1. 肉体の悪魔(1947)
高校生とオバサン、にはとても見えない二人のよろめきドラマに興に乗れません。オバサンの浅はかさが痛々しく白けてしまいました。今年ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭が行われていますが、オバサン役のミシュリーヌ・プレールが100歳で存命であるというのにドラマチックなものを感じます。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-17 19:57:05) |
2. 肉屋
犯行に駆り立てるものが何も示されず。サスペンス感もゼロ。ロマンスも中途半端。ステファーヌ・オードランの美しさ以外に見るべきものが無い「魚屋」でも「八百屋」でもいい凡作。尺の短さに+1点。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-11-26 23:23:37) |
3. 肉体の冠
《ネタバレ》 娼婦マリーに恋した市井の大工マンダの破滅までの物語。口数少ない無骨なマンダの恋愛模様は盛り上がりに欠けますが、レイモンとの友情模様は胸熱にさせられました。パリッとしたお洒落な外見とは裏腹に卑怯で下衆なクズっぷりに血圧が上がったヤクザの親分ルカの存在が三人を引き立てており、物語を盛り上げてくれました。名匠のいぶし銀の秀作。原題「黄金の兜」=マリーの結い上げた髪 これを「肉体の冠」という意味不明なタイトルにした方の感性を疑います。 [DVD(字幕)] 8点(2020-10-10 00:55:14) |
4. にんじん(1932)
《ネタバレ》 最後のほうで少し語られるものの、フランソワを忌み嫌う理由がはっきりしない母親が、ただのキ〇〇〇にしか見えなくて辟易する。事なかれ主義の父親が土壇場で頑張ってくれたのにホッとする。あと一歩遅れたら私は今晩眠れないところでした。力だけが正しいと思う母親の末路が浮かぶラストの父子のシーンが印象的。 [DVD(字幕)] 6点(2019-05-09 00:00:22) |
5. 日曜日が待ち遠しい!
ストーリーはそこそこ良かったかなという感じ。自分が大好きなジャン・ルイ・トランティニャンは何時もの静かな凄みは感じられなかったけれどもファニー・アルダンと二人でいい味が出ていて観終わった後味の良い小粋な作品だった。 6点(2004-03-06 09:02:13) |
6. ニキータ
『アサシン』と二日続けて観たけれどこちらのほうが少し良かった。アンヌ・パリローの華奢だけどよく鍛えられている締まった体と野性味のある顔が役にはまっている。映像全体のなんとも言えない雰囲気とせりふのひとつひとつにリアルさを感じ、ラストのニキータとマルコ、ボブとマルコのシーンはこの上ない切なさが漂っていた。 8点(2004-02-28 07:49:50) |