Menu
 > レビュワー
 > 東京50km圏道路地図 さんのレビュー一覧。12ページ目
東京50km圏道路地図さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456789101112
>> 通常表示
221.  浪花の恋の物語 《ネタバレ》 
惚れた遊女のために商売の金を横領して身を崩すという300年前にあった実話。その実話を近松がそばで見聞きしながら脚色し、「冥途の飛脚」を完成させていくという中々面白い作り。(ココでの実話にもおそらく脚色はあるわけだが・・・)。私は女のために会社の金を横領しようと思った事はないので(しかも当時は死罪)、主人公には共感できず、作品に入り込めなかった。錦之助は抑えた演技が続くので、ファンとしてはやや物足りないのだが、封印切あたりから抑えた感情が表面化してくる辺りは流石で、凄みが感じられる。有馬稲子もTHE遊女という感じで、妖艶さに満ち溢れている。2人は駆け落ちして実の親に会う直前に捕まるのだが、近松が「わしの筆はそこまで不人情(親に会えないで捕まる事)にはなれない」と、実話と異なるラストになるように脚色を加える(親に会えるようにする事)ところは考えさせられる。これは見る側の好みの問題だが、実話をベースとする場合、徹底的に現実に即して脚本化されるよりも、近松のように多少は夢や救いのある脚色がなされた脚本の方が私は好みです。
7点(2004-04-06 15:37:06)(良:1票)
222.  恋人はゴースト 《ネタバレ》 
リースがテーブルすり抜けたかと思えば、便器にしっかり座ったりと中々無理があるんだが、病院ベットでの「十手観音」が笑える。同じアパートの女は実は男?かと思ったんだが、違ったなあ。<追記>7年ぶりに再見。「自分の葬式を見る」というのが叶わぬ夢のひとつと言われるが、植物状態で死がほぼ確定している患者が成仏できずに現世をさ迷い、己を知るというのは王道ながらやはり心を打つものがある。男の方も妻の突然死である種の死人状態だったのが、死に切れない亡霊によって生きる意欲を得るというのも中々よくできている設定。単なるラブコメではなく、生と死について考えさせれる。邦題がダサくてあまり注目されていないのが残念。サンフランシスコの風景・夜景も美しくて印象的。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-03-17 02:35:06)(良:1票)
223.  宇宙人ポール
最初はフザケタおばか映画かと思ったが、ヒロイン登場の進化論のあたりから面白くなってきて引き込まれた。一見するとファンタジーパロディーのようではあるが、米英比較や南部の排他的カントリー保守主義を皮肉る点や科学と宗教の対立(と和解?)といった隠れテーマもあり、大人版E.Tというテイストに上手く仕上がっている。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-16 15:12:56)(良:1票)
224.  E.T.
この映画は子供向けなのか?大人向けなのか?子供の頃劇場で見て、学生の頃にTVで見て、大人になって衛星で(アニバーサリー版)見て、この度17年ぶりに再見。子供や学生時代は正直面白いとか感動した印象はあまりない。こんなの子供向けの幼稚な映画じゃん!という大人ぶったイキがった気持ちがあったのかもしれない。 大人になって見ると、子供目線と大人目線の両方で見る事が出来て、大人への不信感を理解できる大人という見方が出来るようになる。子供の純粋性というのは子供には理解できないし、純粋性を失った大人になって初めて理解できるものなのかもしれない。(ちなみに、子供の残酷性は残酷性を持った大人になって理解できるのかもしれない) そして更に年を取って見ると、大人目線の比重がより高くなる。大人と言っても多種多様で、子供に銃を向けてもいいと思う大人も居れば、子供は常に守るべき存在であると思う大人も居れば、子供の心を持ち続けている大人も居いるという事がわかってくる。たぶんスピルバーグもこの辺の逡巡があって、アニバーサリー版を製作したのだろう。他方、冷めた見方をすればストーリーはたいしたことないし、映像と音楽の一体化したパワーで引っ張っているだけとも言えなくもないが、映画を総合芸術と位置づけるのであれば、それはそれでいいのかもしれない。 今後さらに年を取って見る事があるのかもしれない。その時はどういう印象を持つのだろうか?映画は見る年齢や時代状況によって見方や解釈は変わる。子供の頃にこの映画に出会って、自身の成長と共に解釈を変えつつ一本の映画を見続ける事ができるというのはたぶん幸せな事なんだろう。だから「ここ何年間で最高の作品」とか「1年で一番の映画」といった評価は難しいように思える。そういう意味では稀有な作品であると言えるのかもしれない。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-31 01:43:12)(良:1票)
225.  めぐみ-引き裂かれた家族の30年
私は年末恒例の今年の10大NEWSを見るといつも思うことがある。来年は「横田めぐみさん帰国が入るかな?」と。死亡という確実な情報が入らない限りは「生きてるんじゃないか?」「帰ってくるんじゃないか?」って思うのは私だけだろうか?これは日本人全員が見るべき作品。フジは夜中じゃなくてゴールデンでやれよ!
[地上波(邦画)] 10点(2007-11-20 02:43:09)(良:1票)
226.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
ハリソンフォードの現在の人気・地位を確立・決定付けた作品と思う。ただし、この決定打で芸の幅を狭めてしまったようにも思う。映画の通り女子供のヒーローのイメージが植え付けられてしまった。作品はかなり楽しめる。
8点(2004-01-02 17:24:58)(良:1票)
227.  セブン
つまらなくは無いんだけど、難点を言うと、図書館の貸し出し履歴で身元をわられてしまう犯人は頭悪い。私なら偽名で借りるか、古本屋かどこかで買うよ。あと凶器の領収書残しておくのもなあ。途中で方針変更したと言っているし、逮捕を前提だったとも思えないし。インテリぶった計画的な知能殺人を装ってる割には非常にお粗末。これで犯人に対し「怖いなあ」より「馬鹿だなあ」という感情が上回ってしまうので、作品がシリアスさに欠け、恐怖心も盛り上がらない。要は犯人が馬鹿なのでサスペンスにならない。また、犯人の目的は「罪を犯した人間が死の恐怖で罪を悔いる」事にあるので、犯人が嫉妬により殺されるが、死の恐怖で罪を悔いているとは思えない点は譲ったとしても、ブラピが憤怒で殺人犯しても、ブラピが死刑にでもならないことには(その可能性は低い)犯人は目的を達成した事にはならないのでは?(ブラピは生きながら憤怒の罪を悔いるのか?)よってこの辺もちょっと犯人は思慮が足りないというか、浅はかだなあと。(だからブラピは犯人に負けてはいない。)奥さんの首が届いたり、ブラピが私刑することに感じるところはあるものの、オチとしては弱いかなあと。蛇足ながら、この手の作品のレンタルする時は、近所で猟奇殺人が発生した場合、自分のレンタル履歴・個人情報が警察に渡るのを覚悟すべきと思います。
5点(2004-04-19 16:42:47)(笑:1票)
228.  男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 《ネタバレ》 
冒頭の登との出会いから別れまではカッコよくてよかったんだけどねえ。東映と松竹の渡世人対決も悪くないと思うけどね。それにしても、寅さんに対するあの態度は何だ!私は中原理恵をマドンナとは認めない。とらやの食卓のマドンナ席にも座らせてもらってないし、とらやの面々も認めていないと思われる。終わり方も酷すぎる。 <追記>14年ぶりに再見。好意的?に見れば、シリーズに底流するテーマである「ヤクザな暮らし」か「地道な暮らし」を様々な登場人物を通して多面的な角度からクリアに対比表現しているのである意味わかりやすいと言えばわかりやすい。が、中原理恵はシリーズ最低のどうしようもない女である事に変わりはない(もちろん演者に非はない)。他方、寅さんは総じて「渡世人」らしく、粋でカッコよかったのが救い。タコ社長への「労働者を搾取したそのお金でハワイへ新婚旅行へいく娘さんもあれば、ネグラのない小鳥のように夜露に打たれてないている娘もある。世の中さまざまだなあ」という台詞はシリーズ屈指の辛辣かつ痛烈な一撃であり皮肉でもある。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-10-08 02:29:35)(良:1票)
229.  ロッキー・ザ・ファイナル 《ネタバレ》 
「過去は存在しない」にも関わらず過去に生きてしまう老年の悲哀、そして焦り。生きる時間が長ければ懐かしい思い出や別れは自分を縛る事もある。「老いとは他者の侵入である」らしいですが、本作ではそれを”野獣”と表現しています。これがキーワード。肉体は衰えているのに気持ちは衰えない。その乖離と苦しみ、老いていく事の焦り。スタローンにとっては、ロッキーこそが野獣であり、その決別をしたかったのでしょう。30年ロッキーを演じてきた60歳のスタローンだからこそ書ける脚本です。一歩間違えると暴走老人なんですが、これは暴走を止め、内なる野獣に決着をつけるための戦い。要するに「皆年をとる、過去に縛られず、年相応に今を生きよ」という還暦ロッキー(スタローン)による諦観のメッセージであり、そこには悲哀と諦めがあります。が、過去や野獣と決別するためのリングファイトはやはり感動的でもあり老人として生きる再出発への希望もある。30年の大河ドラマの終結。非常に素晴らしいエンディングです。決して、「挑戦を忘れるな」という団塊世代向けの応援メッセージではありません。が、勘違いする人も多いだろうし、罪な作品だとは思います。難点は息子がいい子ちゃんだったので父子の確執と和解の盛り上がりに欠けるところ。他の母息子とのややダレる絡みを入れるぐらいなら、もうちょっと実父子の関係を詳しく描いてもよかったような。60歳になったらもう1度見たいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-07-07 12:02:24)(良:1票)
230.  ゴルゴ13(1973)
さいとうたかをは高倉健をモデルにデューク・東郷(ゴルゴ13)を書き始めたと言われている。そのモデルの張本人が実写版でデューク・東郷役として登場。話題性はあるのだが、ストーリーがイマイチで他の出演者の外人役者にもあまり魅力がなかった。 本気で作れば007のようなシリーズものに成りえたと思うのだが。
5点(2004-03-02 01:54:30)(良:1票)
231.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
所謂家族愛というものは全く感じられないというか、各々が自分勝手に突き進んだ結果すれ違い、公然の秘密を共有しながら生きる人間の不幸というか、救いのなさを感じた。ある意味、東野圭吾ぽいけど。父は不倫相手の娘と知りながら自分をごまかし折り合いつけて、その整合性のために孫を巻き込んで殺人したとしか思えないし、母は不倫相手に子供の罪をなすりつけて、夫に甘えるどうしようもない女だし、娘も殺人犯しておきながら実父に罪をなすりつけた負い目から実父を崇め、結果育ての父を蔑ろにして、環境運動やってるし、もうホントどうしようもない一家。さらには終わった事件の追及をする退職刑事。それらの罪深き大人達の身勝手・愚行の結果を少年が背負う事になる不幸。そういう状況に対し、独身湯川は無力であったが、人間のどうしようもなさみたいのは感じられた。
[地上波(邦画)] 6点(2014-07-07 22:41:25)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS