21. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 なかなかジョニーが出てこないので、ひょっとしてこの村長が変装したジョニーなのでは?と疑惑の視線を向けてみる、という無駄なことをしてしまった。それにしてもチョコレートって食べることの官能を象徴する食べ物だとつくづく・・・「赤い薔薇ソースの伝説」を思い出したが、こっちの方がよほど平和でお子様もOKな感じ。死ぬまでツッパリ上等の不良婆さんアルマンドの生き様が格好いい。ちなみに唐辛子入りのチョコといえば「一味唐辛子キットカット」というのを食べたことがあるが、確かに意外なほど違和感のない味で美味しかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-31 00:21:53) |
22. イエロー・サブマリン
音はもちろん、絵も話も大好き。子ども達も0歳児時代から繰り返し観ていて、我が家で最も視聴回数の多い映画かも知れない。児童文学好きなのでつい比べてしまうが、荒唐無稽さで言ったら「不思議の国のアリス」の方がよっぽど上。でも英国ものならではの突き放し感と愛のある一種のツンデレファンタジーとして、これもまた洋の東西を問わず老若男女に愛される力をもった作品だと思う。 [DVD(字幕)] 10点(2010-08-15 12:07:49) |
23. ロッキー・ホラー・ショー
願わくば感受性の鋭い十代の頃に映画館で観てドカーンと衝撃を受けたかった変態ミュージカル映画。30代半ばになってようやく初めて見たところ、これを共に爆笑しつつ愉しめる、老いてなおファンキーな相方と一緒になれた幸せに気付くというおまけがついてきた。で、これに10点を付けてしまう自分が相当痛いアラフォーだということに気付くというさらなるおまけが… [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-08-14 01:12:47)(笑:1票) |
24. ラビリンス/魔王の迷宮
ボウイの熱烈なファンだった公開当時、初めて一人で映画館へ行き、初めて2度続けて観た思い出の映画。全編CGの映画が珍しくなくなった今観ると、なんとも味わい深い着ぐるみ&パペットによるファンタジー映画。行きて帰りしの物語はもちろん、音楽もダンスも、美形のダークヒーローも美しいヒロインも揃っていて、女子が夢見るおとぎ話の王道を外さない出来。 [DVD(字幕)] 10点(2010-08-14 00:56:36)(良:1票) |
25. プライドと偏見
こういう凜とした女性の生き様を描いた話は大好き。が、残念ながらダーシー役のマクファディンが今ひとつフェロモンを感じないタイプだった(スネイプ先生かと思った)ので今ひとつロマンスに感情移入できず若干気持ち引き気味に冷静に鑑賞。それでも舞台となるイギリスの郊外のお屋敷の雰囲気を堪能できたのは良かった。一番好きなキャラはベネット氏だな。いいパパだ。ここで好評のBBCのドラマ版が非常に気になる。あと、この作品を踏まえてもう一度「ユーガットメール」を観てみるのも一興かと。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-10 16:45:08) |
26. バーン・アフター・リーディング
登場人物がアホばかりという徹頭徹尾下らないストーリーを超豪華キャストが大真面目に演じているというある意味とても贅沢な映画。思うに、大根役者に馬鹿を演じさせたら笑えるどころか痛々しくて観ていられないが、実力のある役者が演じるそれは製作者の酔狂に乗る余裕が伺えて実に面白い。それにしても評点低い~。フィフス・エレメントと同じくこれを面白がる人間は少数派らしい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-09 15:52:41) |
27. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
原作で一番好きな巻の映画化なので期待半分&期待ハズレ覚悟半分で観た。結果、原作との比較を抜きにすれば、こちらはこちらで映画化作品の中で一番好き。シリウスをG.オールドマンが演じると聞いただけでもうワクワク。ディズニー映画のような明るい夢と魔法の世界とはかけ離れた重厚なイギリス児童文学の雰囲気が醸し出されていた。かと言って原作未読だとエピソードぶつ切り感が辛かったかもと予想。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-22 01:36:25) |
28. ヘアスプレー(2007)
これぞデ○の生きる道。ああもうなんて可愛いの!ダイエットに汲々として食べたいものも我慢する女子は多いが、どう見てもこっちの方が幸せそう。人が何と言おうと、自分賛歌を高らかに歌えたなら、その人生は大成功なのだ。思い切った配役が話題だが、役者達がそれぞれの役を嬉々として心底楽しそうに演じているので、見ているこっちも楽しくて仕方がない。個人的にはクイーン・ラティファの堂に入ったBig Fat Mamaっぷりが最高! [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-05-21 16:58:00) |
29. ブリジット・ジョーンズの日記
イギリス物の笑いは自分にとって当たり外れが大きいのであまり期待せずに見たが、面白かった。主人公に共感こそしないものの、こんな人が友達だったらすごく愛せると思う。男優二人はハマリ役で、ヒュー・グラントが嫌いな自分は思うさま罵れてスッキリした。もはやレネーに関しては言及不要か?このまま女デニーロの道を邁進していただきたい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-27 14:57:12) |
30. おいしいコーヒーの真実
この作品に出てくる米国資本のコーヒーショップで2年ほどバイトしていたが、豆の風味や特徴に関しての知識はやたら勉強させられる割に、産地に関する情報は驚くほど制限されていた。そうか、あのエチオピア・シダモの産地の実情はやはりこうなのか・・想像とあまりかけ離れてはいなかっただけに、改めてグローバル経済の不公平さを思い知り、安穏と暮らす自分の足もとを見直したくなった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-27 14:45:19) |
31. 理想の女
ヘレン・ハントはミスキャストでは?と思ったが、話が進むうちに引き込まれ、ラストにはああ、これはやっぱりヘレンだわーと納得。金持ちの演出が嫌みじゃなくて品があるところが、単純な米国映画とは一線を画す。登場人物のそれぞれが人間らしいエゴを見せても卑しく見えないのは、分を弁えるルールが暗黙の了解で守られているからか。大人の粋が小気味よい物語。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-23 19:40:01) |
32. フル・モンティ
あんまり期待せずに観たら意外と面白かった。裸を見せることがテーマなのにとことんセクシーさとは対局にある登場人物たちのトホホな日常。そのあたりの描写がイギリスのコメディとしては下品すぎない演出で素直に楽しめた。「連続殺人犯顔」のR.カーライル、これは当たり役(笑) [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-21 21:10:47) |
33. ワンダとダイヤと優しい奴ら
非常に好みの分かれるコメディ。イギリス映画は嫌いじゃないけど、このギャグのセンスはどうも自分には合わなかったらしく、見ていてかなり疲れた。動物虐待ではどうしても笑えない・・。録画はしたもののまだ見ていない「モンティ・パイソン」、どうしよう・・ [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-10-04 23:41:28) |
34. 風が吹くとき
原作の持ち味を生かしつつ、美しく映画化されていた。核戦争の恐ろしさという意味では、絵本の方がよりシビアに表現されていたが、見えない死に神の恐ろしさを伝えるには十分な内容だと思う。はだしのゲンやらその他のグロ描写ありの原爆絵本等を幼少時に見てトラウマになった人(私もその一人だ)にとっては、ちょっと綺麗すぎないか?と思えるかもしれない。でも、より悲惨でリアルな被爆描写を知っているからこそ、一見穏やかに過ごしている老夫婦の無知さに背筋が寒くなる感覚がチリチリと骨身に伝わる気がする。世界の核保有国の全国民に見て欲しい映画。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-16 11:48:18) |
35. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
《ネタバレ》 ここで終わりかよ!!ってな消化不良感が残りますが、まあ話はテンポ良く進むので退屈しない2時間でした。流血は派手ですが心理的にジワジワ来るような怖さは全くなし。むしろあまりにあっけらかんとコミカルに人が死んでいくので、バートン好きで無ければ眉をひそめるかも。その一方、こんな殺人鬼が主人公の映画でも出てくる不遇な子供達へのまなざしがひたすらあたたかいのもこの監督ならでは。ミュージカルとしてはちょっと中途半端だったけど、唯一風刺が効いていて面白かったのは、どんな奴がどんなパイになるか?を歌ったナンバー。このあたりからどんどん物語に引き込まれました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-05 16:14:47) |
36. ニコライとアレクサンドラ
ロシア史については世界史教科書程度の知識(それもうろ覚え)しかなかったがそれなりに面白かった。全体の長さに比べて驚くほどあっさりと終わるラストには、肩すかし感というよりむしろ肩の荷が下りるような安堵を感じた。ラスプーチンの人物像がたいへん興味深く印象に残り、後で調べてみようという気になった。ということで、ロシア史に興味のない人間をも振り向かせるという意味では大成功の作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-28 14:59:20) |
37. フィフス・エレメント
《ネタバレ》 この作品に10点いれるのは勇気がいるが・・好きなモンは仕方ない。お金めいっぱいかけて悪趣味スレスレなB級SFを作っちゃう心意気が好き。まさに大きいコドモの道楽映画。なんかもう、みんな楽しそうに演ってんなー!って感じ。ミラも可愛いし、オペラシーンにもウットリ。個人的には、ゲイリー・オールドマンの「また空っぽ…」のリアクションだけでご飯3杯いける。スターウォーズもブレードランナーも好きだけど、どうせだったらこれぐらい豪快な馬鹿が元気に生きてる未来の方が楽しそうで憧れる。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-07-27 01:22:28)(良:4票) |
38. ツォツィ
題材は悪くないのに、展開が乱暴すぎて気持ちの持って行き場が無い。不良少年の改心を描くのかと思ったが単なる行き当たりばったりの行動という気もするし、その幼さを許すには既に犯した罪が重すぎるし。豊かな国では性善説がもはや成り立たず、生活苦とは無関係に我が子を殺す母親もいるわけだが、貧しい国だからこそ心の品性は失わずにいようというメッセージなのか。セリフ無しで感情の変化を表現できる主演の若者の演技力はなかなかすごいと思った。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2009-07-23 14:26:55) |
39. クリムト
クリムトの作品とマルコヴィッチが好きなので観てみたが、芸術家の妄想を陳腐に見せずに映像化するのは厳しいなーと思わざるを得なかった。ただ、エゴン・シーレを演じていた役者があまりにもシーレのイメージにぴったりだったので誰かと思ったらクラウス・キンスキーの息子というのに驚いた。キャスティングは◎だったのに、惜しい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-23 11:38:59) |
40. ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
《ネタバレ》 メアリーポピンズとサウンドオブミュージックを足して2で割ったような話・・・と思ったら、前のレビュワーさんも同じコトを書いていた(笑)。でも前者2作よりかなりアクが強くて品がないところがすごくイギリス的というか。その悪趣味を楽しめるかどうかでかなり評価が分かれそう。自分にはちょっときつかった。子供と観るなら素直に前出の名作を見ることをお勧めします。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2009-05-31 22:27:43) |