61. セレブ・ウォーズ~ニューヨークの恋に勝つルール~
どこまで実話なのかわからないが、展開としては成り上がりが真の愛に気がつくというオーソドックスなもので、80年代にマイケルJフォックスがやりそうな作品でちょっと古臭い。実話ならではの独自性が欲しかった。 [地上波(字幕)] 4点(2016-12-06 13:00:12) |
62. パイレーツ・ロック
反社会的象徴としてのロック。それを海賊船(的なもの?)から流して電波で支配する。その船にドロップアウトした青年が乗り込むという、面白いプロットなのに、船内のグダグダ話で終わってしまってるし、青年の成長は感じられない。もっと民衆へのアピールで政治を動かすとか、その過程で青年が成長するとかいくらでも面白くできるのに。昨今、「音楽に政治を持ち込むな」という意見もあるようだけど、元々政治とは密接に絡むからね。もちろん若者の成長にも絡むけど。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-11-17 13:13:50) |
63. 宇宙人ポール
最初はフザケタおばか映画かと思ったが、ヒロイン登場の進化論のあたりから面白くなってきて引き込まれた。一見するとファンタジーパロディーのようではあるが、米英比較や南部の排他的カントリー保守主義を皮肉る点や科学と宗教の対立(と和解?)といった隠れテーマもあり、大人版E.Tというテイストに上手く仕上がっている。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-16 15:12:56)(良:1票) |
64. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
相変わらずの「ありのままの私サイコー!」で、男はそんな女を愛する訳ないのに、妄想全開で突っ走るのはコメディーとして割り切るしかないんですけど、この主人公はよく考えると見た目はアレなのに仕事も男も手に入れている勝ち組女なわけで、世の女性達がどこに共感し、続編が製作されるのがイマイチわからなくなってきたというか。現実世界なら「このデブふざけるな!」と非難の対象になりそうですけど。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-11-02 10:18:44) |
65. フィフス・エレメント
導入部分は悪くなかったんだが。そもそも、SFとコメディーってのがそもそも相性悪いわけで。日常を非日常にひっくり返すのがコメディーだから、非日常であるSFをコメディーしてもツイテイケナイだけ。地球を救う話がドタバタ劇以下になってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2016-10-13 12:26:42) |
66. Jの悲劇
人生や出来事に意味はあるのか?とか、運命を信じのるか?というある種の宗教と科学の対立を合理主義的主人公がストーカーによって精神を揺さぶられ、翻弄されていく様が実に興味深くて、人生の必然とか偶然について考えさせられる。ストーカーは単なる変人というのではなく、主人公に気づきを与える神が差し向けた悪魔的存在として描かれているような。悲劇というより神が与えた試練のようでもあり、雨降って地固まるという感じですかね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-06 10:59:37) |
67. ニューヨーク1997
《ネタバレ》 設定は面白いとは思うのだが、ランボーの出来損ないみたいのが、右往左往しているだけなので、緊張感も緊迫感もない。悪役も含めて登場人物に迫力と魅力がない。突然タクシー捕まえて、犯人にたどり着いちゃう等ご都合主義的だし、突然リングで格闘したりと意味不明。シャンデリアカーのチープ感はよかったけど、SF作品の殆どは時代と共に劣化する事を痛感した。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-26 11:28:14) |
68. 17歳の肖像
《ネタバレ》 教養小説的自伝だし、頭のいいマセタ美人女子高生が妻子持ちの中年男に騙されるというたいした話でもないので、作品としての盛り上がりには欠けるが、それが逆にリアリティーがあってよかった。多少は美化されているだろうし、実際にはもっとドロドロとしたヒドイ事もあったのだろう。主役の子も女子高生にはちょっと無理があるが、中々の存在感で魅力もある。 テーマは「人生の退屈をどうやりすごすか?」なんだろうけど、高校生にそんな事がわるわけでもなく、人生に折り合いをつけて生きているある種のマトモな大人たちの対比はよかった。私利私欲で騙す大人も居たが、救ってくれる教師や、常に味方でいてくれる親もいて、環境的にはよかったんだろうな。肝心の挫折からの切り替えしというか復活への過程の描写が弱いので、そんな簡単に気持ちの切り替えは無理だろうと思わせる所が難点かな。あと、邦題もどうなのかと。 [地上波(字幕)] 7点(2016-07-05 10:52:08) |
69. ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
ビートルズって小中学生が背伸びして聞く音楽という印象で、そういう世代が見れば楽しめるのだろうが、大人になるとPVモドキのアイドル映画はちょっとキツイな。小中学生の頃はよく聞いていたなという、懐かしさだけはあるが。あたらめて聞くと、地味でシンプルな楽曲だなって思う。いろいろと時代の変化や時の流れを感じさせてくれる作品ではある。ちなみに、この邦題って昔は使っていたが、今では使われないんですかね? [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-21 08:22:09) |
70. ロビン・フッド(2010)
封建制から自由で平等な社会へとの時代の変わり目を描きたかったのだろうが、それにしては政治色というより勧善懲悪色が強く物語に深みがない。かと言って、ドンパチ期待で見ていると擬似的父子や夫婦のダラダラとした民衆ドラマばかりが続くし、ドンパチは正味最初の10分とラスト10分程度しかないのでもの足りないと感じるかも。この手の歴史スペクタクルを見るなら、日本の戦国・幕末モノを見た方がよいかな。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-20 11:32:18) |
71. フーリガン(2005)
《ネタバレ》 裏切りで挫折したエリートが、ヤンキー世界に目覚めちゃう話。男の名誉か社会的名誉か。俺はどっちもイラナイけどね。と思ったら、結局「家族を守る」事がイチバン!という無難なオチに。が、一皮向けた成長を表すラストの復讐はスカットしたかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-03 12:09:48)(良:1票) |
72. ターミネーター4
ただのロボットと人間の対決アクションとして見れば普通の娯楽作品なんでしょうけど、世界観だけ引っ張って続編を名乗っている点において皆さんの評価が下がるんでしょうね。 [地上波(吹替)] 4点(2016-05-16 10:39:26) |
73. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 ゾンビより飛行機爆破しちゃうブラピの方が怖いわ! <追記>7年ぶりに再見。内容はあまり覚えてなかった。オチの付け方がこんなに強引だったとは。 [地上波(吹替)] 5点(2016-04-08 12:48:37) |
74. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
アクション娯楽劇としては及第点なのでしょうけど、中身が薄いので、もうちょっと成長物語的な要素があってもいいかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-03-31 11:29:59) |
75. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 暴力とエロは文芸の古典的テーマなので殊更に論じるまでもないですが、テーマは罪と罰と赦しですかね。主人公には罪の意識がない。で、そのまま人格改造で更生させられる。よって反省も後悔もない。ただし罰としての苦しみだけはある。これは非常に奇妙で興味深い状態ではある。他方被害者はそういう加害者を赦さない。だって加害者は更生したとは言え、反省も後悔もないんだから。そこに強制的な更生(人格改造)は人権侵害であるとの攻撃が加わって、ちょっと話が複雑になったというか、人格改造に国家権力が介入する事の是非のようになってしまい展開がオカシクなって話がヨレたかな?という気はする。国家は個人の内面ではある思想信条をコントロールする事はデキナイという反権力的作品のようにも思えますが、そこには法と秩序が前提としてあるわけで、それを無視する主人公の存在はどうすりゃいいの?という問題提起だけが残ったような気はします。罰としての死刑制度は存在するが、犯罪者の手記は表現の自由としてベストセラーになり印税で儲けさせてしまうという世界的にみたら特殊な国である日本の加害者と犯罪被害者のあり方まで考えさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2016-03-09 08:31:16) |
76. モンテ・クリスト伯(2002)
原作未読。だいぶ改編されているようだが、女絡みのタダの復讐劇で、これまで何度も見てきた話のような。これが本家本元なのかもしれないが。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-02-02 12:19:01) |
77. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 話は単純シンプルで粗があるし、パニック度もあまり高くないのだが、軍人が使命のために民間人を見境なく撃ち殺しまくるという驚きの展開に圧倒された。ラストで前車両の人達が何も知らずにイキナリ無残に死んで行くところも欧州系らしい不条理感があった。TV放映の90分短縮バージョンだったのも間延びしないでよかったか。 [地上波(吹替)] 7点(2015-12-18 12:32:18) |
78. 007/スカイフォール
アクション映画というより、峠を過ぎて下り坂に向かう高齢サラリーマンの悲哀映画になってしまったような。忠誠とか信頼とか上司に裏切られたとか、007でそんなチマチマした人間くさい話は勘弁してよって感じ。同境遇の人は自分を重ね合わせてそれなりに感ずる所はあるでしょうけど。冷戦終結というより国民国家そのものが消滅しつつある現代において、サイバー時代における国家公認のスパイアクションの限界というか、結局こういう人間物語にせざるを得ないというか、007は今後どこへ向かうのか?という迷いの表れとも思える。 <追記>5年ぶりに再見。MI6不要論という自虐ネタはシリーズ継続の危機感をストレートに表現しているとも言える。随所に懐古趣味共に「新旧交代」の描写もあり、シリーズ継続への模索も感じられる。同じ長期シリーズでも『男はつらいよ』とは違い、役者を交代させながら継続する事は可能であるとは言え、時代の変化にどう対応するのかという課題は今後も継続するのだろう。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2015-12-07 12:14:22)(良:2票) |
79. アナザー・カントリー
《ネタバレ》 どこまで実話なのかわからないが、同性愛者故に変態扱いされて排除され、エリート街道が歩めずにスパイの道へ。自分を受け入れなかった国家・社会への復讐なのでしょうが、ただの学園ドラマで終わらせるではなく、もうちょっと長尺にしてその後を描いてもよかったのでは?LGBTの権利もようやく認められつつあるようですけど、最近もどっかの地方議員が同性愛者を異常者とか発言して辞職勧告されてましたが、保守派からみれば許しがたい存在なのは現代でも変わらないような。かといって、リベラルが台頭するわけでもないというのが、日本の現状ですけど。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-12-04 12:32:04) |
80. オペラ座の怪人(2004)
ミュージカルはエンタメ度が高くなるので肝心のファントムの苦悩が伝わりきれていないような。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-23 23:30:22) |