1. アンダーグラウンド(1995)
「黒猫・白猫」のハチャメチャさに大いに楽しませて貰えたのですが、同じようなテンションでありながら「もう、いいから、くどい、つまんない」サッパリでした。 「昔ある所に国があった」1941年から1992年迄その国でのマルコ、クロ、ナタリアの喜怒哀楽が描かれていますが、彼等の心の内を考えようとしても馬鹿騒ぎに邪魔されて、長さにグッタリさせられました。 葬儀から窺える巨星チトー大統領亡き後あっという間にバラバラになって殺し合う国々が再び一つになる事は夢の又夢を感じるラストシーンに点数を。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-05-07 19:30:13) |
2. あこがれ (1958)
ペラペラ喋るナレーションが憎悪や復讐を連呼するのが鬱陶しい。男の子が抱くあこがれは理解出来るものの、徒党を組んでるところに悪質さを感じてしまいました。知識無しだったのであっという間のお開きに驚くやら、これ以上血圧が上がらずに済んでヤレヤレやら。 [DVD(字幕)] 4点(2023-02-22 01:41:25) |
3. 赤ちゃんに乾杯!
《ネタバレ》 子育て≧稼ぐ為だけの仕事>>>>>・・・自分の楽しみ、したい事 絶えず睡眠不足 誰もが経験していることでしょう。 本作の母親に野暮を承知で「甘えんな」との思いが。 男三人の奮闘振りは微笑ましかったので、麻薬騒動が中途半端に終わったのが残念なところです。 [DVD(字幕)] 6点(2023-01-17 01:12:54) |
4. 悪なき殺人
5人の男女それぞれの視点で章区切りに描かれ最終的に全員が繋がりを持っていた脚本はなかなかお見事。ただ、愛しても愛して貰えないやるせなさが深みを持って描かれてなく「そういう事だったのか」以上の感慨の無い作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-15 16:45:12) |
5. 赤と黒 デジタルリマスター版
高名な原作小説は未読。ジュリアン・ソレルの野心が大した事無く3時間以上に亘る不倫劇は退屈でグッタリとなりました。ジェラール・フィリップ、ダニエル・ダリューに期待特大だっただけに残念です。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-12 01:29:48) |
6. 悪魔のような女(1955)
《ネタバレ》 スターチャンネルEXに加入して念願の初鑑賞。シモーヌ・シニョレの悪魔ぶりを身構えていたのですが。ヴェラ・クルーゾーのヘナヘナキャラに対して肝の据わった男っぷり・・もとい、女っぷりであるものの悪魔とはとても呼べなく肩透かし。しかし、遺体が消えた時点で、これは・・・確かに悪魔のような女でありました。そこに至る演出が恐ろしく息が止まりそうでした。そしてモネ君の台詞に「死んでないの?いや、死んだでしょう?」激しく混乱したところです。シモーヌ・シニョレ出演以外の知識無く観たのが幸いした傑作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-26 01:32:26)(良:1票) |
7. あの愛をふたたび
《ネタバレ》 ロケ地アメリカの撮影現場で知り合った女優と作曲家のダブル不倫劇。意気投合しながらもそれぞれがパートナーに電話連絡を入れている割り切った間柄、だったのが、女優のほうが徐々に本気になってゆくものの最後に梯子をはずされる。 男女逆の立場であってもそうですが、その気にさせたほうが悪いのか、その気にさせられたほうが悪いのか。 アニー・ジラルド、ジャン=ポール・ベルモンドなので、カラリと明るい作りになっています。なので、ラストシーンでのアニー・ジラルドの自嘲と諦めと寂しさが入り混じった無言劇(リプレイタイム)がフランシス・レイの名曲も相まって深い余韻を残します。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-24 01:28:54) |
8. ANNA/アナ(2019)
ヘレン・ミレン目当ての鑑賞。綿入れはんてん着て火鉢にあたっているのが似合いそうなヘアメイクに苦笑ですが、有り余る貫禄で美味しいところを全部持っていったのは流石! キリアン・マーフィ、ルーク・エヴァンス共にいい面の皮だったのを初めとして筋立てが既視感満載だったなぁと思っていたら、エンドロールでの監督名に「やっぱりねぇ、さもありなん」 ご親切な作りで話が分かりやすく、「あれだけ人殺しといて自由に暮らしたいって、ド厚かましいクソ女」を封印して観るぶんには楽しめた作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-05 00:04:43)(良:1票) |
9. あの日の声を探して
《ネタバレ》 本作で生々しく描かれているチェチェンでの攻められる側と攻める側の陰惨さは、そのまま今のウクライナで起こっている事なのですね。同じプーチンだし。孤児とロシア兵がシンクロするラストシーンが見事。ため息しか出ません。お目当てアネット・ベニングは何か思うところあっての出演だったのでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2022-05-21 13:47:06) |
10. 雨のしのび逢い
お目当てジャン=ポール・ベルモンドは「モラン神父」同様にアクション無しコメディ無しでも魅入ってしまう繊細な姿で満足。 工場長の妻と工員の7日間のお付き合いが描かれた作品は、一から十まで説明する英米流とは違います、想像して下さいと言いたげな作りで雰囲気は悪くないのですが、ジャンヌ・モローの持ち味(違いますか?)な欲求不満の有閑マダムぶりが一本調子でこちらの感情の起伏も無く。なので「はぁ?」な結末もそれほど目くじら立たず。凡作でした。 [DVD(字幕)] 4点(2022-01-09 00:43:18) |
11. アマゾンの男
監督とジャン=ポール・ベルモンド36年ぶり同窓会として観るならば味わいもありますが、ファンタジー色が強いストーリーはイマイチでベルモンドの人物像は曖昧、けたたましいだけの女性に辟易という残念な作品。 [映画館(字幕)] 6点(2021-12-27 23:55:01) |
12. 悪魔の美しさ
「ファウスト」未読。覇権主義への皮肉な視線も垣間見えるなかなかに重苦しい話でありながら名優ミシェル・シモンの怪演に楽しませて貰えました。互角に渡り合う27歳ジェラール・フィリップは天才ぶりを改めて実感するところ。結末の肩透かし感が物足りないものの、見応えがあった夢の共演に大満足の作品。 [DVD(字幕)] 8点(2021-09-27 09:22:17) |
13. あの胸にもういちど
お目当てアラン・ドロンは「顔だけ」の存在でガックリ。冒頭から30分間程ずっとバイク疾走シーンで What is this movie ? 何となくストーリーらしきものが見えてきても相変わらずレベッカが疾走しています。多分そうなるのだろうという予感通りでのお開きにやはり What is this movie ? feel disappointed 宮崎あおい似のマリアンヌ・フェイスフル全裸レザーライダースーツが峰不~二子ちゃんのモデルだったという「へぇ」に1点。 劇中ドロンの what is love ? 学生相手の講釈に1点。このシーン以降 Haddaway の what is love が駆け巡ったところに1点。 [DVD(字幕)] 3点(2021-05-09 23:55:17) |
14. アンナ(1951)
《ネタバレ》 「にがい米」でのムチムチふとももに「原爆女優」という物凄いニックネームをつけられたシルヴァーナ・マンガーノ演ずる看護修道女の凛とした美しさに見惚れると共にらしからぬ姿だと思っていたら、担ぎ込まれたラフ・ヴァローネとの過去が綴られてからは、らしい 姿が見られました。二人のよりは戻るのか。余韻の深い結末が見事な良作です。 [DVD(字幕)] 8点(2020-12-18 16:24:26) |
15. アイロ 北欧ラップランドの小さなトナカイ
ラップランドを舞台にアイロと名付けられたトナカイ誕生からの1年が描かれたネイチャードキュメンタリー。雪の上に生れ落ち、5分で立ち5分で歩き5分で泳ぎ走らなければ生きてゆけない、半数は生まれて1年以内に死んでしまうというのに驚きです。静寂を湛える大地でトナカイをはじめ、グズリ、オオカミ、キツネ、リス、オコジョの営みが愛らしい。どうやって撮影したのかと驚く映像美に癒され、寒くて引っ張り出してきた毛布にくるまった暖かさに有難みを感じているところです。 [DVD(字幕)] 6点(2020-10-19 10:45:55) |
16. 赤い手のグッピー
木に登って行くトンカンがやるせない。(+5点) 狭量な一族のやり取りをダラダラ見せられてぐったりしました。 [DVD(字幕)] 5点(2020-09-29 12:28:06) |
17. 暁に祈れ
《ネタバレ》 タイに流れ着いた薬物常習イギリス人ボクサーが収監された刑務所内で自分を取り戻しムエタイに励む。ビリー・ムーアの自伝を元に製作された本作は、刑務所は本物、エキストラ囚人は本物の元受刑者で全身ビッシリ刺青も本物といった具合のリアル志向。陰謀や裏切り要素は皆無でのべつ幕なしの喧嘩三昧は猿山のサルそのもので、ビリーが味わう「地獄」は施設の劣悪さしか感じられない。勝利は予想通りで盛り上がらないものの、その後の展開は意外なもので、将来の自分を見据えているかのようなラストの演出がなかなか感慨深い。 見た事あると思ったのがタイ初の金メダリスト ソムラック・カムシンで懐かしさに+1点 [DVD(字幕)] 6点(2019-06-22 01:35:13) |
18. あの頃エッフェル塔の下で
《ネタバレ》 空港での足止めの件及びパスポート売り渡しの件は物語の肉付けに過ぎず、本筋は少年少女の恋愛話。ダラダラ繰り広げられる双方の好き勝手な振舞は幼い事を差し引いてもウンザリさせられる。後年再会したコヴァルキに恨みつらみを吐き散らかす、無様さ極まれるザマをお目当てマチュー・アマルリックが流石の芸達者ぶりで見せてくれるこのシーン以外観るべきものが無い期待大外れの作品。残念。 [DVD(字幕)] 3点(2019-01-20 16:17:24) |
19. ある公爵夫人の生涯
嫌いなレイフ・ファインズの持ち味が120%発揮されており、あまりのゲス・クズ・カスっぷりに怒りを通り越して淡々と眺めておりました。お目当てシャーロット・ランプリングは魅力のカケラもないキャラで期待外れ。キーラ・ナイトレイはキリリとした美しさながら、薄幸さが漂っておらず惹きこまれない。多くの召使にかしずかれている貴族というのは、綺麗なお洋服で飾り立てても痴話喧嘩などを彼等彼女等の前で平気でしているのに呆れる。犬猫並みの存在なのだろう。実在の人物という事で、末裔の方々はこれを観て何を思うのだろう。数日後には忘れてそうな愚作。 [インターネット(字幕)] 4点(2018-12-29 00:32:32) |
20. ある秘密
《ネタバレ》 マチュー・アマルリック出演という事で鑑賞。本作では語り手であり極々静かな存在であったのに物足りなさを感じたものの、何一つ罪が無いにもかかわらず原罪を背負わされ苦しんだ幼少期のフランソワが大人になったキャラクターはドンピシャのはまり役で流石だと感心しきり。アンナ、マキシム、タニアの三角関係は艶めかしいカメラワークも相まって気品あるものでした。マキシムへの復讐としてシモンを道連れにした行為はシモンが憐れであり、ヴィシー政権下でナチスに加担してユダヤ人を迫害したフランス黒歴史と併せて、どうにもこうにも遣り切れない。描かれた3つの時代の色彩の違いが各々の心模様を写したかのようで見事な演出が印象深い。 [DVD(字幕)] 7点(2018-10-28 13:25:27) |