Menu
 > レビュワー
 > sayzin さんの口コミ一覧
sayzinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
自己紹介

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ビハインド・ザ・サン
血で血を償わせる不毛な報復の応酬。こうなっては争いの「発端」がどこにあったのか全く判らず、当事者達にとっても、そんなことは既にどうでも良くなってる。誰が言い始めたかもはっきりしない「血が変色するまで待つ」「殺した相手を殺す」といった無意味な掟に縛られ、殺されたから殺す、殺すから殺されるを繰り返すだけ。美しい映像が周囲に広がる「自由」を示しながら、彼らは自ら進んでちっぽけな世界に閉じ篭る。2001年時点でこの物語を映画化しようと考えたウォルター・サレスは、やはり只者じゃない。真の自由は自らの心から開放されてこそ得られるのです、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-22 00:03:40)
2.  ピカソ-天才の秘密
こりゃ凄い。目が釘付けとはこのこと。所々にほんの少しだけ撮影風景が入るだけで、後はピカソの絵が出来ていく様子を1時間20分、延々と映してるだけなのに、体感的には20分位にしか感じられなかった。最初の方は一般的なデッサンの素描風。続いてピカソらしいキュービズム風作品の行程になる。幾何学的な数本の線が徐々に作品になっていくスペクタクル。やがて色使いも鮮やかな作品が登場し、クライマックスはシネスコ画面で展開する「海辺の風景」(命名私)の試行錯誤。このフィルムはフランスの国宝に指定されてるそうですけど、それもむべなるかな。本作はピカソの絵画と同等の価値がある。何故ならこの映画には、作品とその「秘密」と共に、ピカソのエネルギーが封じ込められているからです、9点献上。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-05-29 00:23:52)
3.  昼顔(1967)
直接的な描写は無くても、こんな映画でカトリーヌ・ドヌーヴが主役を張るという所にフランス映画の凄さがある。特に、オープニングの妄想シーンはインパクト大。美しい貴婦人が何の脈絡も無く縛られた上、文字通り「汚されて」恍惚の表情を浮かべる。これなら、まだ「犯されて」悦ぶ方が正常。ルイス・ブニュエルが本作で描く妄想は、性的欲求と言うより被虐願望です。実際にM系の女性がどの位いらっしゃるのか知りませんが、この辺は女性の真実というより、男の思い込みっぽい感じです。妄想癖が高じたラストの展開は、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出しました、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-16 00:06:58)
4.  ヒューマンネイチュア
三人の告白で語られるストーリーなのに、そこに三者三様の物語的捻りが感じられないのが残念でしたけど、この映画は見た目以上にブラックな作品だと思った。最初は「ネイチュアヒューマン」(←注意)の物語から、社会のあらゆる階層や常識へ毒を振りまき、ラストで一気に「ヒューマンネイチュア」の物語へと転換して、人間そのものに毒を振りかける。人間にとっては理性も生存本能の内の一つ。損得勘定が他の種より優れていたからこそ、我々は地球を支配出来たのです。そして地球環境云々と上辺だけで叫んでみても、我々はもう後戻りは出来ません。例え恐竜の様に自滅の道を歩んでいることを自覚していたとしても、決して戻ることの出来ないこの不可逆性こそが「ヒューマンネイチュア」なのかもしれません、6点献上。
6点(2005-02-15 02:22:53)(良:1票)
5.  ひまわり(1970)
戦場から還らなかった夫を待ち続け、遠い異国の地で遂に探し当てた夫の手がかり。しかしそこにいたのは洗濯物を取り込む若く可憐な女。それだけで全てを悟るジョバンナ。戸口からは幼い娘が顔を覗かせ、「ズドラーストヴィチェ」ではなく「ボンジョールノ」と声をかけてくる。生活感に溢れる部屋。枕が二つ並んだベッド。子供を叱りながら忙しなく動く、溌剌とした若い妻。それらは全て、ジョバンナが10年間夢に見続けてきた光景。夫の生存だけを信じて生きてきたジョバンナが、初めて夫であって欲しくないと思った瞬間の再会。居た堪れなくなって列車に飛び乗るソフィア・ローレンに、ただ涙、涙…。ジョバンナを待っていた、寡婦よりも残酷な運命。ひまわりは、あらゆる悲劇の上に大輪の花を咲かせていました、7点献上。
7点(2005-01-11 01:10:35)
6.  美女と野獣(1946)
黒板に手書き(?)の、一見侘しいタイトル・バックからは想像もつかない、息を呑むイマジネーションの数々と野獣の特殊メイク(精々当時の「狼男」程度のものを想像したら大間違い。このメイクは今見ても凄い)。ジャン・コクトー云々以前に、終戦の翌年にこんな夢のある作品が、しかも一流の美術と特撮を駆使して実写映画化されていたとは、それだけで驚きです。ディズニーの「美女と野獣」を観た時も、CGを駆使したアニメらしからぬカメラ・ワークに驚きましたけど、本作はそれ以上の驚きを与えてくれました。これは老若男女問わず、夢の世界に誘ってくれる作品です、7点献上。
7点(2004-12-24 00:09:30)
7.  ピアニスト
ま、確かにどこまでが本気でどこまでが冗談か計りかねる映画ではあります。彼女の性的妄想は女性一般が持つ「ハーレクィン・ロマンス」的なモノではなく、まさしく男性のそれ。しかし当の男性から言わせて貰っても、SMビデオを見たからSMに走るとか、(必ず最後は女性が感じてしまう)レイプ・ビデオを見たからレイプしてしまう馬鹿は多くない(もちろん「おかず」としては好物ですよ)。性的妄想(=独りよがりな異性認識)と現実は違う。現実のSMは超高度な性的関係です。彼女も決して真性マゾではない。要するに、彼女は性的にもの凄く幼稚なのです(剃刀のシーンは自慰への幼稚な罪悪感からくる自虐趣味)。彼女の不幸は相手の青年も幼稚だったこと。巻頭に異常な母娘関係を見せられるので女性版ノーマン・ベイツとも感じられますが、最終的にはそうじゃない。そして彼女は、この一件から何も学ばないまま劇終を迎えます。男性諸氏に告ぐ、行き遅れのピアノ教師には近づかないように、6点献上。
6点(2002-07-25 19:15:50)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS