101. アンダーグラウンド(1995)
《ネタバレ》 マルコとクロの顔の区別がなかなかつかなくて混乱。 後半になってやっと見分けがついてきたほど。 初めて見る外国人俳優が同じような体格、髪型、ヒゲ面だと、見分けるのに苦労する。 シリアスな歴史ドラマか、シニカルなコメディか、はたまた社会派ファンタジーか、いずれにしても個性的で癖のある映画。 だけど、その独特の世界観がとっつきにくく、あのやたら騒がしいノリもどうも合わない。 身内ネタでハイテンションに盛り上がるパーティに出て、付いていけなくて隅っこで固まっているような居心地の悪さ。 終盤になってようやく面白くなってはきたが、それまでが長すぎる。 3時間近くある映画だが、もう少しコンパクトにまとめてくれないと。 内容も旧ユーゴの歴史に馴染みが薄いのであまりピンとこない。 そうしたことに詳しいと、皮肉に満ちたメタファーももっとはっきり伝わるのだろうけど。 いろんな点で、苦手なタイプの作品。 [DVD(字幕)] 3点(2014-11-19 00:17:07) |
102. 悪魔のような女(1996)
《ネタバレ》 オリジナル版を見たかったのだが見当たらず、仕方なくリメイク版を鑑賞。 タイトルとシャロン・ストーン出演から、ほとんどネタバレ状態。 サスペンスでネタがある程度割れてしまうと、面白さは半減する。 やっぱりシャロンが裏のある悪女役だったが、悪魔というほどでもない。 『氷の微笑』のような妖しい輝きもなく、ごく平凡な印象。 映画自体たいして怖さもなく中途半端。 驚かせて心臓麻痺で殺そうとした手口も、回りくどくて不確実でリアリティがない。 オリジナルとはいろいろ違うのだろうか。 [DVD(吹替)] 3点(2014-11-15 22:38:05) |
103. ある日どこかで
《ネタバレ》 一向にストーリーに乗っていけないハーレクイン的ラブロマンス。 二人が時を超えてでもそこまで強烈に愛し合う理由がわからないので、さっぱり感情移入できない。 飾られた写真を見て恋焦がれて――なんて、あまりにも浅すぎて…。 美男美女が互いに運命の人って感じたんだろうけど、たいしたエピソードもなくファンタジックな雰囲気だけではつまらない。 [DVD(吹替)] 3点(2014-08-30 20:54:39) |
104. 赤い橋の下のぬるい水
もっと硬いシリアスな話かと思ったら、潮吹き女が出てきて何だこりゃ? 寓意に満ちたファンタジーは苦手。 [ビデオ(邦画)] 3点(2014-04-19 02:20:14) |
105. 青い性 処女喪失
島の風景と女優の美しさがみどころだが、ストーリーはデタラメでわけがわからない。 何を描きたかったのか、支離滅裂なまま終わった感じ。 デヴィッド・ハミルトン監督なので、ストーリーは横に置いてイメージビデオとして捉えたほうがいいかも。 もともと映画畑ではなくソフトフォーカスのヌードが評価された写真家なので、物語を作る才能はないのだろう。 きれいな海を背景に、若くてきれいな女優たちのヌードが拝めればいいでしょうという作品だ。 もう少しまともなストーリー性があればいいのだが、女優がもったいない。 エマニュエル・ベアールはコケティッシュで好きな女優。 主役かと思って見たら、この作品では完全に脇役だった。 ヌードを鑑賞する映像作品としてなら価値はあるが、映画としてはポンコツ作品。 [DVD(字幕)] 3点(2013-05-26 20:46:21) |
106. 嵐の季節
《ネタバレ》 俳優の川野太郎の青春時代をモデルに描いた高橋三千綱『掠奪の初夏』の映画化作品。 主人公はバイトで手伝った金融業の取立て先の撮影現場で、俳優としてスカウトされて売れっ子に。 不良少女だったアイとの交流が微笑ましいが、アイが昔つるんでいたヤクザに回されたことを知り仕返しに向う。 こうしてみると、なんだか陳腐なストーリーで少し古臭い気もする。 いわゆる青春もののジャンルに入るだろうが、主人公に感情移入もあまりできない。 新人の田中有紀美はがんばっていたけれど、作品として盛り上がりに欠けた。 [ビデオ(邦画)] 3点(2013-01-21 21:23:32) |
107. アンブレイカブル
アメコミに描かれるヒーローと悪党をモチーフにしているが、アイデアだけが先行してしまった印象。 設定や話の運びに無理があるので、素直に頭に入ってこず、ストーリーの流れに乗れない。 映画が終始暗いトーンで抑揚がないのも気にかかる。 何を描こうとしたのかがピンと来ず、感動もカタルシスも驚きもドキドキ感もなかった。 [ビデオ(吹替)] 3点(2013-01-09 00:05:45) |
108. 甘い生活
つまらない上にダラダラと長いので苦痛。眠くなる。 [DVD(字幕)] 2点(2019-07-06 23:41:50) |
109. 愛する(1997)
《ネタバレ》 遠藤周作原作とあって雰囲気はちょっと文芸的な映画。 ただ、内容はお寒いかぎり。 時折り戦後まもなくかと思うほどの古臭いセリフ回し。 演出も呆れるほど古くてダサい。 原作の設定である1950年代を平成の現代に変えたはずなのに、まるで1950年代のように感じる部分がある。 酒井美紀はかわいかったが、大学病院の誤診でハンセン病じゃなかったなんて何じゃそりゃ? 無理に時代設定を現代に変えたことであちこちで不自然な綻びが見える。 吉岡との悲恋を描きたかったのか、ハンセン病をテーマに描きたかったのか、中途半端に終わった感じ。 [ビデオ(邦画)] 2点(2014-04-22 02:20:56) |
110. IP5/愛を探す旅人たち
《ネタバレ》 青年、黒人少年、老人のロードムービーだが、三人の誰にも共感できず。 特に、盗みを平然と繰り返す青年と少年には嫌悪感。 青年が女性に固執した理由もよくわからずストーカーにしか見えない。 また、女性があれほど嫌っていた青年を受け入れたのもピンと来ない。 寓意的なファンタジーが苦手なせいか、意味もよくわからず置き去りにされた感じ。 [ビデオ(吹替)] 2点(2014-04-03 20:33:08) |
111. 愛のコリーダ
ハードコアの話題性のみで内容は期待はずれ。 主演女優に魅力を感じないのが残念。 定と吉蔵の性的嗜好も事件を起こした心の動きも理解できない。 内面の掘り下げがないため、事件を表層的になぞっているだけに見える。 藤竜也はなぜこのオファーを受けたのか不思議。 [インターネット(字幕)] 2点(2013-10-09 23:21:21) |
112. R100
監督のアイデアや思いつきが有機的に一つのストーリーとしてつながっていかず、羅列で終わってしまっている感じ。 なので早々に飽きてしまう。 その辺りの構成力が、同じ芸人出身の北野武とはプロとアマほどに歴然とした差を感じるが、映画という器に致命的に合わないのかも。 [DVD(邦画)] 1点(2014-07-28 18:17:27) |
113. アイリス -THE LAST-
《ネタバレ》 テレビドラマの劇場版だが、テレビではラストに主人公が誰に射殺されたのかが不明のまま終わった。 その続きをたっぷり見せてくれるものと期待したが、ほとんどがテレビの総集編。 新たに撮られたものはほんの少ししかない。 こんなもの、詐欺で訴えられてもおかしいとは思わない。 こんないい加減な商売してたら、ファンにも愛想を尽かされるだろう。 真犯人も、ただ意表をついただけで説得力はゼロ。 [インターネット(字幕)] 1点(2012-12-28 00:53:29) |