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やましんの巻さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 731
性別
自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


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人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


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21.  
水・火・風・土(大地)の四元素とは、タルコフスキー作品を構成する原イメージ。それだけで、自身の記憶を再構築してみせた、さながら「タルコフスキー大全」といった趣の映画っすね。文字通り、全編息を飲むくらい美しく、夢幻的で、隠喩に富んでいる。けれど、正直言ってイメージに惑溺しすぎている感もある。溺れるにしてはタルコフスキーの執着するイメージって、例えばパラジャーノフとかみたいに破天荒さがない、ただ端正なだけ弱いんだよね。『ノスタルジア』のときみたいに、あくまで主題を補完するときにこそ魅力的なんだと、ぼくは思うんだけど…。
8点(2003-06-28 17:00:34)
22.  影武者
もはや「人間」そのものを描くんじゃなく、「運命」こそを主人公とする黒澤流シェイクスピア劇のひとつ。個人的好みを越えて、やっぱりさすがの見事な構成力であり、表現力です。ただ、役者が弱い。仲代達也以下、ほとんどの役者の顔が、画面に映えていないってのは、どういうことなんだろう…。唯一、油井昌由樹だけがしっくりおさまっていたけど、ショーケンなんてヒドイものだった。せめて、主人公が当初の通り勝新太郎だったらなあ。
8点(2003-06-28 16:20:22)
23.  顔のない天使
メル・ギブソンって、実はシェイクスピアが大好きなんじゃないのかな。彼の演技的バックボーンにあるのが、実は古典演劇の素養であることを、この初監督作が証明しているように思う。シェイクスピアを朗唱する時のギブソン、ほんと気持ちよさそうだもんなあ。作品的にも、素直に感動できる良い内容です。ラストの感情をグッと抑えたハーフビターさも、見事だし。
8点(2003-06-28 16:06:41)
24.  華麗なるギャツビー(1974)
原作者フィッツジェラルドの大ファンとしては、フランシス・フォード・コッポラの脚色が実に巧みに小説のエッセンスをすくい上げていることに感心。配役、音楽も見事だと思います。それだのに、単なるダイジェストに終わってしまったのは、WHY? けれど、ついまた見たくなってしまうってことは、やっぱりこの映画が好きなんでしょうね…。
8点(2003-05-21 18:34:04)
25.  カウガール・ブルース
自身ゲイであるガス・ヴァン・サント監督が、マイノリティや社会的アウトサイダーたちに捧げた賛歌。ぼくは実に素敵な映画だと思いましたけど。個人的には、『グッド・ウィル・ハンティング』よりも愛してやまない”ワン・オブ・ザ・カルトムービー”です。あと、映画には直接関係ないんスけど、松浦理英子の小説『親指P~』は、この作品にインスピレーションを得たんじゃ?
8点(2003-05-21 17:35:34)
26.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 
アメリカでも日本でも評判は芳しからず、興行成績も今ひとつだったらしいけれど、そこまでヒドイ映画じゃないだろう・・・と、映画館で見て以来、久々に再確認。  正体不明の流れ者(ダニエル・クレイグ)が西部の小さな町に現れ、そこでハリソン・フォード演じる強権的な牧場主(『赤い河』のジョン・ウエイン!)や愛妻家の酒場の経営者兼バーテンダー(『リオ・ブラボー』!)、主人公の怪我を治療する酒飲みの牧師(『駅馬車』のトーマス・ミッチェル!)などがからみ、少年と犬も重要な役回りで登場する(とは、もちろん『シェーン』!)。  やがて彼らは、共通の敵に誘拐された愛する者たちを奪還する旅に出るのだが(『捜索者』!)、かつてなら「インディアン」と相場が決まっていた“共通の敵”が、ここでは凶悪な「異星人」だった、という次第。  他にも、記憶を失っていた主人公が、実は悪党集団のリーダーだったことがわかるあたりは『ワイルド・バンチ』(むしろ『明日に向かって撃て』か?)だし、非情な権力者に思えた牧場主が、雇っていたインディアン青年や身寄りのない男の子にみせる情愛など「古き良き西部劇」そのものの味わいだ。しかも町の保安官を演じるのは、『駅馬車』に出演したジョン・キャラダインの息子である、あのキース・キャラダインだ。  そう、この『カウボーイ&エイリアン』がめざそうとしているのは、徹底して「西部劇」そのものなのである。イーストウッドの『許されざる者』などとは違ったかたちで、かつて最もアメリカ映画らしいジャンルだった西部劇を、「娯楽大作」としてあらためて蘇らせること。その時、CGなど最新の映像技術を駆使した「SF映画」としての体裁は、西部劇の魅力を知らない現代の観客に対する、一種の“ギミック”としてあったのである(・・・あれほど高度な科学技術を持ったエイリアンたちが、どうして単純かつ凶暴で、しかも武器ではなく“素手(!)”で人間たちと戦うのか? だが、所詮アイツらはここで「黄金」に目のない『ワイルド・バンチ』のマパッチ将軍一味と、同じレベルの“悪党”でしかないのだ)。  そういった作り手たちの想いというか“心意気”を、ぼくは深い共感とともに受けとめる。ただひとつ残念だとすれば、せっかく脚本にスティーヴ・オーデカークが関わっていながら、この映画には意外にもほとんどまったく「ユーモア」がないことだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-22 12:19:30)(良:1票)
27.  火星探検 《ネタバレ》 
冒頭、月着陸を計画した博士や宇宙飛行士たちの記者会見の模様が延々と続き、これがやたら長い。いいかげん観客が焦れてくる頃、ようやくアタフタと出発(笑)。しかし航行中、燃料の計算ミスで推進力が低下したとかで、今度は紙に鉛筆(!)で受験生みたく延々と計算し直す場面が続くんである。その挙げ句、突然の加速(またも計算間違いで?)宇宙船は軌道をはずれ、失神した乗組員とともに月ではなく火星に到達。ううむ、いったい彼らはどれだけの時間気を失っていたんだ? ・・・まったく、隕石群の飛来とか、核戦争の末に退化したらしい火星人の襲撃などといった見せ場より、この映画はそういった地味な(そしていささかおマヌケな)場面にこそ焦点を当てているかのようだ。  1950年代のアメリカ映画にあって、特にこの手の「B級」(とはいえ本作、赤狩りの当事者ゆえノン・クレジットだが脚本にダルトン・トランボ! 撮影監督や音楽にも驚くべき名前がクレジットされている)SFは、宇宙人や怪物たち(とは、冷戦と「共産主義者」の暗喩的存在だ)とのヒロイックな戦いを描き、無邪気なまでに「自由主義」礼賛を謳いあげたものだった。けれど一見「おバカ映画」な本作は、そういったプリミティヴな「思想的偏向」ではなく、実のところ極めて屈折したかたちで「愛」を描こうとする。というかこれは、オザ・マッセン演じる女性科学者こそを主人公とした「女性映画」、一種の『ニノチカ』の変奏(!)として見るべき作品なのだと思う。  ロイド・ブリッジスの好意にも冷ややかだった“科学がすべて”である彼女が、いかにして「女性」としての自己を取り戻し、「愛」の言葉を口にするかーー。それを、ルビッチ作品のような諧謔とフモール(ユーモア)ではなく、これも「ドイツ的」といえなくもない生真面目さとともに、「宇宙冒険もの」というカテゴリーにしのび込ませる。しかも、彼女が「愛することの歓び」に目覚めると同時に悲劇が訪れるという、驚くべき〈運命愛〉的な結末・・・。  おいおい冗談だろ、と申すなかれ。この名もないドイツ出身監督による低予算SF映画は、間違いなくもうひとつの「別の物語」を語っている。それが「ルビッチ」という“偉大なドイツ出身監督”の作品を想起させてくれただけでも、少なくともぼくにとって、実に刺激的な映画体験をもたらしてくれたのだった。 
[DVD(字幕)] 7点(2008-05-19 11:56:59)(良:1票)
28.  怪物の花嫁
ティム・バートンの『エド・ウッド』に合わせて、まとめて公開されたエド・ウッド御本人の映画を何本かみるにつけ、意外にも画面にある種の雰囲気というか、独特のアトモスフィアを漂わせる才に長けている…という感想を持った者として、彼を「史上サイテーの映画監督」というレッテルのもとに嘲笑い、葬り去る風潮には断固異義をとなえたいっす。そりゃあ、セットや支離滅裂なストーリーテリングはお粗末かもしれないけど、ひとつひとつの画面には、陰影に富んだ「端正さ」がある。特にこの映画は、1940年代の恐怖映画のムードをかなり良く出した、なかなかの代物じゃないでしょうか。モンダイ(?)の大ダコのシーンも…まあ、バートンの映画で茶化されるほどには失笑ものではない…こともないか(笑)。とまれ、偏見抜きでぜひ一度ご覧あれ。
7点(2003-10-29 13:01:57)(良:2票)
29.  怪奇!吸血人間スネーク
へちょちょ様、お先にレビューしていただけるのをお待ちしておりました(笑)。しかも、あらすじまで書いていただいたとは…恐縮です。でも、「3点」ということは「別名。しょぼ映画」とうことですね。確かに大半の方々の見終わった感想は、「しょぼ~いっ!」に尽きるんでしょうなあ。ただ、実験に失敗して醜い“ヘビ人間”となった者たちを見せ物小屋に売り飛ばし、自分の愛娘のボーイフレンドでもある助手を実験台に使う博士のマッドさには、何やら「深層心理」的な“闇(=病み)”を感じさせる面がなくもない。少しずつ異形の姿に変貌していく助手も、その見事な特殊メイクもあって、怪物化していく自分への悲哀と苦悩が見る者に迫ってくる(ような気がする…)。最後に見たのが相当以前だったので、大きな口は叩けませんが、“あのラスト(笑)”まではそれなりに満足したことを覚えています。製作のリチャード・ザナックとデビッド・ブラウンは、あの『ジョーズ』のコンビ。実はあのスピルバーグの出世作も、この『スネーク』程度のゲテモノとして企画されたんじゃないすかねぇ。だからというんじゃないけれど、映画の作りとしてはそこいらのC級ジャンク・ホラーなんぞより格段の出来ではあると、ぼくは思っています。…ちなみに、へちょちょ様のところではホラー2本立だったんすか。ぼくが中坊の時にはじめてこれを見た劇場では、ジョン・ウエインとキャサリン・ヘップバーン共演の西部劇『オレゴン魂』との2本立でした(しかも、ロードショーでした…)
6点(2004-04-26 11:54:32)
30.  快盗ルビイ
確かこれ、『麻雀放浪記』に続く和田誠の監督2作目ですよね。劇場公開時には、やはり和田誠が監督した短編アニメがついていて、そちらの方が小生の周囲では好評だったという記憶も蘇ってきました。でも、個人的には和田誠の良い意味での「オレがいちばん好きなタイプの映画を撮るんだ!」という心意気がほど良く伝わってくる、好感度大の作品だったと思っています。何より、キョンキョンがウルトラ・キュート! 真田広之がめちゃくちゃイイ味! …この主演ふたりに絡む傍役の顔ぶれも豪華&適材適所で、キャスティングに関しては完璧なセンスを発揮している。これでもうちょっと予算をかけて撮れたなら、きっと、もっとしゃれて日本映画離れしたソフィスティケイテッド・コメディが誕生していたのになあ…惜しい。
6点(2003-10-29 12:46:41)(良:1票)
31.  かくも長き不在
アリダ・ヴァリが素晴らしい。考えてみれば、マルグリット・デュラスの原作・脚本作品って、『二十四時間の情事』のエマニュエル・リヴァといい、『雨のしのび逢い』のジャンヌ・モローといい、『夏の夜の10時30分』のロミー・シュナイダーにしても、ほんと女優を魅力的に見せるなあ。正直言って、アンリ・コルピの演出はただ筋を追ってるだけという味気なさを感じてガッカリなんだけど、とにかくヴァリや役者の魅力で映画は救われている。とにかく、デュラス自身が監督してりゃきっと素晴らしいものになったんだろうけど…
6点(2003-06-28 15:35:26)
32.  彼方へ
素手で山をよじ登るクライミング・シーンは、確かに迫力あり。でも、だったら初めからドキュメンタリーとして作れば良かったのに…。苦心の撮影も、かったるいドラマ部分ですべて台無し。ヴェルナー・ヘルツォークって、所詮ハッタリとクラウス・キンスキーがあってこその監督だったのね。失望。
5点(2003-10-06 16:56:18)
33.  火宅の人
深作監督が撮ると、恋愛も一種の「闘争劇」になる。ただ、役者たちも豪華な顔ぶれが揃って楽しく見られるものの、映像がすべてにおいて大袈裟。木村大作ってキャメラマンの手にかかると、どんな題材もスペクタクルな一大パノラマになっちゃうんだよなあ…。あと、中原中也を演じる真田広之はいいんだけど、いきなり彼が「汚れちまった悲しみにぃ~」と朗唱するのにゃ、赤面しちまっただ。
5点(2003-07-23 16:59:24)
34.  華氏911
映像は、平気で嘘をつく。たとえ「事実」を写し撮ったものであろうと、編集ひとつでカンタンに白を黒と言い含めることができるのだ。  今日、そんな“映像の「嘘」”を最も確信犯的に使いこなし、文字通り「嘘」のように面白いドキュメンタリーを創り続けているのが、マイケル・ムーアという男であるだろう。彼の作品は、いつでも「事実」を撮った映像・・・それ自体は白でも黒でもない(あるいは、白でも黒でもある)「事実」の断片を、絵と絵のつなぎ方ひとつ、ナレーションひとつで、易々と「黒」にしか見えないものへとまとめ上げていく。そうやって彼(の映画)は、アメリカという国家と国民を“食い物”にする「巨悪」を暴きたて、白日の下にさらし出すんである。 彼は、建て前だけの「公正さ」を拠り所にするジャーナリズム的手法じゃなく、あくまで警世家(!)として、「正義」の側に立とうとする。この『華氏911』でも、彼は今まで以上に「正義の人」として、「悪党」ブッシュ政権を撃つのだ。  今まで以上に? そう、ここでのムーアの「怒り」は本物だ。そこに「嘘」はないだろう。彼は純粋にブッシュとその陣営を、彼らをとりまくエスタブリッシュメントたちの悪らつさを、本気で怒り、告発しようとする。それがこの映画の原動力となり、もはや大統領選挙の行方にすら影響を与えるほどの“力”となったことは、ぼくたちにも周知の事実だ。もしかしたら、ブッシュの再選を拒み、ムーアのこの映画は、現在のイラク状勢にも変化をもたらすかもしれない。それはそれで、あっぱれと言うべきなのだろう…  しかし、すべてを「ブッシュ側」に押しつけ、彼らを「悪」に位置づけることで、本当にアメリカの抱える真の問題を捉えることができるんだろうか。むしろそれは、本当の問題を“見えにくくする”ことになりはしないだろうか? 単純に「悪」と「正義」を線引きするこの映画は、見る者を安易に「正義」の側に立たせ、権力を撃ったつもりにさせることでカタルシスを与える。けれどそれは、例えば大統領やCIA、FBIなどを悪役に仕立て上げたハリウッドの娯楽映画とまったく同じ(!)スタンスでしかない…  ぼくはムーアの「怒り」の正当性を信じる。が、この映画の「安易さ」は、やっぱり否定したいと思う。ゴダールの批判した通り、それは結局「敵(アメリカ)を利するだけ」だろうから。  
4点(2004-09-02 12:25:01)(良:2票)
35.  悲しみよこんにちは
オットー・プレミンジャー監督の悪い部分が出たって感じ。つまり、所詮は他愛ない男女間・世代間の断絶を青臭い才気でなぞっただけの原作を、オレが「大人の映画」にしてみせるとばかりにイヂリまくったら、あらら、もっと他愛ない映画になったという…。お得意の台詞の応酬も、この作品においてはすべるすべる。こんな程度なら、往年の増村保造のほうがもっと素晴らしかったぞ! ジーン・セバーグはいいんだけどねえ、セシルカットだっけ? あの髪型は好み(笑)だし。残念な1本です。
4点(2003-09-04 16:57:52)
36.  河童(1994) 《ネタバレ》 
初監督にしちゃ技術的にまあまあだとか、そういったこととは別にこの映画の”叙情垂れ流し”ぶりにヘキエキ。クライマックスでいきなり藤竜也が「ボクをずっと待っててくれたの?(グシュン)」と”幼児還り(?)”したかのように少年口調でカッパ宇宙人に語り出した時にゃ、見ているこちらが赤面しちまったぞ! 結構予算もかかった、日本映画にすれば大作の部類に入るだろうに、それをこんなクサイ、幼稚な代物にした石井某に、敵意をいだいたぼくなのだった。
3点(2003-09-16 17:03:16)
081.09%
140.55%
250.68%
3202.74%
4253.42%
5598.07%
67810.67%
79212.59%
817123.39%
98411.49%
1018525.31%

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