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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2013
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  ゴールデンボーイ(1998) 《ネタバレ》 
年老いた元ナチとアメリカ人の高校生男子。実に距離のありそうな二人が奇妙な関係性でえぐい心理戦を展開します。手にいやな汗をかきました。この関係は何だろうね。友情とはとうてい呼べない。でも互いに自分の一部を依存しあっているような。 わたしは初めのうち、小僧が年寄りに命令して従わせるのが不快でなんとなくじいさんサイドに寄って鑑賞していたのですが、衝撃のネコエピソードによって監督に超甘な考えを破壊されました。 元収容所副所長ですもんね、十代の子どもなんぞに手玉に取られるタマではなかった。次々と少年より先んじて手を打って出る老獪なこと。只者じゃないそのオーラ、イアン・マッケランの鬼気迫る演技に震えました。 対するブラッド・レンフロも青臭さと若い反骨心で見事に対抗しています。心の奥に性悪説の根っこを抱えているやばい十代。ラストの‶成長”ぶりの鮮やかなどす黒さったら、心胆を寒からしむるに十分すぎました。 主演二人に目を奪われがちだけど、脇のキャスティングもぴったりで話が締まりました。トッドの両親の見るからに凡庸なこと、生活指導教師のとんちんかんな熱血ぶり。皆すごく良い仕事してます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-26 17:56:00)
2.  コーダ あいのうた 《ネタバレ》 
オリジナルの「エール!」を観た後なので、どうしても比較になってしまうのだけど。いろんな点で米国版の方がデリカシーがあるというか、細やかさが感じられて観易く感じました。 まず仏版ではやや辟易した露骨な性関連の描写がぐっと控えめで、日本人のわたしにはこの位で丁度良かったな。 ろうの人たちにとっての通常である沈黙の世界についても、描写に織り込まれるさりげなさが米国版の方が秀でていて分かりやすい。ルビーと家族が手話でコミュニケートする時の無音、健常者の日常よりも大きい生活音、食卓でイヤホンは禁止だけどスマホの出会い系画面を皆で見るのはアリ、という独特なルールなど、ロッシ家を理解する助けになる描き方が上手いです。 米国版では「耳の聞こえない家族」のことを周囲の皆が知っている、という境遇のルビー。心無い同級生らの意地悪には胸が痛みました。この辺りのリアルさも作品の深みです。 校内発表会より後の展開はオリジナルとほとんど一緒なので驚きや感動は一割減してしまった。仕方ないことだけど。 漁船員組合のその後が気になるな。ロッシ家は乗船してくれる通訳者を見つけられたのかな。
[地上波(字幕)] 7点(2023-10-23 23:37:17)
3.  恍惚(2003) 《ネタバレ》 
*以下ネタバレしてます! E・べアールの露出度高めな娼婦ぶりだとか官能の側面ばかり話題に上った本作ですけど、実のところコレ夫婦の停滞期を迎えた中年女の屈折した心理の深い奥底まで潜り込んでいまして、ある程度の年齢と高めの映画鑑賞眼を要求される難しい作品だと思いました。 娼婦を夫に当てがってその内容を知る。屈折妻と娼婦の仲も妙に馴れ合って不可思議な友情らしき感情すら生まれるのがスリリング。またべアール演じるナタリーのキャラクターが、妙に雇い主のカトリーヌに対して義理堅い?ところも見せるものだから観ている我々もちょっとばかりナタリーに信を置いたりしてしまうのです。 こんなこんがらがった関係を自身で理解して演じるなど、アルダンとべアールクラスの力量のある役者でないと無理でしょう。そう、E・べアールでないとダメなのです。撮影当時38歳だろうと。(そしてちゃんと20代に見える!魔女なのかな) 本音では女として‶上から目線”だったナタリーは、プロのプライドを傷つけられたこともあってカトリーヌに嘘をついていた。終盤、二人の女としての立ち位置が逆転した時のF・アルダンの曰く言い難い表情ときたら。全編通してアルダンはほんとに微細で多彩な表情を見せるので、気持ちを読み解くのにかなりの集中を要しました。 フランス映画ってこと恋愛に関するとステージが高くて、恋愛ドラマの主人公はまず20代の我が国と成熟度が全然違いますね。今作のヒロインらと同年代のわたしはカトリーヌの気持ちは全然わかりません笑。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-06 23:13:43)
4.  恋の秋 《ネタバレ》 
美しいブドウ畑の田園風景とファッション。会話のやり取りから浮かぶ人物像。ここら辺はいつものロメールです。お得意の恋バナなんですけど、今作は登場人物らが40代なんですよね。それなりに人生経験を積んでるのに恋愛の仕方が20代と同じなのが、個人的にはちょっと痛いなあと思ってしまった。 意地を張るのも、思い切って行けないのも、若さがあるから初々しくてキラキラしいのでは。ぱっと見はおじさんとおばさんだもんなあ。やってることが、イザベル変じゃない?出会い系で人物を偽るなんてふつう相手は怒りますよ。嘘じゃん。相手の心を弄ぶことになるじゃん。中年ならそれ位わきまえてないと。 マガリもさ、結婚式に出席するのにニットとデニムの普段着で大丈夫なの?フランス人て服装のマナーには寛容なのかな。 中年に若者様式の恋愛ごっこをさせたロメール監督、ちょっと筆を誤ったかな?と思って観ていたのですが、いやいやラストシーンに超弩級の火種を撒いて終幕しましたよ。含みのあるイザベルの表情。今後の彼らのドラマにまだまだ一波乱あるんだろうなと思わせて怖いなー楽しみだなー笑。やっぱりただ者じゃないエリック・ロメールなのでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-08-22 15:39:13)
5.  コロニア 《ネタバレ》 
実話だというから文句も言わず我慢して観ましたけれども。エマ演じるレナの向こう見ずすぎる行動の数々には疑問だらけでありました。いくら恋愛絶頂期といえど、単身危険なカルト団体に飛び込むというのは軽率に過ぎませんかね。二度と戻れない状態になることも充分考えられるのに、万一に備えて母国ドイツの担当機関なり友人なりに行き先を残しておくこともしてないでしょう?彼女。 同室の女の子が酷い目に遭わされたことを知っていながら、自ら男の集会に呼び出されるよう仕組むのも、意味わかんなかった。結果彼氏はいない上、半殺しになるところじゃないですか。一体何をやってるんだ。たとえそこに彼氏がいたところで、あの場ではどうしようもないじゃないか。 エマの演技はやや棒だし中盤まではなんだかなあと思ってましたが、終盤の逃走劇のサスペンスフルなことはなかなか。ウルセラのエプロンのひもが引っかかったりと、手に汗でした。 でもなあーラストがまたちょっとね。半年近く無断欠勤してたCAを社員待遇であっさり機内に受け入れるなんてあるのかしら。自国の大使館に敵方に売られそうになるし。ほんとなの?実話なんですよね?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-05-15 23:44:52)
6.  コーラス 《ネタバレ》 
ストーリーはとてもオーソドックスな上、細部に突っ込みたい所が色々あります。ヨーロッパの感性との違いでしょうか、一人の子どもを譜面持ちにさせっ放しとか、凶悪な問題児に特に対応しないんかい、とか校長の横暴ぶりがてんで甘い、とか。紆余曲折もなしに合唱の仕上がりが県優勝レベルに上手い、とか感激してるわりに生徒の手紙を全員分拾わない、とか。モランジュったら人生を変えてくれた恩師の名前を忘れてるって、そりゃないだろうよ、とか。そもそも回想式にする意味あんのか、とか。 ところがですね、こんだけ文句を言いつつも、全編に流れるユルイ空気はなんとなく心地よくさせるのです。ジェラール・ジュニョ演じるマチュー先生、この手のお人よしで善良なキャラクターに私はめっぽう弱くて、彼の苦労が報われてほしいと願わずにいられませんでした。悪ガキらに先生の素朴な愛情が伝わるのを見るのは嬉しいものです。 それに、プロ合唱団による美麗なコーラスは耳を介しての至福そのもの。アマチュアの歌声じゃないじゃん、というプロット上の齟齬についても、まあいいじゃないかという気持ちになります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-21 00:27:20)
7.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
巻き込み事故型で陰謀に呑まれちゃうユアン・マクレガーが健気な一品。この人はゴーストライターとして一稼ぎしたかっただけなのに、前任者がヤバイ記録を残したが故に狙われてしまう。本人としては別に前首相の戦争犯罪を暴こうとか過去経歴を云々したいとか一切思っていない。このあたりは”オデッサ・ファイル”のジャーナリストとは全然立ち位置が違うのです。さして志の高くも無い、フツーの市民なのだったユアン・マクレガーは。だからラストはなんかこう気の毒なんですけど、でも彼ちょっと必要以上に誰にでも情報しゃべり過ぎじゃないかい?うわーばかだなー、とハラハラしてしまった。最後だって、なぜ元首相のヨメ本人に黒幕ですよねなどと言うのだろう。 とまあ主人公の頭はあまり良くないんですけど、ポランスキーならではの、なんか陰気で良ろしくない雰囲気に満ちみちた映像は観る者を「なんかあるんじゃなかろうか」とぞくぞくさせるに力量充分。加えてピアース・ブロスナンの意外な演技力の高さにも驚いたりもします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-19 23:59:29)
8.  告発 《ネタバレ》 
この上なく暗くキツイ話でありながら、役者陣が渾身の演技で観る者を最後まで釘付けにする。K・ベーコン、オスカー受賞おめでとう、とすら思ってしまった。え、獲ってないの?凄まじい作りこみ方だったなあ。人格すら破壊するアルカトラズの非道ぶりが彼を一目見れば分かるほどだ。なにしろ副所長がG・オールドマンだ うわー、出たー。公務員の風貌にしたところで、にじみ出る狂気。キレ芸は健在、さすがです。この副所長の出迎えに、自尊心を取り戻したケビンが淡々とながら啖呵を切るシーンには胸が熱くなる。目に光が宿って、背筋もできるだけ伸ばして。負け犬の如く処分されるのを待つのでなく、“勝ち逃げ”を彼は選んだのだなあ、と思った。思いを固めた姿は崇高ですらあった。 ほとんど満点かとは思うのだけど、どことなく画が新しくて30年代のクラシックな雰囲気に乏しい気がする。ちょっぴり残念。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-11 00:00:11)
9.  五月のミル 《ネタバレ》 
初見の時よりも年をとって、この映画を味わい深く観ることができるようになった。我ながら驚き。母の葬儀に集まる親戚一同が見せる人間模様、くっついたりばらけたり、お約束の遺産相続でもめたりとまあ生々しい。でも人間てこんなもんでしょ、とルイ・マル監督のメガホン捌きはさくさく軽やか。折りしも共産支持の暴動が勃発、着の身着のまま逃げ出して、ケンカしてボロボロになって帰ってみれば事態は収束、私事の葬儀も無事終えてみんな帰ってゆく。根こそぎ持っていかれたガランとした邸内で、母の面影と踊るミル。空騒ぎのあとの、この余韻の残し方。緑が美しいフランスの田舎の光景と相まって、しみじみと人生を思う。やっぱり映画も本も、出合うのに一番適した年齢ってあるのだなあ。
[映画館(字幕)] 7点(2013-02-03 17:33:53)
10.  氷の微笑
たいてい映画は一人で観に行くのだけども、この映画に限っては友人とシャロンの脚の組み換えシーンが本当にパンツなしなのかモザイクかかってんのかなどという実に志の低い目的を共有して映画館へ出向いたのでした。だから結局犯人誰なんだよう!と怒る権利もないわけで。このすっきりしない感はまあ罰当たったんだな。
[映画館(字幕)] 4点(2012-02-19 16:49:35)(笑:1票)
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