21. 流されて…
久しぶりに見たけど面白い! 高慢ちきな女と我慢し続ける給仕が無人島で立場が逆転する展開は、とても自然で、こういうシチュエーションだったら汚い世の中から脱出して純粋な愛も芽生えるかも知れない。 ちゃんと考えられたラストもグッド。 マドンナのリメイク版も当時はラズベリーだったけど今は評判いいみたいですね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-01-03 09:15:27) |
22. 昼顔(1967)
30年くらい前、深夜のテレビ放送で観たときはカトリーヌ・ドヌーヴの美しさに酔いしれましたが、今見ると、それほどでもなかったりする。 これだけ女の妄想だけで繋がれているストーリーも少ない。 貞操な奥様を持つ旦那さんは嫌な映画だと思うに違いない。 [DVD(字幕)] 6点(2014-09-12 05:13:26) |
23. バレット(2012)
スタローンは「ロッキー・ザ・ファイナル」より若く見える。今回字幕で見たが、なんでスタローンは、頭が悪い人間にしか見えないんだろう。それはシナリオで「俺は殺し屋だ」とか「女と子供は殺さない」とか、説明セリフが多すぎる点にあるからだと思う。こういうので娯楽感覚を私は感じることができない。内容が全くない。正直、娯楽映画というより、苦痛映画にしか思えなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-06-09 22:20:25) |
24. ニキータ
今回になって初めての鑑賞です。前々から「レオン」と同じ監督だけっていうのは知っていましたが、やはり「レオン」と比べてしまいますね。どうしても突破できない展開のクライマックスは、やはり「レオン」のほうに軍配があがるかも。でも、女性が主役のアクション映画っていう意味では、本作が最高ではないでしょうか。まだ未見の方にはオススメします。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-02 04:52:25) |
25. 地獄の門
アマゾンで、こういったマニアックな映画のレビューを沢山書いている人の内容に興味が湧き、レンタルしてみたのですが、レンタル料金が通常より高いにも関わらず、全く面白くなかったので、「金返せ!」って感じです。どんなB級映画でも、シナリオが面白ければ、永遠の名作になるだろうし…。ですが、この映画、主人公が誰なのかもハッキリとしません。群像劇みたいに描いているわりに、途中で死んじゃったり、殺しちゃったりと。きっと無名の役者さんたち、この脚本を貰った時、「俺、こんな役、やりたくないんだけど…」と思ったはず。途中見せ場になる(?)グロいシーンも、今となっては、おもちゃにしか見えず。全てがガッカリ。早くから今年一番の最低映画に決定しました。 [DVD(字幕)] 1点(2014-03-01 15:25:57) |
26. バラキ
Valachi はバラキなのか、バラチなのか・・・ どうでもいいと言ったら、それでおしまいなんですが、リノ・バンチュラは「バラチ」と呼んでいるみたいで、FBIの捜査官は「バラキ」と呼んでいる、私にはそう聞こえました。 私は、大のブロンソンファンですが、映画レビューの多くが「地味な映画」と評していたせいか、今まで敬遠していました。中には「ゴッドファーザーに隠れてしまった名作」とも書かれていましたが、蓋を開けてみれば、本作はゴッドファーザーの足元にも及ばない出来です。 私にはテレンス・ヤングが名監督とは思えません。 まず、本作においては、編集が下手すぎます。 時系列が滅茶苦茶で、殺される人物が多すぎる上、ジョーという名の男が3人も出てくるので、途中で訳がわからなくなります。私は2回観てわかりました。 でも、見どころはあります。 それは、チャールズ・ブロンソンの他の作品では見られない迫真の演技です。 喜怒哀楽、髪の色で老若をはっきり分けた彼の表情は貴重な一面であると思います。 70年代後半まで、ブロンソンは体を鍛えぬいて、酒、たばこは勿論、不摂生な食生活は決してしなかったそうです。 それは晩年、当時を振り返り、苦しかったことを本人が語っています。 60~70年代のブロンソン映画では彼の裸がやたら多く映されました。 もう一つは、ブロンソンの妻である、ジル・アイアランドの美貌です。 当時、30代とは思えないほどの美少女を演じています。 鼻筋が通っていて、目がクリクリっとした小顔は、私の理想の女性像です。 結婚式のシーンで、花嫁衣装のジルを横にしたブロンソンの笑顔は、特に必見です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-18 19:28:25) |
27. 預言者
他のレビューを読むと、刑務所内でのサクセスストーリーと書かれてあったのが目立ちましたが、私にはサクセスという理解ができませんでした。 ちょっと長いし、それぞれのシークエンスがよく理解できず、ただ流されただけの映画になってしまいました。 預言者の意味もイマイチ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-25 02:13:14)(良:1票) |
28. カストラート
物語がよく理解できなかったのですが、カストラートというものの素晴らしさを味わえた素晴らしい映画でした。 この時代、作曲というものには印税もなく、たいした価値はなかったのは知っていましたが、現在、カストラート自体禁止になっているのですから、当時聴いた聴衆は特別な感動を味わえたのでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-07 03:50:35) |
29. 熊座の淡き星影
《ネタバレ》 如何にもヴィスコンティが取り上げたくなるようなテーマなんですが、シンプルな材料をじっくりと作り上げています。 個人的にはモノクロよりカラーで観たかったです。 クラウディア・カルディナーレはカラーで観たほうが絶対美しく映ります。 姉と弟の禁断の愛、それを受け入れてまで妻を待つ夫の心境。私はどうも感情移入できませんでした。 ラストシーン、弟の死を知らなくてもヒロインが涙を流していたのは、もう察知していたからなんでしょうね。 自分が言語で理解できればと思うほど、字幕スーパー、すなわち会話劇が長かったです。 きっと字幕だけでは理解できない部分が多かったのではないかと思います。 本のタイトルに関してもあれでは唐突すぎますからね。 でも面白い作品でした。 ヴィスコンティの中でも上位に入るかと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-05-20 10:43:18) |
30. アンネの追憶
《ネタバレ》 原作はアンネの親友だったハネリの「もう一つのアンネの日記」からで、護送されたアンネと父とハネリのその後ということだが、内容は全体像としてドイツ人に迫害されたユダヤ人の人々の話で、アンネとハネリは収容所で再開するのですが、二人のメインストーリーはそれだけです。エンディングロールで「これは歴史的事実に基づいて想像されたもの」というだけあって、感動も希薄で、あまり残るものはありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-20 07:38:38) |
31. 少年と自転車
カンヌで特別グランプリ(?)を受賞したというから期待していましたが見事に裏切られました。 まず誰もが思うところです。 どうしてサマンサは病院に抱き付かれたきっかけで少年シリルの自転車を買い取ってやって、その上、里親の役を簡単に引き受けたのか? 少年は特別養護施設と自分を捨てた父を天秤にかけ、どうして、あれほど父親に愛されようとするのか? 私は序盤から、こういったディテールをいい加減に描いて進行させていく映画は絶対許せないんです。 最後の最後に良い意味で裏切ってくれるのを待っていましたが、本作にはそれがありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-04-21 22:46:10) |
32. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 冒頭の一面に広がった向日葵、印象的なメロディー、男女の愛、そして戦争…。 戦争は全てを破壊してしまうんですね。 ソフィア・ローレンって特に印象なかったのですが、初めて観賞し、彼女の魅力を存分に味わいました。 彼女自身、この映画は若い人に見てもらいたいとのこと、う~ん…そうですよね。年取った人が見るものではないかも(笑)。 シンプルなストーリーながらお互いが自分に敷かれてしまった道を歩まなければならない結末に胸が締め付けられました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-04-11 05:45:32) |
33. さらば美しき人
《ネタバレ》 最高に美しいといっていい頃のシャーロット・ランプリングが観れる映画だが、如何せん、近親相姦の兄の古典文学的字幕スーパーのダラダラしたシーンが大半を占めており、最後のスプラッターシーンは音楽的にも日本のお家断絶の影響をモロに受けてるって感じで全体を通してアンバランス。 [ビデオ(字幕)] 5点(2012-02-06 07:13:25) |
34. セブン・ビューティーズ
私が観た映画の中でも「肉体の悪魔」と並ぶ10点満点中の10点です。 アカデミー賞で主要4部門ノミネート。なのにDVDはおろかレーザーディスクもありません。 七人の美しい(?)妹たちをもつ名誉を保つことが一番大切!という男の波乱万丈の話です。 このサイトで異色作に高評価を挙げる人達が何故観ていないのか? レンタルショップにもほとんど置かれていませんが、是非探して観ていただきたい作品です。 「トト・ザ・ヒーロー」「時計じかけのオレンジ」「スターシップ・トゥルーパーズ」がお好きなら絶対満点をつけるかと思います。 [ビデオ(字幕)] 10点(2012-01-21 20:12:59) |
35. 魂のジュリエッタ
《ネタバレ》 ストーリーは単純なものです。 夫の寝言に聞いた事のない女の名前。 その女が誰なのか、本人に問い詰めてみたり、占ってみたりと、それが延々続くわけです。 夜、眠れない時にオススメします。 DVDの映像が綺麗でジュリエッタ・マシーナがとても綺麗に見えます。 日本人みたいな顔をしてるような…例えると音羽信子さんと美空ひばりさんを足して2で割ったような…。 こういう60年代のポップ・アートみたいなフェリーニは「世にも怪奇な物語」は面白かったけど、私個人としては苦手だなぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-30 20:45:45) |
36. エレニの旅
長いこと映画と接していなくて、久しぶりに気分をリフレッシュさせようとして観賞したのが間違いでした。 全編を通して、主人公がエレ二であることも理解出来ないし、他のレビュアーが頻繁に使っている「長回し」というのが、私には退屈でなりません。 映像美等、分からなくはないけれど、どうも私には観賞する時期を間違えたようです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-01-12 04:44:00) |
37. エーゲ海の天使
《ネタバレ》 1941年から3,4年もの間、エーゲ海の孤島で偵察を目的として、の~んびり生きた兵隊たちの話しです。 さすがイタリア映画だけあって、男女のセックスシーンと音楽がスパイスを利かせて観ている側を引っ張っていきます。 通信機が壊れた状態で3,4年も何もない島にいると本国ではもっと有益なことがあるのではないかという心境に駆り立てられるのは正直な話。 でも、この時代ですから、彼らには、ここが竜宮城というイメージがなかったのでしょう。 時間経過の描写が上手くありませんが、ラストのテロップで「今、逃亡中のすべての人にささげる」と流れたのは笑えました。 「世界の状況を知れ」という意味なのでしょうか? CSでしか観られない貴重な映画かもしれませんが、7点は上げられません(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-11-17 19:25:32) |
38. パリは霧にぬれて
フェイ・ダナウェイというと「俺たちに明日はない」や「華麗なる賭け」を思い出すが、それほど綺麗な女優とは思わなかった。 本作はそのフェイを最大限に美しく撮った作品だと思う。 例えれば、ジェーン・フォンダの「バーバレラ」みたいなものだ。 内容はいかにもこの時代のフランス映画っぽい、じれったさと煮え切らないストーリー展開で、90分程度で終わってくれたのが唯一の救いだ。 ベッドの上で丸まって横たわる時の脚線美やセミヌードで下着の後ろ姿を見せるフェイの姿だけが、この映画を抹殺できない理由だと思う。 BSで観賞した限り映像は美しかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-07-24 19:29:00) |
39. 狼は天使の匂い
フィルム・ノワールというものが好きな方には絶賛されているようですが、ストーリーに無理がありすぎます。 アクションに関していろいろなアイデアを沢山織り込んだのはいいのですが、ラブストーリーや人間関係の部分は矛盾があり、薄っぺらなので私には納得がいきませんでした。 何かしらの形で追われている主人公が別のギャング一家に巻き込まれて、その方棒を担うというお話し。 当時日本で流行ったヤクザ映画を参考にしているようにも覚え、主人公とギャングのボスが親密な関係になっていく過程にも無理がありすぎます。 伏線や小道具もたいしたアイデアではありませんがテンポが速いので、人間ドラマなんかどうでもいい、タランティーノみたいなアクション映画を求めている人には満足できる作品ではないでしょうか。 因みに上映時間は135分でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-24 06:45:53) |
40. わらの男
《ネタバレ》 私も「鉄道員」よりも好きな作品と言いたい。 DVDの解説によると「わら(の男)」とは、わらでつまった頭を抱えているという、判断能力のないことを意味するらしい。 幸福な家庭を持つ男と、将来に夢を持たず、トト(宝くじ)を買い続ける美女。 全く別世界に住む、お互いの心が近づいていく過程がとても自然で、彼女がどの時点で主人公アンドレアを死ぬほど愛するようになったのか、もう一度観てみないとわからないくらいだ。 浮気に気付いた優しい奥さんの黙認が、アンドレアにとっては、とても痛々しいだろう。 因みに、この映画はハッピーエンドでは終わっていない。 それは、少年を間に挟んで泣きながら抱き合う夫婦。そのシーンに被さる妻の残酷なモノローグがこれからの未来を暗示しているからだ。 [DVD(字幕)] 10点(2010-04-17 13:53:40) |