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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1246
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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21.  劇場版 幼獣マメシバ 望郷篇 《ネタバレ》 
TVもこれ以外の劇場版も見ていないので基本的知識が全くないが、非常に変なものを見てしまったという印象だった。 まずは主人公の人物像にはかなり抵抗感がある。こんなのが主人公で大丈夫かと思うわけだが、話を聞いていると語彙が豊富で表現も的確であり、どうも頭の回転は速い人物らしい。遠慮がない代わりに他人の言うことも率直に受け止める裏表のなさは好印象である。 また今回の舞台は隔絶された離島ということになっており、主人公が来るのも出るのも路線バスだったのは変ではないか(撮影は三浦半島)と思うが、背景音楽を局限して環境音を多用した静穏な空間が表現されており、現世を離れた奇妙でファンタジックな劇中世界ができていた。  ところで物語としては何が言いたいのかよくわからない。主人公が訪ねた男は引きこもりから一応脱却したようだったが、その後も無理をせずにこの村とともに生きることにしたらしく、これは「やれることだけ、やります」の実践例ということか。 しかしその村自体が選挙の結果、今後とも引きこもりを続ける(やがて滅ぶ)ことを選択したのはまことに非常識である。最後に変な歌手を招いて局所的に盛り上がっていたのも高齢者施設の慰問のようにしか見えない。「日本沈没」の「何もせんほうがええ」と同じとすれば一つの見識とも取れるが、本来は個々人の問題である「引きこもり」を、無理に地域社会レベルまでスケールアップしようとして変なことになった印象もある。まあシリーズ全体の事情がわかっているわけでもないので、とりあえず変な映画だったということで終わりにしておく。  なお、救済の女神のようにして出る謎の美女(と美少女の中間くらい)は劇中唯一の潤いに見えたが、この人が巫女の格好をして神酒を持っていたのは結局意味不明だった。ちなみにこの女優は当時19歳くらいなので、いきなり結婚などというのは早すぎる、とお父さんじみたことを言いたくなる。
[DVD(邦画)] 5点(2016-05-09 21:05:13)
22.  劇場版 仮面ティーチャー 《ネタバレ》 
マンガ・TVとも見ていないのでよくわからないが、どうも仮面ライダーのパロディのようなものらしい。ただの人が仮面を被るだけなので外見的には貧弱だが、ヒーローものらしくアクションには力が入っていたようである。また学校内の暴力ということで深刻な内容なのかと身構えて見たわけだが、実際はコメディ要素がかなり含まれていたようで、仏頂面の男どもが失笑ギャグを演じる場面があったりもする。他の映画などでは普通に美少女なり美女なりをやっている竹富聖花さんが、美少女のままコメディエンヌに挑戦しているのも微笑ましい。 今回は劇場版ということで主人公の原点が明らかになるのと、その正体が周囲(特にヒロイン)に知られてしまうという変身ヒーロー最大の盛り上がり部分をまとめた形になっているようだった。  出演者のうち上記の竹富聖花さんはレギュラーだったようだが、今回ゲスト出演の北山詩織という人は他の映画でも見たことがあり、相変わらず長身で細身で顔が小さく泣き顔が可愛らしい。また後の「暗殺教室」でヒロイン役になった山本舞香という人も本来はレギュラーだろうが、ほとんど顔が見えなかったのは編集段階で落ちたということか。ほかにも本編で使わずに終わった箇所が多かったようで、竹富聖花さんの「焼きそば教室」の件などは本編になく、またエンドクレジットに役名付きで出ていながら所在不明の人がいたりするのも残念だった。 そのほか男の登場人物には基本的に関心がないわけだが、ジャニーズ系以外でいえば「ひぐらしのなく頃に」(2007)で主人公(バカ)役だった前田公輝が逞しい感じでなかなか頼もしく見えた。ほか遠藤憲一氏も相変わらずの大活躍でお疲れ様である。  なお本来のテーマと思われる教育の問題についても意外に真面目なことを言っていたようだが、主人公の身体的な強さということが前提条件になる以上、これが現実の教育論としてそのまま通用することはないだろう。ただし熱血先生の学園ドラマとしては特に異論はなく、終盤の展開などはベタだが少し感動的だった。
[DVD(邦画)] 5点(2016-05-09 21:05:10)
23.  原爆下のアメリカ 《ネタバレ》 
1949年のソビエト連邦の核実験や1950-1953年の朝鮮戦争、またアメリカでの赤狩りといったものを背景にした映画と思われる。強烈なメッセージ性が特徴だが、ほか最後にラブストーリーだけが現実化していくといった構成の妙があるとはいえる。 邦題には「原爆」が入っているが、原題では「侵略」と言っているだけで核兵器は特別視されていない。劇中ではかなり気安く原爆が使われていて、まだ水爆も大陸間弾道ミサイルもない時点での核戦争はこのように想像されていたというようではある。核兵器が使われると熱線と爆風が来るといった感覚もなく(放射能という言葉は出たが)、単に強力な爆発物としか思っていなかったようだが、「核魚雷」で空母が大破して復旧に努めたが総員退去して沈没した、などというのでは普通の魚雷と違わないではないかと思う。 開戦の原因は不明だったが、要は世界征服を企む悪の勢力が一方的に侵略して来たらしく、卑劣な奇襲攻撃に応戦したところから全面戦争に発展する、というパターンができていたようだった。敵の先制核攻撃に対しアメリカは3倍返しで応じていたが、しかし攻撃対象は軍事基地・工場・鉄道・港・油田とのことで、一般庶民の居住地が対象外というのはさすが世界正義を体現するアメリカらしい人道的対応と思わせる。実写映像には朝鮮戦争のものもあった感じで、また「太平洋艦隊」という台詞も出ていたので日本も無風状態だったとは思えないが、とりあえず表面には出ないので突っ込まないことにする。 なお最後に出た言葉は普通に真理だと思うが戦後日本人に言っても意味はない。アメリカも自国で戦争などするはずがないので現代的な意義はない映画だろうが、まだ自国の資金だけで作っていた時代の純粋なアメリカ映画だったとはいえる。現代には現代の問題もあるのでこういうのを腐していれば済むわけでもない。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-08-12 11:28:55)
24.  限界戦線 《ネタバレ》 
邦題は中身と関係なく適当に付けてあるが、原題の“Последний бронепоезд”は「最後の装甲列車」という意味のようで、英題はその直訳らしい。ちなみにロシアとベラルーシの合作ということになっているが、場所がベラルーシというだけで、ベラルーシという国の主体性は特に感じられない。 本来は映画というよりTVドラマであって、オープニングなどいかにも連続ドラマ風にできている。IMDbによれば放送時には全4回で計124分、拡大版が6回で計215分で、映画版として上映されたのはTV4回版に相当するものらしい。TVドラマをつないだためか、戦闘場面のほかに若手・年増女子2人とのからみとか戦闘ともいえない殴り合いなど、各種の見どころを少しずつ出して連続させていく形に見える。しかし全部通して見ての高揚感とか満足感があるわけでもなく、いわば暇つぶしで延々とTV番組を見ている感じになっている。  物語としては1941年6月の独ソ戦開始から3週間経った7月中旬の出来事で、ドイツ軍が早々に占拠してしまった鉄道橋を、現地のソビエト軍が装甲列車に頼って取り返す話になっている。スターリンによる粛清で軍が弱体化していた時期であり、地位を追われて収容所にいた元軍人を主人公に据えることで、最後にソ連側が勝ってもソ連万歳には必ずしもつながらない話を作っている。 軍事に関しては詳しくないが、原題の装甲列車は文字通り装甲していて砲や機関銃も備えていて勇ましい感じに見える。またグライダー(滑空機)による空挺作戦が珍しく見えたり、急降下爆撃機がこういう風に降りてきたら怖いだろうと思うところもあった。特に個人的に印象深かったのは、砲撃で死んだ男の腹が裂けて腸がはみ出していた場面で、実戦なら陸海問わずこういうことはいくらもあっただろうが、映像化してみせたのは自分としては初めて見た。 ほかキャストに関して、若い看護師役はハンガリー生まれのロシア人で、NHKの「坂の上の雲」に出演して強い印象を残したマリーナ・アレクサンドロワという女優である。この人がなんと裸になるというのがこの映画の売りになっていた(少なくとも自分はそのつもりで見た)が、実際はほんの一瞬上半身を見せるだけの控え目な露出だった。別にそれで落胆して点数を落としたわけでもないが。
[DVD(字幕)] 4点(2018-06-04 21:25:55)
25.  劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト 《ネタバレ》 
10年以上前の仮面ライダーに今どきコメントをつけるのも何だが、とりあえず見たので書いておく。 TVシリーズは見ていなかったが映画版は完全に別物とのことで、仰々しいディストピア設定がよくわからないながらも黙って見ていたが、「人類の進化形」に乗り遅れた人間が2433人しか残っていないのなら共存などというまでもなく滅んでしまえばそれまでだと思うわけで、主人公その他の人々は一体何のために戦っているのかと空しくなるが、それでもなぜか一私企業が世界を支配している体制はどこかの段階で打破すべきだろうから(日本国政府はどうなったのか?埼玉県庁はまだあるのか?)、そのために主人公とヒロインはこれからも戦い続けるのだろう、と思っておく。そう思わなければラストをどう受け取ればいいのかわからない。 全体的には深刻すぎて陰気くさいところがあるが、一応の見どころとしては、さいたまスーパーアリーナの10000人エキストラというのがけっこう圧巻で、大勢がその気になってアクションに合わせた動きをしているのは笑った。またキャストとしてはヒロイン役がかなり可愛い人だったが、ほか黒川芽以という人が若い頃の姿で出ており、薄汚れた小娘の役だがちゃんとお化粧して可愛らしいところも見せている。劇場版だけ見た人間が面白がる要素は少なかったので主に女優の顔が印象に残る映画だった。
[DVD(邦画)] 4点(2017-08-19 20:54:29)
26.  劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック 《ネタバレ》 
戦隊シリーズの第37作目とのことである。TVは当然見ていないが、なぜか女子が1人しかいない戦隊だったようで寂しい。この劇場版では女子力不足を補うためか、ゲストの若手女子としてスーパーアイドル1人(後述)と悪役2人が加えられており、うち悪役2人は型どおりカワイイ担当とセクシー担当(または「胸」担当と「脚」担当)という分担があったようである。 時間的には28分しかない映画で、それは戦隊モノの劇場版に共通だろうが今回は特に詰め込み過ぎのようで、展開も早いため部外者には何が何だかわからない。アクションと特撮に時間を取ったからかレギュラーメンバーの個性が出る場面が少なく、またせっかくの悪役女子も結構強かったようだが出番が少ないのでそれほど印象に残らなかった。また今回は副題で示唆されたようにミュージカル映画という趣向だそうだが、それにしては単に歌とダンスが入っていなくもないというだけで、どこがミュージカルだったのかという素朴な疑問が最後に残る。全体として、これの直前に見た「手裏剣戦隊ニンニンジャー」と比較すると、TVを見ていない人間が劇場版だけ見て楽しめる要素は少なかった気がする。  個人的に今回最大の見所だったのは、劇場版ゲストとしてのスーパーアイドルの登場である。冒頭のコンサートの場面では、これだけ多くの観客がいる中で撮影というのはどういうシチュエーションかと思ったが、これはこの映画のためだけに600人を集めたとのことで、観客が劇中の出来事に対応していちいち盛り上がるのが可笑しい。ストーリー的にも歌が重要な役割を果たしており、終盤でスーパーアイドルの歌が世界を救うのは少し(わずかながら)感動的だった。歌唱力の面ではちょっとどうかと思ったが、それはそれとして中村静香という人は可愛い(というかこの人が出ているのでこの映画を見たわけだが)ので、できればもっとかわいく見せてもらいたかった。
[DVD(邦画)] 4点(2016-11-24 22:22:31)
27.  原子怪獣現わる 《ネタバレ》 
レイ・ブラッドベリの短編「霧笛」をもとにした映画とのことで一応それも読んでみると、劇中では灯台のエピソードに化けていたようである(形だけだが)。全体として「ゴジラ」(1954)の元ネタになっているというのはその通りかも知れないが、北極圏から出現するとか灯台を襲うところなどは「ガメラ」(1965)でも真似しているように見えた。 そういう面で歴史的意味はあるのだろうが、しかしこの映画自体にはどうにも褒める材料がないので困る。定評のある特撮部分を除けばほとんど取り柄のない映画であって、これに比べれば「ゴジラ」などは特撮技術とメッセージ性の両面で全く新しいものを創造したというくらいに言ってしまっていいのではないかという気がする。 まず苦情を言いたくなるのは、全編の3/4程度は怪獣がほとんど出ないので人間を見ているしかないわけだが、その間のドラマ部分が非常にかったるいことである。精神病扱いされてまでモンスターにこだわる主人公の気が知れず、どうせそのうちニューヨークに出るのだから放っておけばいいだろうと言いたくなる。ちなみにタコをサメに食わせる水族館映像をしつこく見せられるのもつらい。 やっと怪獣が上陸してからはそれなりに見ごたえがあるが、しかしその怪獣が人間にとって致命的な病気をばらまくという展開は唐突で変である(ちなみに日本語字幕で「細菌」「病原菌」と出るのは不正確で、また「分子」は明らかに誤り)。その必然性がどこにあったかというと、当時の科学の最先端だった放射線でなければ除去できなさそうな感じの危険な性質を怪獣に付与しようとしたかったようで、要は人類の未来を担う核技術バンザイと言いたかったらしい。しかしそういう強力な放射線を使うには作業着のようなものを着れば安全だと思ったのか、また怪獣が死んだ後でも死体に残った放射性物質の危険性は変わらないという意識があったのかは不明である。そもそも主人公は最初から身辺が放射能だらけのように言っていて、とても長生きできそうにない男であるから、ヒロインは早目に別れてしまって生涯の伴侶を別に求めた方がいいだろう。 そういうことで、古い映画をわざわざ見ておいてけなすのは大人気ないと思うが、ここは見た通りの点数をつけておく。ちなみに映像表現としては、高圧電線に触れた時の光の明滅と、怪獣が火のついた構造物を跳ね上げたところが印象的だった。
[DVD(字幕)] 4点(2016-09-17 19:59:32)
28.  原子人間 《ネタバレ》 
最初から好意的に見ようとはしていたのだが、残念ながらその好意を持続できなかった。いきなり冒頭の男女の行動からして呆れてしまい、夜間に屋外でライトをつけてまでやることかと問いたくなる。またロケット内部の造形が貧弱なのは仕方ないとしても、本体が頭から地表に突っ込んでいるのに内部は横倒しのように見えるのはさすがに変だと思われる。 一方でストーリー自体は堅実な感じだが、進行がのろいのでかったるい。問題の生物に関しては、中盤までは人型だったのに動物園以降はナメクジのようだったらしく(移動跡がそのように見える)、さらに最後は結局タコになっていたのはかなり唐突に思われた。いろいろ事情はあるにしても観客が変化の過程をイメージできないのは困ったことであり、映画ではそのために縮小版としてネズミ入りのケースを見せたということだろうが、それでも納得はしかねるものがあった。また映画自体のせいではないが、邦題も結果として意味不明に終わっている。 そういうことでSF的な見方からすればあまりほめるところはないが、劇中で微妙にユーモラスな場面があって、羽目を外さない範囲で笑わせていたのは趣味がいい。また教授の人物像についてはTVシリーズで確立していたのだろうが、人命の犠牲にも頓着なく科学の発展のため邁進する不屈の男、というキャラクターは斬新に思われる。
[DVD(字幕)] 4点(2014-05-03 18:56:12)
29.  劇場版 忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE 《ネタバレ》 
長澤奈央という人が一番若かった頃にどんなことをしていたか見るのが鑑賞目的だったが、この映画では変身後の場面が多いため女優の顔があまり見られない。そういう目的で見るのは間違っていたらしく、本編よりもDVD特典でしゃべるのを見ている方がまだましである。その一方で、外人名前ながら日本人好みの可愛らしい丸顔のお姫さまが出ていたのはよかったかも知れない。この人が拉致されたときはケダモノどもに凌辱されてしまうのではと心配になったが、戦隊モノなのでそういう展開ではないのだった。最後の「見送り大儀!」という台詞はかわいすぎて笑ってしまう。 そのほかの登場人物としては、西田健氏が顔出しで出ているのは劇場版での特別の趣向だったらしく、昔の面影を残しているのが懐かしい。またこの人の娘役で、なぜか関西方面の人も出ていたが、この人も本当に可笑しい役者だと思う。   それで本編は何といっても29:56の長さしかないのが拍子抜けで、TV放送の一本分とほとんど違わず、これで劇場版というのもどうかと思う。併映の仮面ライダーは78分とのことで、その半分以下というのが情けないが、それでも劇中では一応のドラマらしきものを入れようとしているのが笑える。これを見た年少の観客は“逆タマ”の概念を勉強できただろう。ラストは敵味方総出演で歌うテーマ曲が微笑ましく、見た後は少し幸せな気分になれるのだった。
[DVD(邦画)] 4点(2013-12-10 18:54:17)
30.  劇場版 東京伝説 恐怖の人間地獄 《ネタバレ》 
5話オムニバスである。 【立ち読み】問題外、何も迫って来ない。足立梨花さんの顔をじっくり見るだけ。ネットカフェというのに入ったことがないので物珍しい。 【エンスト】何が面白いのか。撮影地は茨城県石岡市宇治会という場所で、北に走れば100mも行かないうちに人家の集まったところがあったはずである。主演は藤澤志帆という人で、小柄でキュートな感じの女優さんだが、できればこういうのでないところで見たい。 【ネックレス】題名に意味があるようだがだから何だ。ちなみに撮影地は静岡県富士宮市西小泉町にある公園。主演は真凛という人で、就活スーツ姿と顔の雰囲気に少しギャップのあるところがいい。 【夜道】こういうのをやりたかったのは一応わかったがそれだけ。主演の林裕子という人は、現在は結婚・出産して引退とのこと。性的倒錯をイメージさせるエピソードのため、短いスカートの脚を少しエロく見せている。 【食べてはいけない】一応見たがだから何だ。主演は鵜飼真帆という人で、ちょっと年増な感じで出ている。役としては部屋に来て「あたしで大丈夫ですか」と聞くような職種だが、この人なら歓迎だ。  人間の怖さを追求する企画のはずだが、単に心霊が出ないというだけでリアリティも何もなく、怖いと思うところも全くない。また宣伝文句の「大都会東京を舞台に」という方向性が一貫しているわけでもなく、静岡県の都市公園はともかく茨城県の薄暗いGSでは意味が違って来る。平山夢明氏の「東京伝説」シリーズはごく一部読んだことがあったかも知れないが、さすがにこんな話だったかどうか。 脚本・監督・編集を1人でやっていて、いわば作家性も出ているのかも知れないが積極的に評価はしたくない。一つの場面を長引かせるとか同じ台詞の繰り返しといったくどい趣向にも付き合う気にはならないが、しかしとりあえず女優だけ見ていれば耐えられるという面はある。女優の色気を見せようとはしているが、生の露出に頼らず抑制的なのはよかったかも知れない。
[DVD(邦画)] 3点(2018-12-10 19:57:51)
31.  劇場霊 《ネタバレ》 
まずは劇中劇の「鮮血の呼び声」などという陳腐な題名を誰がつけたのかと思うわけだが、中身は実在の「血の伯爵夫人」エリザベート・バートリ(1560~1614)をもとにした話だったようで、そういう背景をくどく説明しない態度は悪くない。 しかしホラー映画としては人形が人を襲うという設定を生かせておらず、立って歩いて来るなら逆に近づくまでは危険がないのだろうから、近接する前に蹴り飛ばしてしまえば簡単ではないか、という方に考えが行ってしまう。だいたいこういうモンスター的なものを出せば済むと思っているのは呆れるしかなく、終盤、舞台の上で騒いでいたあたりは面倒くさくなって早く決着をつけろという気分だった  またドラマ的にも話が薄く必然性のない展開で心に訴えるものもない。特に問題なのは主人公が本物のバカに見えることで、「人形が」で台詞を止めることに何かこだわりでもあったのか。そもそも何を言ったところで中止するはずないのだから放っておけばいいだろうがとしか思われず、足立梨花さんには申し訳ないが、人々の死に特に悲哀を感じるようなこともない。 あえて真面目に考えると、エリザベート・バートリや劇中の人形と同じように、他人のものを奪ってでも我を張り通して生き残れ、という芸能人向けのエールだったのかも知れないが、それにしても万人が共感するようなものではない。とりあえず個人的には、先日見た「劇場版 私立バカレア高校」(2012)の方がよほど娯楽としてまともにできている気がした。  余談として、この映画のように舞台の演出家が主演女優に個人的関係を要求するとか(先行例としては「リング0」)、アイドルが売り出しのために枕営業を強いられるとか(最近見た別映画)が多い気がして、演出家だけでなく映画監督とかプロデューサーとかの全部がもれなくこういうことをしているのだろうと思うようになってきたが、業界の立場としてはそう思われてもいいのか。自分には縁のない世界なのでどうでもいいが。
[インターネット(邦画)] 3点(2018-09-16 08:54:59)
32.  原始獣レプティリカス 《ネタバレ》 
最初から余談だが、怪獣を攻撃していた軍艦はデンマーク海軍のコルベットF346フローラ(Flora, 894t)である。これはイタリアが建造したアルバトロス級コルベットをNATOの枠組みのもとでアメリカがデンマークに供与したもので、1956年に就役し1977年に退役している。また空軍が活躍する機会はなかったようだが、この時期ならF-100スーパーセイバーとかに出てもらいたかった。 劇中では場所がデンマークのわりにアメリカ人が妙に幅を利かせており、登場人物がみな英語なのも興を削ぐところがあるが、コペンハーゲンの現地映像はそれなりに出している。不機嫌なアメリカ人が暇だという理由で市内観光に出て、若い女性の案内でいきなり機嫌を直して人魚姫その他の名所を回るあたりは、背景音楽のせいもあって楽しいひと時を過ごした気分にさせられなくもない。図々しいまでのご当地映画ぶりも笑える。  ところで怪獣に関しては、「爬虫類から哺乳類への進化の過程」というのはゴジラ風にも聞こえるが、実際は恐竜というよりドラゴンのようなもので、翼が付いているが飛べない仕様だったらしく、また脚も動いていないのでただの蛇である。爆雷攻撃時にこれが海底に沈んでいた姿には大笑いした(目に生気がなく攻撃前からすでに死骸)。 しかし見た目はともかく実は結構恐ろしい怪獣であって、襲撃された農場主が妻子の目の前で怪獣に呑まれるという悲惨でチープな合成映像があったりもする。また口から緑色のものを吐いていたのは「酸性粘液」(acid slime)とのことだが、実際これにやられるとどうなるかの映像化を徹底的に回避していたのは残酷描写を自己規制していたのかも知れない。 さらに恐ろしいのは死体を1000個にばらすと1000匹に育つという性質であって、そのため通常の爆発物による攻撃ができずに手詰まりになった場面は一定の緊張感を出していた。ここで指揮官がアメリカ人であるからには熱核攻撃とか言い出すのではと思ったが、さすがにヨーロッパで核兵器を使う発想はなかったらしく、代わりに薬物を口から撃ち込んだのは斬新な手法だった。この辺は「シン・ゴジラ」(2016)の元ネタだったのではと勘繰ってみてもいいかも知れない。 世間的に酷評されるのもよくわかる映画だが、自分としては正直けっこう面白かった。ちなみにランゲ橋という大きな橋(長い橋)を大勢の市民が逃げていた時、跳ね橋部分を上げたために人が落ちていく実写映像は特撮場面以上の驚きがあった。
[DVD(字幕)] 3点(2016-09-17 19:59:40)
33.  携帯彼女<OV> 《ネタバレ》 
[2016-10-09更新] 携帯サイト「魔法のiらんど」で公開されたケータイ小説を原作とした映画で、同じく映画化された「携帯彼氏」(2009)の続編に相当する。少し間が空いているが前作で予告された正規の続編であり、劇中で再現映像も使われている。 内容的には前作よりも陰気な印象になっており、また後半に入ってからの物語がちょっと詰め込み過ぎのように感じられる。悪の根源が誰かに関して二転三転していたようだが、通り一遍の説明があっただけで心に刺さるものがなく、また見ている側の感情面がついて行かないまま転々とするのでかえって意外感がない。衝撃のはずのラストも何となく聞き流してしまう程度のものにしかなっていないが、これはナレーションのせいもあるだろう。 また前半は主人公が当然メインだが、後半に入ると主人公がラストのオチ以外はストーリーと密接な関係がなく、この人以外の人間関係が濃密すぎることもあって、そもそも不要な人物だったのではないかという印象が拭えない。アイドルの出演が前提の企画だったのだろうが、残念ながら半端な感じに終わっていた。 ちなみに興味本位で原作も読んだところ(上記サイトで無料で読める)、映画と同様に真相が転々としていたが詰め込み過ぎの印象はなく、また何より主人公男女の存在感がしっかりしているので(当然だが)安心して読んでいられる内容だった。原作のラストがけっこう感動的なのに対して映画の方は、原作のあとがきの言葉を借りれば「救いのないつまらない作品」になったように感じる。 なお映画の主演のアイドルは、世間的には有名かも知れないが自分としては知らない人であり、かえって邪悪なエリカ役で出ていた女優の方が別の映画で見て印象に残っていた。ほか若手の役者が相対的にしっかりした感じに見える映画であって、邪悪なエリカの兄役(馬場徹)が一途な若者という感じで格好よかった。
[DVD(邦画)] 2点(2015-02-16 23:23:10)
34.  ケータイ刑事 THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森 《ネタバレ》 
銭形雷役の小出早織(当時)に関して、当方が期待していたものが何も得られない。TV版DVDのPR映像の方がさまざまな表情が見られてよほど楽しい。またこの人の歌うテーマ曲のPV(約3分)が、映画本体(102分)の価値よりはるかに優っているという呆れた状況だった。もう一人、夏帆に関しても標準ベースそのままのようでこの映画ならではの魅力が生じていない。これでは何のための劇場版かわからない。おれは怒った。最低の映画だ。
[DVD(邦画)] 1点(2016-06-09 23:26:55)
35.  劇場版 東京伝説 歪んだ異形都市 《ネタバレ》 
前作「劇場版 東京伝説 恐怖の人間地獄」と同時制作で、同じく5話オムニバスになっている。 【ぬいぐるみ】 話自体は目新しくもなく単にくどいだけ。主演は中島愛里というカワイイ系美女。 【野外】 これのどこが東京なのか(奥多摩か)。主演は劇団に所属している小野川晶という女優だと思うが、公式プロフィールの写真よりも肉付きがよく見えてユニークな印象がある(好意的)。 【素振り】 自分で部屋に連れ込んだのでなければ単なる夢オチ。主演の堤千穂という人は舞台に出ていることの多い人のようで、最初は脚ばかり見せられるが(悪くはないが)、ラストのとぼけた顔はかわいく見える。 【廃墟】 映像製作マニアは頭が変だと思わせる話になっている(「カメラを止めるな!」の対極)。主演は黒川芽以と同じ事務所の秋山タアナという女優で、あか抜けなく見えるが本来はカラっとした感じの美女らしい。 【ホテル】 黒川芽以に危害を加えようとする者には死んでもらいたい。  一番怖いのは人間、というコンセプトなのだろうが、単に荒唐無稽で面白味もない独りよがりの作り話に終わっている。ただし最終話は、異常さの程度は別としてこういう体質の人間は実際その辺にいるわけなので、現実味がありすぎて単純に不快である。不快なこと自体に価値はないので、要はやられる立場ではなく、他人がやられるのを見て楽しみたい、または自分でやりたい立場(自分がやられるとは思っていない)に奉仕するものとして作られたと思うしかない。ちなみにここは0点がつけられるのでありがたい。  付記:あえて心霊を排除した映画のはずだが、黒川芽以が初日舞台挨拶の時に、自分は霊が見えるとか言い出して体験談を語ったというのを読んで笑った。単純にホラーつながりで話したのだろうが映画の趣旨がわかっていないのではないか(笑)。
[インターネット(邦画)] 0点(2018-12-16 17:29:26)
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