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プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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141.  Jam Films S 《ネタバレ》 
前作「Jam Films」も凡作揃いだったが、それよりさらに落ちる。高校生の自主制作映画レベル。こんな程度の作品しか作れない若手が、第一線で活躍しているというのだから呆れる。金を取れる作品は「すべり台」だけ。ギリギリ許容範囲は「ブラウス」と「スーツ」。後は見るに値しない。  ・『Tuesday』~ある男の日常をダラダラと追っているだけで、とにかく退屈。おまけに説明不足なので意味不明。短編である事も考慮できない監督に、この先、何が作れると言うのだろう。0点。  ・『Heavens Sent』~何故か世界の中心にいた殺し屋のもとに寂しがり屋の悪魔がやって来て、殺し屋の願いで悪魔が天使になっちゃうお話(笑)。乙葉のメイクもヒドいが、こんな恥ずかしい話をギャグでも何でもなく大真面目にやっている監督のセンスが一番ヒドい。0点。  ・『ブラウス』~何が言いたいのか分からない。フェティシズムの話にしては、異常性や拘りに欠けるし、サスペンスでも恋愛ドラマでもない中途半端な作品。ラストも彼女を殺したって事?意味不明。3点。  ・『New Horizon』~監督本人はメルヘンチックな良い話だと思ってるかも知れないけど、あまりにも絵本の中のフンコロガシと現実世界との関連付けが強引過ぎる。途中のシーンも下品。2点。  ・『すべり台』~話自体は何でもないが、主役ふたりのキャラクターが良い。特に石原さとみの魅力が大きい。少女でありながら大人の女の色気も出てくる年頃のエロさが出てるし(笑)、それに戸惑ったり強がったりする思春期の少年の心情もよく描けている。彼らの会話も飾らず、それでいてクスッと笑わせたり、ホロッとさせたりと、センスが良い。「回転ずしくらいなら奢るよ」が最高。8点。  ・『α』~青臭い会話は中学生レベルで、見ているこっちが恥ずかしくなる。内山理名のカッコつけた台詞回しもこれまたカッコ悪い。終わり方も中途半端。監督さんも「カッコ良い事のカッコ悪さ」に気づいていないようじゃ、クリエイターとして考え直した方が良い。スネオヘアーの音楽に1点。  ・『スーツ』~不条理ドタバタコメディとしての基本的なシチュエーションは「うる星やつら」の第一話に酷似。それでいてキャラのインパクトや展開のハチャメチャぶりは偉大な先達の足元にも及んでいない。もっと新人らしいパワーを見せてくれ。3点。  
[DVD(字幕)] 2点(2005-09-25 03:59:55)(良:1票)
142.  パズル(1999) 《ネタバレ》 
動機不明のテロリストの話。犯人の愉快犯程度の感覚は現代人の病理を表しているつもりかも知れないが、こと映画になると、やはりそれだけでは面白味も説得力もない。展開もたるいし、途中のおもちゃのレーザー銃のシーンは本当に寒々しい。どうせ監督は「現実と非現実の区別がつかないゲーム世代」を象徴しているつもりだろう。まったく…。
1点(2003-07-02 16:59:28)(良:1票)
143.  マスク・オブ・ゾロ
期待しなかった分、そこそこ楽しめた。テンポも悪くないし、「受け継がれていく意志」というテーマも好き。  ただ「弱きを助け強きをくじく」という勧善懲悪のストーリーを始め、親子愛や師弟愛、恋愛ドラマなど、どの要素も描き方がイマイチ薄っぺらいのは否めない。  また、舞台劇のような中途半端に大仰でリアリティの無いアクション演出にも違和感がある。やるならもっと徹底して欲しい。  素顔のアンソニー・ホプキンス自身はカッコ良いけど、あのゾロのデザインはいくらなんでも趣味が悪い。変態的すぎる。  また、見ている間、どうしてもレクター博士のイメージが払拭できず、無表情で近寄って来られると、食われるんじゃないかと身構えてしまうのも否めないw
[地上波(吹替)] 5点(2006-02-11 22:51:02)(笑:1票)
144.  ルパン三世 生きていた魔術師<OVA>
これはひどい。ルパンシリーズの中では最も駄作。と言うより、ルパンだからこそ、辛うじて見ていられるというレベルで、脚本だけで見ても、他のアニメ作品とも比較にならないひどさ。設定だけで、後のことは何にも考えずに惰性で作られたのがよく分かる。安易な「復活ネタ」は、旧ルパンに対して失礼。作画レベルもひどいもの。静止画のような、無意味な「間」が頻出するヘタクソで手抜きな演出に加え、どうしようもないほどチャチで無意味なCGの違和感。こんなセンスの無いものしか作れないなら、最初から作らない方がはるかにマシ。「ルパン三世」という作品を汚していると言っても過言ではないし、ルパンファンに対しても失礼。驚かされるのは、この作品が21世紀に作られたものであることと、東京国際アニメフェアとかいうイベントで「オリジナルビデオ部門」で優秀作品賞を取っているということ。どう考えてもありえない(笑)。
1点(2004-01-23 12:47:58)(良:1票)
145.  RETURNER リターナー 《ネタバレ》 
確かに邦画のSFアクション映画としてはそれなりに見られるものにはなっている。  ただ、とてつもなく薄っぺらい事は間違いない。何がって、作品としての「志」が。  古今東西、新旧の既存の作品群から設定や演出パターンを拝借する事は必ずしも悪い事ではないと思うが、そうである以上、より作品として高い所を目差すのが、足掛かりにした作品に対する最低限の礼儀だと思う。  しかし、この作品からはそんな気概はまるで感じられない。過去の様々な作品の「おいしいとこ取り」をしているだけで、一般大衆受けを狙った最大公約数的な「ツギハギ作品」にしかなっていない。パクリ:オマージュで言えば、8:2でパクリ。  そういう姿勢の作品を「エンターティメント」とは呼べないし、呼びたくない。意図的にやっているのだからなおさら。  主役ふたりの演技力の低さもひどい。金城武のセリフ棒読みに、鈴木杏の不満を表明するのに口を尖らせて喋るという記号的な演技や、自然さを出そうとして返ってオーバーアクションになる身振り、不自然な顔や声の表情など、見るに堪えない。溝口も狡猾なのか頭が悪いのか、強いのか弱いのか分からないキャラ。暴走っぷりも戦い方も中途半端で、悪役として魅力薄。  とにかく既存作品のパクリ方が露骨すぎる。こんな事を平気でやっているから、いつまでも日本人はオリジナリティが無いなんて評価されるんじゃない?
[ビデオ(邦画)] 2点(2004-02-24 20:50:40)(良:1票)
146.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 
やっぱり潤沢な資金と優秀なスタッフを調達できるハリウッド映画は羨ましい。  視覚的な表現が難しいスパイダーマンの挙動全般を見事に再現している技術力は、前作同様にスゴい。アクションシーン自体は少ないものの、ビルの壁面や電車の上での戦いなど、カッコ良い演出の巧さは前作以上。  ただ、「ヒーローの挫折と復活」というお約束の展開など、さすがにちょっとストーリーが単純すぎる。ヒーローとしての葛藤や戦う動機付けが主人公に決定的に欠けているのが難点。人助けをするにも、いつも行き当たりばったりで、自己満足以上の動機が無い。何故そこに拘らなければならないかと言えば、戦う動機が弱ければ、「復活する際の動機付け」も弱くなるからだ。かと言って、あえて「等身大のヒーロー像」を押し出したシナリオでもない。  そういう意味で、前作同様、良くも悪くもアメコミ。CGを始めとする特撮技術の高さはスゴいが、最も基本となるべきストーリー性やキャラクター造形は低レベルと言わざるを得ない。やはり、その点においては現代の日本の漫画とは比べるべくも無い。  また、今のアメリカにだけは「大きな力には大きな責任」論を言われたくないなあ。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-03-20 11:16:21)(良:1票)
147.  CURE キュア 《ネタバレ》 
邦画、洋画含めてサスペンスホラーの中ではトップレベルの怖さ。  怪物や殺人鬼に襲われるよりも、自分も他人も含めて「人間の精神」こそが、最も不可解で恐ろしいものだという事を再認識させられる。  「あんなに簡単に催眠術に掛かる訳がない」とか、「犯人に魅力が無い」という部分もあるが、この作品の恐怖の本質は、「人が誰でも潜在的に持っている他者への殺意は、きっかけがあればすぐにでも顕在化する」という点にある。つまりあの伝道師や催眠術はただの「きっかけ」でしかなく、「殺意の象徴」という存在であり、イコール犯人という位置付けではない。そこを見誤ると、この作品の恐ろしさは理解できないと思う。  殺意の本質は自分の心の中にあり、犯人がいるとすれば、それは見ている自分自身という事かも知れない。
[ビデオ(邦画)] 10点(2003-06-17 14:43:37)(良:1票)
148.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 
前作もそうだったけど、このシリーズの最大の問題点は、「海賊」という設定を使っている意味がほとんど無いこと。  相変わらずジャックは呪いやら契約やらに振り回され、自分の身を守ることに精一杯。同じく他の登場人物たちも自分たちの身の回りの問題解決に必死で、いつまで経っても「まだ見ぬ大海原へ財宝を探しに出発だ!」みたいな冒険ロマン溢れる展開にならず、スケールの小さいみみっちい話が続く。海賊映画にあるべき世界の広がりやワクワク感がまったく感じられない。  導入、申し訳程度に前作との繋がりの説明があった後、何故かジャックがいつの間にか変な人食い人種(?)に捕まっているという展開も唐突過ぎて意味不明。  長々とドリフのような緊迫感の無いコメディアクションが続いた後、結局、島から逃げ出すだけで、その後のストーリー展開にとって何か必要なイベントだったのだろうか?  もともと今回はデイヴィ・ジョーンズとデッドマンズ・チェストが話の中核なのに、そもそも彼が何者で、チェストを探す動機や目的、ジャックとの関係など、説明不足な部分が多すぎる(ネットで色々と情報を仕入れて、ようやく今作の基本設定を理解できたけど、最初はジャックの手に浮かぶ黒い模様も何か分からなかったくらい)。  また、自分の欲しいものを指すとか言う、「北を指さないコンパス」なんてのも、随分とご都合主義的アイテムだよね~。せっかく出てきたクラーケンとの戦いもダラダラしていて間延びしてしまっている。  あの占い師の場所もどこか分からないし、最後に生き残った連中がどうやって辿り着いたかの説明も無し。ラストも前作を見ていたのに「お前、誰やねん」と思ってた(笑)。いかにも前作がヒットしたから作ったような後付設定のオンパレード。  前作を見ていても分かりにくいのに、今作から見ている人はもっと意味不明なんじゃない?少なくとも今作だけを独立して見ても完結しているように作るべきだと思う。  
[DVD(吹替)] 4点(2007-04-21 20:38:51)(良:1票)
149.  チャーリーズ・エンジェル(2000)
頭をカラッポにして見るべき「おバカ映画」だとは思いながら、その内容のあまりの中途半端さに閉口するのみ。娯楽作品としても、アクション映画としても、おバカ映画としても、それぞれに「徹底感」が無いんだよな~。  ストーリーなんてあって無いようなものだし、かと言って売りであるはずのアクションシーンもワイヤーで吊って高くジャンプして蹴るか、ぐるぐる回ってるだけの安易さじゃ、面白くもカッコ良くもない。これなら「マトリックス」の方がビジュアル面の見せ方に関してはまだマシ。  どうせ娯楽作品として作っているんだから、もっと演出面を工夫したり、おバカなアクションに徹するとか、何かこだわりは無いのだろうか?こういう最近のハリウッドアクション映画ほど見ていて歯痒いものは無い。   最新技術を使った視覚効果も、使う側に演出センスが無いと返って安っぽさや不自然さが際立つという見本。  唯一、エンジェルたちに美人ではなく、あえて個性的な顔立ちの女優を配した英断は評価できる。これで三人が三人とも美女だったら、どうしようもない作品になっていたはず。
[ビデオ(字幕)] 2点(2003-08-30 07:52:08)(良:1票)
150.  破線のマリス 《ネタバレ》 
<原作未読・映画のみの評価>  言いたい事は分かる。「情報化社会の危険性」とか、「マスメディアの偽善」など、テーマ自体は深いものがあるけれど、サスペンスとして何をメインにすべきかの方向性が定まらないまま、オチまで行っちゃった感じ。  作中、あれだけ重大な情報を、その信憑性をまったく確認する事も無く独断で放送したり、麻生がテレビ局側を名誉毀損で訴える事もせず、編集局員である遠藤瑶子ひとりをストーキングしたり、彼女の子供が気持ちの悪い盗撮ビデオを無名で送りつけてきたりと、ちょっとサスペンス性を優先しすぎて、設定や展開に無理が出ている。  結局、事件の核心であった白井については、「情報化社会の恐怖」というテーマを描くための「材料」であるがゆえなのか、途中から完全に放置され、こちらの事件の真相は分からないまま。  ただ、低評価の要因であるラストのオチについては、肯定的に見ると「情報に踊らされる事の愚かしさ」を強調するためには、これ以上無いくらいに最適なものとも言える。その辺が理解されにくかったのが残念。  
[ビデオ(吹替)] 6点(2003-10-25 01:11:12)(良:1票)
151.  プレデター2 《ネタバレ》 
偶然にも「プレデター」→「AVP」→「プレデター2」という流れで鑑賞して来たので、ラストの展開もエイリアンの骨もすんなり享受。  ただ、プレデターが勇敢な戦士であるという、後付け的なキャラ設定が出てくるのは良いとしても、基本的に「強さ」や「勇猛さ」を示すための戦いのはずなのに、全員揃って光学迷彩なんか使ってコソコソ姿を隠して不意打ちしたり、あれだけ強力な武器を使ってるのに、よれよれの中年刑事にやられたりと、正々堂々としているのか姑息なのか、強いのか弱いのかさっぱり分からない。この辺のキャラ設定の曖昧さ、中途半端さが最大の難点であり、敵キャラとしての凄みや魅力に欠けている原因。  アクション面の演出にもセンスが無い。前作でも思った事だけど、すごく科学が進んでいるという設定の割には、彼らが使っている武器も、現在の人類の武器を少し強力にした程度のものなので見ていて意外性や迫力が無い。はっきり言って発想が貧しい。  赤外線しか感知できないという視覚の設定も、人間を対戦可能レベルに引き下げるためのご都合主義でしかないし、そのくせ作中では、その設定を上手く活かした戦いになっていない。  全体のテンポも悪い。ラスト30分辺りからはテンポアップするはずの展開なのに、この作品はダラダラしちゃって、一向に盛り上がっていかない。  とにかくアクション映画として中途半端。良い意味での「ハデさ」や「思い切り」が足りない。この中途半端さが知名度の割りにシリーズ化していかない要因だろう。
[地上波(吹替)] 3点(2006-10-24 02:34:41)(良:1票)
152.  LOVERS 《ネタバレ》 
「HERO」でもそうだったけど、この監督さんって、アクションシーンに限らず、演出全般がワンパターンでセンスが無い。  全編ほとんどが「追手から逃げる」→「発見される」→「戦闘」の繰り返しに加え、もともとが先の読める単純なシナリオという事もあって、見ていて飽きてくる。  超人的なアクション演出にしても、例えば、竹林での戦いなどはカッコ良さより、「不自然さ」や「滑稽感」の方が強い。ここまで非現実的なアクションをやるなら、もっと徹底できないもんかね。「リアルさ」と「カッコ良さ」の配分が中途半端。命をかけた死闘なのに、やっている事は「中国雑技団」のようなノリなので、さっぱり真剣さや凄絶さが伝わってこない。一見、ハデさはあるものの、戦いにおいて描くべき「心理的な駆け引き」や「戦法の工夫」、「命のやり取りの恐怖感」、「実力伯仲の緊張感」などがまるで無い。  例えば、現在の日本の少年漫画(「ナルト」「ハンター×ハンター」「ブリーチ」など)は、アクション面の演出や「戦闘のアイデア」において、相当な工夫があり、単純なドンパチだけに止まっていない。演出レベルの高い日本の漫画を見慣れてしまうと、いかに金や手間をかけていようとも、この手のアクション映画のセンスの未熟さばかりが目についてしまう。  また、意図してないところでギャグっぽくなってる場面もあった。最後の戦いで、チャン・ツィイーが投げた小刀が金城の顔前をゆっくり通っていくシーンには爆笑。何でもスローにすりゃ良いってモンじゃない。  「ロミオとジュリエット」のような古典的な「悲恋ドラマ」を楽しむべきではあるが、これまたあまりにも単純なので、その分かりきっている悲劇的展開で素直に感動する事は難しい。
[DVD(吹替)] 3点(2005-04-23 17:11:50)(良:1票)
153.  ザ・ウォッチャー 《ネタバレ》 
これまた大雑把なサスペンスだな~。「羊」や「セブン」を真似ただけの駄作の典型。殺人鬼としての美学も中途半端だし、何で刑事に執着するかも不明。ラストも、「犯人かと思ったら違う死体でした」、という展開が普通だろうが、わざわざ必死に脱出するシーンを見せながら、結局は焼け死んでるなんて、意味分からん。ある意味どんでん返し。
1点(2003-12-07 03:54:29)(笑:1票)
154.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 
以前にビデオで見た時は、無難にまとまっているだけで、特徴の無いサスペンスホラーだなと思ったけど、改めて見てみるとそれなりに良く出来ている作品だと思い直した。  「羊」の続編でありながら、時系列的には前段階のエピソードとして無理が無く、今作が初見の人にも分かりやすいストーリー作りに好感が持てる。  子供時代のトラウマが根底にあるという犯人のキャラ造形はありがちで、身も凍るような異常さも美学も備えてはいないが、その分、リアリティがあり、レクター博士と刑事との三者三様の思惑を秘めた絡み具合がなかなか面白い。  傑作とは言い難いが、あのヒット作の続編という難しい位置付けでありながら、万人が楽しめるようなバランスの取れた佳作。
[ビデオ(字幕)] 7点(2003-10-05 19:54:50)(良:1票)
155.  バタリアン5 《ネタバレ》 
ゾンビを単なる肉食獣のように表現していた、元祖「バタリアン」も個人的にはあまり好きではなかったが、それでも作品としてはまともに見れた。しかし同じタイトルを冠するシリーズ最新作は予想以上の駄作B級ホラーコメディだった。  学園内でのドタバタに終始しているばかりで、ここまでスケールが小さいと、とても「ゾンビ映画」とは言えまい。ただの学園モンスターパニックホラーの出来損ない。  展開もダラダラしている上に、脳を食うシーンも後頭部に噛み付くだけでワンパターンだし、ゾンビのメイクも明らかに手抜き。ラストも軍が介入して、学園にミサイルを撃ち込んで関係者を全滅させるという、超ありがちなオチ。  コメディ要素が強くなった分、恐怖感や終末観は無いし、その代わり笑えるかと言えば、たいした笑い所も無く、ホラーとしてもコメディとしても中途半端。組織の二人組みの緊張感の無いキャラクター性も同様。タールマンがヒッチハイクをしているラストシーンも、いかにも「面白いでしょ~」と言わんばかりで、押し付けがましい。ああいうシーンは、ラストにちょっとだけ映してエンドロールに行くのがセンスの良い見せ方というものだろう。  わざわざ続編として作っておきながら、従来のシリーズから何も進歩していないどころか、むしろ後退しているほどのショボさ。それなりに有名タイトルの続編を作らせてもらっていながら、今作特有の「売り」を作れない、作ろうと努力もしない監督の表現者としての怠惰さに腹が立つ。  こういうお気楽な事をやっている作品には容赦に無く最低点を献上する。
[DVD(字幕)] 0点(2007-05-20 18:41:54)(良:1票)
156.  ターン/TURN 《ネタバレ》 
誰もいない世界の恐ろしく寂寞とした雰囲気がよく出ていた。それとやはり感心したのは、ストーリー展開の巧さ。「自分だけ誰もいない世界に行く」という設定だけなら誰でも考えつくけど、そこからいかに飽きさせない展開を作るかとなると、これは至難の業。  その点、この作品は外界と電話で連絡が出来るようになったり、同じような境遇の人間(しかも犯罪者)と出会ったりと、意外性のある展開に飽きずに見続けることが出来る。  ただ惜しいのは、これだけ興味深い展開を用意しながら、いまひとつそれを生かせていない点。例えば、現実の世界に戻るための「謎解き」や、犯罪者との心理的な駆け引き、さらには違う人間との邂逅などがあったらより面白くなったはず。  また、ラストがあっさりし過ぎで物足りなかったのも残念。やはり「こちら側に帰ってくるきっかけになるだけのイベント」は必要でしょう。せめてエンドロールに合わせて、彼女のエピローグを紹介して欲しかった(彼と植物園をデートしているシーンとか見たかった)。  傑作になるだけの潜在力があるのに、肝心の部分でいくつか手を抜いてしまったような印象。惜しい。
[ビデオ(邦画)] 7点(2003-09-21 07:30:16)(良:1票)
157.  ほしのこえ 《ネタバレ》 
ほぼ「トップをねらえ!」の後半w。独自の着想はゼロ。特に基本的な舞台設定と演出全般は完全に模倣。いくらなんでもパクりすぎ。こういう元ネタの影響モロ分かりの劣化コピーを恥ずかしげも無くやってしまう感覚が、「オタク的」と酷評をされてしまう最大の原因だということをもう少し認識してもらいたい。ただ、ひとりでこれだけのものを作ったという事は十分スゴい(これをどこかのスタジオが集団作業で作ったのなら間違いなく駄作だけど)。ちゃんとしたスタッフと資金に恵まれれば、大化けする可能性はある。その点は正当に評価すべき。  今作はどちらかと言えば、SFアクションではなく、宇宙という広大な世界にお互いの仲を遮られてしまう少年少女の「遠距離恋愛ドラマ」がメイン。相対論的効果により、「もう同じ時間を生きることは出来ない」という切ない演出は、普通の単純な恋愛ドラマでは出せないだけに、よりドラマチックなものにしやすいという利点がある。短編である分、余計な説明や人間描写は省略し、始めからその辺のテーマを中心に持ってきている割り切った作り方は正解。  近未来の舞台や宇宙人との戦闘は、それを引き立てるための素材でしかないわけだから、その辺の突っ込みはヤボ。セーラー服での戦闘も同じ。リアリティよりロマンでしょ。「宇宙でセーラー服」なんてトンデモ設定だからこそ、戦いにファンタジーとロマンとノスタルジーが同時発生するんじゃないかな(笑)。  
[映画館(字幕)] 6点(2004-11-09 16:30:10)(良:1票)
158.  ソウ3 《ネタバレ》 
シリーズものとしての方向性は外さず、毎回、微妙に違うテイストに仕上げてくるのは評価。  今作は今までにあったラストの「どんでん返し」は無く、あくまで一応の「完結編」としての説明責任を果たす総決算的なシナリオになっている。そのため「ラストを盛り上げる新事実や意外な人物の登場」といった事は無く、ストーリー展開的にはいつも通りで、単に「残酷な殺され方選手権」にしかなっていない。  また、今までのシリーズのように「被害者の選出」に関しては、相変わらず「自分の人生や立場に感謝していない人間」というご立派な名目だけで、基本的にはジグソウが他人の生き死にを自由に出来るという自己満足が先にある。  身内であるアマンダにもルールを遵守させたり、その観念の元に行動させるというジグソウの主義主張には一貫性があるが、はっきり言って共感はしにくい。美学と言うには、あまりにも自己中心的な動機だし、一番身勝手で命冥加なやつに、偉そうに説教されたくねーよと思ってしまう(そう思わせるのが狙いかも知れないけど)。  殺されるシーンも手術のシーンもグロいだけでつまらない(唯一、腐乱豚で溺死させるというアイデアはインパクトあった)。  ラストも「ソウ」らしい、絶望感だけが残る終わり方だが、ジグソウの生死を曖昧なまま終わらせるというのが、さらに続編を作る余地を残しているようであざとい。
[DVD(字幕)] 5点(2007-06-06 17:18:36)(良:1票)
159.  シンプル・プラン 《ネタバレ》 
「人間にとって、一番大切なものは何か」。まさにシンプルながらも、未来永劫、語られ続けるであろう普遍的なテーマがサスペンスを下敷きにして見事に描かれている。  それは人によって違うかも知れないが、当然のように身近にあるものほど、その恩恵や大切さには気付きにくいもの。最初、主人公は既にその「大切なもの」をほとんどすべて持っていた。だが、その事に気付いていなかったが故の悲劇がここにある。  突然手に入った大金に目がくらむ事は誰にでもあるかもしれない。しかし、貧しいながらも傍らにあった、当たり前のような「日常の平穏」や「家族」「友人」を犠牲にしてまで手に入れる価値のあるものなど、多分ありはしない。
7点(2004-07-25 20:04:00)(良:1票)
160.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
「死刑制度」の是非について言及しなければ、サスペンス映画としての完成度は高い。限られた時間制限の中で、作中人物と共に真相を探っていく心地良い緊張感が最後まで持続する。  ただ、死刑制度については、この監督さん本人が実際にどう考えているのかが、この作品からはさっぱり伝わってこなかった。単にサスペンスのための道具として用いているだけなのか、死刑制度の問題点を、冤罪を強調することで訴えたいのか分からない(個人的には「死刑制度」と「冤罪」の問題は基本的に別問題として扱わなければならないと思っている)。  どちらにせよ、この作品のように事実を捻じ曲げ、法を欺いてまで冤罪の危険性を訴えること自体は本末転倒だろう。この作品もあえて反対論者を皮肉っている可能性もあるけど、冤罪の問題と死刑制度の問題は極めてデリケートなだけに、もう少し慎重な見せ方をして欲しかったように思う。
[ビデオ(字幕)] 5点(2004-09-17 23:09:06)(良:1票)

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