1. アカルイミライ
《ネタバレ》 タイトルいいですね。”明るい未来”なら明るく健全な印象。アカルイミライだと・・ヒアリングしそこなった単語のような飲み込めないナニカを感じる。硬く冷たい印象を持つのは自分だけじゃないはずです。ま、それと同時に軽いポップな印象もありますけど。観賞後第一印象・・わからん。でもこの居心地の悪さとそれだけじゃないナニカ。わからんでくくりたくないナニカ。無軌道、気力がない、キレやすい・・そんな2人を見ていて、はじめは『こんなアホに感情移入できない』って思ってたのに、『こんな風にしたくないことから逃げ、キレたい時にキレたら・・・楽かも(いえ間違っても殺人はしたくないですよ)』と、ほんの少しうらやましくさえ思ったっけ。・・でも結局、健全な未来は示されず、自分がある程度常識にそって活きていることに安堵も覚えた。・・・んーやっぱり映画の核心に近付けてない・・じゃいっそ自分なりに楽しんじゃえ・・仁村はミライを夢に見ると言っていた。なら、おしぼり工場の休憩中の居眠りで、うなされて見ていた夢が本編だとしたら?・・起きた仁村はこのミライは受け入れず、新しい未来を作ろうと、夢からではなく覚醒していくかもしれない。そう、あてはないけどアカルイミライを築くために・・ラスト仁村がどこに行ったのかわからなくなったのは、もう夢の世界にはいないから。。ふぅ、これでいいや(笑)(それを暗示する演出なんていっさいないですけどね)でも、このくらいブッ飛んで考えないと有田、仁村のみならず、うまくまとめあげている世界観ではありますけどリアリティが欠け落ちてると思うんですよ。有田が”行け”のサインを残した後、仁村が生まれ変わったように快進撃するサクセスストーリーならうれしかったのに・・それじゃベタですね(笑) 6点(2005-03-20 13:17:13) |
2. アニバーサリーの夜に
映画を見る時はって”なにかしらの感情の喚起”を期待しませんか?・・そういう気分が強い時はこの映画はダメかもしれません。恐らくテーマの”人生の不安や問題”は、劇中に散在しているのに、明確な答はほとんど提示されないですから。でも、それゆえのリアリティは溢れているし、映画ファン(特に1960~1975年くらい生まれの(笑))には、80年代のアイドル的スターが出ているだけでも『おおー』じゃないですかね。とにかくそれ以外もキャスティング、自然な演技がいいです。ドラックの描写で、最後には倫理観のみえる流れになっちゃったのがリアリティを欠いちゃったかな・・でも、それでいいのか(笑)キャスティングにピンと来たら、見て損はないと思います。 6点(2004-03-18 14:06:17) |
3. アナトミー
主人公が町医者の父を嫌い、優秀な医者だった祖父を尊敬していたという設定が、物語の事件に絡んでくるあたりは、ありきたりでもおもしろかった。解剖室のセットや人体標本も高いクオリティで作られてる。・・でも、見終わって振り返ると、”よくある映画”に納まっちゃう。『アナトミー2』あるけど、見たいとは思わないもんな。。 4点(2004-01-16 13:33:00) |
4. アレックス
《ネタバレ》 不快でした・・・ただ、普段エンターテイメント映画で、人の死やレイプが描かれても、不快じゃなく描かれてるのも問題なのかも、と逆説的に考えた。レイプを含めて暴力はこんなにも不快で恐ろしいものなのかと、当たり前のことに気付かされる。・・日常で軽々しく使う『やりてー』とか『殺すぞ』なんて言葉は、当然、冗談、軽口、なんだけど、口にしたくなくなったもん。前作の役者が出てきたり、”2001年宇宙の旅”の赤ちゃんのポスターを妊娠がわかる前後に配したり、”事件”前にも”予兆”があったりする演出はありきたりかもしれないけど、デジャビュを感じさせ、取り戻せない時間に泣きたくなった。・・この不毛さ、不快さは・・この映画を見なければよかったと・・二次的にも取り戻せない時間を感じさせるデジャビュ。自分は高得点だけど、人に薦めないし、もう見たくない。 7点(2003-12-11 15:09:58) |
5. アイ・スパイ
《ネタバレ》 ”007ダイアナザーデイ”の車のような光学迷彩で見えなくなる最新鋭飛行機を話の中心にしてるはずなのに、ぜんぜん活躍しないし、笑いにも利用しない(ちょっとでも『ファイヤーフォックス』を想像した自分がバカだった・・)・・もったいなすぎ。エディ・マーフィがミドル級無敗のチャンピオンの役も、大して利用してないし、無理がある・・コメディアンの役でよかったんじゃないかな?って思えちゃう。オーウェン・ウィルソンのキャラクターは中途半端にドジで中途半端に切れる・・・どっちだ!っていいたくなっちゃう(彼は実生活でジーナガーションの夫なので、自分は常に辛口に見てます!(笑))・・でも、そんなに考えないで見れる映画も大好きなので、甘めで4点。主演の二人はそろそろスマッシュヒットな映画に出ないとヤバいぞー、がんばって欲しい。 4点(2003-12-10 19:01:28) |
6. アナザヘヴン
原作も大したことないけど、映画はもっとダメだったなー。同じダメでも、最初がちょっとよくて失速していかれるとマジ辛いよ、原作も!映画も! 2点(2003-11-23 18:32:06) |
7. アメリカン・サイコ
「ヘイ、ポール!」あのシーンが忘れられない。。いきすぎた物質主義、ブランド思考を引いて見れる今だから笑えるけど、今だって、誰の気持にも虚栄心や焦りはあると思う。ペイトマンはいつから、あそこまで病んでいったんだろう。気持悪い男だなーって思って見てたけど、sexしながらポーズをとってるシーンは、病んでるとかバカバカしいも通り越して、哀れで悲しかった。 7点(2003-10-13 18:49:54) |
8. 穴(2001)
人の話が映像化されて、同じ場面が違う展開になっていくのは、ちょっと”羅生門モノ”っぽくて好き。でも、ラストは、ちょっと調べりゃわかっちゃうようなウソで逃げ切れるの?・・面白いプロットだったのにもったいない。。 5点(2003-10-09 16:03:55) |
9. アート・オブ・ウォー
見たという記録にコメントを残したい・・・けど、アクションやストーリーに説得力がない・・リリアナ・コモロウスカが襲われたシーンだけ緊張感があった。 3点(2003-10-09 14:43:21) |
10. I am Sam アイ・アム・サム
はじめは紋切り型のキャラクターたちと、オーバーアクトが気になったけど、個性が描かれていく間に、ぜんぜん気にならなくなりました。現実的な問題から目をそらしてなかったので、お伽話なエピソードも心地よかった。 7点(2003-10-09 12:26:50) |