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sayzinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
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161.  ギャルソン!
問答無用でイブ・モンタンがカッコ良い。社会的に最下層の職業をイキイキとこなす、バツイチ(バツニだっけ?)、独身。既に結構なお歳にも関わらず、何を恥じるわけでも誇るわけでもない。それなりにガールフレンドもいるけど、そんなことに固執することもなく、頼られれば断らず、去る者は追わない。もちろん心で泣くことはあっても、顔にはスマイルを絶やさない。突然の豪雨にも負けないバイタリティと機転を併せ持ち、残された人生を飄々と生きていく…。クゥ~ッ、カッコ良すぎる!!  「ノーバディーズ・フール」のポール・ニューマン共々、これぞ男の生き方の見本ですヨ、6点献上。
6点(2004-12-24 00:10:24)
162.  シベールの日曜日
聞きかじったプロットから、数十年も「記憶喪失の男が純真無垢な少女に癒されていく物語」だとばかり思い込んでたんですけど、全く逆でした。純真だったのは男の方で、本作の少女は歴としたファム・ファタールです。もちろん女の武器を使う訳でも、悪意がある訳でもありませんが、彼女には「無邪気の邪気」がある。こんな可愛い子に「ジュ・テーム」と甘く囁かれたら、ロリコンじゃなくても人生が破滅に向かうことは目に見えてる。私は映画の冒頭から、ずっと薄氷を踏む様なサスペンスを感じてました。こりゃある意味、「勝手にしやがれ」よりも遥かに衝撃的な古典です、7点献上。
7点(2004-12-24 00:09:53)
163.  美女と野獣(1946)
黒板に手書き(?)の、一見侘しいタイトル・バックからは想像もつかない、息を呑むイマジネーションの数々と野獣の特殊メイク(精々当時の「狼男」程度のものを想像したら大間違い。このメイクは今見ても凄い)。ジャン・コクトー云々以前に、終戦の翌年にこんな夢のある作品が、しかも一流の美術と特撮を駆使して実写映画化されていたとは、それだけで驚きです。ディズニーの「美女と野獣」を観た時も、CGを駆使したアニメらしからぬカメラ・ワークに驚きましたけど、本作はそれ以上の驚きを与えてくれました。これは老若男女問わず、夢の世界に誘ってくれる作品です、7点献上。
7点(2004-12-24 00:09:30)
164.  ANA+OTTO/アナとオットー
悲恋に仕立てられたスペイン版「みゆき」って感じ? アナとオットーそれぞれの視点で語られていく禁断のラヴ・ストーリーには、まるで現実感が無く、「北極圏の恋人達」という原題通り、演技にも映像にもどこか寒々しさを感じる(ナイワ・ニムリの独特のクール・ビューティ振りは大変好みですけど…)。この雰囲気にハマれれば楽しめると思いますが、本作はかなり観る人を選ぶと思う。そして私も、ハマれなかった者の一人です、5点献上。
5点(2004-12-15 00:17:53)
165.  聖なる嘘つき/その名はジェイコブ
おっと、こんなトコにもあったか、ポーランドのユダヤ人迫害モノが。こちらはフランスのカソビッツ一家がアメリカ人のロビン・ウィリアムス主演で撮った、ヘンテコ発音の英語劇、しかも歴としたフランス映画(これもリック・ベッソンの悪しき影響?)。驚くべきことに「ライフ・イズ・ビューティフル」未見(!)の私に、それとの比較は出来ませんが、ロビン・ウィリアムスがいつものロビン・ウィリアムスだったので、どうにも物語に入り込めませんでした。確かに悲惨な状況を悲惨に描くことばかりが能じゃない。それにしたって、物語の主題と描き方が非常に中途半端だと感じました、5点献上。
5点(2004-11-26 00:12:10)
166.  ガーゴイル(2001)
大絶賛のアニエスb.を始め、そうそうたるブランド・ネームがクレジットされてるとこを見ると、本作は一種のファッション・ムービーというカテゴリーでいいんでしょうかね。キャスティングからしていかにも渋谷系(死語?)っぽく、この辺に騙されて日本も製作に一枚噛まされたんでしょうか。一見アートを気取ってそうで、意味の無いクローズ・アップばかりのヴィジュアルはちっとも美しくない。ストーリーは訳判らない。ダラダラした展開はとてつもなく退屈。これは、ブランド・ショップのディスプレイ映像向けに30分程でまとめられるべき素材を、無理矢理引き伸ばした様な感じです、2点献上。
2点(2004-11-18 00:06:37)
167.  エブリバディ・フェイマス!
【ぐるぐる】さんご指摘の様に、かなりイギリス映画的匂いのする、チョコレートの様にほろ苦いベルギー(他近隣諸国)製のダメ人間奮闘コメディ。もちろん主人公は「この手の話には絶対欠かせない失業中のダメおやじ」なので、売れっ子歌手を人質にして娘を歌手デヴューさせようとするものの、いつの間にやら逆に娘を人質に取られた形になってしまうという体たらく。そして物語は、ラストの「ラッキー・マヌエロ」一曲に向けて収束していく。ダメおやじの鼻歌が見事にアレンジされた上、その詞もジプシーが人生の悲哀を歌った敗者への、つまりは劇中のダメおやじ自身に向けた人生哀歌になっている。これは泣ける。そう考えると、劇中のプロデューサー(マネジャー?)は悪知恵だけでなく、実力も本物だったんですね、6点献上。
6点(2004-11-18 00:05:13)
168.  小さな中国のお針子
本作は西洋文化礼賛ではなく、自由の象徴がたまたま禁制の海外文化だっただけだと思います(例えその様に見えたとしても、実話ベースだからしょうがない)。テーマはオーソドックスな青春映画に相応しく、あくまでも自由。お針子も海外かぶれになった訳ではなく、(恋人も含めた)全てからの束縛を振り払う為に旅立ったのです(若しくは自らの飛び抜けた美しさに気がついたのかも。因みに私は、お針子は若い頃の南果歩って印象でした)。しかしここが肝心ですが、決して自由=幸福ではない。知識もまた、度々人を不幸にします。これは文革の是非とは別の問題です、6点献上。
6点(2004-10-22 00:07:09)
169.  歓楽通り
は~、これがパトリス・ルコントの理想とする愛の形ですか…。こりゃ、される本人公認のストーカーみたいなもんですかね。ま、セクハラもストーキングもそれが「被害」になるのは、される方の主観でしかないですから、これも有りと言えば有り。それにしても、プチ・ルイもプチ・ルイなら(このオヤジをプチ・ルイという名前にするのも凄いセンスだ)、マリオンもマリオン。こんな関係がハッピー・エンドを迎える訳はない。また、本作でも耽美的映像美は健在でしたけど、娼婦達の語るプチ・ルイの話が、更にプチ・ルイによって語られていくというのは、映画の作りとしてどう考えてもおかしい。「橋の上の娘」に続いて、誰にしているのかも判らない「告白」の多用も安易な気がします。ということで、レティシア・カスタの頬のホクロに5点献上。
5点(2004-10-13 23:17:44)
170.  サン・ピエールの生命
死刑制度廃止を訴えるメロドラマ仕立ての薄っぺらい啓蒙映画。これを観て死刑廃止論者に思想転換する人はまずいないでしょう。マダム・ラの信条や思想背景が良く判らない上、これまで幾度も男に狂い、幾人もの男を狂わせてきたジュリエット・ビノシュがその役では、性的匂いがきつ過ぎる(かと言って、そうじゃないフランス人女優も思い浮かびませんが…)。パトリス・ルコント流の夫の愛も今回ばかりは良く判らない。本作で描かれるべきはマダム・ラの人生そのものか、若しくは無理矢理死刑執行人にさせられた男の苦悩の方。これは題材の採り方を間違えてます、4点献上。
4点(2004-10-13 23:17:23)
171.  橋の上の娘
一見オシャレなアート系映画に見えながら、物語の骨格自体は、もの凄くオーソドックスなボーイ・ミーツ・ガール型のラヴ・コメディ(そう、「コメディ」なのです)。それが旅芸人という設定でファンタジックなロード・ムービーに仕立てられた上、男女の役割を逆転することで斬新なラヴ・ストーリーにもなっている(彼女は尻軽でも淫乱でもなく、「ビビビッ」とくる運命を探してるだけ。だから彼女は口説かれないで、常に口説く側なのです)。シンプルで美しいモノクロ映像に反し、音響が高度に作り込まれていたのも嬉しい。オーソドックスなラヴ・コメらしい予定調和のラストも嬉しい。そして、薄幸そうな歯の隙間から漏れ出てくる、ヴァネッサ・パラディの愛くるしい色香が独特の雰囲気を作っている。これはかなり「新しい」映画です、7点献上。
7点(2004-10-13 23:17:03)(良:1票)
172.  トランスポーター
ま、ほとんど「TAXI」シリーズと変わらないノリだし、ストーリーも破綻しまくりですけど、かつてのジャッキー・チェンを臆面も無くパクった作風に私は却って好感を持ちました。本作は馬鹿っぽい銃撃戦やカー・アクションと、アナログチックな殺陣を見せる為だけの映画なので、話なんて邪魔になるだけです。私も含めたアジアの観客はスー・チーのキュートな魅力を堪能出来ますけど、世界市場を狙った本作に於いては、彼女でさえ香港風味を出す為だけのエッセンスに過ぎない。そーゆー映画なので、中身やタイトルに惑わされず、昔の香港映画の様に楽しみたいです、6点献上。
6点(2004-10-13 23:16:43)
173.  ジャンヌ・ダルク(1999)
これ、リュック・ベッソンの最高傑作じゃないですか(気軽にテレビで観たからそう思うのかな?)。私とはどうにも肌の合わなかったベッソンの馬鹿っぽさが、本作では超エキセントリックな主人公・ジャンヌに集約され、彼のセンスが破綻することなく発揮されていると思います(効果としては押井守の「うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー」に近いかも)。聖処女と言うよりも狂女といった感じのミラ・ジョヴォヴィッチの容姿と演技も良かった。特にジャンヌが最初に出撃するシーンでは、背筋がゾクゾクしてしまいました。残念なのは、アメリカのレイティングを余り気にしてないくせにハリウッド・スターを使った英語劇にしてしまう等、中途半端に世界市場を意識した企画の方向性。ベッソンはもっと突っ走った方がいいヨ、7点献上。
7点(2004-10-13 23:16:20)
174.  白と黒の恋人たち
フィリップ・ガレルという人は、常に私小説の様な映画を作っているのだそうです(とすると、「夜風の匂い」は彼にとって少し毛色の変わった映画ですね)。麻薬で死んだ昔の恋人をモチーフにした映画を製作する監督が、資金獲得の為に少し危ない橋を渡る。そして今の恋人にヒロインを演じさせる。その恋人は演じている内に、徐々に監督の昔の恋人に感化されていく…。このプロットでハリウッドが作れば、犯罪サスペンスと愛憎サイコ・スリラーを絡めた映画が出来上がりそうですけど、本作は全くもってそんなことのない、正に私小説的映画となってます。しかも、ダラダラと長い白黒映画。ラストは未完成みたいな終わり方で観客をほっぽり出してしまいます。私は余り人に観せる様な作品だとは思えませんでした、3点献上。
3点(2004-10-13 23:15:50)
175.  王は踊る
解釈は色々とありそうですが、私は額面通りルイ十四世への、リュリの永遠に叶わない片思いの物語と受け取りました。彼は王に服従どころか、狂信的に仕えていく。何処へ行くにも付き従い、いつ何時もBGMを欠かさない。それは全て王を称える為。特に野営地のテントで、ルイの夜の営みを除き見ながら、その動きに合わせて楽団を指揮するのが凄い。しかし、映画は時代を描くことに熱心で、人間ドラマとしては確かに弱くなってる気がします。そしてその時代を満喫するにも、豪奢な映像を映し出す大画面と、壮麗なバロック音楽を再現できる音響設備は必須です、5点献上。
5点(2004-10-13 23:15:28)
176.  甘い嘘
「レベッカ」風スリラーをベースに観客をミス・リードしていく、実は(ハリウッドに毒された)エロティック・サスペンス映画の「ゲーム」風フランス版複製。アメリカ製の同ジャンル物よりは映像も美しく、あり得ない設定に目を瞑れば中々楽しめる仕上がりではあります。しかし、こういう映画の最大の弱点が、罠にかけられる人間の行動予測性と罠をかける人間の動機に対する説得力。ここは相変わらず弱い。それに同じオチでも、本来ならもっと衝撃的に開示するのがセオリーというもの。「裏窓の女」という官能系パッケージでビデオ・DVD化されてしまうのもやむを得ません、5点献上。
5点(2004-10-13 23:15:03)
177.  ぼくのバラ色の人生
日本に入ってきてなかっただけかもしれませんけど、まず典型的なサバーブを舞台にしたヨーロッパ映画ということが珍しかった。そのライフ・スタイルはほとんどアメリカのそれと一緒、そして住人が極端に保守的であるという点も同じ(舞台はベルギーなんでしょうか、フランスなんでしょうか、若しくはパロディなんでしょうか?)。性同一性障害だろうが、女装趣味だろうが、ゲイだろうが、息子をそのまま受け入れてあげたい気持ちと、社会常識を振りかざす世間の目との間で苦悩する家族。映画としてはラストに救いをもたらした感もありますが、基本的にはある共同体から排除される異端者家族を描いている。しかし、まるでリカちゃんハウスの様な女性化への幼い憧れは、物語の主題を不明確にしてしまったと思います、6点献上。
6点(2004-10-13 23:14:38)
178.  五月のミル
1968年の五月革命を背景にしながら、その熱気から遠く離れた田舎の屋敷で、遺産分配にドタバタしている家族を描いたコメディ映画(確信はないですけど、これも舞台劇の映画化でしょうか)。本作で私が何よりも気になったのは、この人達の恋愛バトルロイヤル。この近親浮気がサラッと粋に描かれてるのは、正にフランス映画ならでは。やがて感心も関係もなかった「革命」にも翻弄される家族達。しかし革命自体と同様に、最後は家族の関係にも全く劇的な変化は訪れず、それぞれが日常へと散っていく。これもまた、家族の絆の一形態を描いていたのでしょうか? 6点献上。
6点(2004-10-13 23:14:12)
179.  白いカラス
現代風の悲惨なエピソードを色々詰め込んで人生の悲哀を描こうとしたものの(しかし、人種転換以外は珍しくもないエピソードばかり)、それらが相乗効果を生み出さずに中和し合って、全く印象に残らない散漫な映画になってしまったという感じ。これは脚本の未整理が決定的な敗因です。どれかのエピソードをばっさりと切り落とし、視点をゲイリー・シニーズ演じる作家に固定し、運命の皮肉に翻弄されるアンソニー・ホプキンスのアイデンティティを巡る物語に特化すべきだった。悪戯に豪華キャストを配置してしまった為、後からエピソードやキャラクターをいじれなかったことも、自らの首を絞める一因となってしまったのでしょう。そういうことで、「白いカラス」と聞けば、ついハカイダーの愛車を連想してしまう私ですが、3点献上。
3点(2004-10-05 00:18:33)(良:1票)
180.  デュラス/愛の最終章
これはマルグリット・デュラスを知らない人には薦められません。例え著作を読んだことがなくとも、彼女がいつ頃どの作品を著し、晩年どの様に暮らしていたのかを知らないと、映画が何を描いているのかさっぱり解らないでしょう。本作は観客がそれらを既に知っていることを前提とし、デュラスと愛人ヤン・アンドレアとの愛憎のディティールだけを描写することに腐心しています。創作のダイナミズムや人間デュラスに迫ることもなく、時の流れは著作のタイトルだけで表現し、短いシーンがひたすら積み重ねられていきます。デュラスを演じるのは「愛人/ラマン」同様、デュラスの盟友ジャンヌ・モロー。15歳で中国人の愛人になった少女は、66歳で38歳年下の愛人を囲う老女になる。これも因果応報か(ちょっと違うか…)、3点献上。
3点(2004-10-05 00:17:47)
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