1. 蜘蛛女のキス
《ネタバレ》 刑務所の独房の中で革命家の一員と同性愛者の心の結びつきがメインストーリーだが、字幕スーパーや解説で政治犯を「テロリスト」とし、同性愛者を「ホモ!」と訳すことで日本人の解釈はよくも悪くも偏見も加えて変わってくる。 二人の世界感は過去に観た映画の話を語り合う内にお互いが現実に抱えた課題に変化していき、主人公の同性愛者は出所後の生きる方向まで見出していく。 物語は同性愛者の視点から描かれているので、社会情勢や同僚の抱えた問題はあえて視点をぼやかしている。 それだけに彼が革命家の問題に巻き込まれた後にも同僚の物語の続きがあるのが、とても皮肉めいたものに思えてならない。なんだかホモの彼が可哀想過ぎる… 仮に独房で二人が語り合う内容が映画の話でなかったとしたらどうだろう? 例えばプロ野球や競馬の結果を「ああでもない、こうでもない」という話しだとしたら…。 映画を語り合いながら「愛」や「ロマン」を語り合うという行為は本当に素晴らしいとは思いませんか? この映画、日本でも頻繁に舞台化されたようだが少々気になることがある。 もしも映画のイメージシーンをなくして、二人だけの会話劇にしたらとても退屈なものになってしまうだろう。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-28 05:24:01)(良:1票) |
2. グッドモーニング,ベトナム
ロビン・ウィリアムズのユーモアセンスは日本人の私には全く理解できなかったが、アメリカ人もベトナム人も平和を望んでいる人たちは皆同じ考えなんだなと気づかせてくれる内容でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-28 17:21:31) |
3. クイックシルバー(1985)
《ネタバレ》 いかにも80年代の匂いをプンプンさせたケヴィン・ベーコンを前面に押し出した映画です。 青春もので、挿入歌に合わせて自転車パフォーマンスを見せるなど「フットルース」の面影を感じさせますが、サブストーリーのサスペンス部分は必要ないような気がします。 最初に同棲していた彼女はどうなったの? 全てのセンテンスがイマイチ中途半端に終わっています。 絶対オススメ映画ではないけど、これを見る前に「フットルース」から観たほうが若い頃のケヴィン・ベーコンの魅力は伝わるかと思います [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-12 01:04:45) |
4. グレムリン
主役やってる俳優の演技力が酷い。 これじゃ仕事干されるわけよね。 親父の発明品も全く笑えないし……。 公開当時、劇場でも見たけど、その時もつまらなかった記憶が蘇った。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-12-29 06:57:54) |
5. グロリア(1980)
《ネタバレ》 伊丹十三監督が生きていたら、宮本信子を主演にして、これと同じような映画作っていたかもしれない。 カサヴェテス監督って人間ドラマは得意かもしれないけど、ジャンルによって向き不向きがあると思う。 私がここ数年観た、勘違いアクション映画No1に決定! 昔の角川映画を観ているようで、正直70年代前半の作品かと思った。 全てご都合主義。ギャングはマヌケすぎ! 観ていてイライラした。「早く殺しちゃえよ」って中盤まで悪役の方を応援していたが、3度も4度もドジばかり踏んでるので、最後は「もうどっちでもいいや…」って気分だった。 ジーナ・ローランズ演じるグロリアが、ギャングの中でどういう立場なのか全くわからない。娼婦にしては歳取り過ぎているし、一人暮らしのようだから、ボスの二号さんって事? 拳銃は平気で撃ちまくるし…おばさん一人に殺される方もどうかと思うけど…。 ラスト、グロリアとギャングはどうなったのか、銃撃戦でも何でもいいから、そこんとこ描かなきゃダメでしょう? その中でも、一番不快だったのが子役の演技力。アキバ系アニメ声の、調教されたようなあのセリフ回しに、気持ち悪くてどうしようもなかった。 映画の悪口ってあまり言いたくないんだけど…これだけボロクソ書いて、ようやくちょっとだけスッキリした。どうもスミマセン。御拝読ありがとうございました(苦笑) [DVD(字幕)] 1点(2009-02-07 15:06:10)(笑:1票) |