21. コヨーテ・アグリー
憧れを抱いて都会へ出てきた若者が、仕事や恋に悪戦苦闘するといった青春モノの定番ながら、ここには安心して見ていられる心地よさがある。バーの乱痴気騒ぎは過剰気味だが、音楽とダイナミックな踊りの編集の巧さは際立っていて、この作品の人気の高さを証明している。 7点(2001-03-14 11:39:26)(良:1票) |
22. ゴジラ(1954)
単に怪獣映画という事なかれ!“空想科学映画”の言葉すら一般的に無かった時代の、これは紛れもなく日本映画史に残る傑作であり、そのキャラクターは日本のみならず世界中を席巻している。核兵器反対というテーマを、つけ足しではなく正面に堂々と打ち出している唯一の作品でもあり、又、ゴジラが現れるまでの不安な状態と異常なパニックの描写が優れていて、特撮シーンと本編とを違和感なく成立させているなど、円谷英二特技監督も当時の不自由な器材を使って最大限の効果を上げている。後年シリーズ化されたものは、この作品の蛇足に過ぎない。 10点(2001-03-02 01:38:48)(良:2票) |
23. こうのとり、たちずさんで
幾つかの美しい印象的なシーンが多い中で、とりわけ河を挟んだ結婚式が感動的なのは、彼らの目を通してワンカットで見せきる、国境というものの無意味さ虚しさを、見事なまでに表現しているからに他ならない。それはまさに、こうのとりに託された国境の消滅への願いである。作品の意味深い内容とその映像の厚みに圧倒されてしまう。 9点(2000-11-26 15:34:04) |
24. 荒野の七人
世界のクロサワのは歴史的名作!・・・とは言うものの、みんなが支持しているとは限らない。そのなんとも泥臭い戦闘場面、そしていかにものヒューマニズムを押し出した“本家”よりも、“本作”の若々しく颯爽として逞しく闘い、そしてカッコよく死んでいく男たちに限りなく愛着を感じてしまう。今でもエルマー・バーンスタインのテーマ曲を聞くと、個々のシーンが思い出され胸の高まりを抑えきれない。 9点(2000-11-11 16:24:44) |
25. 交渉人(1998)
売れっ子の主役二人は、はっきり言って最近出すぎ!しかも、ど~見ても二人とも主役ってイメージじゃないし。だから見ていても結末は想像できるし。そのラストもなんとも締りが無い。 6点(2000-10-19 23:43:11) |
26. コップランド
太ってて寡黙で気弱そうで、およそ従来のスタローンのイメージとは程遠い苦心の役作り。そのスタンスは最後まで変わりませんでした。クライマックス、聞こえない耳をおさえながら苦悶の表情で悪に立ち向かうシーンに、妙にリアリティを感じました。スタローンの作品としては好きなほうです。レイ・リオッタが珍しく善人役(?)で出演。 7点(2000-09-21 00:15:50) |
27. コンタクト
外宇宙から銀河系へ、そして太陽系のそれぞれの惑星を通り、やがて少女の目に受け継がれるというところを、ワンショットで見せきるオープニング・シーンや、実験台の爆発をパースペクティブなスペクタクルとして見せるシーン、そしてフォスターが思わず「なんて美しい・・・」と表現してしまう程、永遠ともとれる一瞬の間に見る異空間の素晴らしさ等々、我々観客にも疑似体験したような不思議な感覚を体感できる作品です。J・フォスターってどんな作品でも全力投球しているのがよく分る作品でもあります。 8点(2000-09-14 14:01:07) |
28. GODZILLA ゴジラ(1998)
日米の“ゴジラ愛好家”から総スカンを喰った気の毒な一作。初期の頃はともかく、後年、マンガチックなキャラクターに堕ちてしまった和製ゴジラに、特別な思い入れなどあるわけもなく、辟易していたところへ本作の登場。とにかく素直に楽しめました。エメリッヒ監督って見せかたに新しい工夫を凝らせる才能のある人のようで、特に前半、ゴジラが姿を現し街をノッシノッシと歩く姿を、仰角でとらえた撮影方法には度肝をぬかれました。ただ終盤のスリリングだけど“鬼ごっこ”みたいな展開はまったく意外で苦笑してしまいましたし、またミサイル攻撃で呆気なく死んでしまうのには物足りなさが残ります。この監督作品って「ID4」と同様、“画竜点睛を欠く”のような気がしています。さらに続編ができそうなエンディングでもありましたけど・・・。 9点(2000-09-14 13:32:00)(良:1票) |
29. 恋におちたシェイクスピア
誰かこのアカデミー賞映画の“面白さ”を教えてください! 5点(2000-01-23 23:58:29) |