41. 96時間 リベンジ
《ネタバレ》 B級アクション映画の続編としては驚異的な面白さでした。もうリーアム・ニーソン演じる親馬鹿ダディを見ているだけで笑いがこみ上げてきます。愛娘に彼氏がいたからってくぅ~ちゃんみたいな泣きそうな顔する所とか最高です。リーアム・ニーソンは本当にオイシイ役を掴んだなーと思います。 前作同様に事態のセットアップが済んでからのスピーディーな展開は健在。但し前作ではダディが「敵をぶん殴る→拷問→殺す」だけだったのが、アクションに本来非力な娘が絡み敵味方のパワーバランスがコロコロと変わり見ごたえがありました。 しかし前作では鳴りを潜めていたリュック・ベッソンにありがちな"異常に都合の良い女キャラ"感が本作では炸裂しています。まず前作のパリであんな危険な目にあったのに母娘はホイホイとイスタンブールまで来んなよ!エンディングでは家族揃ってパフェ喰ってるけど、今回の騒動はハッキリ言ってダディが原因だからな。普通ダディから遠ざかるだろ(若しくはダディが身を引くか)。 ツッコミどころも満載。娘は「そんなの無理よ!できないわよ!」とか言いつつイスタンブール市内を無免許で爆走する。ここは大爆笑でした。ダディは「これからパパとママは拉致される」って電話してから娘にクローゼットに隠れろとか色々指示するけど、何で敵はボケーと立ってるんだよ。娘が逃げられないように手を打てよ。あと敵はダディの元妻という最強のカードの使い方が下手過ぎ。折角の人質なんだからもうちょっと使い方考えようぜ。 それから無意味なアップ、真上からの撮影が多すぎでは?色々な格闘シーンで真上から写してキャラの位置関係を見せるんだけど、余りにも一瞬過ぎてとても判りづらい。しかも沢山カットを切りまくっていてチャカチャカしているから何が写っているか良く分からない。ポール・グリーングラスのフォロワーなのは分かりますが、ちょっとアクションシーンは上手くないなあと思ってしまいました。 [映画館(字幕)] 5点(2013-01-12 21:43:55)(良:2票) |
42. 今日、恋をはじめます
《ネタバレ》 予告編を観てどんな珍作なんだろうかと思い身構えて観たのですが、思ったより手堅く作られていた真っ当なロマコメでした。またストーリーのテンポが抜群に良く(正しいスプリットスクリーンの使い方)、愁嘆場で時間を無駄に取っていないのが好印象でした。まー本当にキチンとするのならば地味子ことつばきちゃん役は武井咲なんかじゃなく最初からオーディションして本当に地味な女の子を配役するほうが良かったと思いますが。武井咲は地味な格好をしていてもどうしても華やかに見えてしまう。 しかし流石に至る所で出てくる間抜けな効果音や、可愛い絵の合成(?)には口がふさがらず。二人が付き合う場面でいきなり衣装がタキシードとドレスに変わり、背景が宇宙になり足元にミルキーウェイが出現したのには酷すぎて大笑いしました。演出が大仰すぎ。 [映画館(邦画)] 5点(2012-12-31 19:01:06) |
43. 巨神兵東京に現わる 劇場版
《ネタバレ》 怪獣が街を破壊する特撮は昔から日本のお家芸ですが、久しぶりに映画館で、しかもかつて有り得ない規模の予算がかっているであろう特撮を鑑賞できたのは幸せでした。ただ観ていて「やっぱり特撮はすごい!俺が見たいのは初代ゴジラのこの凄惨さだ!」という気持ちと共に、「スピルバーグの『宇宙戦争』と比べてしまうと劣るかなあ。CGを多用したVFXには勝てないのか……」という気持ちにもなりました。予算的に現状で作れる最高水準の特撮であることは疑いようもなく、やっぱりCG使用が全盛の今、ハリウッドのSFXには対抗できないなと思います。認めたくは無いけれど。それでも日本が作る(と言うか山崎貴監督が作る『ヤマト』や『ゴジラ』のCGにはまだまだ全然勝っていると思いますが。それにしても庵野秀明は自分のある種趣味にこれだけ力を注げることが出来て何だかんだ言っても幸せな人だなあ。 [映画館(邦画)] 5点(2012-11-23 20:00:10)(良:2票) |
44. キング・アーサー(2004)
《ネタバレ》 LOTR以降に作られたパクリ映画の様な物でした。ランスロットの二刀流や合戦の迫力は中々魅せますが、そこら辺に転がっている戦話の映画を超えるような驚きは無いと思います。 [映画館(字幕)] 5点(2010-06-28 00:57:09) |
45. キャスパー
色々と子どもだましが多すぎて少し辟易してしまいました。それでも子どもが観たら十分楽しめるレベルですし、物語のテンポもいいので○! [地上波(吹替)] 5点(2008-08-22 14:28:51) |
46. キングダム・オブ・ヘブン
キャストは豪華なのですが、単純に話の筋が面白いとは如何しても思えませんでした。 やっぱりこういう戦記物にはある程度のスペクタクルが必要不可欠だと思います。 [試写会(字幕)] 5点(2008-08-12 00:14:22) |
47. 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者
《ネタバレ》 全体を通して、少年たちまで戦場に駆り出されてゆく戦争のリアルさ、細部にまで拘った事が良く分かる世界観は良かったのですが、そこまで騒がれるほど面白いか?という感想でした。確かに名台詞の山だとは思いましたが……。キチンとTVシリーズを観ていたら評価がグッと上がるかもしれません。 [DVD(邦画)] 5点(2008-08-06 16:30:16) |
48. 紀元前1万年
《ネタバレ》 何も考えずに気楽に観れる映画でした。特に面白い見所は、主人公の「俺はベビーフェイスだからな」とうよく分らんボケ、主人公の弟分の「マナクが可哀想だ……」、神に槍を投げつける主人公、といった感じですかね。 マンモスの毛一本まで表現したというCG技術は凄かったです。 [映画館(字幕)] 5点(2008-07-30 13:57:56) |
49. キャリー(2013)
《ネタバレ》 名作やカルト作品のリメイクは本当に難しいモンだと思います。原形を残してないとファンが怒るし、リスクを恐れて冒険をしないと凡庸な作品に成り下がってしまう。本作は完全に後者だと思います。 個人的に心配だったクロエ・グレース・モレッツは頑張っていたと思います。そもそもオリジナルのシシー・スペイセクが奇跡のバランスで成り立っていた配役だったのでそれを越えられないのは仕方が無い。しかし彼女のパフォーマンスが100%の力を発揮していたとはどうしても思えませんでした。それは周りの役者もそうで、モレッツの本来の演技が100ならば本作では良いトコ70程度しか発揮できていなかったと感じたし、周りの役者はそれに倣うと50が20程度だったと思う。 それはやっぱり監督の力量不足というか役者のコントロールが出来ていないのだと強く感じました。今時、あからさまに"目を泳がせ"たり、"顔を背け"たりする演技ってどうなんでしょう。また監督が今回『キャリー』をリメイクするに際し「何をしたかったか」が全く見えません。プロムナイトに代表されるデ・パルマの映像美は消えて貧乏臭い画になっているし、忠実に作ることを考えすぎてオリジナルの良さは消え、監督のオリジナリティは消えてしまっていると思います。 それでもキャリーがプロムナイトで暴れだした後は結構楽しかった。やっぱりモレッツはちょっとイっちゃってるキャラが似合うのでしょう、燃え上がる炎をバックに超能力を爆発させる場面は見ごたえがありました。クリスのフロントガラスへロケット頭突きにも大いに笑わせてもらいました。 そこまでの時点では「5点くらいの映画かなー」と思っていたのですが、センス0点のラストカットと底抜けに明るい調子のエンディング曲でマイナス1点。 [映画館(字幕)] 4点(2013-12-02 06:49:29)(良:1票) |
50. キャットウーマン
《ネタバレ》 嫌いではないんですけど、映画としはどーしても点を低くせざるを得ません。 シャロン・ストーンが只の人間なのに、あの強さは無茶があるかと思います。 [地上波(吹替)] 4点(2008-08-08 01:23:57)(笑:1票) |
51. 金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー
ミステリを映画として持ち込む際、サスペンス要素が介入するのは仕方が無いことだとは思います。でも金田一少年のシリーズの売りと云えば、やっぱり本格ミステリと言わざるを得ないのですから、その土俵で勝負して欲しかったです。サスペンスだったらコナンが同じ様な事を毎年していますから。 [地上波(邦画)] 3点(2008-08-16 16:27:22) |
52. 銀色のシーズン
《ネタバレ》 余りの脚本の酷さに終始笑いっぱなしでした。中学生が書いたのかという位酷い、ホントに。とにかく主人公三人(といっても二人の存在感が皆無なので実質一人か)が人間的にダメすぎです。空からビラをばら撒く、当り屋として金を騙し取る、山に高射砲を撃ち込む、村興しのイベントを雪崩で破壊する、等々の犯罪者三人組をこの脚本では何を思ったのか「馬鹿だけど憎めない根はイイ奴等」として描いてるもんだからチャンチャラ可笑しいです。 そういうわけで脚本の酷さは折り紙つきですが、雪で覆われた綺麗な山々の風景や、スキーの滑降シーンは素直に楽しめました。逆に言えばこの映画を観るくらいなら、テレビでやっているスキー番組を見ればそれで事足りるという事です。それ位どうしようもなく残念な映画でした。 [地上波(邦画)] 2点(2009-02-16 01:28:44) |
53. CUBE2
《ネタバレ》 CUBEに続編なんて必要なかったのですが、そこはハリウッド。作ってしまいました。 "人間関係"、"人物の印象の逆転"、"パズラー的要素"、"多少のスプラッタ描写"、これらの一作目で良かった要素がほとんど失われています。もうこれは目新しい作品を作りたかったではすまされませんよ! 主人公である女性捜査官?の最期も意味が解りませんし、ここまでどうしようもない映画も珍しいです。 [DVD(字幕)] 1点(2008-08-05 00:51:26) |