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481.  単騎、千里を走る。 《ネタバレ》 
チャン・イーモウ監督と高倉健という何とも夢のようなコンビである。日本人の憧れ、不器用であるけれど、それをちっとも鼻にかけずに観る者に感情移入させてくれる高倉健という一人の男をどう撮るか?に注目して観るも、あれ?健さんがここではまるで不器用とは反対に起用に携帯電話やデジカメを使いこなすのを観ると私の好きな高倉健ではなく、違和感を感じてしまいます。全編美しい中国の風景、壮大なる景色の美しさ、ドキュメンタリータッチな映画作りなどの楽しみを感じさせる映画としては評価出来るし、それでも何か違う。高倉健に携帯電話は使って欲しくない。健さんはいつまでも不器用な男の哀しさを背中で表現し、任侠映画の中で見せてくれるような義理と人情に厚く、ここぞとばかりに強き男の姿を見せてくれる男というものを私は見たい。ロードムービーに高倉健、山田洋次監督のあの名作でも無口でいることがどれほどかっこ良いか見せてくれている。余計なことは言わない。言わなくても相手に伝えることの出来る高倉健という俳優の持ち味が携帯電話を話すではまるで別である。映画としてはよく出来た映画だと思うけど、感動という意味でもさほど感じられず、チャン・イーモウ監督作品として見てしまうと物足りなく感じてしまう。つまらない映画ではなかったので一応は6点は付けてみるものの7点以上となるとやはり付けられません。
[DVD(字幕)] 6点(2011-04-17 18:42:15)(良:1票)
482.  野菊の如き君なりき(1955)
「二十四の瞳」と並ぶ木下恵介監督の代表的傑作の一本で、これまた画面全体を包み込むその美しい映像、美しい風景、本当にため息が出るほどの美しさです。卵型で白く縁取った画面、いつまでも続く効果的な長回しによる撮影、構図の素晴らしさ、どれを取っても間違いなく一級品で木下恵介監督らしいその愛情たっぷりな人間ドラマとしてこれまた素晴らしくいつまでも心に残る。ヒロインを演じた有田紀子の輝き、そして脇を固める俳優陣、笠智衆に杉村春子の相変わらずの存在感といい名作の名に相応しい作品です。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-13 19:16:13)(良:1票)
483.  戸田家の兄妹 《ネタバレ》 
「東京物語」に通じる家族のあり方、家族制度への問いかけ、小津監督らしい人間を見る眼の優しさと厳しさとの両方が上手く描かれていて感心しました。最初のうちはかなり腹の立つ内容ではあるものの、佐分利信扮する次男が帰ってきた辺りから話は段々と面白味を増し、そして、何と言ってもあの法事の席でのやりとり、母と妹が冷たくされている事に対しての怒りを見事なまでに表現し、兄やその配偶者などを片っ端から追い払うところなど気分爽快!小津監督は最後に見事な場面を持って来て見せた。流石です。また一つ小津監督の映画で良い作品を観た。そんな気が致します。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-02-19 11:50:17)(良:1票)
484.  鉄道員(1956)
この映画を観て思うのはイタリア映画ほど家族を描くのが上手い国はないと思う。何しろ出てくる人物が皆、人間的で心温かく、観ていて心の底から感動出来るのが素晴らしいです。それにしてもこの映画の子役の上手さ、一度、観ただけでいつまでも心に残るぐらいです。私はこの映画、何度か観ているけど、やはり名作だと観る度に感動する自分がいます。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-06-04 17:14:23)(良:1票)
485.  宮本武蔵(1961)
吉川英治の原作「宮本武蔵」に関する話は映画、その他テレビドラマでも幾つか作られているが、この作品が一番だと思う。何しろ役者が良い。中村錦之助に三国連太郎、2人の演技の素晴らしさ、存在感、そんな作品を重厚な作品に仕上げた内田吐夢監督の演出も見事!内田監督によるこのシリーズ、残りの四本、全部観たくなりました。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-10 22:15:46)(良:1票)
486.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
「ゴジラ」映画と言えば真っ先に本多猪四郎監督とあの恐ろしい音楽が頭に浮かぶ。どう考えたって1954年に公開された一番最初の作品に敵うばずはないし、あんな凄い怪獣映画は他には存在しない。そのぐらい全てにおいて完璧だ。以降、どんどんと撮られてきた「ゴジラ」映画だがそのほとんどは駄作に近い。ゴジラを見世物のように仕立てるだけで怖さもなければストーリーも滅茶苦茶だし、色んな意味でもう止めて欲しいと思っていた中でのこの平成「ゴジラ」の登場である。監督は平成「ガメラ」の金子修介監督てことで期待して良いのか?しかし、今更また「ゴジラ」はどうか?と感じつつもこの映画はこれは私の最初の「ゴジラ」で感じた怖さ、ゴジラの登場シーンにおける恐ろしさの両方を感じることが出来た。久しぶりに面白い「ゴジラ」映画の登場である。箱根山での最初に首だけ出して現れる場面、最初の「ゴジラ」と同じだ。あの怖さがまさか平成になってから観れるなんて思ってもいなかった。本当はもっと高い点数でも良いのかな?とも思う。でもあのモノクロの大傑作に比べると劣る気がするし、それにどうせなら「ゴジラ」だけは白黒でお願いしたい。その方がもっと不気味さが感じられると思う。最後に天本英世が見られる「ゴジラ」映画は久しぶりのようにも思えて嬉しい。金子修介監督、もう駄目だと思っていた「ゴジラ」映画らしい作品を撮ってくれたことに感謝したいと共に子供の頃に好きで今でも好きな「ウルトラマン」や「仮面ライダー」シリーズも是非復活させてください。この監督さんだったら期待して良いし、期待出来る。
[DVD(邦画)] 8点(2012-02-12 22:17:07)(良:1票)
487.  あじさいの歌
おっと、これもまた「陽のあたる坂道」「乳母車」同様、同じ石坂洋次郎原作による映画化なんですね。今回もまたしても芦川いづみが素敵!もう、なんて言うべきか?本当に可愛い。まるでタイトルのあじさいのような華やかさ、あっ!そういやこの映画の中で芦川いづみが着ていた洋服の色も紫色でどこかあじさいの花のようでした。もう、なんかここんとこ芦川いづみのことしか書いてないような気がする。だって、本当に可愛いんだもん!話自体は大して面白くもないし、でも、こんなにも可愛い芦川いづみが見れるだけでも私は見て良かったと思う。
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-04-29 22:02:52)(良:1票)
488.  ビッグ
トム・ハンクスの映画ではこの映画が一番好きです。どうも近頃のトム・ハンクスは泣かせよう!泣かぬなら泣かせてやろう!ホトトギスじゃなかった。おっと、失礼!どうしても泣かせてやろう!みたいな所があって、好きじゃないけど、この頃のトム・ハンクスは本当に純粋で良かった。私としてはトム・ハンクスの本領は賞狙い見え見えの作品よりもこういったコメディにこそあると思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-25 22:16:55)(良:1票)
489.  武士道シックスティーン 《ネタバレ》 
何と気持ちの良い映画だ!自分の気持ちに正直に生きようとする二人の女子高生、剣道というこれまた如何にも日本人的な日本人だからこそ解り合えるスポーツを通して友達って良いなあ!同じスポーツを志し、同じ楽しみを持つことの素晴らしさ、人間、ある程度の年齢にもなると、昔の友は昔の友であって、忘れかけてしまったりするものでもある。しかし、この映画の彼女達の年齢、16歳の頃って、ライバルがいたり、仲良くしている友人がいたりと正にこの時代に生きているからこそ得られるもの、そういうものがこの映画の中では描かれている。転校してくる前にたった一度だけ対戦していて、まさかの敗北をいつまでも引きずったままの磯山(成海璃子)にとっての西荻(北乃きい)は絶対に倒してやる。こいつに負けたままでは気が済まない。だから、いつまでも怒ったような顔付きでしか西荻に対しても周りの同じ剣道部の人達などにも見せない彼女が西荻との剣道着を着ずに制服姿のまま決闘する場面でのやりとりにおける二人の感情、そして、やはりあのラスト、親の都合で離れ離れとなってしまった二人の「決勝で会おう」私はこの台詞がこの映画の良さを表しているように思う。正直、タイトルを聞いて、全く期待もしてなかったし、何となくてな気持ちで見たのに、予想を上回る面白さ、感動、色んな点で不満もないと言えば嘘になる。作りとしても非常にベタだし、それでも下手なハリウッド大作では味わうことの出来ない良さ、感動がこの映画にはある。劇場までお金を払って観に行って良かった。思わぬ拾い物。こういう作品に時々だが出会うことが出来るから邦画を観ることを辞められないのである。
[映画館(邦画)] 8点(2010-06-08 19:56:39)(良:1票)
490.  ジャスミンの花開く
「初恋のきた道」ですっかりチャン・ツィイーに虜になってしまってる私にはこの映画はただ単にチャン・ツィイーを観る。彼女目的の映画であって、内容などはこの際、どうでも良いのであると思えてしまうぐらいここでもまたチャン・ツィイーがとにかく可愛い。はっきり言ってしまえば映画としての面白さもさほどないし、特別に面白い映画でもないのだが、とにかく色んなチャン・ツィイーの姿がそれも可愛く撮られているのを観て楽しむ。要するにこの映画はチャン・ツィイーの映画であって、チャン・ツィイーファンの為の映画である。だからファンでない人がこの映画を観ても楽しめるのかどうかは疑問であるし、私のようなチャン・ツィイーが好きな人の為にあるような映画である。時にはこういう映画スターを観てその可愛さに酔いしれる映画もあっても良いのではないだろうか?
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-23 21:40:27)(良:1票)
491.  喜劇 一発勝負 《ネタバレ》 
始まって直ぐに親子の喧嘩、出ていけ!の父親の声に出て行く息子と何だかまるで寅さんみたいだけど、寅さんみたいな感動的な作品にはなってなくて、山田洋次監督がどれほど落語が好きなのかを伝えて見せてる作品という意味では寅さんみたいだし、酒の飲み過ぎで死んだていうのと棺桶の下り、行き帰りびっくりさせる下りなんかまるで付き馬て落語そのままです。主人公のキャラクターが寅さんに似てるようでまるで違うし、作品的にもブラックジョークが強過ぎるので寅さんのようには受け入れずらい部分がある。色んな落語ネタ満載で落語好きにはそれはそれで楽しめはしたけど山田洋次監督作品なんだけど主人公の父親が加東大介だったり、ナレーションが三島雅夫だったりて何だか成瀬映画みたいにも思えたりもする。あと寅さんとの決定的違いはハナ肇に渥美清を期待してはならないのと渥美清の背中で泣かせる姿と言葉のトーンで笑わせて泣かせるものがないので感動的要素を求めて見てはならない。あくまでも寅さんとは別物として見る映画である。  
[DVD(邦画)] 6点(2013-11-03 09:02:30)(良:1票)
492.  素晴らしき日曜日
黒澤明監督と言うとどこまでも男臭い映画、そういうイメージが常に付きまとう。この映画では後の黒澤映画とは違うそういう男臭さとエネルギー、ギラギラしたものは無い。しかし、そんな黒澤映画においてもやはり黒澤明監督は他の黒澤映画の中でも常に言いつづけてきた「生きる」ことの意味、人生は辛いことも多い。いや、辛いことの方が楽しいことよりも多いけど、それでも何かに希望を託して生きて行こうではないか!この映画の主人公、二人のカップルの姿を通して生きることの素晴らしさを問う。この映画では確かに黒澤映画=男の力強さ、漲るパワーやら派手なアクションなど無縁であるが故にそこに流れる全体を包んで離さない空気、例えば戦後の東京の焼け跡の風景におけるリアル感などは戦争を経験している人間だからこそ出せるものが感じられると当時に戦争経験の無い私のような世代の者にも、なるほどね。と納得させられるものを映像の力で見せる所などはやはり黒澤明監督は単なるアクションだけの監督なんかではないという事の証明であり、そういうものをきちんと描ける監督であることが解る。主演の二人のカップル、この映画のヒロインの中北千枝子に関しても成瀬映画での彼女とは違う別の魅力が観られる。どんなに時代は変われども後ろを振り返ってばかりいるよりも前を見て生きて行こうとする彼女の姿は時代を超えて共感出来るし、色んな意味でこれまた黒澤明監督からのメッセージを感じさせれる映画として評価したい。
[DVD(邦画)] 8点(2010-07-11 21:59:45)(良:1票)
493.  テス 《ネタバレ》 
美しい。冒頭の夕焼けの空の色の美しさ、更に音楽の美しさ、そんな美しい音楽に乗せてダンスする大勢の女性達、美しいと言えば映像もさることながら主演のナスターシャ・キンスキーのあまりの美しさに眼を奪われる。そりゃあ、男ならアレックスやエンジェルだけでなく誰だって心を奪われそうになる。出てくる二人の男が全く別のタイプだがどちらも嫌な奴である。こんな嫌な男なんかに関わらない方がテス(彼女)の為だ。それでもやはり美人であることが致命傷となり、どんどんと不幸へとなっていくのだが、それでもひたすら生きようとするテスの姿が悲しくあり、楽しい映画なんかではないけれど、この映画のテスのように自分が凄い美貌の持ち主であることを知らない女性というのは世界中に多くいると思う。美しいということはとても罪であるとばかり言わんかのような映画です。ナタリーシャ・キンスキーが苺を口にする場面のあの唇の美しさとエロさ、そして、アレックスとの間に生まれた子供に乳をやる場面にはそれが例え嫌々な形で産まれてきた子であっても母としての真の姿が見える。エンジェルがもっとマシな男だったらと思うと余計にテスが哀れでならない。誰もテスを救えなかったのか?作品全体の空気、張り詰めた感じ、あまりの美しさが生んだテスの人生、これを観ると自分は男であり、しかもかっこ良くもなく、美男子でもなくて良かったと思えてならない。そんな映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-12 21:48:01)(良:1票)
494.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
不気味!何しろ出てくる人物が不気味な奴ばかりです。それを更に醸し出しているのが如何にもヨーロッパ的な雰囲気を表現している素晴らしいセット、ハリウッドが得意とするようなCGなんかではない。CGなどでは体験することの出来ないほどのこの素晴らしいセット、修道院というこの如何にも何かがありそうな、起こりそうな雰囲気を感じさせるその舞台設定の見事さがあればこその映画であると言っても良いだろう!この映画は最近のアメリカの大作が好みの人には物足りないと感じるかもしれないが、私のようにヨーロッパ的な雰囲気、アメリカ映画にはない雰囲気を楽しみたい。そういう映画が好きな人には間違いなく楽しめる筈です。物語としの面白さも勿論ではあるが、何度も言うようにこの映画には雰囲気が感じられる。だから見ていても飽きるなんてことはない。見ていて何だか「犬神家の一族」を感じさせるストーリー展開、黙示録になぞられて起こる殺人という所からしてそっくりです。「犬神家の一族」は何度も見ているぐらいの私であるからして、嫌いなはずはなく、十分に楽しむことが出来た。欲を言えば暗い画面がずっと続く為に何が起こっているのか解りずらい所があったり、ユーモアという意味でもいまひとつではあるが作品の雰囲気、ミステリアスな中に見える人間ドラマとしての面白さなど色々考えさせられるので一度、見ただけでもう、良いや!という気分にはならない。それにしてもこの映画は本当にハゲ親父きり出てくる。ショーン・コネリーにしても良い歳の知り方、禿げ方していると思いました。最後に修道院て所では笑ってはいけなんだね。私には絶対に生活できません。笑いの無い人生なんて考えられません。だから、この映画に出てくる男達はどいつもこいつもあんな膨れ面しとるんだ!
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-01-04 11:29:12)(良:1票)
495.  雪之丞変化(1959)
これは大川橋蔵のかっこ良さと淡島千景の色っぽさ、そして、活きな感じの漂う雰囲気作りなどもあってマキノ映画に軍配!やはり雪之丞に関しては長谷川一夫より断然、大川橋蔵の方が良い。作品のテンポもなかなかですし、テンポの良さこそがマキノ映画ならではの良さという意味でもマキノ映画らしさが漂うというそんな作品になっている。欲を言えばもう少しハチャメチャな感じで陽気であれば尚更良いのだがという不満もあるので7点ではあるが、限りなく8点に近い7点です。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-10-20 23:04:26)(良:1票)
496.  武士の一分
改めて書き直します。やはりと言いますか、予想していた通り、酷評が多いが、私からしたらこの作品が山田洋次監督の時代劇三本の中では一番の傑作であると言いたい。この際、キムタクのことはどうでもいいのだ!この映画では私には時代劇としての完成度など求めてはいない。山田洋次ファンである以上に寅さんファンである者にとって、この映画で描かれているのは人間味溢れる優しさ、家族の物語、そこにこそ山田洋次監督の持ち味がある。少なくとも私はそう思う。俳優にしても脇を固める俳優、桃井かおりは駄目(生理的に受け付けない)として、キムタクの相手役の檀れいの素晴らしさ、夫を愛するということはこういうことなんだと素直に見たいし、また笹野高史のあの人間味溢れる演技がなんと言っても素晴らしく、山田洋次監督らしい温かさを感じる。少なくとも冷たい雰囲気しか感じることの出来ない「たそがれ清兵衛」なんかよりはずっと良い。
[映画館(邦画)] 9点(2006-12-01 22:20:49)(良:1票)
497.  ドランク・モンキー/酔拳 《ネタバレ》 
なるほど!酒は飲んで飲んで、酔えば酔うほど強くなれる。確かにそう思わせる力がこの映画にはある。世の中の酒飲み、アルコール中毒患者の人達に夢と希望を与えてくれているような気がしなくもないが、それとは逆に酒が嫌いな人、飲めない人にはどのように映るのか?もしかしたら酒さえあれば、この映画の主人公やあの爺さんみたいに強くなれるのかもしれない?とある意味、勘違いかもしれないが生きる希望が持てたりと、要するに強くなりたいのなら飲め!我を忘れて酔えば良い。確かに酒飲みで酔っぱらいほど恐いものはないと思えるし、色んな意味でこの映画は深い。ところで映画の前半、眼に何か入って見えないと少女に助けてもらったジャッキー・チェンがその娘の母親に「うちの娘に何するの?」みたいなシーンがあったけど、母親との戦いで「女は相手にしない」「この辺で許してやる」だっけ?みたいなことを言うのを見て、聞いて休日の朝イチから張り切ってパチンコ屋さんに行って散々、やられて店を出る時に「今日はこのぐらいで許してやる」と一言だけ言って帰って行った会社の先輩を思い出しまいました。何となく似てませんか?それにしても飲めば飲むほど強くなれるという何と言うアホらしい単純さ、これが酒だから良いのだろう!同じ中毒でも、吸えば吸うほど強くなれる。なんてことは誰も思わないはずである。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-28 09:38:48)(良:1票)
498.  里見八犬伝(1983)
この映画、私の妹が昔、大好きみたいで何回も見てました。私は真面目に見たのは初めてですが、予想していたよりは楽しめた。ただ、あの音楽何とかならないものか?それと夏木マリがインパクト強すぎて、主役の薬師丸ひろ子の印象がしばらくすると忘れてしまいそうです。薬師丸ひろ子の可愛さ、真田広之のカッコ良さ、如何にも1980年代的な雰囲気と見せ場もあってそれなりに楽しめる。それだけにあの音楽が邪魔していて、素直には楽しめない。夏木マリの役と志穂美悦子の役を変えてほしい。夏木マリの裸より志穂美悦子の裸が見たい。私が知る限りでは志穂美悦子の生の身体、裸を間近でご覧になってるのは長渕剛しか居ないのではないだろうか?くそ〜、ぴーぴーぴーぴー!ろくなもんじゃねえ!と頭の中では歌が流れてきて、羨ましい長渕剛!あっ、長渕剛はこの際どうでもよく、それにこの映画に長渕剛は出てこないし、出てきたところで、何の役にも立ちそうにない。脇を固める俳優陣に眼を向ければ、大好きな岡田奈々も相変わらず可愛い。もう少し彼女の姿を見ていたいです。他にも成田三樹夫に千葉真一、更にこれに梅宮辰夫、松方弘樹、田中邦衛、渡瀬恒彦も加えて、菅原文太、金子信雄、川谷拓三も加えてしまえ!と言いたくなりますが、それだとジャンルが違うし、別の映画になってしまいます。いずれにしても、この映画、仁義なき戦い程ではないけど、出演者の顔触れはかなりのものだけに、配役と音楽に対しての不満がかなり多くて、それなりに楽しめはしたけどもう一度、見たいとは思いません。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-05-14 19:56:08)(笑:1票)
499.  太平洋の翼 《ネタバレ》 
三船敏郎の「特攻なんて馬鹿げてる」て叫びと加山雄三の「出ていけ~」の叫びこそこの映画のテーマではないだろうか?説得ある二人の下で命令に従う特攻隊のメンバー達、隊長である佐藤允と部下渥美清のやりとりは重たい話の中にあって喜劇的でちょっとした安らぎを与えてくれている。隊長佐藤允に貸した戦闘機の無事と隊長の無事を心底願う渥美清の演技、この何とも重苦しく悲しい話の中にあって、やはりこの渥美清という俳優の持っている人間性、人間的温かさは「男はつらいよ」の車寅次郎に匹敵するぐらい温かい。戦争なんて馬鹿げてるし、戦地に駆り出せれれば誰だって頭が変になる。この作品を通して見る者への答えを問わせようというのが見て取れる。映像の力、それは迫りくるテーマとしての重みとを力強く歌い上げた力作!本当なら8点と言いたいのだが、加山雄三に対し星由利子を持ってきて話を絡ませるのは何だか違う映画「若大将」シリーズファンを意識しているように感じてしまいマイナスです。素晴らしい俳優勢揃いのこの映画、岡本喜八監督が撮ってたらきっともっともっと凄い戦争映画になっていたようにも思えてしまいます。そうは言うもののなかなか見応えのある映画には変わりはないと思う。 
[DVD(邦画)] 7点(2009-04-11 13:44:32)(良:1票)
500.  君と別れて 《ネタバレ》 
何と切ない別れの映画だ!この映画は何と言っても水久保澄子演じる照菊のものだ。彼女が見せる眼の演技、表情、仕草と、どれを取っても画面に釘付けになってしまい、一瞬足りとも、目が離せません。とにかく美しさと可愛さの両方を持ち合わせていて、それだけであっという間の1時間が過ぎてしまいました。もう、何度でも言いたい。言わせてください。水久保澄子、水久保澄子、水久保澄子、義雄の為に身体を張って不良達に刺され、病院のベッドの上から義雄を見る眼、美しい瞳、その全てが美しい。ラストの駅の別れのシーンの切なさ、余りにも切ない別れだが、見終わった後、水久保澄子にもう一度、会いたくてまた最初から見てしまいました。映画の初めの方で出てくる中山競馬の本を見て、今年もそろそろそんな季節か!メジロパーマーの逃亡劇以来、一度も当ててない有馬記念、いつになったら私の連敗は止まるのだろう?色んな意味でこの映画は切ない。そして、久しぶりに観る成瀬巳喜男監督作品、しかも、サイレント映画の成瀬映画は私にとっては凄く新鮮!久しぶりの成瀬映画も、相変わらず素晴らしくてこの監督は私にとって少なくとも日本映画の5人に入る好きな監督である。
[インターネット(邦画)] 9点(2020-11-20 19:59:25)(良:1票)

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