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ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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21.  アンチクライスト 《ネタバレ》 
意味不明なんですけど深い感じがします。何となくですが。 芸術性を感じますし、グロテスクな対象に詩的な美しさをもたせています。 自分には関心がもてない話でしたが 嫌いではない感覚です。 この監督にとって観客のブーイングはきっとおいしいことでしょうね、 スタンディングオベーションとブーイングで会場が真っ二つに割れることはラースフォントリアー監督にとっては大成功なんでしょう、きっと。 私にはちょっと感情移入しがたい話でしたので、以前見た彼の数本の作品よりも胸糞悪さは無かったです。 詩的映像表現や静寂の自然描写、音の使われ方、難解さと寓意性などでタルコフスキーっぽいものを感じてましたが、 どうやら気のせいではなかったようです。 それを思うとなんだか荘厳な作品のような気がしてきました。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-16 23:22:47)
22.  サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 
魔女三部作の最後(この当時まだ第二部にあたるインフェルノは観ていない)。 魔女の物語をここまで壮大にしてしまったダリオアルジェントに脱帽。 ただ、超名作サスペリアの持つ「狂気」と「カルト」、それから「変態性」が大きく損なわれている点が残念だ。 またゴブリンのサウンドを失ったサスペリアを正当の続編として良いものだろうか。 恐ろしく中毒性のある「ウィッチ」の囁きが「マーテル」に変わったのも正直いって微妙だった。 ハスキーボイスのヒロインはあまり好きではない。 ローマを舞台に美術史によって紡がれる物語はダビンチコードの色合いも感じる。 サスペリアの狂気の世界が普通のオカルト映画になってしまったと最初は残念でならなかった。 しかしだんだんと物語に独特のスペクタクルが発生し、狂気もその裏で隠れ潜んでいるようで、 ダリオアルジェントらしさをふつふつと感じることができて面白くなってきた。 最後はサスペリアらしく収拾されるのはさすが巨匠。 この監督さんは変態であり、女性が殺される描写の異常ともいえる執着は年老いても健在なようだ。 近代的な映画の技法と古典的スプラッタの技法が一緒になったところに妙な斬新さを覚えた。 多数の歴史絵画を用いた壮大過ぎる魔女物語の終幕には吐息が漏れる。 テーマ曲はゴブリンの絶叫には劣るが、ブラックメタル界のアイドル的ヴォーカリストであるダニ・フィルスが歌ってるようだ。 サスペリアのプログレサウンドが本作ではゴシックメタルになったのも何か少し残念であるが。 余談であるが(記憶が正しければ)ダニフィルスは魔女ではなく吸血鬼だ。 ところで吸血鬼っていえば三人の魔女を従えていたと思うが、この映画でも三人の魔女がテーマなのが個人的に面白い。  ダリオアルジェントからすると原宿系ギャルやコスプレ女子、ゴスロリファッションは魔女の影響によるものらしい。 つまり現代社会でもサブカルの中に魔女の勢力は息づいているようだ。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-14 23:37:35)
23.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 
広大な風景と軽やかな澄んだ音楽と、元気に駆ける子供たちを見ると日頃のストレスがぶっ飛ぶ。 ただそういう癒し系映画ではないらしい。 ふとしたことで少年はある秘密を発見してしまう。 それは大人たちの秘密だ。 その謎を少年の視点で追っているところが良い。 子供の目線からみた大人の社会とか世間ってだいたいこんな感じだろうなっていうのが伝わる。 大人たちの事情があまり語られないのがまたミステリーな感じで良い。  素晴らしい自然の描写はその土地の気候を見事に描く。 ほんのり感じる幼女のエロスと濃厚な熟女の色気はなんだろう。 主人公は美少年であり、その少年からも色気を感じる一瞬がある。 ときに気候はその土地の人間を色っぽく見せる。  少年が穴の中にあるものを発見する場面がめちゃくちゃ怖かった。心臓が止まると思った。 この他にも緊迫感が張り詰める場面がいくつかあるのでドキドキした。 ただその緊迫の場面もごく自然にやってしまうのは監督スタッフの腕前なんだと思う。 少年は秘密の場所で天使と出会う。その不思議さが印象的。 天使が布にくるまって水を飲むシーンが映像としてなにか美しい。  子供の視点で描かれる物語の中で、 少年ふたりが大人たちに隠れた場所で秘密をもつというのはなにか性的な感じもした。  この映画はアルバトロスの予告で知ってスタンドバイミーと比較されてた記憶があります。 スタンドバイミーはまるで自分が少年の真ん中にいるような感じだったと思いますが、 この映画は少年たちをもっと遠くから見ているような感じがした。 子供の視点で描かれているのに遠い。この遠さは悪いのではなく、それが儚い記憶のようでなんとも良い。 「ぼくは怖くない」というタイトルの意味が分かってきたとき、 友情と勇気が素晴らしいものだと思った。 (2012年の感想)
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-05 23:43:33)
24.  続・世界残酷物語 《ネタバレ》 
たぶん8年ぶりにヤコペッティの残酷シリーズを見た。 人間なんて死ねばいいのにといったドキュメンタリータッチの映画だ。 残酷というよりも世界の奇妙なところをとりあげているみたい。 作品に漂うなんともおかしな雰囲気が結構好き。 語りは開始早々皮肉たっぷりだ。 半分ヤラセみたいな感じもしますが。 カメムシを生地に包んで食べる場面や、ユダの死体(のお菓子)を貪って食べる場面では エルトポ以来の衝撃と荘厳さがある。 教会の集団ヒステリーがかなり良かった。 子供に器具を取り付けて体を変形させる虐待などを見るとどんよりと重い気分になる。 モンド映画って言葉をこの映画で初めて知った。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 23:32:13)
25.  世界残酷物語 《ネタバレ》 
ヤコペッティの世界残酷物語を久々に鑑賞。 モンド映画の原点といわれるだけある。 過激なシーンが多く崇高に感じる場面もある。 様々な人間や文化を交互に見ることで神の視点とはいわないまでも ユニークな視点で物事を見れるのは面白い。 また価値観とはいろいろであると感じさせられる。 インチキかもしれないけど当時の風俗を湾曲させて面白くやっているので その時代がユニークに表れてるみたいで面白い。 残酷さだけではなく人間のおかしな部分に着目した感じ。 素敵な人間もいるけど、鑑賞後の後味は救いようのないものだった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 23:30:51)
26.  ぜんぶ、フィデルのせい 《ネタバレ》 
少女映画という比較的コアなジャンルではよくリストにあげられる作品。  子供の、少女の視点から見た大人の世界が面白い。  当時のフランスの運動や革命に揺れる大人の世界。 それを9歳の少女の目線で見た、とても現実的だけどおかしな世界。  この映画の中の反体制運動だとかウーマンリブ運動だとかは、子供の世界とはあまりにも関係のない不釣合いな世界。 少女映画に特有ぎみの不思議の国のアリスのようなワンダーランドよりも現実味を帯びる物語。 ただその現実味を帯びた中で、大人の世界の不条理さや大人のキャラクターのユニークさを少女の視点で冒険していくところが、現実の中にワンダーランドを見出すみたいで面白いかなぁ。  抗議活動に取り組む大人たちの姿勢が、子供目線では怖くて不気味に感じるが、それでも一人一人が子供に対して接するときの態度はとても優しいおじさんおばさんであるというのが印象的。時に大人はおとぎ話の登場人物みたいだかも。  子供の、少女の視点で見た大人たちはユニークで面白い。  ただこの映画はロリコンの人のために作られた映画だろうか。 9歳の女の子の入浴シーンとトイレシーン、スクール水着シーンなど、そういう性癖に重点を置いたかのようなシーンが多い。 この映画ではミッキーマウスをファシストだといっていたが、 ではこの映画のロリコン表現はなんであるのか。 いやむしろそれが愛好家としては嬉しい。 主演の女の子はムスッとしてて可愛らしい。 ミツバチのささやきからの影響が少し感じられた。 少女達がささやく場面、アルバムをめくる場面など。  様々な活動を通して揺れ動く家族が描かれて、最後には家族の絆の深さが心に残る。 見る前と後とでは家族に対する考え方も見方も変わってしまうかのような作品だった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-03 20:04:31)
27.  小さな唇 《ネタバレ》 
まるでシベールの日曜日の裏バージョンであるかのような、 あまりにも美しすぎるロリコン幻想。 フォーカスがかかった木漏れ日の風景はまるでデビッドハミルトンの世界のようです。 音楽がまた美しい。 不能な男と早熟気味な少女との禁断の恋はもう破滅上等といった美しさです。 主役の男の繊細すぎるナルシストさがまた良いですね。 フレディーマーキュリーみたいな顔です。  私がこの作品を初めて見たのは十代の頃だったでしょうか・・・ その禁断の内容にはかなりの衝撃を受けました!  この作品の内容は軽く法を犯してはいるようですが、芸術に守られているのか大手レンタル店で普通に借りられます。 男にとってのあまりにも悲劇なラストは美しいけど気の毒過ぎます。 もし悲壮マニアな人がいたらこの結末はオススメです。  この作品は映画として技巧が秀でているとは思わないのですが、映画は技巧だけで語られるものではないです。 禁断の世界を描いた貴重な映像です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-23 21:45:48)
28.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 
ルワンダ紛争の悲惨さをただただ伝えていました。 人間の怖さと残忍さがあり、 また逆に人間を救おうと必死になる人の姿があります。 そして怯えながらも必死に生き延びようする人々の姿があります。 家族愛と子供たちの笑顔がありますが、 外では無数の死体が転がります。  大虐殺の被害者の膨大過ぎる数の上で、 子供たちの歌う民族音楽には生命の力が漲ります。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-22 23:14:31)
29.  ザ・ショック 《ネタバレ》 
イタリアン・ホラーの巨匠の作品でサイコ・ホラーの傑作で、しかもダリオ・アルジェント作品に常連の美女が出演してるっていうので観てみた。 サイコ・ホラーの傑作といわれるのが分かるような気もする。 独自の精神的恐怖を描き、その恐怖が生きているから。 またエロスも漂う。 母性愛がエロスになっている。 子供の母親への嫉妬が牙を向いた感じが良い。 恐怖とエロスは深い関係にあるというのがこのホラーでも思う。 絶叫美女といわれるほど、絶叫が壮絶だ。 意味不明っぽくて退屈もしますが、その後に恐怖がしっかりと浮かび上がる。 チープさの中にリアルさがあり、手作りっぽさがあり、またそこに異様な雰囲気が宿る。 音楽がサイケで、ホラー映画とは思えないような高揚感で、アドレナリンと恐怖が一緒になる。 最後のテンションが高く、このテンションはやはり傑作のにおいがする。  ただそこに至るまでに間延びしているし、少し退屈でもある。 ジャケットが素敵。  
[DVD(字幕)] 7点(2012-03-01 21:00:36)
30.  セントアンナの奇跡 《ネタバレ》 
親が借りてきたものを拝借。 途中で長く感じたが、感動的なお話であった。 男の子が可愛い。映像もなかなか。 
[DVD(吹替)] 7点(2011-03-18 03:44:28)
31.  デモンズ 《ネタバレ》 
良き時代を感じるB級スプラッター映画の傑作。 最初の地下鉄の荒廃した雰囲気がスーパーファミコンのファイナルファイトみたいで良い。 B級なのでショボイところもある。 しかしつくりに気合を感じる。スプラッター映画ファンに高い人気を得ていることは見て分かる内容だ。 劇場にいる人間のキャラクターがアホらしくて素敵だ。 とくに最高なのは盲目のオッサン。某名作映画みたいだけど、こっちは何のドラマもないのでなんでいるのか分からないところが面白い。 女主人公はなかなかの美女だった。 モンスターにやたら迫力がある。デスボイスが最高。 エクソシストみたいな緑色の液体を吐きだして汚いグチャドロスプラッタ満開。 レトロなメタルの音楽がカッコいい! 思い出すのはメタルのライブ。劇場で跳ねたり舞ったりするゾンビどもとメタルのサウンドの融合は メタルのライブを体感しているようでモッシュを思い出す。 メタル好きは見るべし! なにより劇場が悪魔に取りつかれているようなところが気に入った。 最初に見たときこそショボイと思ったが幾度か見るたびに魅力が増す。 入口が塗り固められていたり、マスクの男の存在など妙に謎なところが癖になる。 劇場の雰囲気も変な像とかがあって奇妙だ。 噛めば噛むほど味がでるスルメ映画だ。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-26 00:58:59)
32.  ラストエンペラー 《ネタバレ》 
うん、難しかった。 (前半で)中国の美術品や装飾がとても美しく、それだけで自分は満喫できた。 僕には、「墨を飲んだおじさん」が可哀想でならなかった。 皇帝から堕落していく様はとても孤独を感じた。 靴の紐を結ぶとか身支度とか全てを家来がやってくれていて、それが無くなったときの彼はとても小さく孤独な一人の男でしかない。それが悲しい。 最後は哀愁が漂っていて淋しそうだったけど、その皇帝の王座に歩んでいく彼の、子供の様に無垢な姿にとても感動した。 背の曲がった老人が「立ち入り禁止」を乗り越えて(自分の昔いた場所が立ち入り禁止になっているのも哀愁)、かつて自分のいたところに向かって歩いて行く。地位とか人目とか関係なくて偉大だ。感動する!というか考えさせられる。 庭師でも偉大な帝王だ。彼の人生はまさに激動!という感じ。偉大な作品を観ると、「生きるのって恐ろしく大変だな」と感じる。 中国の楽器、音楽は素晴らしいですね。 なんか偉大な作品です。もう10回は観たいかも。 (じゃないと自分には理解できないから) 
[DVD(字幕)] 7点(2008-02-09 02:24:25)
33.  ソドムの市(1975) 《ネタバレ》 
「悪」に関心がある人にはこの作品の存在感に興味を示さずにいられませんね。 「悪魔のいけにえ」が「肉」映画なら、「ソドムの市」は「糞」映画(ちがいますか、、、)。 もちろん「糞」だけではなく、同性愛、暴力、支配、、、でも「糞」が強調されやすい。 「糞」ってとてもスキャンダラスでインパクトありますからね。 スカトロ嗜好者でもこの作品には顔を歪めるかもしれません。 おっさんが糞する場面で、そこで一瞬映像が途切れるのですが、それが映像的に面白い効果が出ていると思います。 しかし下品で最低なこの作品、やけに荘厳な雰囲気を感じる作品。 (宗教的行為を禁じているが)宗教的な厳粛さ、重苦しさが漂っているように思えました。 悪徳も極めるとそれが品格になるのかもしれませんね。 地獄に限りなく近い作品。 僕の趣味ではあまり「美少年美少女」って感じじゃないなあ、、、(話のなかでは少女なんだけど)これを子供でやってくれ(ウソです)。 この作品は僕の中の「悪欲」をくすぐる。僕の所有しているDVDの中では強烈な存在感を放ち過ぎている作品。 「わたしはこの映画に完全に恋をしている」 はい、僕もこの映画に「恋」をしていますよ。 「愛」してはいないけど。。。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-04 01:09:00)
34.  ギャング・オブ・ニューヨーク 《ネタバレ》 
時代背景に惹かれるものがあります。 陽気さと野蛮さと埃っぽさが開拓時代のアメリカっぽくて楽しいです。 構想30年を要したといわれるだけあって 人間と時代のドラマに壮大さが感じられました。 キャメロンディアスの赤髪は自分的になしなのですがやっぱ彼女は素敵だと思います。 憎むべき敵に慕われ、またその敵に自分の父親の姿を投映してしまう複雑な心境が見どころでした。 運命あるいは宿命的なものを感じさせる展開が時代の渦とともに 巨大なものと化していく感じが男としてはたまらない要素です。 正直細かいところはよく分からなかったんですが。 登場人物のキャラクターが洒落ています。ゲームやファンタジーに出てきてもおかしくないキャラもいました。 ビルが印象的でした。
[DVD(吹替)] 6点(2016-05-05 23:01:15)
35.  インフェルノ(1980) 《ネタバレ》 
サスペリアの続編にして魔女三部作の一つです。 このインフェルノは賛否両論の声があり、 どちらかというと批判の声のほうが多い気もしますが サスペリアが神過ぎるので仕方ないです。 アメリカでのロケということですが、ダリオアルジェントらしさは健在です。 音楽がゴブリンではないのが残念ですが、 独特な音楽の使われ方で印象的でした。 不条理さはサスペリアにもありましたが本作はさらに不条理です。 なぜそこにつながっているのかという不条理さも僕にとってはこの作品の魅力のひとつです。 キーになるものに触れたり謎を解いたりという仕草は 見ているとまるでホラーゲームをプレイしているような感じがします。 美女たちの惨殺シーンはダリオアルジェントの本領を発揮しています。 骨董屋のおじさんの存在感が怪奇ホラーっぽくて良いです。 屋台で下準備中のおじさんの場面は大好きです。 猫好きにとっては見たくない場面があるのは少し残念です・・・
[DVD(吹替)] 6点(2014-04-14 23:37:27)
36.  イタリアン・チェーンソー 《ネタバレ》 
ずっと見たかったホラー映画です。 パッケージ裏にダリオ・アルジェントの名が出てくるし、 ジャケット写真だけ見るとサスペリアっぽいし、 イタリアン・ホラーという単語が魅了してます。 鑑賞時、 これは前半は死ぬほど退屈で意味不明過ぎるドラマを見せられました。  しかし後半になって映画のテンションは加速します。  狂った家族などは「悪魔のいけにえ」の低レベルなパクリみたいですが、 やたらとチェーンソーの場面は迫力があります (しかしそのキャラクターのレベルが低いです)。 血みどろ汚物スプラッターが全開です。 ホラー映画とは観客がどれほどの生理的なグロテスクと対面できるかだと思ってます。 それは「悪の力」ともいえます。 この作品ではその悪の力がしっかりと姿を表しました。 ただただ最後は意味不明なほど素晴らしいです。 母親のグロテスクな愛情、その過保護が生む暴力、汚物のシャワー、変わり果てた少年の姿、少年の友情、自由への解放など、意味不明に素晴らしく最後の最後に高いテンションでカオスにまとめてくれました。 このやり尽くした感を考えれば意味不明なほど良作です。 また高揚感があって哀愁漂うチープな電子音もファミコンRPG風で意味不明なほどに名曲です。 
[DVD(吹替)] 6点(2012-03-01 21:11:23)
37.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 
普通に面白かった。 暴力シーンとへヴィロック、メタルとの組み合わせがとてもかっこいいです。 とにかく戦闘シーンが良くできていたんじゃないですかね? テンポがよく、力を抜いて観れたように思う。 面白く感じたのは小説を読んでから観たせいか。 こんな作品の小説を読んでから映画を観る人なんてあんまいないのかな。 こういうホラー映画って、アメリカのパンクロック的なティーンエイジャーの雰囲気がとてもいい。この作品は「パラサイト」程じゃないけどね。  結局「ジェイソン」と「フレディ」、二人とも仲が良いんですね。 「スクリームvsハロウィン」とか「悪魔のいけにえVS死霊のはらわた」とか、「遊星vs深海」とか、「バットマンvsクロウ」とか、「サイレントヒルvsバイオハザード(ゲームでもいいや)」とか!このシリーズまだまだイケるんじゃないですかね。 でも「悪と悪」じゃツマンナイからさ!「スーパーマンVSレザーフェイス」とか 「スパイダーマンvsザフライ」とかそういうありえない組み合わせでどんどんキャラクターの世界観を広げていけばいいと思う。 「ⅩメンVSストリートファイター」はどうでしょうか?これは両方とも、実写版で映画化されているので、当時のキャストがそのまま出演して対決させるのです! (ベガがバルログだったりするのは、そのままでいきましょう) そして最後は、全部のヒーローや悪役がゴチャゴチャになって共演して、そのキャラクターが持つ威厳や雰囲気が失われて、全く面白みもない超Z級クソ作品になればいいと思う。  
[DVD(吹替)] 6点(2007-12-23 05:57:11)
38.  デス・サイト 《ネタバレ》 
ダリオアルジェント監督の作品を久々に観賞した。 残念だと思ったのはダリオアルジェントらしい狂気と異端ぶりがなくなったこと。 クセのあるB級っぽさが抜けてしまいなんとも面白みがない。 監督のセンスがほとんど見られない。 なんともスタイリッシュなサイコサスペンス風映画だ。そこに個性はない。  ダリオアルジェント監督は他の監督よりも映画と音楽との結びつきに重きを置くのだと思う。 それが変態じみていて強く、性癖のような気がする。  ・・・検死官の男のハイテンションぶりがちょっと面白い。 社会的に暗い場所にいる人間をハイテンションに描くというのは日常の奇妙なアンバランスさが出て効果的です。 安易かもしんないけどそれを堂々とやるのは巨匠らしい度胸だと思う。 その死に包まれた場所で検視官の愉快さは生と死の距離感を不思議なものにする。  死体の迫力が普通の映画とは少し違う。 ダリオアルジェントの映画にはエロスと恐怖、そして死がある。 とくに死とエロスが密接にからみあう。  “ゲーム”にも死やエロスが寓意的に込められている。 本来のゲームとは何か?そこらへんをこの作品は少し探っている。 この監督はゲームの中に流れる魔力みたいなものを作品にしたと思う。 憶測でいうのもなんだが監督は美女の恐怖する表情を見ることで性的な快楽を覚えるタイプの人ではないだろうか。 作品を見ててそう思った。 美女に対する独特の考えが作品にも表れてるみたいだ。 男性主人公ともいえるジャンレノ風の男はたぶん監督の嫉妬をかったのではないか。 (ここからの文章はどうやら自分がこの映画のタイトルをデスゲームだと勘違いして書いてるらしい) 最後に美女は妊娠する。 デスゲーム(死の遊戯)の果てにあったのは生命の誕生だったというところに、生と死の対比があると思うが、ゲーム(遊戯)という言葉には性的な意味も浮上してくる。 デスゲームを仕掛けて楽しんでいるのは監督で、もしかすると対戦相手は観客かもしれない。 そういうところに最近?流行のソリッドシチュエーションの影響がみられるのかも。 恐怖とグロテスクを題材にする映画監督のだいたいはサドでありマゾでもある。 (2011年の映画メモをもとにレビュー)
[DVD(字幕)] 5点(2013-06-28 23:10:23)
39.  ルチオ・フルチの新デモンズ 《ネタバレ》 
DVDパッケージから既にカルト臭をプンプン出している厳ついオーラが素敵です。 この作品はスプラッター場面に尽きます。 首を発見、目玉えぐり、舌責め、股裂き、、、もうそれだけです! 目玉えぐりなんて普通にやりますけど目をえぐられて倒れるまでが「やはり巨匠のなせる業だなぁ」なんて威厳のようなものすら感じてしまいました。 股裂きについては「突然すぎて意味分からず」みたいな話がありますが、僕は「何も突然で意味が分からんという事は無かろうに、、、ちゃんとそれに至るまでの順序があって、それから、、、っぇええ!?」って感じです。ここに意味不明の名場面が登場してしまいました。ツボにはまったらもう大爆笑でしょ。 フルチ監督の作品はあまり見た事がありませんが、素晴らしいスプラッター映画を作る監督さんなのに、なんだか変な人間ドラマをやたらと盛り込もうとして、それが作品を非常に退屈なつまらんものにしているのかもしれません。 この作品も本当に退屈な場面が多くて、DVDの裏には「スプラッター映画の決定版!」「血みどろ崇拝」「臓物満載の快作」なんて文句が書いてあるけど少々大袈裟に思えてしまいます。 ライザが終始アホ過ぎる。 終盤で子供がパパを呼ぶ場面もなんだかアホでした。 肉屋の男はなかなか不気味でよかったです。 屠殺場(冷凍室?)の雰囲気はグロくて良かったです。 遺跡や海に面したロケーションが美しすぎるのに情景を美しく撮っていない。 「過去にこの場所でこれだけの凄惨な出来事があった」的なものが好きだ。修道院とか修道女とか、そういうシチュエーションがなかなか。修道院の「地下」に軽く触れたい時にはこの映画を軽く観ます。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-03-04 00:36:03)
40.  ミネハハ 秘密の森の少女たち 《ネタバレ》 
俗物です。エコールの神秘性が70%カットされています。エコールの関連作品とすれば本作は4点です。時間がとても長く感じた、、、疲れた~。 僕はイレーネに恋をしました。イレーネが美しかったから最後まで見れました。 しかし、まず僕はこの作品の主演女優たちを「少女」とは認めません。ですからこの作品は少女映画ではありません。だから少女映画の名作エコールとはまったくの別物として良いでしょう。 13から15歳くらいの少女でやらないと、この作品は良いものにならないと思います。と、ロリコンの僕は思う訳です(もちろんエコールを好きな人が絶対にロリコンという訳ではない)。 オープニングではバレエダンスの足元が映されています。これは非常にドロドロとしていて生々しく痛々しくて、物語中の様々な物が込められているのでしょうか、、、とても直視できません。ゲロ吐きそうです。気分が悪くなりました。 それに残念なのが、エコールでは「子どもの目線」(純真な目線?)で描かれていたのに、このミネハハでは「大人の目線」(現実に染まった目線)で描かれているところだ。 エコールの学校はとても神秘的な雰囲気で、この世のものとは思えない感じがあったが、ミネハハではとても普通の学校といった感じで、「なぜ少女達がそこで学んでいるのか?」「それがどういう場所にある学校なのか」という不思議さも感じられない。。 エコールでは「謎の権力者」という存在がなかなか見えなくて、とても不思議な感じであったが、ミネハハではあまり不思議という感じがしないし見え見えな感じだと思う。 滝を「ミネハハ」と名づける、おそらくは名場面らしきシーンですら糞です。 エコールよりも暴力的で残酷、猥褻卑猥、下品、安直、重い、苦しい、暗い、グロい、短絡的、即物的、、、、。 もちろんエコールと別物とすれば素晴らしいです。 映像も音楽も並以上のものです。情景的に美しい場面が多々ありました。 この物語は悲劇というしかありません。 イレーネに関しては、、、。多分この作品は「純真」「無垢」というところからは程遠いでしょう。少女が純真でも、制作側の心が映ってしまうからです。 エコールとは別物と考えるべきでしょうが、「原作が同じ」「パッケージが酷似」「関連付けられている」などなどありますので、なかなかそう考え難いです。 
[DVD(字幕)] 5点(2009-10-07 02:37:46)
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