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sayzinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
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181.  葡萄酒色の人生/ロートレック
私は伝記映画は余り駄作にはならないと思ってますけど、極たまに「みすゞ」とか本作みたいな大変つまらない映画になることがあります。その一番の原因は製作者がテーマを絞っていない(絞れない)こと。偉人の生涯を描くこと自体にも意味があるとは思いますが、もっと大事なのは、人間としての偉人本人を掘り下げ、そこから普遍的テーマを表層に抽出することです。本作のロートレックは身障者として貴族(金持ち)の家に生まれた故、大変甘やかされた自堕落でつまらない小男というだけです。要するに唯の馬鹿。これはセットや映像以前の課題が疎かになってます、3点献上。
3点(2004-10-05 00:23:54)
182.  白いカラス
現代風の悲惨なエピソードを色々詰め込んで人生の悲哀を描こうとしたものの(しかし、人種転換以外は珍しくもないエピソードばかり)、それらが相乗効果を生み出さずに中和し合って、全く印象に残らない散漫な映画になってしまったという感じ。これは脚本の未整理が決定的な敗因です。どれかのエピソードをばっさりと切り落とし、視点をゲイリー・シニーズ演じる作家に固定し、運命の皮肉に翻弄されるアンソニー・ホプキンスのアイデンティティを巡る物語に特化すべきだった。悪戯に豪華キャストを配置してしまった為、後からエピソードやキャラクターをいじれなかったことも、自らの首を絞める一因となってしまったのでしょう。そういうことで、「白いカラス」と聞けば、ついハカイダーの愛車を連想してしまう私ですが、3点献上。
3点(2004-10-05 00:18:33)(良:1票)
183.  年下のひと
ま、本当の恋愛ってのは疲れるもんですよ…。そしてそこにハッピー・エンドはあり得ない。ましてやモラルに反旗を翻す芸術家同士では、お互いの愛が反発しあって決して溶け合うことはない。「愛を葬り去り平和を手に入れる」とは本作の中のジョルジュ・サンドの言葉ですけど、全くその通りです。オープニングが雑にまとめられていたので物語に入っていくのに苦労しましたし(自身の無知の所為もあるでしょうけど…)、二人の関係の不条理さに取り残されそうにもなりましたけど、いや、やっぱり恋愛ってこーゆーもんだと思い出しました。発見は、ヴィクトワール・ティヴィソルちゃんが「ショコラ」の前年に、ここでもジュリエット・ビノシュの娘を演じていたこと。しかし、もう少し気の利いた邦題を付けられなかったんでしょうか、5点献上。
5点(2004-10-05 00:16:56)
184.  クリクリのいた夏 《ネタバレ》 
観てる間はゆったりと沼畔ののどかな生活を満喫。しかし観終わってみれば後には何にも残らない、そんな映画。大体ラストで皆死んだか行方不明、沼地は潰されて巨大ショッピング・モールになってます、なんて説明要らないって。一体何が言いたいの? 戦争反対? 環境破壊反対? 毒にも薬にもならない婆さんの思い出話はもう聞き飽きた。大体「クリクリのいた夏」って、クリクリがいなくなる様な馬鹿な邦題付けたのは何処のどいつだ? クリクリ「だけ」が最後まで「いる」じゃんかよー(↓皆さん怒ってるじゃないか!)。少しは日本語文法勉強しろ! 5点献上。
5点(2004-09-24 16:22:50)(笑:1票)
185.  ブラッディ・マロリー
物語が進むに従いかなりの脱力感に襲われる、少し勘違いしてるフランスのジャポネーゼ・オタクが作った美少女(?)アクション映画。世界観はバンド・デシネ風でヒロインの出立ちはキューティーハニー風ながら、作りはマンガやアニメからではなく、完全に東映戦隊ヒーロー物からのパクリ。しかし同じ匂いをさせつつも、「本物の」おたく・雨宮慶太には遠く及ばないセンスと演出なので、川井憲次の音楽の甲斐もなく、映画は非常に中途半端で情けない仕上がりとなってます。日本髪にチャイナ・ドレスの「浅川貞子」さんが、もの凄い発音で「こんばんは」と宣うラスト・カットで、僅かに残った体力も奪われてしまいました。これ、フランス人が観て面白いんでしょうかね? 少なくとも日本人が観ても面白くはないでしょう、4点献上。
4点(2004-09-24 16:13:46)
186.  草迷宮
ま、東京にも長く居たから田舎者コンプレックスは少々薄らいだみたいですね。そこで本作ではマザー・コンプレックスだけにテーマを集中。「田園に死す」も構図や色彩にこだわってましたけど、この映画は更に美しく幻想的な仕上がり(役者が美形だというのが最も大きな要因だと思う)。しかししかし、これ、丸っきり「田園~」からの使い回しじゃないの。美術や演出、そしてストーリーも何故かほとんど一緒。今回はアングラ臭を薄めてあるのかと思ったら、途中でアングラ小僧を登場させちゃうし、進歩しないな~。本作で一番良かったのは時間が短かったということでしょうか、5点献上。
5点(2004-09-24 16:11:03)
187.  8人の女たち
色使いにも毒々しさを漂わせる、「焼け石に水」を華麗に発展させた密室ミステリー・ミュージカル映画。とは言っても、「ミステリー」や「ミュージカル」自体はパロディの補強というだけで全く意味は無い。本作はタイトル通り“femme”の実態を「悪意を持って」描くことと、“actrice”本人達のセルフ・パロディに徹するパロディ映画です。全てに絶望する館の主人こそ、我々男の代表。とにかく、こーゆー企画を立て、こーゆー脚本を書き、そしてそれを実現してしまうフランソワ・オゾンって人は本当に凄いと思う(女優魂も同様に凄い)。これはオゾンにとっての「キル・ビル」なのです、7点献上。
7点(2004-09-21 00:25:49)
188.  クリミナル・ラヴァーズ
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」風の逃避行型ロード・ムービーかと思いきや(だってタイトルが「クリミナル・ラヴァーズ」だし、二人が典型的なバカップルなんだもん)、途中から「本当は怖いヘンゼルとグレーテル」へと変貌。確かに【SAT】さんの書かれている様に、ここにはありとあらゆる悪徳が描かれてる。虚言、誘惑、嫉妬、殺人、強盗、監禁、男色、カニバリズム…。フランソワ・オゾン作品は消毒臭の漂う様な映像が多かったですけど、本作はやけにヘヴィでダーティ。何を伝えたいのかは今一つ解りませんでしたが、サスペンスフルな展開で最後まで見せてくれました、6点献上。
6点(2004-09-14 23:23:56)
189.  サマー・ドレス 《ネタバレ》 
見るからにゲイの友人と海辺にバカンスに来た青年が、砂浜で女に出会う。「女性は初めて」だと言う青年を女は意に返さず青姦に突入。林の中で全裸になって女に突っ込んでいると、その間に青年の荷物が盗まれてしまう。全裸だったので仕方なく女の「サマードレス」を着て帰ると、それに欲情した青年と友人はキッチンで始めてしまい、今度は青年が突っ込まれる番。翌日、青年は女に服を返す。以上が掛け値なしの全ストーリー、15分。ロカルノ映画祭グランプリ受賞作ってことですけど、これはよー解らん。よー解らんので粗筋しか書きようがなかった…、5点献上。
5点(2004-09-14 23:22:21)
190.  焼け石に水
この邦題って直訳なんですね。この諺は万国共通なんでしょうか? てなことは置いといて、この示唆に富んだタイトルを冠した本作には脚本の非凡さと、それを「そのまま」、しかも巧みに映画にしたフランソワ・オゾンのセンスを感じました。最初は怪しい雰囲気のゲイの話、続いて普通の倦怠期夫婦と同じ様なゲイ・カップルの話、ゲイに飽きてきた所で無邪気な男女恋愛の話、そして最後は、揃いも揃った全性別に渡る馬鹿共の話になる。「焼け石に水」ってのはレオポルドに対してじゃなくて、他の三人のことじゃないですか? 言い換えれば「馬鹿は死ななきゃ直らない」ってヤツ。ラスト・シーンがそれを象徴してます。私も一瞬彼らは囚われたのだと思ったんですけど、そうじゃなくて、彼らは自ら留まっているのです、6点献上。
6点(2004-09-14 23:16:54)
191.  海をみる
これは面白かった。フランソワ・オゾンの短編映画(実際は中篇)であるということしか知らず、タイトルから退屈なアート系作品だとばかり思ってたので、まさかの展開に驚きました(もちろん、これは「芸術」等ではありません)。「ファニー・ゲーム」にも似た感じですけど、こっちの方が断然上。オゾンは観客が主婦・サーシャを蔑む様に仕向けていく。すると同時に、タチアナの憎悪が表面化していく。クライマックスは食卓の場面。タチアナの質問が徐々に、そしてずかずかとサーシャに踏み込んでいく。二人を切り返す毎にどんどん表情に寄っていくカメラ。「もうやめてーっ」という位の息詰まる緊張感。電話が鳴って引きの映像に変わった瞬間、私もホッとして思わず息を漏らしてしまいました。こんな経験、最近ではありません、7点献上。
7点(2004-09-14 23:15:58)
192.  酔っぱらった馬の時間
クルド人の手で作られた初めてのクルド語の映画ということですけど、本作ではクルド民族「特有」の事情は一切描かれていません。極貧を必死に生き抜く子供達の映画は世界中で作られており(要するに、世界中が貧困に喘いでいるのです)、物語的にも珍しいものではありません。しかし、極めて映画的な演出や画作りがなされており、それらのジャンルの中では非常に優れていると思います。大地の張藝謀、砂漠のモフセン・マフマルバフ、そして山岳の新人バフマン・ゴバディといった感じでしょうか。特に、身体の小さな不具の長男と理想の身体を持つボディ・ビルダーのポスターの対比に、監督の冷徹で深い洞察力を感じました(並の監督ならこんなこと出来ない)。本作は単なるお涙頂戴映画ではありません、7点献上。
7点(2004-09-14 23:14:52)(良:1票)
193.  サイレンス
話的にはイランの話だと思うんですけど、同国での検閲を嫌い、本作は全編タジキスタンで撮影されたのだそうです。しかも巨匠モフセン・マフマルバフと言えど、予算も潤沢じゃない様子。だから風景を撮影することが出来ない。出演者も素人ばかりで、動きのある難しい演技が出来ない。さあ、どーする? きっとそれで、ヤン・シュワンクマイエルばりの接写映像ばかりになってしまったのだと思います(確証無し)。従って映像からは全く空間的広がりを感じることは出来ませんが、イメージと文化の広がりは十二分に感じることが出来ました。それにしてもお母さんを除けば、ほんの一瞬映るだけの人も含めて、本作には美女と美少女しか出てきませんねぇ…。こんなトコも含めて、マフマルバフの映画は非常に私好みです、6点献上。
6点(2004-09-14 23:14:29)
194.  アンダー・サスピション
モーガン・フリーマン演じる刑事は冒頭から犯人を決め付けてましたが、正義の人モーガンが間違う筈は無い。しかも容疑者は怪し過ぎるジーン・ハックマン。取調べが進むに従い、やっぱりハックマンの怪しい趣味が暴かれていく。妻も夫を信じていない。何故なら妻は、二人の馴れ初めこそが夫の性的嗜好にあると疑い、年齢を重ねた現在は若さに嫉妬する身となっているから。「処刑人」風の演出で証言を再現していく展開も中々スリリングだし、私は楽しめました。しかし、それよりも何よりも、私は自身の問題として冤罪の恐ろしさを感じた。最近の「植草一秀手鏡事件」の例もあり、アダルト・サイトのアクセス記録やアダルト・ビデオの所有が確固たる状況証拠となったんじゃ、私なんか第一容疑者間違いなしです、6点献上。
6点(2004-09-12 00:18:35)
195.  アデュー、ぼくたちの入江
「アデュー、ぼくたちの入江」よりも、「渚のロリータ」って方が本作には正しいタイトルの様に思えた。だって、鮮烈な性の匂いを振り撒く低脳少女しか印象に残らないんだもん。てか、タイトル以前に、わけ解んないんですけど、この映画。時、場所、登場人物の境遇、テーマ等、全く解らない。またF1、殺人、不法侵入した屋敷、「天使の入江」(これが原題)等に何の意味があったんでしょう? 淡々とした映画には訳の解らないのも良くありますけど、これだけ作為的な映画でこの中身じゃどーしょーもない。官能作として騙して売るしか方法が無かったのも頷ける仕上がりです、2点献上。
2点(2004-09-12 00:14:15)
196.  グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
やたらめったら色々なバージョンがあるようですけど、私が観たのはこれ。「オリジナル・バージョン」というのが、その名の通りフランス公開のオリジナル版だそうですけど、オリジナルも何も、大体この映画は何語で撮られたんですか? 私が観たのはフランス語吹替版ですよ(私は日本語吹替以上に気になりました)。ということで、やけに長い「完全版」ですが、所々に顔を出すリュック・ベッソンの馬鹿映画らしさが作品の質を落としてる様な気がします。この人、どんな題材でも真面目な映画は撮れないんですね。本作もフランスのアート系作品の様に評されることが多いみたいですけど、どっちかと言えばタランティーノの作風に近いんじゃないでしょうか。これを観れば、後のベッソン作品にも合点がいくってもんです、6点献上。
6点(2004-09-12 00:10:24)
197.  シーズ・ソー・ラヴリー
ありそうで無かったタイプの大人のラヴ・ストーリー。何が衝撃的って、男が初対面の自分の子供に向かって「お前はいらない。俺が欲しいのは彼女だけだ」とはっきり言う所。誰が定めたかも判らない、所謂モラルをここまで明快に否定した映画は他に無いでしょう。存在すら知らなかった自分の子供が突然目の前に現れた時、普通の映画では、まるで宇宙の定理の様に一瞬にして母・父性愛に目覚めてしまう。でも、果たしてそうか? 何かで親や子供には時間をかけて「なる」ものだと読んだことがありますが、そっちの方が正しいでしょう。子供の存在を知らなかった男は、もちろん親になってなかった訳ですけど、女の方も親にはなってなかったのです。愛し合う男女の話として、これは非常に正しい結論だと思いました、6点献上。
6点(2004-09-12 00:06:06)
198.  さよなら子供たち
これも数ある第二次大戦中のユダヤ人迫害物の一本ですけど、ここで描かれていたのはそれだけじゃない。ユダヤ人に向けられた民族的差別意識に包囲されたこの寄宿学校(てか、疎開先?)には、更にいくつもの差別意識が潜在している。経済的差別、宗教的差別、身体的差別…。何を差別するかは別として、差別意識それ自体から人間は逃れられないのではないかと暗澹たる気持ちになってくる。それにしてもルイ・マルは、ユダヤ人迫害だけでなくあらゆる差別意識を描き、人間の本質へと視線を向けながら、何でこんな感傷的でノスタルジックで唐突な(つまりは陳腐な)終わらせ方にしてしまったのか? この所為で折角の名作が、掃いて捨てる程ある並みの懐古趣味的映画へと一気に堕ちてしまったゾ、4点献上。
4点(2004-08-24 18:26:08)
199.  溺れゆく女 《ネタバレ》 
私生児として貧しい母に育てられ、10歳で裕福な父方に引き取られる。10年後、家業の先行きを案じて長兄が自殺。その直後、父親を階段から転落死させてしまい、そのまま失踪。鶏小屋に潜んでいたところを発見された後、パリに住む兄と同居。街角でスカウトされてモデルへ転進。モデルとして成功しつつ年増女のストーカーとなる。その女と付き合い始めるが、妊娠が発覚した途端昏睡に陥り、回復後は海辺に隠遁。遂には女から逃れる様に精神病院に入院。退院後、警察に父親殺しを自首して裁判を待つ…。何かマンガみたいな波乱万丈青年の話なのに、映画はどうしてこんなにもつまらないんだろう? 物語の主題がどこにあるのかも私には良く判らない。これは脚本の構成に問題ありだな、3点献上。
3点(2004-08-24 18:21:46)
200.  プロヴァンス物語/マルセルのお城
前作の原題は「父の栄光」で、幼い子供の持つ父への敬意を描いたユーモラスな物語だったのに対し、本作の原題は(「マルセルのお城」ではなく)「母の城」で、美しかった母への愛情とその思い出を綴る切ない映画となってます(ラストは少し「ニュー・シネマ・パラダイス」風)。また、前作はひと夏の物語だったのに対し、今作は比較的長期間の一家の生活とヴァカンスが描かれる上、エピソードも細切れで、確かに空気感的には前作と同じですけど、作品から受ける印象は大分違ったものになってました。この辺は好みの問題だとは思いますけど、話も散漫になってしまってるし、続編好きの私としても本作は余り戴けない。これならいっそ編集し直して、「夏」と「お城」を一本の映画にしてしまった方が良かったと思います、5点献上。
5点(2004-08-24 18:10:13)
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