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コメント数 1963
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61.  月世界旅行
月世界への道とでも言える作品です。映画の始まりを感じさせるべき色々なイマジネーションを感じる事が出来るか?出来ないかで評価は分かれる。想像する楽しみ、月の世界観などを想像出来たらこの映画は楽しむ事が可能です。次から次へと出てくる人物がまるで仮面ライダーに出てくるショッカーみたいだたり、あの大きな顔に突き刺さるロケットが強烈な印象を残したりする。今だったら何でもCGとかで処理してしまうだろうけど、そんな物など無い時代に、しかも100年以上前にこれだけの映像を観せる映画的な感覚、想像力を感じさせる作品に対して、低い点数など私には付けられません。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 8点(2009-07-16 19:03:35)
62.  殿方ご免遊ばせ 《ネタバレ》 
「殿方ご免遊ばせ」なんて男心を刺激する素晴らしいタイトルだ!素晴らしいと言えばブリジッド・バルドーの暴れぷり、お茶目な姿、そして、男なら誰もが絶対に眼がそこに行ってしまうこと間違いなしの衣裳、胸元を強調した衣裳についつい眼が行ってしまう。これは完全にブリジッド・バルドーを見る映画である。浮気癖のある夫への当て付けのようにして、殿下を口説くというその凄さには流石の殿下までもが狂ってしまいます。狂ってると言えばもう、あのまるで11PMのオープニングのような音楽に乗って前は白のエプロン、一歩後ろを向けばミニスカートという男にとっては最高の女のあるべき姿に殿方所か、世の奥方にご免遊ばせと言いたくなるぐらいとにかくブリジッド・バルドーが良い。とにかく可愛くて、可愛くてたまらん。それにしても監督って仕事は羨ましく思える。女優を自分の好きなように好きなかっこさせて、楽しんでるのが解るぐらいこの映画はまるでブリジッド・バルドーの着せ替え人形でも見ているようである。ベッドに裸でバスタオル一枚だけで横にして、夫であるミッシェル、こいつの名前がミッシェル・ルグランなんて、なんて洒落た名前だ!フランスを代表する有名な音楽家と同じではないか!にパジャマを探させるふりして、ブリジッド・バルドーの首筋にキスさせたり、その他、男なら絶対に好きな服装ばかり着させたり、水着姿まで見せたりと、チキショー!監督もあの夫役の俳優も殿下も出てくる男達がどいつもこいつも羨ましいたらない。あのブリジッド・バルドーに抱かれている犬が一番、羨ましかったりする。最後、殿下を見送る時のブリジッド・バルドーがこれまたたまらん。殿下と二人で同時にくしゃみまでしてみせたりと、何と心憎くて気の利いた演出、話としてはよくあるドタバタ喜劇でそれほど新鮮味はないが、眼の保養には最適な映画であるということでこの映画についての感想を終えたいと思う。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-07-05 21:19:41)(良:1票)
63.  白い馬(1952) 《ネタバレ》 
白い馬、正にタイトルが示すように白い馬の美しさ、そして白い馬に引きずられる少年、それを映すカメラ、この美しさの前には話なんてどうでも良く思えてしまいます。とにかく何もかも本当に美しい。モノクロだからこそ引き立つ美しさ、それにしてもあの白い馬が海を走るシーン、白い馬同士の格闘シーンの躍動感、迫力、これは白い馬の名に相応しい生きた馬のドキュメントでも見ているような作品と言って良いぐらいとにかく馬の美しさ、それに負けないぐらい少年の美しさも圧倒的である。 
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-21 19:53:31)(良:1票)
64.  青春群像 《ネタバレ》 
フェリーニが描く青春像とは何なのか?青春とは如何にして自分の思っていることをさらけ出すことが出来るか?ここに描かれている青春像、男達の馬鹿さかげんときたら男の本心のようなものに何だか男の弱さ、だらしさなを徹底して見せ付けられているようで怖い。きちんとした奥さん、しかもあれだけ美しく、心底自分だけを愛してくれている良き妻がいながらも次から次へと別の女にちょっかい出す女たらしと今の自分の置かれている立場について悩む男、更に妹の金を平気な顔して使いまくる駄目な兄やとにかく大騒ぎ、騒ぐのが大好きな男とここに出てくる男達の駄目ぷりは凄まじい。フェリーニはこの四人の駄目な男の眼を通して青春とは若さ故の大騒ぎであると笑っているように感じます。あの大勢の群集に混じって大騒ぎしながらサーカスを楽しむいい年した大人達、男も女もみんな同じ生きものであると語ってるように感じるこの映画を観て、フェリーニってサーカス好き、そして、ここでもまたチャップリンの「モダン・タイムス」の中で流れる音楽を使っているのを見て、チャップリン好き、そして、喜劇が好きな監督さんなんだと思いました。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-03-21 12:15:45)
65.  甘い生活 《ネタバレ》 
これは物語というようなものがあるようであり、ないと言った方が良い。はっきり言ってハリウッドの大作にしか興味のない方は観ない方が良い。観たら間違いなく退屈で眠くなり、二度とこの監督の映画など見るものかとなること間違いなしです。色んな国の映画に触れてから見ることをお薦めしたい。それは他のヨーロッパの監督、例えばヴィスコンティやベルイマンの映画と同じでけして、楽しい映画ではございません。この監督らしい人間の孤独のようなものをイタリアはローマの美しい街並みとそこに流れる空気、それはこの映画の場合だとだらしのない主人公とそんな主人公に関わる女達、流れる空気はけして、甘くはない。むしろタイトルとは反対に人生は厳しく辛いものであるとこの映画を観ると思わずにはいられなくなる。厳しいこと、辛いことが多いからこそ人は幸せを求めようとするものである。主人公マルチェロは甘い生活を求め奥さん以外の女とも関係を持とうとするが、それにより自分も奥さんも別の女も不幸へとなっていく。人生に甘さを求めれば求めるほどどんどん苦しくなるというまるで映画のタイトルを皮肉ったかのようなどこまでも惨酷であり、ラストのあの魚の眼の不気味なまでの表情にこの映画の怖さが描かれているようであり、また、この映画の前半のグラマー女優シルビア(アニタ・エクバーグ)とマルチェロのやりとりなどはフェリーニ監督からのワイラー監督へのオマージュ、あの名作「ローマの休日」を思わせる。この監督のローマに対する拘りのようなものも感じることが出来る。何度も言うように笑ったりワクワクしたりと楽しい映画ではない。そういう楽しさだけを求める人には向かないということを覚悟の上に観ないと絶対に途中で見るのを止めたくなります。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-25 19:35:03)
66.  若者のすべて 《ネタバレ》 
凄まじい!その凄まじさときたら半端じゃないぐらいの恐ろしさです。この監督の映画では「ベニスに死す」が世間的には最も有名で評価も高い気がするが、あの映画はそれまでヨーロッパ映画を一度も観たことのない人には薦められないし、まず最初に観ても解らないだろうが、これは最初に観てもよく解る。とにかくこの映画における描写、心理的描写がとにかく凄い。ある家族の物語で一人の女を好きになった二人の兄弟の全く性格の違う部分を見せながら家族がどんどん破滅していく様子が物凄いリアルに描かれている。アラン・ドロン演じる優しき三男ロッコが眼の前で一つ上の兄のシモーネが自分に対する嫉妬からナディアをレイプするシーンの恐ろしさ、シモーネがどんどん崩れていくのに何もしてあげられないロッコ、ナディアに対しても何もしてあげられず、助けることも出来なかったロッコのあの悲痛、悲しみ、苦しみをアラン・ドロンは見事に演じている。また他の兄弟、特に一番上の兄もシモーネとロッコの仲を元のようにしてあげらず苦しむ姿が描かれている。ナディアを殺してしまったシモーネを最も好きでいた長男の苦しみ、またナディアのことを何も解っていないし、それ以上にシモーネの犯したこともロッコの苦しさも何一つとして解っていないバカな母親、全てがこれだけの悲劇を生むというその痛くて重たいドラマの中にあって、私が思ったのは一番悲しい、哀れなのはナディアではないかと思う。ナディアは確かに二人の兄弟を引き裂く一番の原因ではあるが、母親がもっとまともな人間であって二人の兄弟のことを理解していればこんなことにはならなかったと思うとナディアの「死にたくない」と絶叫したのちにシモーネに殺されてしまう運命に人間の悲しさと惨酷さのようなものを感じてならない。この映画は人間の惨酷さ、醜さをある家族の眼を通して、描いた作品で、そのあまりの凄まじさにとにかく痛い。心が痛む。あまりの痛さに繰り返し観ることは出来ないが、人間が崩れていくこととはこういうものなのかと考えさせられる作品です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-07-06 13:20:58)(良:1票)
67.   《ネタバレ》 
フェリーニという人の描く世界、見つめる視線の先には人間とは如何に惨酷な生き物、運命には逆らえない。この映画の主人公三人の悪人達、社会から完全にはみ出してしまったどうしようもない人たち、人を騙し金を奪うことを商売にしている奴ら、そんな奴らの苦悩、悲しみ、そんな中で三人のうち、一人の男、アウグストが別れた妻と娘との再会、その瞬間に見せる彼の一人の父親としての娘との幸福感、更に小児麻痺の一人の少女との出会いによって、今までの自分のしてきたことへの償いの意味を込めての仲間との別れ、純粋な少女の優しさ、会話の中で生まれる本当の人間愛、この映画が描いているその人間愛こそフェリーニ監督の持ち味、人間の心の中にある悲哀、人間の弱さというものを感じられずにはいられない張り詰めた空気、最後の最後に良心を見せて死んでいったアウグストを演じて見せたブロデリック・クロフォードの名演技に誠意と意地を感じることが出来る。
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-13 21:21:18)(良:2票)
68.  かくも長き不在 《ネタバレ》 
第二次世界大戦の真っ最中に夫をナチスドイツ軍に連れ去れらた妻を演じているアリダ・ヴァリの心の美しさ、人間的な温かさが染み入る。これはどこから見てもいかにもフランス映画らしい優しさのあるドラマ!戦争映画ではあるけど、戦争シーンを描くことなく戦争の傷跡、傷みというものを描いている。ここらがいかにもフランス映画らしくて良い。ハリウッド映画がよくやるようなドンパチ、ドンパチの戦争ものとは違う。記憶を失い放浪者となってしまった夫の記憶を取り戻そうとカフェで思い出の曲を流しダンスをするシーンが何とも言い難い印象を残しそうなほど心に染み入る。フランス映画を見ていて思うのは、こういう映画作り、ムード作りの上手さを毎度ながら感じます。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-02-27 20:29:35)
69.  我等の仲間 《ネタバレ》 
「望郷」と同じ監督、そして、主演もこれまた同じくジャン・ギャバンによる男達の友情と一人の女の登場によって、友情が崩れていく模様が描かれている。相変わらずジャン・ギャバンの渋い演技が味わい深い。男五人のそれぞれ別の仕事を抱えている中で共同して買った宝くじが当り、みんなで小さなホテルを作ろうとする。順調に行っていたかと思ったものの、それも一人の女の登場でどんどんと話は深刻になってく。男の友情に絡んでくる女の怪しさ、色気、悪女ぶりが女の恐ろしさを感じると共に惨酷さを感じるこの何とも悲しくも切ない物語に個人的には同じ監督、同じジャン・ギャバン主演でも「望郷」と比べるとこっちの方が私としては好きです。仲間の一人を射ち殺したジャン・ギャバンの横で仲間の一人の恋人からの贈り物である時計の鐘の音が鳴るラストシーンはこの映画の終わり方として最高の終わり方ではないだろうか!
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-02-03 21:23:19)
70.  ヘッドライト 《ネタバレ》 
フランス映画を代表する二人の俳優、ジャン・ギャバンとフランソワーズ・アルヌールの「フレンチカンカン」コンビによる大人の恋愛映画です。人間の刹那さ、やるせなさ、哀しみ、そして人としてどう生きるべきか?この映画ではそういった要素が描かれています。フランス映画を見るといつも思うのは哀愁漂う雰囲気作りが本当に上手い。ハリウッド映画にはない独自の静けさ、悲しさみたいなものが素晴らしい音楽と心に染み入る。親子ほど歳の離れた二人が愛し合うという話そのものは古く感じるし、また派手さがない分、退屈に感じる人もいるかもしれないけれど、人間の深い愛情を本当に二人の好演によって見せる辺りはいかにもフランス映画です。ジャン・ギャバンの背中から感じる男の哀愁、そして、フランソワーズ・アルヌールの女性としての哀しみ、ラスト、霧の立ち込める中、トラックに乗って去っていくジャン・ギャバンが何とも言えない男の悲しさを表しているようで、本当に切なくてやるせないそんな映画として、いつまでも心に残りそうです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-21 11:47:40)(良:1票)
71.  恋人たち(1958)
これは正しくフランス映画!どこをどう取っても、どこから見ても明らかにフランス映画です。こんな美しく官能的で甘いムード溢れる映像美、フランス映画でしか味合うことは出来ません。そして、映画が映画であるためのお手本とでも言えるような映像を写すカメラワークの美しさにはただただため息があふれんばかりの本当に美しい映像の世界!大して面白い話だとは思いませんが、それでも映像だけでこれほど酔わせてしまうその力というものの大きさ、これこそフランス映画ならではだと思います。男と女二人だけの描写、ラブシーンのあの何とも甘いムード、光と影のコントラストの絶妙なまでな映像美、けしてCGでは表現することなど出来ない映像の美しさを見せ付けられているような気がして、二人が水辺のボートの中で抱き合ってるシーンの映し方、これが下手な監督、下手な映画、例えば今の邦画だと大抵の場合は男と女が抱き合う所などただ裸になって抱き合うだけで、それも何もかも見せてしまうものの、この映画ではそういうことはせずに暗い夜のあの映像の中で何が起きているのか?という想像させる力を見ている側に対して与える。これこそ映画の基本!この監督さんはその映画的、文法をよく解ってらっしゃる。それにしてもジャンヌ・モローの恐ろしいほどの美しさ、女性の男への愛とは、何か物凄い女の恐さと情熱みたいなものを感じられずにはいられないそんな映画て気がしたのと同時にフランス映画って、やはり恋愛ものを撮らせると世界で一番上手い。そんな気がこの映画を見ると感じる。
[ビデオ(吹替)] 8点(2007-10-17 21:48:21)
72.  日曜日が待ち遠しい!
これは何だ?サスペンス映画のようで恋愛映画でもあり、いや、それ以上にコメディとしての楽しさにこれが最後の作品となってしまったフランソワ・トリュフォー監督、この監督の人間観察、女性の描き方、あのファニー・アルダンの歩き方などどう真似しても男には無理だ!あんなかっこ良く決まった歩き方は女性ならではの女性にしか出来ません。そんな歩く姿を映し出すカメラワーク、歩き方だけではなくこの映画、男の私には女性にしか出来ない仕草の数々、足を組んで新聞を読む姿、それは殺された女の時もそうです。新聞を読む時の表情のミステリアスなことといったらもう、あんな表情は女性ならではです。映画を楽しむ上で欠かせない一つの要因でもある俳優の演技と表情、それを映すカメラワーク、私は映画は物語だけでなく、そういう所にも楽しみを見出します。この映画はそんな物語とは違う楽しみを見つける作品だと感じる。この作品を見て男は女性のミステリアスな部分に惹かれ、また女性はそうそう、解る。解る。と同姓しにか解らない部分に共感し、またそんな部分を監督は上手く描いていて感心させられる。これが遺作だなんて、勿体無い。これはフランス映画独自の雰囲気が苦手な方にも、そして、この監督さんが苦手な方にも私がこの監督の作品で一番、解り易くオススメ出来る。ハリウッドの大作にしか興味の無い方、こういう映画も良いですよ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-06-17 18:36:42)
73.  抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より 《ネタバレ》 
これはまた一つ面白い脱走ものの映画を見つけた。絶対に脱走不可能と言われたドイツ軍占領下の収容所における一人の男が脱走を図るまでの模様がじわりどわりと描かれています。全編のほとんどがクローズアップで撮られているのだが、この映画では脱走する為の色々な工夫が緊張感を持って描かれています。安全ピンで繋がれた手錠を外そうとしたり、バックに流れるモーツァルトの音楽がなかなかの効果をもたらしていて、何だかまるでその場に自分が放り込まれているような凄い描写によって、主人公と一体化するような心理的恐ろしさというものが生まれるほど白黒の画面構成も見事です。ただ、あまりにも暗い内容なので「大脱走」や「ショーシャンクの空に」といったようなアメリカ的な開放感、爽快感はないので爽快感のみを求める人には向かないかもしれませんが、見て損はない作品になってますし、アメリカ映画との違いを比べて見るのも悪くはないのでは! まあ、いずれにせよよく出来た映画であることだけは間違いありません。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-27 19:03:17)
74.  囚われの女
何だか凄い物を見た様な気がする。まるで、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー番の増村映画でも見ている感覚を覚える。見てはいけないけど、見たくなる。そんな妄想映画!それにしてもこの監督の作品、相変わらずの怖さ、ヒッチコックとは違う怖さというものがある。この監督の作品に外れ無し!
[DVD(字幕)] 8点(2007-05-06 12:34:08)
75.  ベルリン・天使の詩 《ネタバレ》 
これはドイツがまだ東西、東と西とに分かれていた時代の映画で、この映画の主人公、天使であるダミエルはブランコに乗った一人の女性に恋をし、そして、自分も人間になって、彼女との愛を掴もうとする。ピーター・フォーク演じるテレビの人気者に人間になるには天使は死ななくてはならないと聞かされるというこれは人間になりたい天使の視点から描かれているとても切ないお話です。そんな主人公ダミエルは天使の時と人間の時とでは色が違うのだ。天使の時はモノクロで、人間の時はカラーという映像により浮かび上がるものは何か?天使の姿である以上はどう頑張っても、彼女とは一緒にはなれない。このモノクロの映像は心の中の悲しさ、寂しさみたいなものを描いてるように感じるし、また、人間の姿になった時のカラーによる映像は心の中に人間としての血が流れているというような監督からのメッセージみたいなものを感じることが出来ます。正にタイトルの如く、「ベルリン・天使の詩」そのものと言える映画ではないだろうか!
[DVD(字幕)] 8点(2007-02-02 21:55:16)
76.  素晴らしい風船旅行
何だか最近、寝不足気味で身体全体、とてもだるい。そんな時こそこういう映画を観るに限るなあ!「赤い風船」と同じ監督さんの映画だけあって、心温かい雰囲気が十分に伝わってまいります。気球に乗って空を飛ぶ少年、その描き方にしてもいかにもフランス映画て感じの温かさです。フランス映画、特に昔のフランス映画を観ていると、何だか癒されます。癒し系の映画を求めている人、普段、仕事とかで疲れきっている多くの社会人にオススメのこれもまた味わい深い1本です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-28 23:16:40)
77.  映画に愛をこめて/アメリカの夜
フランソワー・トリュフォー監督が本当に映画が大好きで、大好きで、どうしようもないということがこの映画を観るとよく伝わってきて、映画への愛、情熱みたいなものを感じられずにはいられなくなります。映画の撮影現場の風景を見学しているような感覚がこの作品の中にはあって、興味深く観ることが出来るのも良い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-27 23:56:57)
78.  現金に手を出すな
これはギャング映画ではあるけど、いかにもフランス的な香のする作品て感じの渋い男達の戦いをスリリングに描いた良い意味でアメリカ映画とは一味も二味も違う秀作です。まずは何と言っても主演のジャン・ギャバンが良い。男の中のやるせない雰囲気を見事に表現している。親友のミスによって、敵対する一味に命を狙われる男を哀愁たっぷりに演じているジャン・ギャバン!身体全体から醸し出す哀愁きらめく男の諦めきれない何かやるせなさ、刹那さどても言った方が良いのか?こういう役を演じると益々、冴えるジャン・ギャバンの魅力がいっぱい詰まった実に味わい深くて、心に残る大人の雰囲気たっぷりの映画でした。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-03 21:36:29)
79.  陽だまりの庭で 《ネタバレ》 
うん、これはなかなかどうして、良いんじゃないのかな!「ライフ・イズ・ビューティフル」と似てる。待てよ!作られたのはこの方が先みたいなので、あっちが真似たのか?それはそうと本当に似てるけど、個人的にこの方が私は良いし、好感が持てる。戦争を題材にしてはいるものの、中途半端な笑いを入れることで感情移入出来ずにいた「ライフ・イズ・ビューティフル」よりも断然、良いです。それと出ている俳優にしてもやたら騒がしくないし、好感が持てます。そんなこの作品、戦争という重たいテーマを扱いながらもそこにある(見える)のは家族の絆と愛情に満ち溢れた家族のドラマであって、中途半端な喜劇として描くことはせず、しっかりと戦争というものに対して、見詰め合う姿勢というものが描かれていて見応え十分!フランスの美しい街並みと美しい音楽も心に残る。それにしてもこの映画の女の子の可愛さは抜群!自分の父親が殺されたとも知らずにおじいちゃんと遊ぶシーンの楽しさ、暗くなりがちな中にも見える温かさが心地の良い作品だというのが観ての感想です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-12 22:05:12)
80.  どん底(1936)
ジャン・ギャバンの愛嬌溢れる演技も一度、観ただけで強い印象を残すほどの温かさ、正しくこれこそジャン・ルノワール監督の作り出す世界!この監督の描く人間ドラマの中には人間としての温かさがきちんと描かれていて、私は好きだ!話としてはかなり悲惨な話で、次から次へと起きる不幸な話を単なる不幸な話として描かずに、爽やかな感じで描くところも良い。タイトルこそ「どん底」とあるけれど、けして、どん底な気持ちのまま終わらないところも流石はジャン・ノルワール監督!この監督が一流と言われる所はそういう所だと改めて感じることが出来ました。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-31 22:37:02)
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