1. 華麗なる殺人
マルチェロ・マストロヤンニ目当ての鑑賞。国家が管理する殺人ゲームはルールが細かい(誤認殺人は懲役30年など)凝った設定で興味深い。それをTV中継するのはスポンサーの存在も含めてやり過ぎかと呆れるところ。マストロヤンニ(やはりの男前にウットリ)とウルスラ・アンドレス(ビミョー)の絡みはどちらも生き残るのだろう・・・・眺めていましたが。イタリアらしい音楽・ファッションでのホンワカした展開を楽しめた異色作。 [DVD(字幕)] 6点(2023-08-20 09:51:18) |
2. ガーディアン24
強盗グループが使う道具は結構ハイテクなのに全員揃いも揃ってアホばかり。全編に亘ってギャアギャアわめき散らかすのにウンザリ。地獄の門番のような警備員がチャッチャと解決するのに1ミリの見応え無く。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-06-06 12:43:04) |
3. 崖
《ネタバレ》 フェリーニ作品に腰が引けるのですがリチャード・ベースハート出演に釣られて恐る恐る鑑賞。 心配は杞憂に終わった良作でした。詐欺師3人一体となっての騙しの手口で貧しい人々のなけなしの金を巻き上げるのに血圧計が振り切れる。外道生活から抜け出すべく後戻り出来た妻子持ちで若いリチャード・ベースハートと出来なかったブロデリック・クロフォード。48歳が強調されておりましたが、一回り上の私はどないなるんや! しょんぼりします。 救いの無い結末ですが因果応報、止む無しなのでしょう。 私的には「道」>「崖」≧「カビリアの夜」であります。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-26 16:12:24)(良:1票) |
4. ガンパウダー・ミルクシェイク
《ネタバレ》 書籍の中の武器に高原由紀を思い出したのは私だけでしょうか。 監督はひょっとしてコミックを読んだのでは・・・ 他愛ないお話でしたが切れ目無いアクションを楽しめました。男性陣がスタンフィールドっぽい奴以外軒並み雑魚キャラなのが残念ですが、ミシェル・ヨー&アンジェラ・バセットの活躍がオバチャンの目には輝いて見えました。 三味線屋勇次のような荒技はリプレイタイムでありました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-03 16:46:51) |
5. カットスロート・アイランド
《ネタバレ》 主演の男女、悪の親玉それぞれが華に欠けていて、島もお宝もアッサリ見つかる展開も相まって盛り上がれない。ドッカンドッカンを気楽に眺めているぶんにはまずまずかなといったところ。ギネス認定大赤字作品というのは意外でお金の使いどころを誤ったのでしょうか。こき下ろす程ではない作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2023-02-28 23:38:56) |
6. 勝負をつけろ
《ネタバレ》 「スーツがシワになる・・・」は昨日も聞いた台詞・・・・直ぐに気づいた、ラ・スクムーンが本作のリメイク作であるのに心底仰天。 28歳ベルモンドは体型も役柄も重量感に欠けるのは仕方ないところでしょうか。 大きく違った結末部分が絶句する物足りなさ。リメイク作に軍配です。 [映画館(字幕)] 6点(2022-09-12 00:12:06) |
7. 華麗なる大泥棒
《ネタバレ》 オープニング、あぁこの音楽は、思った通りのモリコーネ。早くも期待が高まります。 当時としてはハイテクだったのか、微妙な道具を使っての金庫破りが何だか微笑ましい。 エメラルドを巡る悪徳警官との対決はオマー・シャリフのねちっこい好演もあってなかなかの見応え。 ベルモンドのアクションは通常運転ですが、ダンプから多数のブロック片(?)と共に斜面を転がり落ちる姿は、バスター・キートンを思わせる不死身の男ぶりでした。 不必要に長いシーンが何カ所かあって、全然華麗ではなかったものの、ルパン三世の元ネタと言われているのも納得な良作です。 [映画館(字幕)] 7点(2022-09-11 01:35:28) |
8. 哀しみのトリスターナ
《ネタバレ》 フランコ・ネロ(若い!)からフェルナンド・レイに舞い戻るカトリーヌ・ドヌーブの心中が理解出来ない。 私には哀しみのフェルナンド・レイに思えた作品です。 献身的な女中さんの存在感が印象深いところです。 [DVD(字幕)] 5点(2022-08-30 16:44:20) |
9. 華氏451
禁書、焚書が描かれており、特定されていないあらゆる書物を見つけ出しては処分する消防士ならぬ焼却士(ですか?)というのに面食らいました。ミイラ取りがミイラになるのは予感通り。緊迫感が無い展開を淡々と眺めていましたが、頭の中は焼かれないとする人々に感じ入るものがありました。 私が暗記するとしたら・・・・「ジャッカルの日」「白い巨塔」ですね。 フランソワ・トリュフォー作品というのに100へぇであります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-08-07 22:25:40) |
10. カトマンズの男
ドタバタアクションコメディで躍動するジャン=ポール・ベルモンドの突き抜け感がアッパレ! なのですが、思い返してみてここぞというシーンが浮かんで来ないのはどうしたことかと困惑しています。 [映画館(字幕)] 6点(2021-12-27 01:26:59) |
11. ガーンジー島の読書会の秘密
《ネタバレ》 ナチスに向ける敵意、ドイツ人男性とのロマンス、命を落としたのはアカの他人を救おうとしたため。エリザベスの自分に正直な(過ぎる)生き方は真似の出来ない頭が下がるもの。読書会は抵抗運動のシンボルなのかとの予感は大ハズレで、その時代にその場所で生きた人々の姿が淡々と描かれています。地味だけど会のメンバーの心情が浮かび上がる落ち着いた良作です。リリー・ジェームズのロマンス模様はステレオタイプで可も無く不可も無く。往年の神経質なキャラが印象深いトム・コートネイ(81歳)は、地味な役柄であっても年季を感じさせるお姿で本作の収穫です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-27 13:21:21) |
12. カンザス・シティ
民主党大物政治家のお陰で禁酒法が治外法権だったというカンザスシティ。大っぴらに飲み食い出来るのだからジャズが栄える土壌となったのでしょう。ジャズ愛好家の方には大いに楽しめるシーンが満載。ムチャクチャな不正投票はタイムリーなエピソードで、ご立派な民主主義が笑えます。落ち着くところに落ち着いた結末に何の感慨も無く。「ショート・カッツ」は20分でリタイアでしたが、本作は監督らしからぬ作りが幸いしたのか完走出来たので良しとします。 [DVD(字幕)] 6点(2021-01-17 00:10:48) |
13. 間奏曲はパリで
どう見ても60歳には見えないイザベル・ユペールに魅入ります。一時の火遊びがバレた時の修羅場を見るのが嫌だなあ(フランス人の罵り合いは苦手)と思っていたら、使用人さんのアシストもあって洒落た結末になってホッとしました。数年前に首に謎の湿疹が出た身にとって何だか身につまされる作品でありました。死海の映像は映画でもテレビでも初めてで、へぇ、でした。 [DVD(字幕)] 7点(2020-04-27 02:45:43)(良:1票) |
14. かりそめの幸福
《ネタバレ》 フィリップの犯行動機、自分を狙撃したフィリップを庇い愛してしまうクララの心情、共に分からずのめり込めません。しかし、ラストの映画館での対面は「沁みる~」ものでリプレイタイムとなりました。本作でのシャルル・ボワイエは「♪美しすぎて君が怖い、美しすぎて愛が怖い・・・♪」のメロディがずっと頭を駆け巡った、生身の人間とは思えない美しさでありました。 [DVD(字幕)] 7点(2019-08-19 08:58:12) |
15. ガッジョ・ディーロ
ロマが描かれた本作は「黒猫・白猫」の突き抜けたハチャメチャさは無く、楽曲も今一つ。ウルルン滞在記のような物語に惹かれる事も無く。理不尽な仕打ちを受けている事実を知ったところと素人さんとは思えなかったイシドールを演じた役者さんに加点。 [DVD(字幕)] 6点(2019-02-14 14:09:47)(良:1票) |
16. ガスパール/君と過ごした季節
他人の痛みを知る者同士寄り添って生きる姿が風景同様カラリと描かれている。野暮を承知で言うならばコソ泥行為はやめて欲しかった。 [DVD(字幕)] 6点(2018-10-31 14:37:57) |
17. かくも長き不在
《ネタバレ》 アルベールの失われた記憶が「甦らんのか、何とかならんのかっ!」じれったくてじれったくて。テレーズの思いは私の何千何万倍ものでしょう。両手を上げるアルベールに体に刻み込まれたかのような記憶がどれほど過酷なものであるか目に浮かびます。「何時までも待つ」思いが彼女の生きる糧になるのであろう「冬になったら帰ってくるわ」が深い余韻を残します。 2回寝てしまって3回目で完走。リトライした価値のある秀作。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-05 10:54:04) |
18. 帰らざる夜明け
こんな陳腐な物語にシモーヌ・シニョレを起用するのは勿体なさ過ぎる。 [DVD(字幕)] 4点(2017-05-20 23:10:36) |
19. 過去のない男
登場人物の押し殺した表情から滲み出る喜怒哀楽の感情に味わい深さがありました。特に人生を後ろ向きに進んでおとし前をつけた強盗犯のエピソードが印象深く、作品全体から監督の押し殺した思いも滲み出ていました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-17 01:23:22) |
20. 隠された記憶
40年も前の幼少時の行為を悔いながらも「悪い事をしてしまった」の一言が言えないジョルジュの民族的な感情や疚しさを浮き彫りにさせるマジッドの息子が何とも不気味でした。唐突な感がするエンドロールを眺めながら、「二人は何時の時点で知り合ったのだろうか?」「彼の復讐は終わったのか、これからなのか?」とあれやこれや考えさせられました。観る者を画面に引きずり込むかのような強烈な2つの血のシーンに仰天。 [DVD(字幕)] 6点(2012-09-22 01:34:16) |