリアンサンズとダニエルデイルイスがなんかアホみたいだったけど、これも歴史物と見れば、ヘレナの恋愛譚にもなんとなく納得してしまいました。
8点(2003-10-09 23:49:57)
30.  モナリザ
名作「クライングゲーム」に先駆けるニールジョーダン作品。しがない男につきまとうしょぼくれた青春の影。オトナの恋愛に見せながら、これはあくまで壮年的青春映画です。画面に漂う戸惑いと憂鬱の雰囲気はこの監督独特のものでしょう。
8点(2003-10-09 23:40:34)(良:1票)
31.  ワンダとダイヤと優しい奴ら
おもろい映画。ギャグのセンスが最高にいいと思うのと同時にかなりバカな奴らです。
8点(2003-10-05 00:05:05)
32.  ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!
シリーズ最高作でしょう。まだ小さかった子供と一緒に何回も観ました。あの列車追跡シーンは2歳の子供でも理解できる!?
9点(2003-09-07 08:50:36)
33.  リトル・ダンサー
久々に映画を見て泣きました。僕にとっては「月光の夏」や「インディアンランナー」以来ですね。<と書くとなんか薄情な性格だと思われるかもしれませんが。。。> この映画はあの親父さんの映画ですね。実際、僕が泣けたのは、親父さんがスト破りをするところと息子の合格通知を知って突っ走っているところでしたから。人は誰しも意固地に陥るけど、その根拠の由来は既に無く、希望のひとすじを掴むも握りつぶすもあとはチェンジマインドする為の勇気だけなんだと、親父さんのなりふり構わない姿に感動しました。<頑固親父も居場所がない時代だ。。。> 僕はバレエダンスの型に関する知識は全くないので、主人公のダンスがバレエであるかどうかなんてどうでもよくて、ただダンスそのものが純粋に人を動かす力がある芸術であり、表現なんだってことを深く感じました。というか、それが上手い下手や情熱の有る無しに関係なく、人の心を揺さぶるからこそ、芸術的なんだということでしょうか。それは主人公の意思を超えていて、なおかつ型破りであるが故に彼のその後の成長を誰もが確信したんじゃないのかなと思います。確かにラストシーンは予想通りでしたからね。
10点(2002-09-22 16:41:15)(良:1票)
34.  ハイ・フィデリティ
最高に面白い映画!ジョンキューザックの独白ショーに惹きつけられっぱなしでしたね。僕も32歳のベストヒットUSA世代で自称洋楽マニア<特に60-70年代>なので、論評と共に出てくる曲やアルバムのタイトル、ミュージシャン名にはいちいち頷くものがありました。これは洋楽好きじゃないと理解できないかもしれないなぁ、なんて思いながら観てましたけど、こういう<マニアックな>閉鎖空間を全く否定していないところがとてもGOODです。キューザックは人間性じゃなくて、趣味が重要だって言っているけど、それは冒頭のMiserableとMusicがどっちが先かの議論も同じで、趣味<音楽>への固執がある意味で自己の人間性の理解を含んでいて、それを従えた新しい関係性<他者との関係性>こそが生きていく縁<よすが>になり得るというように僕には理解されました。この映画のハッピーエンドはそのことの提示であり、新しいマニュフェストだといったら言いすぎかな。それにしても、ラストの「Let's get it on」はよかったですねぇ。フリアーズとキューザックの遊び心とともに音楽への深い愛情を感じて、妙に感動してしまいました。まさか、こんな隠し玉があったとはね。。。
10点(2002-06-09 18:59:24)
35.  コックと泥棒、その妻と愛人
なんでしょうね。この世界は。なんか全編通してものすごい緊張感があるんですよね。圧倒的な暴力と恋愛、そして黒い高級料理。共通しているのはある種の欲望、死の恐怖を克服するところのエロチシズムかなぁ。なんてバタイユみたいだ。まぁそれにしても、異界の大厨房で妙に物々しいおっさんたちがゴリゴリ、ガリガリとつくりあげる料理って、いったいどんなもんなんでしょうねぇ。腐った食材が錬金術的魔法によって美食に変化する~みたいな。
9点(2002-04-12 00:07:55)
36.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
キューバ音楽に興味がない人<普通の人はあまりないよね>でもお薦めです。音楽って素晴らしいなぁって単純に思える。忘れられたキューバ音楽の巨人達<おじいちゃん達>が演奏する姿は本当に感動的です。なぜだろうか?本来、音楽って世代を超えた根源的なものなのに今ではなかなかそう言えない部分がありますよね。おじいちゃん達の演奏は音楽が魂を揺さぶるものだってことを、キューバ音楽に限らずいいものは流行り廃りに関係なくやっぱりいいんだっていう当たり前のことを改めて感じさせるのでしょうね。あらゆるしがらみを超越した老フラミンゴ達がそれぞれ自慢の楽器を持って集う楽しい音楽パーティって感じでとても心が和みました。音楽ドキュメンタリー風映画としては、スコセッシ/ザ・バンドの「ラストワルツ」もお薦めなんだけどね~。
10点(2002-03-24 16:04:52)
37.  ストレイト・ストーリー
ストレイトじいさんのストレイトなお話。いいですね。ただひたすら自分を抱えて生きてきたこと。その素直な表明。自分の生きがたさは誰のせいでもなく、ただ自分のうちで耐え続けていくべきものなのだ。その凛然とした態度。それを理解し、理解される娘の姿にも心動かされる。
10点(2002-03-01 22:25:21)
38.  未来は今
ジェニファージェイソンリーを決定的に好きになった作品です。彼女が持っている違和感と作品が妙にマッチしていました。あの登場シーンは良かったですね。あと、まぁとにかく笑えました。コーエン兄弟の作品の中では一番。。。笑えた。
10点(2002-03-01 02:36:13)
39.  ザ・コミットメンツ
この映画のサントラが中古で500円で売られていた時はショックだったなぁ。定価で買った僕としては。物語としてもなかなか面白かったけど、やっぱりライブ映像が良かったな。ボーカルが良い。「トライ・ア・リトル・テンダネス」はとても感動的でした。パブロック的な白人R&Bは結構イケると思うんだけど。
10点(2002-03-01 02:03:02)
40.  ショコラ(2000)
ジュリエットビノシュとレナオリンといえば「存在の耐えられない軽さ」を思い出すけど、あの時とは全く違った2人の役柄には妙に関心しました。でも、ジュリエットビノシュはいいですね。誰がなんと言おうと僕は好きです。この映画の何ともしっくりこない不思議な味わいは彼女の存在に負うところが大きいと思う。物語は普通なんだけどね。彼女の存在自体に違和があるというか。それは彼女のどの作品でも感じるんだけど、その味わいはそれぞれに違っている。。。と思いません?
8点(2002-03-01 01:23:25)
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