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さかQさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 559

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1.  ある日どこかで
もう5回は見てると思いますが、不思議な事に私が年を重ねるにしたがってその切なさや美しさは数倍にも膨れ上がります。別れた後のお互いの気持ちを考えるだけで切ないです。しかもSFでありながらヘタな小細工はしません。初めて二人が出会うシーンでは窓に映ったジェーン・シーモアとそれを見るクリストファー・リーブというシーンでお互い時間と言う壁が障害であることを何気なくみせていたり、現代でベルボーイをしている老人を過去でもしっかりと描いている。すごいのはそのタイムスリップの仕方でタイムマシンとか魔法とかではなくただひたすらに念じるという行為。バカなと思われるかも知れませんが、突然生じた時空のゆがみとか大げさなタイムマシンとかに比べるとよっぽど人間的で説得力がありますよ。しかもクリストファー・リーブの巧さ。恋人を失ってから呆然と動かなくなった彼の演技には心を打ちます。ホント、死んだ魚のような目で全く動かない。又判りやすい伏線が張られ、タイムパラドックスとかそうゆうややこしい事は一切抜きで主演二人のラブストーリーに重点を置くのもこの監督のやさしさだと思います。突然訪れる悲しい結末、しかしラストシーンではそのモヤモヤしたやり切れなさを昇華させてくれてます。(取って付けたようではありますが...)また数年後に見たい作品です。
10点(2003-03-08 21:28:11)
2.  愛のメモリー
<ネタバレあるわよん!>わぉ~!デパルマ作品の中では「悪魔のシスター」を超えて一番好きになりました。ヒッチコックの「めまい」にインスピレーションを受けた作品との事でそこいらにオマージュが見受けられます。又、何気ないシーンでもよくよく考えてみると細かいトリックが隠されていて何度見ても面白い。特に後半でのカメラワークにはつい見入ってしまいます。父親に裏切られたと感じていた娘がまたも裏切りに合い「お母さん!!」と連呼するうちに過去の事件現場に戻るシーン、事件の首謀者である共同経営者のジョン・リスゴーに連れ去られるシーンなど幼少時代へ逆行するカメラワークには関心させられました。要所要所で伏線を散りばめているので次に起こる出来事に興味を沸かざるを得なくなり、気が付けばこの作品の虜になること間違いナシです。複雑な感情が入り乱れるラストではお互いの秘密が明かされ思いっきり抱き締め合う事で忌まわしい過去から開放されます。このシーンでの二人の演技力は拍手ものですした。とにかく始まりから終わりまで無駄なシーンが無い作品でした。
9点(2002-06-04 02:24:56)
3.  アメリ
もう、オープニングから衝撃(笑撃?)のパンチを食らった感じ。屈折した少女が人々と触れ合うことで少しずつ活力を取り戻していく。とんでもなくヘンですが、その一つ一つのシーンが愛すべき印象深いモノでした。J・P・ジュネの映像美と数々の独特なセンスには脱帽です。彼の今までの作品からして少しグロい路線かと思って観たので、あまりの可愛らしさに驚きました。隣人への復習にてテレビの配線をブチンと何度も抜くシーン、わらいがとまりませんでした。後ハゲ男の正体が解った時もね。主人公のオドレイ・トゥトゥを含め、登場したキャスト全てが個性的で良かったです。アメリの幼少期を演じた女の子も中々良い演技でした。ホントハッピーになれました!
9点(2002-05-27 16:10:47)
4.  赤い影
ジトジトしてます、この作品。これぞオカルトホラーの傑作です。派手な演出(血がどぶぁ~っとか、意味も無いビックリ音とか)は無いけれど、息が詰まりそうな程の閉塞感に次第に忍び寄る不吉な感じにはもう、何とも言えないくらいの悪寒が走ります。幼くして溺死した娘の影を追い、次第に死の淵へと引き込まれていくストーリーは伏線めいたモノをちりばめながらもしっかりとオカルテックな展開とサスペンスフルな展開を融合させています。ラストはそれ程スゴイオチではないんですが、何とも言えない恐怖感があって背筋がぞぞぞとなりました。観るべし、観るべし、観るべしっ!!
9点(2002-01-14 20:08:58)
5.  悪魔のいけにえ
最高に怖いッス!!いきなりキレて血のマーキングをちゃっかりして帰る弟君、家族以外の人間は獣のように扱うレザーフェイス君(いや人皮というべきか)、かなりご長寿の吸血おじいちゃん、変体オヤジ...この家族に目をつけられたら一環のおしまい。鉤爪に引っ掛けたり、撲殺したりと殺し方は地味なんですが、そのリアルさに卒倒しそうです。一度気絶したヒロインが目を目を覚ましてもまだ、同じ光景なのにはもう腹いっぱいです。ラストの鮮血顔のヒロイン、その奇怪な笑顔には恐怖感がじわじわと伝わり、実に後味の悪~いエンディングでした。ホラー映画としては最高ですが、その恐怖のせいで二度と観たくない作品でもあります。
9点(2001-12-16 19:56:11)(良:1票)
6.  アパートメント・ゼロ
よく出来たサイコ(パラノイア?)サスペンスです。主演二人のホモっぽいあやしい雰囲気が絶妙です。その他住人も全員あやしい匂いプンプンで、追いつめられていく主人公の心理描写が巧いです。ビデオ化、DVD化されていないのか現在一番探している作品です。数年前は毎日放送の深夜枠でよく放映されてたんですがね。観た当初は「スゲー、面白いじゃん!!」的感動だったんですがかなり昔の記憶なので本筋も漠然としか覚えてません。失礼かも知れませんがこの点数です。
8点(2003-04-03 00:35:47)
7.  アパートメント(1996)
やっぱ、ローマンヌ・ボーランジェの魅力がこの作品の核でしょう。同じフランス人で言えばクロチルド・クロー、日本ではあの志保美悦子ばりのキリリとした男眉ですが、苦悩しながらも一途な恋に燃える女性の心情を乳を放り出して演じてました。バンサン・カッセルとその友人のクサイ演技にわざとらしいシーン、には少々鼻につきましたがストーリーテリングの上手さとスタイリッシュな映像が十分カバーしてます。注目すべきは物語の所々に出てくる”偶然”と”必然”。友達の恋人に横恋慕したアリスは計画的に自分に振り向かせようとはするものの、運命の流れに度々それを阻止されてしまう。ラストでも友人のリザが昔の恋人と心中させられ邪魔するものが無くなったのに、彼はたまたま空港で居合わせてしまった婚約者の元に結局戻ってしまうという悲しい結末。仕事は放っぽり出すわ、色んな女の間で優柔不断にフラフラするこの主人公のどこが魅力的なんざんしょ。本編終了後は絶対この男会社をクビになってますよね。一回見た後は巻き戻してもう一回見よう、な映画です。
8点(2002-12-09 00:11:01)
8.  アザーズ
<ネタバレあります!>ほほう、なるほど...そういう手があったか!としてヤラれました。古典的なホラーの演出を踏まえながらも、逆転の発想で観客のド肝を抜くあたりはさすがとしか言い様が無いです。まさか全員が○○○だったとは!!怖いだけのおばけ屋敷的な作品というわけではなく、母と子の間に隠された悲しい物語をしっかりと描いています。ただ、中盤で登場する戦地へ行ったまま消息がつかめなかった夫との再会のシーンはあまり効果的では?と思いました。真っ暗な部屋でぼや~っと不気味な顔が浮かび上がったかと思えば電気をつけると実は絵画だったり、写真たてを取り除くとその後ろにまた女性の写真があったりとよーく観てないと判らないところまで注意を払っているところが感心です。当然ラストへの伏線も忘れず張り巡らせているので、何度観ても飽きないです。この映画を観た後にはもしかして我が家にも...なんてことを思ってしまいぞぞ~っっと寒気がしました。監督自信が作曲したBGMも恐ろしくそして悲しい雰囲気を盛り上げてくれます。このアナメバール(アナメーバル?)監督の才能に酔いしれて下さい。
8点(2002-04-30 00:01:05)
9.  アイズ ワイド シャット
友達5人で観たんですが、観終わってしばらくは沈黙でした。それ程センセーショナルなネタというわけでは無かったのですが、何か混乱してしまったんですよね。その後友人と物議をかもしたんですが全員が異なった解釈をしていたのには驚きました。映画ってやはりこういうモンでしょ!!キューブリックの遺作にしては...といわれているみたいですが、自分は改めて映画を楽しむことのすばらしさを実感させていただいた作品だと思いました。
8点(2001-09-27 04:08:35)
10.  アレックス
<ネタばれあり~!>これは、トンデモ無くブルーにさせられます。人を食ったようなエンドロールの逆回しから始まり、数分で強烈なパンチを食らいます。そして殆ど生理的嫌悪感を感じさせる真っ赤なトンネルでの衝撃レイプシーン。「フランスの宝石」とも言われる女優モニカ・ベルッチがただうめき苦しみ、殴打され痙攣するそのシーン。「な~んだ大した事無いじゃん・・・」とは思ってみたものの物語りが進む(逆行する)につれ脳裏に焼きついたシーンや伏線が離れず、主人公が幸せをかみ締める度に「あぁ、この時こんなに幸せなのに・・・」と痛切に感じます。物語りは衝撃の夜→その日の朝へとただ逆行していくのですが、婚約者と元彼とアレックスの三人がセックスの話題についてバカ騒ぎしたり、婚約した二人の間には誰も介入できない愛情の喜びがあったり、お腹に芽生えた子供の息吹を感じ幸せをかみ締めたり・・・と象徴的なシーンが全て一夜によって破壊される惨さ、もろさ等に圧倒されました。前半で原型を留めないほど消火器で殴打されたヌリア(犯人)が実はまったく別の人でそのそばでほくそえんでいた本人こそがヌリアだと判明したときはもう余りの衝撃で脱力しました。そりゃ、ないよ~!ついでに顔面殴打された人の実際の安否が気遣われるくらいエグいです。「カルネ」や「カノン」でギャスパー・ノエ監督常連の俳優がオープニング(エンディング?)で堕天使の如く登場するシーンはさすがと思いました。私も絶対二度と観ないであろう作品ですが、この作品自体は高評価という変わった作品になりました。見る人はホント覚悟。
7点(2003-05-09 15:23:27)
11.  赤い橋の下のぬるい水
時折「出ちゃう~!!」ってセリフにはさすがに大音量では聞けませんが、官能的な要素よりもドタバタコメディ的な要素の方が大きくて妙ないやらしさが無かったです。役所広司がこれでもかと言わんばかりヌードを披露するのに対し清水美砂の脱ぎっぷりの悪さには閉口しますが、キャラクタ的には彼女のアバズレっぽいイメージにぴったりだったので良しとしましょう。又、殆どセリフの無い倍賞美津子の存在感も中々でした。そもそもこの”水”は清水美砂の体内から放出または流出されるにも関らず、どこかクリアなイメージがあって、それが作品全体をカラッとしたのもにさせているのではないでしょうか?クローネンバーグとかなら糸ひいてたり、変な色が着色されてたりと絶対120%グロで演出するような題材ですよ。それを今村監督は「ぱっぱら~」って能天気なBGMと共に間歇泉の如き”水”を放出させてくれます。
7点(2003-04-23 16:00:18)
12.  愛を乞うひと
母親に虐待され続けた過去を持つ主人公が、父親の遺骨を探す所から物語が始まるのですが、物語が進むにつれ母親を許しておらずどこかで復讐しようと考えている自分に気づく。誤る事、耐える事しか出来ず、恐怖の為母親の前では作り笑いをする事を覚える。すべの彼女の行動や考えが過去の思い出の中にあり、そのシーン毎にしっかりと回想シーンを挿入する事で物語に厚みがでていました。原田美枝子の一人三役の演じ分けは関心させられます。特に老いた母親のくたびれた演技(メイクも)は直ぐには本人と気づかない程見事でした。
7点(2003-03-19 04:33:42)
13.  愛の新世界
これがデビュー作?!と驚くほど強烈な鈴木砂羽の演技に圧倒されっぱなしです。ホント、この人スゲー、スゲー。小劇団で女優をしながらSMクラブの女王様という二足のワラジを履いている主人公を体当たりで演じてます。山崎ハコの印象的な楽曲は物語とピッタリとあってよかったです。オープニングでは過激なSMシーンをバックにしながらもどこか悲しげで、エロティックで、躍動感あふれるという不思議な感じでした。物語自体結構しっかりとできていたのでびっくりしました。石井隆監督作品では常連の片岡礼子や、武田真治や萩原流行(ちょっとキモい...)等々個性的な面々の数々にも拍手です。過激な物語の中に見え隠れする主人公の力強い生き様や都会の寂しさを感じ取ってほしいです。でもアラーキーのフォトシーンは無くても結構です。
7点(2002-09-30 07:38:31)
14.  I am Sam アイ・アム・サム
何と言っても豪華なキャスト陣!主演のショーン・ペン、弁護士役のミシェル・ファイファー、外出恐怖症の隣人役にはダイアン・ウィースト、里親役のローラ・ダーン、証言者の医師役にメアリー・スティーン・バーゲン、そしてマニアックなところではビックボーイのウェイトレスにあの「ビバヒル」のクレア役だったキャサリン・ロバートソン!!コケるはずはないでしょう!もう、この配役だけでも一軒の価値ありよ!しかもルーシー役のダコタ・ファニングは障害者の父を持ち多感であるが為に苦悩し、純粋に父親を思う少女役を完璧にこなしているし、劇中のBGMはビートルズのカバー。泣かせ方のツボを良く知っている作品でした。主人公が自分の子育てに検事から聞かれると「抱きしめて、キスをしてあげること」この言葉の持つ意味の奥深さに感動しました。
7点(2002-07-12 18:50:50)
15.  悪魔のシスター
出た!怪しい雰囲気ムンムン且つ、先の読めない展開で面白かったです。シャム双生児である主人公が姉の影に怯え、次第に精神が崩壊していく。しかしその背後にはある秘密が....デパルマカットも健在でしたが、ラストのソファーって???
7点(2002-05-30 04:53:33)
16.  愛と死の間で
中盤以降の畳み込む様な展開が見ものです。伏線めいたものを随所にちりばめて意外と面白かったですよ(中学の時の記憶では...)。前世の記憶でエマ・トンプソンの足にアンクレットをアンディ・ガルシアがつけるシーンは印象的でした。ま、散々振り回した挙句、犯人はア・ノ・ヒ・トなんですがね。
7点(2002-03-26 07:12:47)
17.  青い夢の女
こういう怪しくてエロっぽい作品、好きですね。特にエレーヌ・ド・フジュロールのフォトジェニックなところは、観ていて息を呑む美しさでした。死体になってもその美しさと非現実的なところは変わることなく、ベネックス監督独特の映像美に酔いしれてしまいました。この作品で重要なシーンに必ず用意されている怪しげな絵画の数々にも注目度大ですね。怪しい人々ばかりだし、夢か現実か不鮮明だし、この雰囲気だけで十分だったのですが、無理に結論を早めてしまい、結果的に肩透かしを食らいました。あえて謎を残して欲しかったですね。精神科医と患者の立場が入れ替わったり、当の精神科医が別の精神科医にカウンセリングを受けたり、さまざまな所でこの物語のテーマである「転移」が観られます。精神科医が犯人だったりね。そのテーマに徹底しているところはベネックス監督の意気込みが感じられました。探れば探るほど面白しろいですよ、この作品。
7点(2002-02-17 21:48:56)(良:1票)
18.  アメリカン・サイコ
何故でしょう?観終わった後に漠然とですが、記憶に残っているさまざまなシーンが気になるんですよね。主人公のシルエットをワザとぼやけさせた不安定な存在、物質的(表面的)な事にしか興味を抱けない悲しさや恐ろしさが実に巧妙に作られていました。娼婦とのセックスでポーズを取ったり、名刺交換に執念を抱いたりと本人は至って真面目なところが笑えました。クリスチャン・ベールが見せる表情の数々には驚愕の一言です。
7点(2002-02-01 21:43:43)
19.  悪魔の手毬唄(1977)
この作品ほど岸恵子の魅力を引き出しているものはないでしょう。「獄門島」よりは残虐度は大人締めで、恨み積もって20年というには少し動機が...何故彼女たち(すずめ=娘)があの歳になるまで待たなければならないのかが不十分でした。大滝秀治に草笛光子、三木のり平等市川常連組が回りをしっかりと固めているので安心して見れる作品でした。メインテーマはこの作品が一番印象的でしたよね。(仁科明子の歌う手毬歌じゃないよん)手毬をつく人形たちはおっとろしかったぁ~。それにしてもやっぱり犯人は死んじゃうんですね...この辺が納得いかないんですが。(残された息子はどう生きてくねん!)
7点(2002-01-22 00:07:52)
20.  アイリス(米英合作映画)
その奔放な性格と美貌で常に時代の先を突き進んでいくアイリス、彼女に少しでも近づきたくて後を追いかけ支えになる夫ジョン。そしてそのアイリスにアルツハイマーの兆候が見え始めた時二人の距離はさらに深まっていく。肉体的にも精神的にも衰えていくアイリスですが、常に先を越され振り回された夫ジョンの視点から見るとどんどん手の届かないところにいってしまうアイリスとの距離感の深まりが痛烈に切ない。その辺りの微妙な描写がとても上手く表現されていました。「感情を言葉で表現しようとしてもその言葉に制約されてしまう。」とは言っても、作家であるアイリスにとって言葉自体を失う事は死ぬ事上に恐ろしく悲しい。次第に壊れ行くアイリスにジュディ・ディンチ。彼女の名演技はメッセージを伴って伝わります。そして若き日のアイリスにこれまた名演技のケイト・ウィンスレット。特に彼女は輝けるほどすばらしかったです。正直泣くつもりで見に行った作品でしたが、物語は自由に生きた女性とそれを陰で支えた夫の爽やかな物語でした。扱う内容は身近で重いテーマですが、お涙頂戴作品に見られるいやらしさも、闘病生活的なドキュメンタリーに見られる重苦しさもなく、ホントさわかやかでした。
6点(2003-01-22 00:08:44)(良:1票)
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