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21.  オペラ座の怪人(2004)
アタシとっても好きよ、こういう映画。 怪人があまりにかわいそうでむちゃくちゃ泣いちゃったし、映像もキレイで衣装や美術も最高よ。 確かにちょっと『ムーランルージュ』調ではあるけど…冒頭、オークションに出品された古いシャンデリアが吊り上げられると同時に、オペラ座が1800年代後半のきらびやかな状態に戻って、あの有名な音楽が響いて…ってとこでアタシはすでに全身鳥肌だったわ。 そっからはホントあっという間の2時間で、最後は大泣きよ。 何年もヒットし続けるミュージカルはやっぱり違うわねえ。 ストーリーは大人向け悲劇仕立ての「美女と野獣」って感じかしら? 実際ジャン・コクトー監督の『美女と野獣』を思わせるシーン(壁から突き出た男の腕が燭台を持ってるとことか)もあったし。 それにしても…怪人がかわいそうでかわいそうで…世間ってホント残酷ね。 そこへきてクリスティーヌの「ほんとに歪んでるのは顔じゃなくてアンタの心」発言でしょ? そりゃないんじゃないの!?ひどすぎるわよー!ってなもんで…ツラの皮たった一枚が人とちょっと違うってだけなのにね。 なんだかせつないわ。 …もちろん方向性はズレてはいたんだけど、なにがあってもずーっとクリスティーヌを想い続けた怪人…来世はきっといいことあるわよ、頑張って!!ってな気分にさせられたわ。
[試写会(字幕)] 8点(2004-12-17 00:26:36)(良:2票)
22.  エイリアン 《ネタバレ》 
メチャクチャ久しぶりに見たわー。 はじめて見たときの衝撃があまりに凄かったもんで、忘れっぽいおバカなアタシでも内容は大体覚えてたんだけど、それでもこれだけドキドキさせるって…ホント凄い映画よね。 絶え間なく鳴り響く警報、チカチカ点滅する警告灯、耳元で聞こえるかのような息づかい、ブレる画面…正直ちゃんと実物を見たらセットもチャチいんだろうし、モニターなんかもガッツリ時代を感じさせるんだけど、見せ方だけでこんなにもドキドキさせちゃうなんて…リドリーったらテクニシャンね。 終盤のシガニー姐さん渾身のサービスショットは、それまでのリプリーの男前っぷりが邪魔して色気ゼロだったけど…まあご愛嬌ってことで。 あと…字幕で見てるのにどうしても友近がよぎっちゃうのが残念っちゃ残念だったけど(あのネタは大好きなんだけどね)、33年前のSFがいまだに通用するってのがアタシはスゴイと思うわ。 ブラボー!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-27 14:11:24)(良:2票)
23.  アフター・アース 《ネタバレ》 
これは…SF映画でもアクション超大作でもなくって、ただのスミス家の思い出作りね! 完全にパニクっちゃってお猿さんに石投げるわ、アホみたいに走りまくるわの息子(ラッキィ池田にクリソツ!)にアタシはイラッ…いくらなんでもちょっと気が小さすぎじゃない?アンタ、もうちょっとしっかりしなさいよ!ってなもんで。 しかも!後半はパパ復活→息子救出に駆けつけて二人で力を合わせてクライマックス!みたいな展開なのかと思いきや、案外アッサリ息子も悟りの境地に達しちゃって、まさかコレで終わり!?みたいな。 ウィルったら結局ずっと横になってただけよね?? だけど…子供がある程度成長したら親ができるのはただただ見守ることだけ、いくら危なっかしいと思っても横から手出しはできない、子供を信じるしかないんだってことを意図してのストーリーだったとしたら…まあそれはそれでアリかなと。 この地球、全然まだ住めそうじゃない?とか、恐怖のみを感じとって攻撃してくる敵って…ずいぶん都合いいわねー!とかいろいろツッコミつつも、よその家の思い出作り映画を延々見せられた割にけっこう楽しんだアタシ…ジェイデンくん!いいオトコになってねー(完全に親戚のオバチャン目線ね、ホホ)。
[映画館(字幕)] 7点(2013-06-22 20:33:56)(良:2票)
24.  8人の女たち 《ネタバレ》 
えっと…この映画は推理物でもミュージカルでもないと思うわ、アタシ。 推理物ならあのありきたりなオチは許されないだろうし、ミュージカルならあの歌と踊りはちょっと…ねえ? でもアタシはこの映画大好きよ。 ストーリーの要点は「誰にも言えない女の秘密」ってことなんだろうけど、その秘密が暴露されていくにつれて不思議なことに彼女たちがより魅力的になっていくの。 それは8人のすばらしい女優さんたちの演技のおかげであり、彼女たちの学芸会のようなカワイイ歌と踊りのおかげであり、キッチュでオシャレな色使いのおかげであり…。 この映画はアガサ・クリスティ的な謎解きを小バカにしつつ(言葉は悪いけど)フランス的なテイストを加えた上で「推理なんてどうでもいいわー。アタシたちはやっぱり愛だの恋だのってのが一番好きよ!」って公言してはばからないような、なんかシニカルな雰囲気が漂っててステキ。 1900年代前半の、まだ「映画の力」にしっかりとは気づいてない人々が作る、舞台劇をそのまま録画したかのような映画をあえて真似てるみたいな、一つのセットの中で繰り広げられる展開も、いい意味での安っぽさがあってカワイイわ。 それにしても…彼女たちの秘密を知って自殺するこの男は、アタシは情けないと思うわ。 この程度のことを笑ってすませられない男が、あんなにたくさんの女と浮気するなっての。 ホホ。 …実はアタシ、最初は7点にしようかと思ってたんだけど、「8人の女たち」に敬意を表して8点よ。
[DVD(字幕)] 8点(2004-02-17 22:12:53)(良:2票)
25.  あの胸にもういちど
この女の子、かわいいわねー。 子犬のようなお目目してる割に、裸にレザースーツでバイクかっとばしちゃうんだからたまんないわ。 回想シーンで使われてるサイケな感じの色合いも時代が表れててとってもステキ。 オシャレ映画って感じで。 でもそれでいて最後は唐突に、そしてショッキングに訪れるからいいわね。 真面目なレイモンと意地悪なダニエル、どちらを選ぶべきか悩みぬいてた彼女は、実は半ばわざとああいう結末を選んだのかも…なんて思っちゃうわ。 それにしてもこの映画、アラン・ドロンの影が異様に薄いわね。 ちょっと顔のいいオジサマなら別に誰でもよかったんじゃ…なーんて意地悪言うのはやめましょ。 ホホ。
[地上波(字幕)] 5点(2004-06-26 20:06:11)(良:1票)
26.  眠狂四郎 殺法帖 《ネタバレ》 
市川雷蔵かっこよかったわー。 女優顔負けのすんごいアイラインだったけど。 ホホ。 中村玉緒もかわいかったわー。 面影は確かにあるんだけど、今の玉緒とはまるで別人ね。 アタシ、こういう時代劇系の映画ってあんまり見たことなかったんだけど、けっこうおもしろいわね。 話の筋は今の大企業とか政治家とかに置きかえても通用しそうだし、案外きちんとしてるのね。 それにしてもあの安岡力也みたいなお坊さんには笑ったわ。 いきなり灯篭壊すし、少林寺拳法はインチキくさいことこの上ないし。 てな感じでいろいろツッコミ入れながら見てたんだけど、最後はなんだか切ないのね。 意外にしんみりしちゃったわ。
[地上波(邦画)] 6点(2004-03-15 12:06:41)(笑:1票)
27.  バットマン リターンズ 《ネタバレ》 
この映画はなんといっても妖艶ミシェル・ファイファー演ずるキャットウーマンでしょー。 あのセクシーな声でつぶやく気怠い「ミャオ」は反則よ、反則。 レザースーツに包まれたしなやかなボディにアンニュイな甘い声、もはや色気のバケモノよね。 バットマンとの禁断の恋もとってもスリリングだけどこの上なく切なくって…この映画はキャットウーマンが主役と言っても過言じゃないわ。 もちろん滑稽だけど悲哀に満ちたペンギン男もすごい存在感だったのよ。 悪役なのになんかちょっと気の毒になっちゃったし。 …脇役二人が素晴らしかっただけに、本来主役であるはずのバットマンの影の薄さがとっても残念よね。 やっぱりマイケル・キートンが地味すぎるのよ…。 役者が変わった次作以降は少しは良くなってるのかしら??
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-19 14:54:40)(良:1票)
28.  ベガス・バケーション 《ネタバレ》 
アタシもシリーズものだってこと知らなかったわ。 でもけっこう楽しめたわよ。 いかにもアメリカって感じのお気楽コメディよね。 ぜんぜん頭使わなくても楽しめるこういう映画ってアタシけっこう好きなのよね、実は。 たまーに無性に見たくなるわ。 ただ残念だったのはちょっと間のびした感があったこと。 教育テレビでやってるような海外コメディドラマ系のこういうノリって、二時間の映画にするにはキツイのかしら。 ところで、こんなの見せられたらラスベガス行きたくなるわよねー。 アタシもラスティーのようにボロ勝ちできそうな気がするんだけどなあ。 ってあそこに行く人はみんなそう思って行って、そんで大負けして帰ってくるんでしょうね。 甘くないわね、人生は。 ホホ。
[地上波(字幕)] 6点(2004-04-20 20:37:02)(笑:1票)
29.  ドライビング Miss デイジー 《ネタバレ》 
ユダヤ系未亡人と黒人運転手の友情を描いたこの映画、確か大昔に一度見たことあるはずなんだけど、こんなにステキなお話なのに全然印象に残ってなかったってことは…当時のアタシが若すぎたのね、きっと。 「あなたは一番のお友達よ」っていうセリフも感動するんだけど、アタシ的にはじんわり響くラストシーンが一番のお気に入りよ。 実の息子をさっさと厄介払いしてホークとの時間を楽しもうとするMissデイジー、大昔の会話とまったく同じやりとり…25年の歳月をかけて少しずつ心を通わせていった2人の絆の深さがホントよくわかるわ。 偏屈ばあさんに根気よく付き合ったホークも器がデカくてとっても立派だし、口ではなんだかんだ言いつつも実は人種関係なく本質をしっかり見てたMissデイジーも、あの時代のアメリカ南部の老人にしてはずいぶん進んでると思うのよね。 それにしても当時80歳のジェシカ・タンディ! 痴呆症にかかってからのMissデイジーなんて、ほんとにジェシカ・タンディ自身がボケちゃったんじゃ…って周りも気が気じゃなかったに違いないってくらい迫真の名演技だし、モーガン・フリーマンの大らかな雰囲気も相変わらず味があってとってもステキ。何気にダン・エイクロイドもいい仕事してるし…ホントよくまとまった感動作よね。 もうちょっと年とってからまた見てみたいわ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-14 17:50:13)(良:1票)
30.  大いなる遺産(1998) 《ネタバレ》 
…反対意見も多いだろうことを承知の上で言わせてもらっていいかしら? アタシ、グィネスのどこが美しいのか一切理解できないんだけど。 顔もあんなだし、体もなんか…鶏がらみたい。 キャー!言っちゃったわ。 ゴメンナサイ。 でもね、アタシがこの映画をステキ!って思わなかったひとつの原因は、そこにあると思うの。 だってグィネスってイーサンみたいに母性本能くすぐるタイプの男が何年も思い続けるような魅力的な女!? 別にさして小悪魔的な魅力も感じないし。 その時点でなんかありえなーいって思っちゃった。 彼女にはもうちょっとこう、マジメな感じの役のほうがいいんじゃないかしら? ホホ。 あともうひとつアタシがあんまり納得いかなかったのは…ああいう芸術を志してる人にとって、人が裏で手を回してたために成功したってのは、たぶん逆に最大の屈辱だと思うのよね。 だって絵を買い占めたのもあの脱獄犯、お膳立てしたのもあの脱獄犯って…彼の才能が本当に認められたのかどうかもわからないじゃない。 かえって失礼なんじゃないかしら? ってことであの地下鉄のシーンも素直に泣けなかったわ。 っていうか、打ち明けずに死んでほしかったわ。 その後判明してイーサン号泣、みたいなのはアリだと思うけど。 …アン・バンクロフト、ロバート・デ・ニーロ、と脇役が豪華だっただけに、なんとなく残念だったわ。 クリス・クーパーもいい味出してたし。 でもあの水飲み場のシーンは…アタシもやってみたいわー。 ホホ。
[地上波(字幕)] 5点(2003-12-23 21:58:26)(笑:1票)
31.  もののけ姫
…やっぱり『風の谷のナウシカ』と比較したくなっちゃうわね。 映画版『風の谷のナウシカ』を作った当時、いろいろな制約から描ききれなかったことをもう一度目線を変えて表現しようとした作品って感じで…。 アタシはこの映画のテーマは「とりあえずよくよく考えて、自分が正しいと思うことを精一杯やりなさい」(=「生きろ」ってことなのかしら?)ってことだと思うのよね。 みんなそれぞれ違う意見や主張を持ってて、それは誰が正しい/間違いってもんでもないんだから、とりあえずお互いを尊重しつつも自分の信じるところを一生懸命やればいいんじゃないの? ってかそうするしかないじゃん?ってなもんで。 このテーマ自体はアタシ好みなんだけど、すでに『風の谷のナウシカ』(特に漫画版)で十分に感じられたものだから…やっぱり新鮮さには残念ながら欠けるのよねえ…。 映画館で見た時もつい「サン=ナウシカ、アシタカ=アスベル、エボシ=クシャナ、山犬/猪=蟲たち…」なーんて思っちゃったし。 きっと宮崎さんにとっては思い入れの深い大事なテーマなのね。 若干期待を裏切られた感は否めないけど、まあ悪かなかったわよ。 あとは…お願いだからもっとプロの声優さんを使って!って感じかしら? 俳優も一人二人なら別にいいんだけどさ。 ホホ。
[映画館(字幕)] 6点(2004-11-20 01:33:44)(良:1票)
32.  私の中のもうひとりの私 《ネタバレ》 
なんだか心を揺さぶられる映画だったわ。 小さい頃から感情のままに行動するのを避けて、すべてを頭でコントロールしようとしてきたマリオン(知的な人には多いタイプよね)…なんでも理性で処理しようとしてきたから、感情的なことになりそうな場面(弟の奥さんとの話とか、ラリーからの熱烈アプローチとか)は努めて避けてきた(感情のパワーを制御する自信がなかったから?)。 ところがある日隣の部屋から聞こえてくる会話を聞いたことがきっかけで、自分の人生を振り返りはじめちゃって…すべてをうまくコントロールしてあらゆる成功を収めてきたつもりが、実は見たくない部分から目をそらしてきただけだったってことに気付いてしまう…。 ミア・ファローの「今日とってもかわいそうな女性に会って…」のくだりなんて、ホント胸に突き刺さるようでアタシも聞いてて辛かったわ。 でも、マリオンのような強さのある女性なら、こんな事実をつきつけられて一度は落ち込んでも、この映画のようにまた見事に立ち直れるかもしれないけど、弱い人だと…どうかしらね? 50歳でこの状況に立たされてマリオンのようにしなやかに対応できる人って稀だと思うわ。 アタシは個人的に、本当の自分の姿って見えないほうが幸せだと思うの。 嫌なところも含めた自分の本当の姿を見せつけられて、それでも冷静でいられる人がいたら、その人はもはや人間じゃないわ。 人間知らないほうがいいこともたくさんあると思うのよ。 人が自分を本当はどう思ってるか、とかね。 …とにかく、自分の生き方も含めていろいろと考えさせられる、とっても知的な映画だったわ。 あ、あとジーナ・ローランズがすごかったわー。 彼女の表情の変化を見てるだけで、マリオンの心の内が手に取るようにわかるの。 いい女優さんだわー、ホントに。
[地上波(字幕)] 7点(2004-04-27 20:59:57)(良:1票)
33.  バットマン(1989) 《ネタバレ》 
いくらマスクで顔隠しててもあの法令線じゃすぐにバレるでしょーとか、バットモービルはどんだけ撃たれてもビクともしないのにバットウィングはヘンテコな鉄砲で一発撃たれただけで墜落しちゃうのねーとかいろいろとツッコミつつも、これぞまさにアメコミワールドって感じでアタシは十分楽しんだわよ。 ジャック・ニコルソンの怪演は言わずもがなだけど、アタシ的にはキム・ベイシンガーの圧倒的な美しさも今作の見どころかしら。 輝くブロンド! 透き通るような白い肌! セクシーなポッテリ唇! カワイイ声! ホント見事な金髪美女よねー。 惜しむらくは地味すぎるマイケル・キートン…もっとバットマンに相応しい人いなかったのかしら?? まあシャイで堅物な感じはよく出てたからいいっちゃいいんだけどさ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-09 19:44:13)(笑:1票)
34.  千と千尋の神隠し
ものすごいレビュー数ね。 全部読むだけでも相当大変だったわ。 それにしても酷評が目立つわね。 アタシは素直に楽しんだわよ。 映像はキレイだし、世界観はずば抜けてるし…アタシ、あの毒々しい油屋のインテリアなんてモロ好みなんだけど。 ちょこちょこ登場する微笑ましいキャラクター達もいい感じだし。 ただストーリーとなると…この映画は一応千尋の成長物語ってことになるのよね? 最初ボイラー室までの外階段をあれだけ怖がったのに、後半ハクの命を助けるために壁の細いパイプをつたって湯婆婆の部屋に行こうとする千尋には、もちろん目覚ましい成長が見られるんだけど…銭婆の家に行くあたりから、なんだかその成長が大げさすぎるっていうか…で、挙句の果てに豚の集団の中に自分の両親がいないことを見抜くあのラストでしょ? 千尋は油屋にいる短い間に一体どんな超能力を身につけたのよ!?ってなもんで。 でもアタシは湯婆婆が名前を奪って人を支配するっていう設定と「カオナシ」の存在はとっても興味深いと思ったわ。 人間は名前とか外見(顔)とか、すごーく表面的なものに依存しすぎてるのかも…千尋はもっと根本的な自我を見つけ出すために、あの不思議な世界に迷いこむハメになったのかしら?なーんて考えたりして。 …迷走気味な後半の展開は難ありと言わざるをえないけど、それをカバーするだけのおもしろさがあったとアタシは思うわ。 それにしても冒頭両親が食い散らかしてた料理のおいしそうなこと! 豚になってもいいからアタシにたらふく食わしてちょうだい!!とはさすがに言わないけどさ。 ホホ。
[地上波(字幕)] 7点(2004-12-15 14:53:06)(良:1票)
35.  吉原炎上 《ネタバレ》 
吉原に生きるオンナたちの情念がオドロオドロしく入り乱れて展開していくわけだけど…やっぱり圧巻は西川峰子の「ココ噛んでえ」ね。 映画史に残る名シーンだと思うわ、強烈すぎて。 …最初はオドオドしてた若汐も、紫になる頃にはドップリ女郎の世界に染まっちゃって花魁道中を夢見るようになるんだから…オンナってのはわからないものね。 古島財閥の若サマも結局は「娼婦だけど心は純真」っていう「幻の女」を追い求めたあげく財産を食い潰したダメ男、「まだ純粋なお春チャンが紫のように花魁の世界に目覚めてしまわないよう今のうちに心中してしまえ、どうせ自分ももう落ちぶれるだけだし」的な大爆発は自分勝手にもほどがあるっていうか…。 ラストの名取裕子のなんともいえない表情…吉原が燃えたことで拠り所を失った不安なのか、ようやく心身ともに吉原から解放された安心なのか…。 坪坂(稔侍)と幸せになれるといいけど…どうかしらね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-23 15:25:43)(良:1票)
36.  ドラえもん のび太とふしぎ風使い 《ネタバレ》 
泣いてしまったわ。 フー子がマフーガと対決するところののび太の悲痛な叫びで。 でも…今回もやっぱり違和感は感じたわ。 なぜなのかしら。 最近絵柄が微妙に変わってきてるから? (のび太の髪がなびいてるとことか、けっこうアタシ気になるんだけど。 あたしの知ってるのび太はいつもあのヘルメットヘアよ!) ちょこちょこCGが使われてるから? いいえ、のび太がかっこよすぎるからよ。 のび太に限らずみんななんだかいい子すぎるわ。 アタシ思うんだけどドラえもん映画の魅力って、ドジでマヌケで臆病で情けない、でも本当の優しさを持ってるのび太とか、わがままで乱暴で音痴でいじめっ子で、でも情にもろいジャイアンとか、それぞれ欠点のある子たちが(のび太なんて欠点がほとんどよ)、ケンカしたり反発したりしながらも力を合わせて頑張るってとこだと思うのよ。 それが最近のドラえもん映画って、みんななんだか最初から最後までかっこよすぎて…なんかごく普通の安っぽい子供向けアニメになりつつあるわ。 なんにもできないのび太がごくたまーに頑張るからこそ共感もし、心から応援もし、一緒に涙することもできたのに。 …なんだか熱弁しちゃったわ。 だってアタシ、ドラえもん大好きなんだもん。 でも考えてみれば、もう最近の子供たちにとってのドラえもんは藤子プロの作ってる今のドラえもんになってるんでしょうね。 時代は変わるのね…。
[地上波(邦画)] 6点(2003-12-25 08:21:19)(良:1票)
37.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
相変わらず素晴らしいジョディの迫真の演技!!に気をとられてしまいがちだけど…この映画…どうなのかしらね?? よくこんな映画が許可されたなーというのがアタシの率直な感想よ。 冒頭の残虐すぎるあのシーンを見ると復讐してやりたい!!っていうエリカの気持ちは痛いほどよくわかるんだけど…恋人を殺した三人の男たち以外を殺したのは…アタシはやっぱりナシだと思うわ。 コンビニの件は偶発的なものなので仕方ないにしても、車で娼婦を囲ってた男やマロー(だったっけ?)を殺したのなんて、完全に彼女が自発的に殺しに行ってるでしょ? 地下鉄の男たちも、彼女がさっさと電車を降りれば回避できたはずじゃない。 『デスノート』とかもそうだけど、人間がほかの人間を裁いちゃダメよ、やっぱ。 そしてラストのあの警官…あの憎ったらしい三人の男を殺したエリカの行動は心情的には理解できるし同情したい気持ちもわかるけど、そこはやっぱ法を守る者として逮捕しないと。 ってかあれを許してたらどこで線引きすんのよ? やっても許される殺人なんてあっちゃいけないと思うわ。 ってことで、世の中に疑問を投げかけたという意味ではとても興味深い映画だと思うけど、ものすごーく穿った見方をすれば9.11以降アメリカが中東でしている復讐(でしょ?結局)の正当化ととれなくもなかったり。 …それにしてもあの犬、もうちょっとなんかできなかったの?? 知らない人においそれと捕まっちゃダメよ! しかも普通に飼われてるし…。 って絶対うちの犬も敵に尻尾ふってついてっちゃうわね…。 頼りにならないわねー。
[映画館(字幕)] 7点(2007-11-30 12:26:00)(笑:1票)
38.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 
すごくハラハラしちゃったわー。 昔見たことあるのに。 ホホ。 これって話の意外性とかオチの斬新さとか、そういうので売ってる映画じゃないと思うのよね、アタシ。 特に精神異常を扱った映画が氾濫してる今では、そこまで目新しい感じもしないだろうし。 でもね、内容がわかってても思わずドキドキさせられちゃう、それがスゴイと思うの。 ヒッチコックって人は人間の心理ってものをよく知ってたんだろうなあって思うわ、アタシ。 こんなに思い通りに観客の心理を手のひらで転がせる監督さんが今はたしてどれだけいるかしら? 人間の心理ってものに鋭い感覚と強い興味を持ってた彼だったからこそ、こんな昔にすでに二重人格なんていう精神の異常を題材に扱った作品を作れたんじゃないかしら。 それに彼は観客の目線てものをよく知ってたんだと思うわ。 たとえば「4万ドルはどうなったの!?」って思ってると、必ずあの新聞紙にくるんだお金を映してくれるの。 まるで自分があの部屋にいて、実際に自分の目で見てるみたいに。 だからこそ余計に映画の中の世界にのめりこんじゃって、結果としてさらにドキドキさせられちゃうんじゃないかしら。 あとアタシ、ヒッチコックってきっとすごく怖がりだったんじゃないかなあと思って。 だってけっこう日常的な短いシーンひとつとってもドキドキさせるじゃない? 監督自身がすごく怖がりだから、見てる人にとって日常の中のなにが怖いかってのが手に取るようにわかるんじゃないかしら。 もちろんそれがわかっただけじゃダメで、それを映像化する技術も必要なわけだけど、ヒッチコックはその技術と恐怖に対するセンスとをバランスよく持ってたのかなあ、と生意気にも考えてみたりして。 でも…どうでもいいわね、そんなこと。 とにかくハラハラドキドキさせられたわ。 それで十分ね。
[地上波(字幕)] 8点(2004-01-21 00:23:44)(良:1票)
39.  おじゃる丸 約束の夏 おじゃるとせみら
…やっぱりみなさんがおっしゃってるように、10分番組を映画にするのは難しいのかなあという印象はどうしても否めないわね。 TV版のなんとなく斜にかまえた雰囲気とテンポの良さ(=「おじゃる丸の魅力」だと思うんだけど)が活きてない気がしたわ。 とか言いつつ蝉さんたちが力尽きて落ちていくとこではアタシも泣いちゃったんだけど。 …全体的に感じられる夏っぽい雰囲気もよかったし、エンディングでは夏休みが終わる時のあのせつなさみたいなものも感じられて、この時期お子さんに見せるにはいいんじゃないかしら?って感じよ。
[地上波(字幕)] 6点(2005-07-18 12:25:50)(良:1票)
40.  グッドモーニング,ベトナム 《ネタバレ》 
これは…英語がわからないと価値半減どころか1/3くらいになっちゃうわね…。 ロサンゼルスで育ったエセ日本人のアタシは『オズの魔法使』のパロディとか懐かしくって大笑いしちゃったけど、一緒に見てた友達は「何が面白いの??」って感じだったし。 …ベトナム戦争を扱った「異色作」なわけだけど、アタシはベトコンであることをクロンナウアに隠してた少年トワンの涙ながらの訴えがこの映画のすべてな気がするわ。 結局はアメリカ人の善意の押しつけが元凶なのよね…。 現地の人々や文化をまるで無視した「俺サマの言うとおりにしろ」的なアメリカの外交・軍事介入の稚拙さ・強引さを、ロビン・ウィリアムズのキワどいDJっぷりの影でチクリと批判してみせたこの映画…アタシはけっこうスゴイと思うわ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-01 15:44:04)(良:1票)

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