261. エステサロン/ヴィーナス・ビューティ
エミリー・ワトソンに断られたジャン=ピエール・ジュネがこの映画のポスターを見て、新人女優オドレイ・トトゥを「アメリ」のヒロインに抜擢したのは有名な逸話。しかしてこの映画、なんと色情狂のおばさんが主人公で、金持ちのじーさんに簡単にたぶらかされる女の子や男を渡り歩いて自殺未遂しちゃう女の子、嫉妬に狂いストーカーと化す女の子、更には加齢に伴い「心身」共に醜く歪んでいくおば様達などが総登場し、一人として素敵な女性が登場しない世にも珍しい女性フリークス映画となっております。とにかく目まぐるしく姦しい、風刺も洒落もエスプリも感じられない話。従って思春期の男子は観ちゃいけません!、女性不信になっちまう(まだポルノの方が教育上よろしい)。私が男として引導を渡しましょう、1点献上。 1点(2002-01-15 21:09:04) |
262. オープン・ユア・アイズ
「バニラ・スカイ」は「アサシン」並のまんまリメイクらしいので、とても観る気にはなれません(主演女優まで同じ)。で、この映画ですが、ものすごくいい雰囲気で始まるのに中盤からは話の展開が見えてきてしまい、「な~んだ」という印象。主人公の身勝手ぶりが最後まで変わらないので同情もできない。90年代後半はファンタ系映画祭で韓国映画と共にスペイン映画が注目されていたらしく、その勢いを感じさせるのに充分な出来だとは思いますが…(邦画は益々肩身が狭くなる)。ということで、ペネロペ・クルスのあっさりとしたバストにも免じて及第点、6点献上。 6点(2002-01-04 17:22:35)(良:1票) |
263. ポエトリー、セックス
いや、きっとこれはサスペンス映画ではないのだと思います。ただひたすら「女の真実」というものを描きたかったんじゃないでしょうか? 内容は「歪曲した日本文化」を「詩」と「レズビアン」に置き換えた「ライジング・サン」って感じ。センスは感じますが、どうもストーリーを重要視していないようなので、やっぱ今一歩という印象(特に私は男だし…。女性の感想が聞きたい)。でもヌード全開のケリー・マクギリスって、怖いくらいおばさんになっちゃいましたねぇ…。ということで、4点献上。 4点(2001-12-23 13:17:05) |
264. ニキータ
当時友人が「こりゃエグい」を連発してて、やけに気に入ってるようなので観てみた記憶があります。全編独特の色味がスタイリッシュ、しかし中で展開されるストーリーは確かに「エグい」。まだアメリカ以外のアクションに慣れていなかったことと、アンヌ・パリローの個性のせいでものすごく新鮮に感じたことを憶えています。でも、この設定ってフランスのB級映画って感じじゃなかったですか? ま、そこが良かったんですけど。もちろん「アサシン」よりも好きなので7点献上。 7点(2001-12-08 21:12:57) |
265. レオン(1994)
アメリカでは「チャイルド・ポルノ」呼ばわりまでされているようですが、私のツボも正にそこ、ナタリー・ポートマン! 美少女の中の美少女を観る為だけでも必見。そしてゲイリー・オールドマンが薬を噛む演技! 会社のトイレで真似したりしました(恥…)。私的にはこの「マン」コンビだけ、ジャン・レノいたの?って感じの映画かなぁ、中身もどーでもいい感じ。とにかく前記のお二人に6点献上。 6点(2001-12-08 21:12:06) |
266. ナインスゲート
謎が謎を呼ぶどころか、何が謎かさえ謎のまま終わってしまったような…。一応オカルトものに分類されるであろうけど、雰囲気だけでテーマを探り取らなければならない大変に難しい映画(若しくは駄作か? 少なくとも私には理解不能)。ま、確かにデップの好きそうな題材ではあります。私的に一番怖かったシーンは、タダ乗りされた「蜘蛛女」の人がキレたところでした。んなわけで3点献上。 3点(2001-11-28 21:12:57) |
267. O嬢の物語
「エマニエル夫人」で味をしめたヌード写真家(決して映画監督ではない)ジュスト・ジャカンが調子に乗って作ってしまったという感じ。背徳的な肉欲を愛に昇華させていくというお決まりのストーリー。確かに美女の裸体はそれだけでも芸術的ではありますが、これを「芸術」と言ってしまっていいもんなんでしょうかねぇ? 映画的にもポルノ的にも「エマニエル」より数段落ちるレベルです。ということで例によって1点献上。 1点(2001-11-28 21:09:41) |
268. アメリ
カラフルでありながらセピア調でレトロな(アコーディオンのBGMがまたレトロ)モンマルトルの町を舞台に、あることをきっかけに、自分の周りの人達をほんのちょっとだけ幸せにする無邪気な悪戯を繰り返すようになる、空想好きで内向的な女の子の物語。他愛なくも可愛らしい悪戯の数々が、観ている方をもほんのちょっとだけ幸せにしてくれます。ストーリーには直接関係ない登場人物紹介が多分に毒を含み、怒濤の寄りを多用し1カットをこれでもかと作り込むジュネ・ワールドを形作っています。とにかくドングリ眼で刈り上げおかっぱのオドレイ・トトゥ(英語読みではオードリーになるんですか?)のコケティッシュな魅力が満載。私的には今一の印象ながら(ハマる人はハマると思う)、総合評価で7点献上。 7点(2001-11-20 03:19:18) |
269. ダメージ
妻子も地位もある男が一人の女に狂い全てを失ってしまう、揚げ句はその女にも振られ、女の巨大な写真を飾った部屋で女を思い呆けて生き続ける…って、とても私には理解できません(まだ自殺しちゃった方が映画的にいいんでないの?)。途中で何度も「やめとけよっ」ていうことをしちゃう、だらしな~い男の物語。今思えばジュリエット・ピノシェだったのね、この男殺し! 確かにダメージを食らう映画ってことで4点献上。 4点(2001-10-19 18:51:57) |
270. アデルの恋の物語
ビクトル・ユゴーの次女の実話だそうですが、展開は「危険な情事」的。さすがに古いフランス映画だけあって退屈な出だしなんですが、アデルの手紙や独白は美しい詩のようです。決して相手を必要としない、自らが構築したひどく閉塞的な「愛」に依存し盲信し、やがて狂っていく才能溢れる美しく若い女。現実問題としてイザベル・アジャーニが相手でも、こういう女性を受け入れられる男はそうはいないと思います(愛する男に娼婦を贈るシーンはゾッとしました)。しかし、あんなだらしない男のどこがいいのか…、6点献上。 6点(2001-10-06 17:45:06) |
271. 暗殺者
ま、ハイパー・アクションじゃないですよね。基本的に男のドラマの筈なのに、(男の物語好きの私が)ちっとも感情移入できない。役者を変えてウイリアム・フリードキン辺りに撮らせれば重厚な男のドラマになったでしょうに…、残念。バンデラスのキレっぷりに4点献上。 4点(2001-10-02 11:37:30) |
272. さらば友よ
一瞥も交わさない二人の男の間で、マッチの炎を介し交わされる雄弁過ぎる友情の絆よ、これぞ男の美学。【ちょうじ】さん、こういった哲学や美学は過去の遺物でしかないので、今後この手の映画は作られることはないでしょう(少なくともハリウッドでは)。何と言ってもドロンとブロンソンに8点献上。 8点(2001-10-01 20:01:09) |
273. ゴールデンボーイ(1998)
スティーブン・キングだったんですね、知らなかった(キングは避けてるもんで…)。ブライアン・シンガーっぽさとキングっぽさが余り咬み合っていないようないるような…。あの少年が憧れの(?)老逃走戦犯のように、秘密を抱えたまま生きていかなければならなくなる様は、ネバー・エンディングな絶対の連鎖を感じさせて絶望的で、だからこそバトンタッチした老人は死を迎えられる。正に不条理な恐怖を描いていると思います。ところで誰かこの邦題の意味を教えて、てことで6点献上。 6点(2001-10-01 18:57:16) |
274. 告発
たった一人の勇気が世の中を変え、歴史を作って行くんだなぁ…。映画としてはキレ役者二人の面目躍如たる演技(でもゲイリー・オールドマンのこういう役、飽きた)と、1台のカメラをひたすら移動させながら、飽きさせず緊迫感のある長回しをする演出が新鮮(長回し好きの監督には見習って欲しい)。悲惨すぎず重すぎず、絶妙のバランスでテーマを訴えていく、見応えのあるドラマです。7点献上。 7点(2001-08-18 18:04:39) |
275. ターミネーター2
CGよりもそのアクション(オープニングの大型トラックとバイクの追っかけや後半の車とヘリコプターの追っかけ等)に目を見張りました。だって、これってロケじゃん。すげぇなぁ、ハリウッド、やっぱり実景って迫力違うよね。でも、こういう映画としてはちょっと長いよ(このころからタイタニック病が出てたか?)。ということで7点献上。 7点(2001-08-06 14:10:28) |
276. U-571
マシュー・マコノヒーがぐっと男っぽくなってました(役者ってすごいなぁ)。流行の第二次大戦ものですけど、Uボートにまつわる一つのエピソードをグッと圧縮して見せてくれたって感じ。これ、「音」がものすごく大事な映画です(テレビのスピーカーじゃ再現不可能)。アドベンチャーとしてもいい線行ってたので6点献上。 6点(2001-08-05 23:15:59) |
277. ジャッカル
映画としての印象は薄いけど、ハリウッドスターの底力を見せてもらったような気がします。アップで写されるブルース・ウィリスがサングラスを下ろすとこなんざ、B級俳優じゃカッコつかないもん。映画としてはスターも出てるし可もなく不可もなくってとこで5点献上。 5点(2001-08-01 15:44:33) |
278. クリフハンガー
どんなに馬鹿にされようとレニー・ハーリン好きなんです。ものすごくよく考えられたアクション・プロットの連続で、ハラハラしっぱなしでした。スタローンの間延びした演技なんか問題じゃありません。とりあえず7点献上します。 7点(2001-08-01 13:54:27) |
279. パーフェクト・カップル
でもアメリカって大統領もの好きですよね。候補者ビル・マッケイからブルワースまで色々観ましたけど、日本人のせいか、今一ピンときません。でもトラヴォルタとエマ・トンプソンがクリントン&ヒラリーにそっくりに演技していたのは印象的でした。しかし、Primary Colorsがどうしてパーフェクト・カップルになってしまうのか理解不能、ってことで6点献上。 6点(2001-07-30 12:28:31) |
280. フィフス・エレメント
結構この映画、評価高いんですよね。映画としてはすご~く中途半端なのに…。SFっぽくない、アクションっぽくない、ラヴ・ストーリーっぽくない、コメディっぽくない…。別にどれかのジャンルにはまればいいって言ってる訳じゃないんだけど、スタイリッシュな映像と支離滅裂なストーリーだけじゃイメージ・ビデオと同じだよ、映画じゃない。従ってベッソンの感性にのみ3点献上。 3点(2001-07-26 10:37:55) |