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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1.  赫い髪の女
トンネルを歩いて抜ける一人の女、ダンプが横を通り過ぎる、女の髪が舞う、タイトルがデーン!むちゃくちゃかっこいいぞ、このオープニング。映画の大半はセックス。一日中部屋にこもってセックスって、性欲満点の若造でもあるまいし・・。しかし若かりし頃のセックス三昧にみられる陽気はここにはない。相手を思いやるようなセックスというよりも何か、不安とか寂しさとか、そういった負の何かを紛らわすとか忘れるとかあるいは何かから逃げるためのセックス。やるせなさ満開のセックス。エロさよりも痛々しさが勝ってる。どしゃぶりの雨が途方もなく似合う。夜な夜な響くシャブ中女のおぞましい声は自分もそうなり得るのだという不安を煽ってる。これは原作にもあるのだろうか。あるならば車谷長吉は「赤目四十八瀧心中未遂」で中上健次と同じ方法で地獄の存在を見せようとしたのかもしれない、などと映画とは関係のない思索にふけってみる。
[映画館(邦画)] 7点(2011-02-16 14:58:47)
2.  赤い影 《ネタバレ》 
実際にベニスに行ったことないんだけども、これ見る限りじゃとんでもなく死臭のする街だ。『世界中がアイ・ラヴ・ユー』のベニスと同じ場所とは思えない。死体が水から引き上げられるシーンがあることで水の都は瞬時に死の都と化す。ねずみがちょろちょろしてるところなんかは『ベニスに死す』へのオマージュか。幻想を幻想として映さないことでミステリアスな展開を主人公と共有させている。冒頭の悲しいシーン(わが子の死を一瞬先に感じてしまった特殊な能力)が自らの運命を見てしまっていたというオチに対する伏線としてあるというのはシナリオのうまさが光ってる。いちいち大袈裟だなと感じるカットは時代性か。あと、怪しい姉妹が怪しすぎるのが難点。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-20 14:47:22)
3.  ある結婚の風景
演劇という芸術を幅広く見てもらうためにベルイマンはテレビという媒体に興味を持つ。資金的な問題もあったとは思いますが。この作品はベルイマン作品の中でテレビ用に作られた最初の作品です。デンマークではこのドラマを見るために渋滞が起こったほどに社会現象化したそうです(内容からしてもちょっと考えられないのですが)。劇場版はテレビのダイジェスト版です。男と女の関係をこれまでコメディやシリアスな心理劇等いろいろな形体を借りて語ってきたベルイマンはテレビ用だからなのか、実に現実的でより身近でより接しやすいドラマにして見せてくれる。男の気持ち、女の気持ち、結婚というシステムに組み込まれることで生まれる惰性とそれぞれのエゴ、離婚してからの再会に見る複雑にして簡単な男女の関係の意味。夫婦という枠を超えて異性が愛しあい、憎みあい、疑い、喧嘩し、それでも惹かれあい、求め合う不思議。大人のドラマです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-25 16:17:38)
4.  アウトロー(1976) 《ネタバレ》 
いきなりの残酷シーン。そして復讐の鬼と化したイーストウッドが復讐のために南北戦争に参戦。というオープニングシーンもタイトルクレジット後はいきなり北軍に降伏。ここからまたしても残酷な展開とガトリング銃を使ったガンアクション後、今度は傷を負った若者との逃避行。このまま二人組の逃避行と復讐劇が展開されるのかと思ったら、若者あえなく死亡。と思ったら白人に土地を奪われた文明かぶれの老インディアンとのへんてこりんなコンビが誕生。と思ったら雇い主に虐げられていた女インディアンもついてきた。どこぞから野良犬までついてくる。さらに行商に捕まった態度のでかい老婆と可憐な孫娘も同行。『荒野のストレンジャー』かと思わせといて『ブロンコ・ビリー』な映画。レオーネっぽくもありシーゲルっぽくもある。家族を奪われた男がいつのまにか(擬似)家族に囲まれている。イーストウッドが家族を守るために出てゆこうとするように家族たちはイーストウッドを守るために戦う。真っ黒な唾を頭に吐きかけられて唸っていた犬も、「またかよ」ってな諦め顔になってゆく(ように見えるんだけど、笑)。詰め込んだ脚本も散漫さよりもイーストウッドの映画を2本観たようなお得感のほうが強い。よくまとまったなと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2008-05-28 16:40:01)
5.  愛のメモリー
デ・パルマ版『めまい』。『知りすぎていた男』ぽいシーンもあるし『レベッカ』ぽいシーンもある。でもヒッチコックの二番煎じという印象はない。むしろヒッチコック独特の変質的な描写がなくて良い。しかもデ・パルマのお下品さもない。ミステリーは冒頭からジョン・リスゴーの役回りとか察しがつくし、フィレンツェでのそっくりさん登場もなんとなくその後の展開を予想できちゃうし、けっきょく予想の範疇を出ることのないミステリーで、筋は面白いとは思えないんだけど、霞みがかったような画質はミステリーであることよりもメロドラマであろうとしているし、実際まんまとのせられてラストのわざとらしいスローモーション+カメラぐるぐるに思いっきり感動させられてしまった。急転直下なエンディングなような気もするが、物語に占めるフィレンツェでのシーンの無邪気なまでの長さといい、その脱線具合が結果としていちいち意表を突いていて観ているこっちはけっこう楽しめたりする。これがデ・パルマの狙いなのか知らないけどコレは面白いと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-24 19:05:38)(良:1票)
6.  アイガー・サンクション
モニュメント・バレーの訓練シーンは『バーティカル・リミット』のソレを遥かに凌駕するのだが、それはCGじゃないからってことだけじゃなく、その岩山の見せ方や広大なグランドキャニオンの見せ方が素晴らしいからでもある。アイガー北壁にしたって迎えのホテルからの雄大なアイガー全景が見事に、そして残酷に映されるから一層の緊迫感をもって描かれる。もちろん体を張ったイーストウッドが相変わらず痛々しい表情でアクションをこなしているということが面白さの前提にあるが、実に丁寧に映画を作っていることがうかがえ、それゆえの面白さが充満している。屋内シーンが冒頭の仲間の暗殺シーンにしても、あるいは主人公の家の地下、組織のトップの一切光を遮断した部屋も、とにかく暗がりが多く登場するが、もうこのときから監督イーストウッドの暗がりを撮る術は長けており、暗がりが作品を重厚にし、またモニュメント・バレーやアイガーの眩いばかりの開放感を助長している。なんだかんだ言ってもイーストウッドは巧い。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-18 12:13:06)
7.  暗殺の森
ぞくぞくするカメラの動き、美しい構図、翌々年の『ラストタンゴ・イン・パリ』に引けをとらない巧みな照明にため息が出っぱなし。とくに光の使い方は、ただ美しいだけではなく実に刺激的。主人公の婚約者を演じるステファニア・サンドレッリがまたものすごくいい。全てのシーンにこだわりを感じる。こだわりが出過ぎるとあざとくなったりするもんだが、この作品はぎりぎりのところで耐えてる。ベルトルッチの最高傑作と言ってしまおう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-12 14:21:33)(良:1票)
8.  愛のコリーダ
常に物議をかもし日本映画界を困惑させてきた大島監督にしてみればこの露骨なまでの性描写こそが意味のあるもの。つまり露骨な性描写は芸術価値を高めるものではなく、あくまで監督の反骨精神の表れなのだと思う。そういう監督がいてもいいと思う。そして海外での高評価もまたたんなる日本の慎ましやかなイメージと過激なエロスの融合からくる大胆さでしかないような気がする。私自身も作品の中身よりも作品そのものの衝撃が先行してしまい、では映画の評価は?と聞かれると特別に気を惹くようなところは少なく、むしろここまで露骨にしなくたって、、と思ってしまうのです。ただ、二人の情愛で埋め尽くされた映像の中にあって兵隊の行進という一見そぐわないシーンがそぐわないからこその異様さを放っていて、大島監督がこの映画の中で描きたかったものってたぶんここだけなんだろうなと思った。体制批判がトレードマークの監督ゆえに情愛に溺れる二人を肯定したシーンとなっています。あとは全部とは言わないがやっぱり閉鎖された日本映画界への威嚇なのだろうと思う。
[ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-08 13:50:24)
9.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 
市川・石坂コンビの金田一シリーズの二作目は一作目と同じキャストに同じ演出を施すことでこのシリーズ独自の個性と安心感を構築することに成功した。と同時に私的にはこんがらがっちゃったりするんですが。前作『犬神家の一族』と人気を二分するこの作品の評価を上げているのはシリーズすべての悲しい過去を持つ犯人の中で、過去だけではなく自らの愛する娘をも手にかけてしまうという最も悲しい仕打ちを受けてしまうという悲劇性と、その女を一途に想っていた刑事がそもそも金田一を呼び寄せたという悲しい皮肉が他のどの作品よりも感慨深いストーリーとしている点にあると思う。抑えた演技にもかかわらず圧倒的な存在感を示した若山富三郎は完全に主役を食っていたが、金田一耕介のキャラからしてみれば食われてこそ作品の出来は良くなるということなのかもしれない。
[DVD(邦画)] 6点(2006-07-11 18:51:29)
10.  アマチュア
ただカメラを持っているというだけで会社の宣伝用映画を撮らされ、アマチュア映画祭で評価されてしまいどんどん「映画」にはまっていく話なんですが、その中でアマチュアとプロの違いをまざまざと見せつけられます。映画に限らずなんでも突き詰めれば何かを犠牲にしなくちゃいけないところがあるだろう。そういう意味では私も今の仕事のプロではなくアマチュアなんだと思い知らされます(アマチュアのままでいいですけど)。「映画」の場合は犠牲を極力抑えてほどほどに付き合うということができない。それをしちゃうともう「映画」は作家の手から離れた商品でしかなり得ない。作家の描きたいものを映像で見せる。見せてしまったがために誰かを傷つけてしまうこともある。誰かが迷惑することもある。誰かが責任をとらされてしまうこともある。それでも描く。こういった覚悟の上に「映画」が成り立っている。この作品にはキエシロフスキー 監督の映画に対する想いがつまっています。「映画」のプロではなく「商品」のプロによって作られた最近のハリウッドや日本のメジャー作品にはこの「覚悟」が当然見えません。そんなことも思った映画でした。
7点(2005-02-15 18:10:11)
11.  アニー・ホール
突然こちらに語りかける(おぉ!ゴダールだ~、でもちょっとしつこい)。 過去の回想シーンに現代の人達が立っている(おぉ!これは面白い)。 分割カット(ちょっと面白い)。 本音の字幕(いいねえ)。と、けっこう遊んでる。この頃からアレンはコメディアンの部分が薄れ映画作家の色を濃くしていきます。初期作品や最近の作品と比べるとちょっと小難しさを感じるところがありますが、様々な演出の工夫がうまく機能した良い例ではないでしょうか。この作品、凝った演出やアレンの独特なキャラとしゃべりが目立つが細部にわたってすごく丁寧に作られています。特に恋愛における男女の気持ちの部分で。一番好きなシーンはロブスター(?)との格闘&記念写真のシーンかな。その好きなシーンがパートナーが変わっても出てくるのがすごくせつなかった。アニ-との出会いのシーンのトンチンカンな会話も良かった。凝った手法と映画館での会話にSTING大好きさん同様ヌーベルバーグを感じました。
7点(2004-08-03 12:54:40)(良:2票)
12.  アデルの恋の物語
アデルの心の揺れを見事にとらえたトリュフォーの傑作ではあるが、トリュフォーの映画というよりアジャーニの映画といってもいいほど彼女の演技が素晴らしい。イザベル・アジャーニ弱冠19歳。女優をするために生まれてきたと言っても過言ではない。アデルの言動に最初から精神のバランスを崩しかけていることが伺えます。誰の目にも異常と見られるまでの変わりようも凄いが、それまでの目の演技が本当に素晴らしい。アデルが精神を病む根本に大詩人の娘であることと姉の死があるようですが、彼女もまた父と同じく天から授かった才能の持ち主だったのだろうと思う。ただ天才が女であるということを時代が許さなかった。後年、アジャーニは同年代に同じような運命を送ったロダンの愛人「カミ-ユ・クローデル」を演じます。天賦の才と自分自身とのバランスをとれなかった女性への鎮魂歌のように感じます。
7点(2004-06-28 12:33:31)
13.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 
実話の脱獄ものってけっこういっぱいあるんですねぇ。緊張感なら断然『穴』。人間ドラマなら『パピヨン』。『アルカトラズからの脱出』が秀でている部分は、映画とは関係の無い「脱獄方法」のような気がする。 ヒーローものにありがちな、魅力的な主人公をひたすらに追うというつくりである一方、強引な展開、前面に出すぎる音楽などの過剰な演出を極力抑えたつくりはいかにもドン・シーゲルらしい作品です。コレが、実話にしてはあまりに劇的な脱獄劇を見事、緊張感と娯楽性を損なわずに作り上げた所以では。  ちなみに、脱獄に成功した3人は溺死したというのが大方の見解だそうです。真相はこの3人にしか判りませんが。
6点(2004-05-28 14:01:59)(良:1票)
14.  アメリカの友人
たしかに同じトム・リプリーでもアラン・ドロンとデニス・ホッパーじゃ全然別人ですね。でも「太陽がいっぱい」のリプリーも原作とはかなり違うようです。ニコラス・レイ、サミュエル・フラー、ダニエル・シュミットという巨匠と呼ばれる監督達を出演させたり、回転させると中の絵が動くおもちゃで子供が遊ぶという描写を入れたりと映画そのものへのオマージュを感じます。一応サスペンスになるのだろうか。どちらかというと男の友情物語っぽい感じがします。いや、友情でもないな。よくわからんけどなんかお互い惹かれ合う関係なんです。この”よくわからん”ところがなんとも消化不良感を持ってしまう。淡々と進むヴェンダース節は好きな人にはたまらないのかもしれないが、個人的には今作に関してはサスペンス度を上げて欲しい。移動する列車や自動車を追いかける映像、そしてなにげに映える空と雲がヴェンダースの映画を感じさせる。
6点(2004-02-20 12:44:46)(良:1票)
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