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The Grey Heronさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2673
性別 女性
年齢 61歳
自己紹介 映画は生きる糧のひとつであり、心の拠り所のひとつ。

さらに、
笑わされ、叱咤され、癒され、
映画は掛け替えのない友でもあります。

当サイトに於いて21年目を迎えさせていただきました。
管理人様のご尽力、作品とレビュー多くの出会いに只々感謝です。

今後ともお付き合いの程、宜しくお願い致します。



                                    

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1.  抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より 《ネタバレ》 
「死刑囚は逃げた あるいは風は自ら望むところに吹く」原題を忠実に映像化しています。望みを叶える為に出来る事を独りコツコツとやり抜く。些細な気の緩み失敗が即処刑に繋がるので細部にまで気を配る丹念な作業の緊張感が物凄い。これ程の準備をしても一人では成功できなかった事実に風が吹いたのを見ました。脱獄ものの最高作。
[DVD(字幕)] 10点(2017-02-19 23:55:49)
2.  仕立て屋の恋
「愛されずとも愛する」「愛されても愛せない」想いが描かれた作品が数ある中で、本作は私にとって最上です。愛した人が他の人を心底愛しぬいている。その姿を見せつけられ悲しみや苦しみにのたうつ時、その思いから逃れたいため憎しみが沸き起こってきそうな時、仕立て屋イールの生き様が思い浮かびます。彼はどんな状況であろうと愛する事を喜びと感じ、どんな結果になろうと「止む無し、悔い無し」と割り切れたのです。本作から最近考えさせられる事が、残りの日々を負の感情に支配されたまま過ごして生涯を閉じるのか否かという事です。やはり後者でありたい。ならば、どう生きるかであって、どう思って欲しいかではないのでしょう。 【前回の変更から4年が過ぎて思うこと】人を好きになる、なれないは理屈ではない事を達観できるには時間がかかります。イールを見て直ぐにイールにはなれないものです。
[DVD(字幕)] 10点(2005-11-30 15:30:25)
3.  まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 
戦争の狂気がこのような形で描かれている事に驚きました。「現実の世界は苦しいことばかりよ」 確かに生きる事は苦しみもありますが、苦しみながらも現実の中で皆生きているのではないでしょうか。患者達の御伽噺の如く戯れる様子は現実逃避の卑怯者のように最初は感じました。そうではありませんでした。プランピックにラスト彼らのもとへと門を叩かせたのは、その方法でしか現実から逃れられない、そうまでしてまでも居られない戦争という現実の世界だったのですね。皆様ご指摘の通り、命令のもと個人的に何の恨みも無い者同士が破壊し合い殺し合う戦争という行為、そして、己と家族は絶対安全な場所に身を置いた上で、己の欲望を正義と言う美名で覆い、警察官気取りで戦争を起こし、苦しみ・悲しみ・痛みを何にも感じない指導者こそまともな神経を持たない狂った輩であると言えます。素晴らしい作品でした。
10点(2004-11-15 15:32:04)(良:1票)
4.  暗殺の森 《ネタバレ》 
初めて観る作品で三日続けて三回観ました。普通に生きたい、皆と一緒でありたいと願うマルチェロですが、体制に、権力の中に身を置き、傍観者として自分の意志を持たず、日々流されていくのが普通なんでしょうか。保身のために、友、恩人、愛する人を裏切り見殺しにする生き方を大なり小なり誰もがしていると監督は言いたいのでしょうか。生気の失せた妻の姿、トラウマの源が生きていた事に驚愕するマルチェロの姿は、こんな生き方は普通ではないが、この生き方しかできないというどうしようもないやりきれなさを感じました。そして、この作品のワンシーンの何処をとっても絵画として観賞できるハッとする美しさ、全編に漂う妖艶さ、役にピタリとはまるトランティニャン。一回目より二回目、二回目より三回目と観れば観るほど惹きこまれました。映画は芸術でもある事を実感させてもらいました。
10点(2004-08-21 00:02:37)(良:1票)
5.  大いなる幻影(1937)
初めて観ました。ピエール・フレネーとエリッヒ・フォン・シュトロハイムの素晴らしさにジャン・ギャバンがかすんで見えました。生き方の美しさ、潔さ、強靭な精神に武士道に通じる騎士道を見せられて、思わず背筋が伸びてしまいました。国を愛するために人を愛する事を犠牲にさせる戦争の愚かさ、やり切れなさを痛感させられる作品です。
10点(2004-08-20 01:13:50)(良:1票)
6.  眼には眼を
砂漠の中を彷徨い歩く医師が抱いているであろう死ぬかもしれないという恐怖感を想像すると、見ていて怖くて怖くて仕方なかったです。男が妻を連れて病院へ向かう心中も同じものだったのでしょう。「同じ思いをあじあわせてやりたい」 悲しみ憎しみが人を復讐へと駆り立てるのでしょうが、ラストの男の哄笑、砂漠の光景はこれ以上ない程救いがなく、舞台は灼熱地獄ですが、男の決して融けることのない凍りつくような心中に息を呑む思いがします。男は本望なのでしょうが、虚しさが消えない恐ろしい作品でした。 【2014.7.13追記】レンタル店で発見し再見。 「井戸に水があるとは言ってない」ボルタクの物腰の冷静沈着さに誰にも止める事が出来ない意志が見て取れ、やはり虚しさに支配される作品でした。
[DVD(字幕)] 10点(2004-08-05 07:12:26)(良:1票)
7.   《ネタバレ》 
脚本・演出・撮影・音楽・キャスト、全てが素晴らしい。自分の欲を満たすために、相容れない主義・主張を国家権力を駆使して抹殺しようとする権力者達。身の危険に動じないイブ・モンタンや、検事に良心を問われてそれに起訴で応えたジャン・ルイ・トランティニャンの静かな怒りと気迫(渋すぎる)に、信念を持った人間の強さを感じた。ラストで実話を元にした作品のせいか、国家の力が個人の力よりも圧倒的に優位だという絶望的な現実を見せつけられる中での僅かな希望、ナレーションの『Z』の意味が胸に響いた。
10点(2004-05-26 22:31:51)(良:1票)
8.  外人部隊(1933) 《ネタバレ》 
外人部隊とは過去を帳消しにする権利を買う所、自分の命で支払うのも覚悟する所。フローランスとイルマに求め続けたものが幻だったと悟った時、初めてニコラの言葉が理解でき自ら外人部隊へ戻って行ったピエール。何事にも動じない胆の座った、それでいて全てを包み込むような優しさに溢れるブランシェが、笑って出発するピエールを送り出すラストは息子を失う悲しみというより、愛する者を失う悲しみに見えた。行進曲がピエールの姿を思い浮かばせ何時までも耳に残った。
10点(2004-02-22 09:05:53)(良:1票)
9.  フレンチ・カンカン
エンターテイメントの傑作。ジャン・ギャバンをはじめ、登場人物が心に残ります。カンカンシーンの踊り子と観客、一人一人の生き生きとした表情を見て胸が熱くなりました。舞台裏で満足そうな笑みを浮かべていたジャン・ギャバン。ルノワール監督も、きっと何処かで同じ笑みを浮かべていた事と思います。
10点(2003-11-21 21:53:23)(良:1票)
10.  テス 《ネタバレ》 
観たいと思ってから40年。 この世にこんな美しい人居てるのか!ランキング第5位ナスターシャ・キンスキーは絶頂の美しさであり、ロマン・ポランスキーのS性が浮かび上がる数々の演出を受けて立つティーンエイジャーとは思えない堂々とした演技にも喝采。ポランスキー印の重厚幽玄な映像美にもウットリ。エンジェルのステレオタイプなちっちゃい男ぶりは当時の宗教観を映し出しているような。彼の苦悩が示されていないのでノコノコ帰ってきて何を今更と白けた点が残念。テスの起承転結に於いて泥にまみれて遮二無二働いている時が一番幸せに見えたのが何とも切なくラストショットにやるせなさが募ります。  貧乏暇無しで4回に分けての鑑賞となりましたが、続きを観るのが待ち遠しかった、シャロン・テートもあの世で満足しているであろう傑作。
[インターネット(字幕)] 9点(2022-11-25 15:42:46)(良:1票)
11.  ファンタスティック・プラネット
「時の支配者」はどうにかこうにかの完走でしたが、本作は片時も目の離せないあっという間の72分間でした。私が家に現われた虫を何も考えずに殺処分するようなドラーグ族が示すストーリー性はチェコスロバキア作品として言いたいことが曖昧なもどかしさがあります。ただ、唯一無二と言って良いビジュアルが唯々凄い! それを後押しする音楽も聴き入ってしまう素晴らしさ。全編に亘る無機質さに喜怒哀楽があってこそのこの世と思わされるものがありました。4年の月日をかけたという甲斐がある忘れないであろう傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2021-09-20 16:15:46)(良:1票)
12.  グランド・ジャーニー
申請、許可、承認、書類偽造といった地上の出来事とは無縁な雁の群れとその親である14歳少年トマの大冒険。実話でCG無しの映像というのが信じ難いところです。人情は万国共通である彼等を見る人々の視線の暖かさと、子(トマ)(アッカを始めとした雁達)はかすがいを動画表示したような親子の姿が染み入ります。劇場鑑賞であれば更なる感動請け合いな傑作です。
[DVD(字幕)] 9点(2021-06-05 15:02:33)
13.  ジャガー
オープニングの地球の原風景のような光景と流れる音楽。衝撃でした。色々な負の感情が洗われるようで見惚れ聞き惚れました。オープニングがリプレイタイムとなった初めての作品です。オマケのように観た本編がこれがまた胸熱にさせられた冒険譚で、ワヌとフランソワの関係が超能力によって描かれているのに、その人の事を想う力は絵空事でないものに思えました。「約束は守る」熱いジャン・レノを痛めつける暑苦しい面構えのダニー・トレホ、共に迫力満点。驚きの快作でした。
[DVD(字幕)] 9点(2021-05-24 01:48:52)
14.  恋ひとすじに
本作も小学生時分に観ていたなら卒倒していたでしょう。兎にも角にも美しい。唯々美しい。いやぁ、美しい。 おまけにロミー・シュナイダーも同様と来た日にはウットリするほかありません。 キザな台詞も素直に聞けます。 ストーリーなんてどうでもいいのですが、これが、意外に練られていて、同僚将校ジャン=クロード・ブリアリを始めとして父親、男爵夫妻、皆キャラが立っていて見応えも中々のもの。 特筆すべきは晴天の霹靂そのままの結末。(+1点)言葉がありません。いやホントに・・・・・・・・ 初めて彼女宅を訪れたアラン・ドロンを思い返すと顔に比例した男前な姿にジーンときます。
[DVD(字幕)] 9点(2021-05-11 16:43:34)
15.  黒いチューリップ
初見。ゾッコンだった小学生時分に観たら感激のあまり卒倒していたでしょう。この歳になっても匂い立つような美しさでの立ち居振る舞いにクラクラするばかり。それが一人二役で二人が向き合っていて(見事な撮影技術)喜びが二倍二倍! 更に双子の兄弟の性格の違いを演じ分ける演技力が特筆もので「顔だけと違うのね」心底驚きました。(+1点)愛馬ヴォルテールまでカッコ良い。起承転結も見応えある華やかな活劇に唯々感動の傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2021-05-08 00:56:22)
16.  ジェニイの家
監督デビュー作にして後の傑作群も当然と思える出来栄え。リュシアンの亡骸の前で初めて対峙する母と娘が浮かんだのですが大ハズレ。病院シーンからFINまで母親にとってこれ以上ない残酷さを、それも運命と受け止める抑制有る姿が更に掻き立てます。演じるフランソワーズ・ロゼー大女優ならではの独断場でありました。
[DVD(字幕)] 9点(2020-11-29 02:21:46)
17.  モンパルナスの灯 《ネタバレ》 
ジェラール・フィリップ出演以外の知識無く鑑賞。 アヌーク・エーメ共演に歓喜。 往年の姿に「この世にこんな美しい人が居てるのか!」ランキングでジェーン・シーモア、キャロル・ブーケ、ナスターシャ・キンスキー、ブルック・シールズの順位が一つずつ繰り下がるぶっちぎり1位のお顔は呆れる程の美しさであり、しかも聡明で芯が強く一途な姿にメロメロです。なので余りにも残酷なエンディングに悔し涙が滲みました。鑑賞後に知った現実の更なる悲惨な出来事も、そうなる事が納得出来る名演でした。 「汚い生」を体現する死神ハイエナ画商、「美しい死」というより力尽きて命の灯が消えた画家をリノ・バンチェラ、ジェラール・フィリップがそれぞれ好演。 画家と家庭人との折り合いをつける事は出来なかったのかというのは絵画門外漢の浅はかな考えなのでしょうか。5フランでも見向きもされなかったのが現在1億ドル以上で落札されるというのに言葉が出ません。 余韻の深い傑作です。
[インターネット(字幕)] 9点(2020-10-30 15:53:52)(良:1票)
18.  犯人は21番に住む
犯人デュランは誰なのか? ミモザ館の住人全員胡散臭く最後まで分からなくて分かった瞬間のアッと驚く見事な演出に唸らされる。コメディとサスペンスの塩梅が絶妙な傑作で、監督初期作品にしてこの出来栄えは巨匠ならではで感心しきり。
[DVD(字幕)] 9点(2019-06-17 01:30:12)
19.  ファニーとアレクサンデル 《ネタバレ》 
DVD2枚組319分。オスカルが倒れてから以降は画面に釘付けに。白眉はオスカルの弟二人と主教の直接対決で、カールが普段とは別人の様な頼もしさを見せるのにエクダール一族の絆の強さを思い知らされる。敵役の主教は若きクリストファー・プラマーを思い起こさせるヤン・マルムシェーの好演もあって、上辺の上品さと裏腹の神に絶対服従を強いる腐った性根が浮き彫りに。生きる喜びに溢れた大団円がひたすら心地良い。5時間費やした甲斐のある絢爛豪華且つ重厚な群像劇。傑作です。
[DVD(字幕)] 9点(2019-02-24 20:55:12)
20.  毛皮のヴィーナス(2013)
ワンシチューエーションの役者二人のみの会話劇。92年の「赤い航路」が甦るエマニエル・セニエは年増のミミといったところ。対するマチュー・アマルリックの「もう、ここが何処だか・・」と言う芝居と現実の境目がなくなる攻守目まぐるしい展開で見せるM性、S性が絶品。「お許し下さい」「そうはさせない」が堪らない。口紅を塗られた姿はポランスキーの化身のようで、この時初めて彼は若きポランスキーに顔かたちが酷似していると気付く。 お互いへの信頼の上に成り立つSMプレイ。そこが抜け落ちている事への監督の警鐘なのか悔恨なのか。80歳にしてこのような作品を作り上げる監督の数奇な運命を背負って生き抜く強さを敬愛して止みません。
[DVD(字幕)] 9点(2018-10-15 10:31:42)
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