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コメント数 1963
性別 男性

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21.  婚期 《ネタバレ》 
これは面白い。女同士の言いたい放題ぶり、それぞれの言い分、言い訳、そのやりとりを面白く見られるのはこれは何と言っても女優陣の顔ぶれの豪華さと上手さ、京マチ子が常にめそめそしている脇で活き活きとしている姉妹、若尾文子と野添ひとみ、野添ひとみは相変わらずまんまだし、若尾文子に至ってはここでもまたなかなか見れない眼鏡姿でこれまた可愛い。そんな若尾文子のお見合いシーンの後の会話がとにかく笑える。毛がないからってそれに対する船越英二の発する台詞がこれまた笑える。船越英二、この俳優のカメレオン俳優ぶり、喜劇役者としての面白さ、笑わそうとしてないのに、笑えるところがこの俳優の凄さである。京マチ子との喧嘩も面白い。そして、みんながみんな自分勝手な中で、ただ一人普通にしている高峰三枝子、そんな高峰三枝子と京マチ子の二人、映画とテレビシリーズでそれぞれ「犬神家の一族」の松子夫人を演じているこの二人が同じ空間にいるというその凄さ、「犬神家の一族」の大ファンとしてはとても嬉しい顔合わせ、そういう楽しみもこの映画にはある。そうそう、忘れちゃならない女性達と言えば北林谷栄の存在も忘れてはならない。女優陣の演技、会話、女と女の男には理解出来ないような戦いなど見所十分!宮川一夫という日本映画史上最高の名カメラマンによる美しい映像も一役買っている。あれだけ喧嘩していて仲の悪い二人、京マチ子と船越英二がラスト、仲良く手を取り合ってのシーンもこの二人、喧嘩してばかりいても本当は仲が良く、喧嘩するほど仲が良いとはよく言ったもんで、なるほどね。この映画は正にそれを証明して見せてくれている。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-07-28 21:30:55)
22.  古都(1963)
まずは何と言っても一人二役、姉と妹を演じている主演の岩下志麻の美しさに眼を奪われます。そんな岩下志麻の互いに心の中に哀しみ、人生に対する重み、辛さ、やるせなさ、人として生まれてきた以上、誰もが持っている悩み、それを見事に表情だけで演じている所にこの映画の持っている素晴らしさを感じることが出来ます。そして、言葉使いの美しさ、京言葉の美しさ、京都という日本の伝統文化の中で生き抜く二人の互いの思いやり、ここにこそ人間本来の持つべき姿があるように感じました。美しい京都の街並みを生かしたセット、映像の美しさ、構図の美しさ、何かもが京都ならではの美しさを感じる仕上がりとなっています。また、言葉使いだけでなく、その振る舞い、立ち姿まで、何かもが本当に美しく、正しく京都の女性を思わせる何とも味わい深くて、色々と考えさられるそんな内容に、見ていてしみじみ、本当に自分が日本人で良かった。この映画を見てそう感じると共に見終わった後、私も京都に行きたくなりました。
[DVD(邦画)] 8点(2007-11-04 11:19:49)
23.  恋人たち(1958)
これは正しくフランス映画!どこをどう取っても、どこから見ても明らかにフランス映画です。こんな美しく官能的で甘いムード溢れる映像美、フランス映画でしか味合うことは出来ません。そして、映画が映画であるためのお手本とでも言えるような映像を写すカメラワークの美しさにはただただため息があふれんばかりの本当に美しい映像の世界!大して面白い話だとは思いませんが、それでも映像だけでこれほど酔わせてしまうその力というものの大きさ、これこそフランス映画ならではだと思います。男と女二人だけの描写、ラブシーンのあの何とも甘いムード、光と影のコントラストの絶妙なまでな映像美、けしてCGでは表現することなど出来ない映像の美しさを見せ付けられているような気がして、二人が水辺のボートの中で抱き合ってるシーンの映し方、これが下手な監督、下手な映画、例えば今の邦画だと大抵の場合は男と女が抱き合う所などただ裸になって抱き合うだけで、それも何もかも見せてしまうものの、この映画ではそういうことはせずに暗い夜のあの映像の中で何が起きているのか?という想像させる力を見ている側に対して与える。これこそ映画の基本!この監督さんはその映画的、文法をよく解ってらっしゃる。それにしてもジャンヌ・モローの恐ろしいほどの美しさ、女性の男への愛とは、何か物凄い女の恐さと情熱みたいなものを感じられずにはいられないそんな映画て気がしたのと同時にフランス映画って、やはり恋愛ものを撮らせると世界で一番上手い。そんな気がこの映画を見ると感じる。
[ビデオ(吹替)] 8点(2007-10-17 21:48:21)
24.  紅夢
赤!赤!赤!正しく紅という文字が映画のタイトルにあるように本当に赤い色の持っている魅力、色にはそれぞれ不思議な魅力があるけれど、この映画だとその赤が本当にゾクゾクとするぐらいの恐ろしさ、そして、エロスを感じられずにはいられないわけです。何と言ってもあの赤提灯の不気味なことと言ったら下手なホラーやサスペンスものを見るよりも恐ろしいほどのこの赤提灯!部屋の外と中にそれぞれ吊るされている赤い提灯もただ吊るしているだけならちっとも恐くはない。しかし、赤い所に青い映像を持ってくるだけで、これほどまでに恐ろしさが強調されるわけでして、部屋に飾られている不気味な顔をしたまるでメキシコのプロレスにでも出てくるようなマスクマンのようなあの飾りといい、とにかく恐い。麻雀をしている後ろであの顔が写される時の何とも不気味な事。流石、この監督、色を強調し、色で全てを語らせ、人間の心理状態まで見せてしまう。凄いとしか言えません。そんな映像を捉えるカメラもこれまたロングショットを巧みに使って見せることでより色の持っている不思議な魅力と人間の心情というものを浮かび上がらせるテクニック、とにかく色がこれほどまでに見事に人間の心理状態を言葉による説明などではなくて、映像だけで伝えて見せる。今の日本映画に見習う点が山ほどあるような気がします。そんな映像の中で繰り広げられる女と女の嫉妬、プライドが生み出す壮絶なまでの戦い、見ていて本当に恐かった。コン・リーの抑えた演技が女としての戦い、やるせなさみたいなものが伝わってきて、中国映画のレベルの高さを見せ付けられたようなそんな気も致します。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-06 15:53:01)
25.  五番町夕霧楼(1963)
えっ?なんで誰もコメントないの?この映画、みんな知らないのかなあ?まあ、いいや!それはともかくこれはどこをとっても日本映画ならではの美しい映画!一人の女性のはかなくも悲しい人生を描いた作品です。水上勉原作と聞くと真っ先に「飢餓海峡」が頭に浮かんできます。この原作者の話の中に描かれる女性を見ると「飢餓海峡」もそうだったし、他にも「雁の寺」もそうだったように、女性としての男には解らない女としての悲しさみたいなものがいつも描かれています。女として生まれ、女として生きて行くことの宿命、愛してはならない男を愛してしまうという女の悲しさ、切ない気持ち、そのいずれもが美しく描かれている。この作品でも主演の佐久間良子の美しさ、日本人女性としての美しさ、貧しい環境で育ちながらも純粋に生きる女を見事に演じている。監督の田坂具隆同様、女優佐久間良子の代表的作品です。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-06 20:12:10)
26.  恋人はゴースト 《ネタバレ》 
おう!これは面白い。ここの皆さんのコメントを信じて借りてきましたが、いやあ、観る前は正直、かなり不安だったんですよ。もしかしたら大嫌いな「ゴースト・ニューヨークの幻」みたいに恋愛ものの中に犯罪ものを取り入れ、主人公にも魅力を感じない嫌なタイプのものかと思っていたら全然、違っていた。これは良い。予想していたよりもずっと良い。まず、何と言っても話が面白い。時間も長くないし、丁度良いぐらいのテンポの良さ、そして、主演の二人、リース・ウィザー・スプーンと相手役の男優、マーク・ラファロが良い。二人のやりとりと会話が楽しい。ある日の晩、雨の中、交通事故を起こしてしまい、死んだことを認めようとしないエリザベス、そんな女に振り回される男達(主人公の親友も良い味、出してる)マーク・ラファロ演じる男が造った庭の美しさ、花いっぱいの美しさ、良いなあ!あんな素敵な風景を眺めながら生活出来たら本当に良いなあ!そう思えるぐらいこの映画は映像も美しくて観ていて気持ちが良い。話としては確かにベタベタのベタベタな展開ではあるけれど、これだけテンポ良く、見せてくれたら文句は言えません。それにしてもこの映画、これだけ面白いのになんでたった七人しかコメントがないの?もっと多くの人に観て欲しいと思える拾い物の一本を見た。そんな気が致します。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-02 21:49:17)(良:2票)
27.  故郷(1972)
うん!確かに「家族」とよく似ている。しかし、似てるからと言って、この作品を二番煎じだ!新鮮味が無いとは言えないし、むしろ、そういう見方では山田洋次監督の作品を観ること、楽しむことは出来まい。山田洋次監督らしく、落ち着いた感じで日本の風景、日本人の家族というもの、人が生きていく上で大切なもの、働くこと。食べること。この映画から感じるものは人、それぞれだと思うけど、だだ一つだけ言えることは、山田洋次監督の描く人間ドラマの中には日本人ならではの生活感というものが実に味わい深く描かれているという事!笠智衆さんと渥美清さん、そして、倍賞千恵子をはじめとする山田洋次作品の常連さん達が画面の中にいる。それだけで嬉しくなる。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-07 23:19:55)(良:2票)
28.  恋風道中
やっと、この作品、借りてこれた。いやあ、登録したのは良いのだがなかなか借りてこれなかったけど、ようやく観て思ったのは中村錦之助をはじめとするこの頃の役者達の素晴らしさとその華やかさ、全てにおいて今の日本映画及び時代劇とは違います。そんなこの映画もこれまた面白い。進藤英太郎のお人良しぷりと明るくてひょうきんな大河内傳次郎、この二人が実に活き活きとしていて楽しかった。また作品に花を添える形の女優陣にしても、長谷川裕見子に大川恵子にといずれも可憐で、見ていてまるで「ルパン三世」の石川五右エ門じゃないけど、思わず「可憐だ!」て言いたくなります。勿論、役者だけでなく物語もこれまた面白く、こういう時代劇を今はもう作れないのかと思うと何だか寂しく思えてなりません。とにかく面白い作品だったので、一人でも多くの方に観て欲しい1本として登録させてもらいました。ただ、この作品、置いてある店があるかどうか?余程の時代劇のそれもマニアックなものが沢山ある店でないとないかもしれません。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-23 21:58:23)(良:1票)
29.  恋におちたシェイクスピア
シェイクスピアものの映画って、何だかあまりにも堅苦しいイメージが自分の中にあって、本来ならこの手の作品は観ないものが、何故か観てしまいました。で、もって観て良かった。そう思える不思議な映画です。前評判の高さに釣られた観たのだろうが、これはアカデミー賞受賞も納得です。けして、芸術だけの作品ではない、娯楽映画としても十分楽しめるし、それに何と言ってもグウィネス・パルトロウの魅力に尽きると思います。
[DVD(字幕)] 8点(2005-08-04 22:27:12)
30.  此の虫十万弗 《ネタバレ》 
おう確かに昆虫界のフレッド・アステアだ。踊る青虫、二人の少年と出会ってからその少年の持ち歩く箱の中にいると言う昆虫を覗くケイリー・グラントの楽しそうな顔付きが忘れられなくなりそうなぐらい本当に良い大人なのに我を忘れて子供ぽい無邪気さで楽しませてくれる。箱の中の虫の正体が何なのか?本当に踊るのか?十万もの大金出したまで見たいのか?とまるで見る側に対して問いかけてるようである。
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-25 21:23:05)
31.  コクリコ坂から
長澤まさみとスタジオジブリ作品大好きな友達の一言、昼飯に寿司かうなぎどちらかおごるからという甘い誘惑に負けてしまい、あまり見たいとは思わなかったのに観に行ってしまった。個人的にはこの監督の前作も言われているほど私はつまらなくなかったし、普通に楽しめはした。しかしだ。それでも何だか面白い気がしなかったのだが見てきて良かったかもしれない。全く期待してなかっただけに楽しめた。音楽も映像も雰囲気も悪くない。いや、悪い所か心地良い。何故かは解らないけど普通に楽しめました。宮崎駿という偉大な父親を持つと大変だなあ!それはまるで無敗の三冠馬を父に持つばかりに1つもG1を取れなかった事を責められてしまう可哀想なアイルトンシンボリという馬のようなこの宮崎吾郎さん、宮崎駿というかつて素晴らしい作品ばかりを撮っていながらも「もののけ姫」を境にそこから後は全く意味不明な駄作連発でここからはシンボリルドルフとは全く違う。デビューから無敗で望んだ皐月賞での初黒星を境に引退するまで1つも勝てなくなったフサイチホウオー的な最近の宮崎駿の影響を受けているようなこの宮崎吾郎氏の気持ちを思うと何とも言えない気持ちにさせられる。宮崎駿の血を継ぐてだけで期待され、それに応えられないと叩かれる。凄く可哀想である。期待しすぎてガッカリさせられるなら期待なんてしなければ良いというぐらいで観るのがこの監督とこの映画の正しい見方ではないでしょうか?開幕前は圧倒的最下位予想も開幕の中日3連戦で勝ち越し、今年何か違うぞと期待してみたらやっぱり思った通りかよ!という横浜ファンのようにならぬよう最初から期待せず見たことが良かったかもしれない。確かにかつての宮崎アニメのようなワクワク感も爽快感にも躍動感にも欠ける。それでも期待しないでいたから私は裏切られることなどなかった。最後に一緒に見て来た友達は「コクリコ坂から」で止めるなよ。その後が気になるぞとこの映画のタイトルに対し文句を言ってたことが頭から離れない。
[映画館(邦画)] 7点(2011-07-18 22:19:50)(良:1票)
32.  ごろつき(1968) 《ネタバレ》 
何と高倉健こと、健さんがキックボクサーとしてリングの上に上がる。試合をする。勿論、勝つ。それだけならスポコンものだけど、そうはならない。何しろ監督はマキノ雅弘監督であるからして、単なるスポコン映画で終えるはずがない。この映画では高倉健と菅原文太の東映映画を代表するスター二人が共演、しかも、どちらも主人公の如く、描く。マキノ映画的なお決まりの展開の中、二人が何と流しでの音楽を歌う場面が用意されていて、これはマキノ映画ファン、いやいや、マキノ映画ファンだけでなく、東映ファンへのご褒美なのか?菅原文太がギター片手に演奏する。それに乗って歌う健さんの「網走番外地」と「昭和残侠伝」の「唐獅子牡丹」といったこれはどう考えてもマキノ映画=高倉健映画であることを意識しているとしか思えないし、正直、B級映画的な感じだけど、そんなことはもうどうだって良いとしか思えなくなるのである。高倉健と菅原文太が共演していることの方が大きい。ところでこの頃のヤクザ映画はそこに人情やら義理などが交じり合い、良い意味で後の単なる暴力的なヤクザものとは一味も二味も違う魅力がどの作品にも感じられる。これまた如何にもマキノ雅弘監督的な映画です。
[DVD(邦画)] 7点(2010-08-09 21:00:07)(良:1票)
33.  幸福な食卓 《ネタバレ》 
頭の良い人ほど何かに怯え、自分というものが解らなくなり、他人には理解出来ない行動をするものであるというのがこの映画の父親、兄貴を見ていると思わずにはいられなくなる。何だか一件、普通そうな家庭だけど、全く普通でない家族構成という所がこの映画の面白い所であるがタイトルからは想像できないとても幸せとは無縁の環境の元、普通の女子高校生らしくふるまう少女、中原佐和子の姿には学校で偶々、隣の席となったことから仲良くなり、やがては恋心を抱く相手の男、勉学とのやりとり、勉学の口調を真似して見せる姿やらその他にも何だかちょっしたことなのに、それが心地良く思えたり、時には切なく感じたり、色んな意味で青春映画的な楽しさとほろ苦さが感じられる作品にもなっているし、佐和子が勉学の死後に言う「なんで死にたいと思っている人が生きて、死にたいと思ってもいない人が死ぬの」みたいな台詞を聞いて、本当にそう思う。何とも心に突き刺さる言葉である。佐和子が勉学へあげるつもりでいたマフラーを弟へと手渡す勉学の母、ここで勉学の弟が勘太郎?貫太郎かな?(どっちにしてもかんたろうであることは確かである。)だということが明らかにされた瞬間、えっ?大浦勘太郎?勘太郎は星野だろうよ!て思ったのは私だけだろうか?最後の佐和子が歩く。歩く。そして、振り向く。また前を見て歩く。前を見て生きよう!というメッセージの象徴のような終わり方である。出来ればあのラストは音楽一切無しの方が私は良い。どうも近年の邦画の悪い癖、音楽で盛り上げようという狙いが見て取れて残念です。それでも見て良かったと思うし、話題性だけで内容の無い大ヒット作品では味わえない良さを感じられる点を評価しての8点に近い7点でことで、こういう作品こそもっとヒットして欲しい。
[DVD(邦画)] 7点(2010-06-15 22:07:49)
34.  この神聖なお転婆娘
何なんだ?反則です。これはずるい。こんなにも可愛いブリジット・バルドーを見せ付けられたらこの際、ストーリーなんてどうでも良く思えてしまう。男なら間違いなくこの作品のブリジット・バルドーのあまりの可愛さ、タイトルに偽りなしのお転婆娘ぶりと悩ましい衣裳、水着姿から何から何まで可愛い。あの異常な可愛さは何だ?て言いたくなってしまうであろう。映画としての完成度、素晴らしさという意味では落ち着きもなく、ドタバタしすぎで後半なんてほとんどドリフのコントみたいだし、それでも許せてしまうのはとにかくブリジット・バルドーだからである。この映画に付いては文句は無用!全て許してしまおうという気持ちが大切である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-26 17:03:51)
35.  腰抜け二挺拳銃 《ネタバレ》 
何と馬鹿馬鹿しい映画だ!ここまで馬鹿に徹することが出来れば何もかも許せてしまいたくなるぐらいの本当に馬鹿な連中の大騒ぎぶり、主演の二人が良い味出している。特にあのやぶ医者、歯科医の滅茶苦茶ぶり、インディアンに空に向かって吹き飛ばされての木の上からの「HELP!」には笑わせてもらった。かなり強引な感じの笑いが多過ぎるという難点もなくはないが、ここまで馬鹿に徹している姿はむしろ微笑ましく思えてしまいます。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-03-28 10:45:32)
36.  古都(1980)
山口百恵の出ている映画を観るのは初めてだけど、思っていたより良く出来ている。流石は市川崑監督である。単なるアイドル映画としては撮っていない。一人二役の山口百恵の表情、化粧や着物の違いなどを見せることで二人の生活の違いや性格というものを表現しているあたりの拘りなど市川崑監督はそういうちょっしたことでも手を抜かずに見せてくれている。古都の町並みの美しい映像美、祇園祭の場面での二人の表情の映し方も上手い。山口百恵の演技に関しては確かに本職が歌手であり、女優ではないのでけして、上手いとは言えないし、また、三浦友和の起用も確かに二人を売り出そうというものが見えてしまいマイナスではあるけれど、脇を固める俳優陣が芸達者な人が勢揃いで中でも岸恵子、やはりこの人の上手さは特に市川崑作品の中ではいつもながら感心させられる。そして、この映画、市川崑監督と言えば私が初めて市川崑監督の映画を観た作品が「犬神家の一族」である。そんな「犬神家の一族」にも出ている加藤武、小林昭ニに三条美紀というキャスティングが何とも言えず嬉しさを感じてしまいます。岸恵子にしても同じ市川崑監督で横溝正史原作の「悪魔の手毬唄」に出てるというように私が市川崑という監督を意識するきっかけを作ってくれた二つの作品の共演者がいる。それだけでも見て良かったと思えてならないし、何よりも京都の美しさ、言葉の美しさ、これは後の「細雪」に通じるものを私には感じずにはいられず、何度も言うけど単なるアイドル映画とは大きく違う日本的な様式の美しさが心に残るそんな作品です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-01-04 22:05:30)
37.  小間使の日記(1963) 《ネタバレ》 
最近、どうも刺激が足りない。そんな人の為にあるようなものきり撮ってる監督のこれもまた何ともいやらしい。足フェチぶり、足に対する拘り、執念、小間使として働くセレスティーヌ(ジャンヌ・モロー)に寄ってくる男達がどいつもこいつも変な奴きり!屋敷のご主人が収集した靴を履かせようとする場面のいやらしさ、なめるようにして撮られている足への映し方、そんなご主人と性欲の固まりのような若旦那に偏屈男な番人、この三人の男を変なものでも見るようにして付き合う小間使のセレスティーナのジャンヌ・モローの表情が怖い。怖いといえば屋敷で働く少女が森で殺される場面、少女の足にまとわりついているあのカタツムリ、いやはや、相変わらずこの監督は変態ぶりを見せ付けてくれる。ただそこまでの変態ぶりの凄さに比べると後半のあの少女が殺された後の展開が前半に比べると物足りなさが残る。その辺りが減点ではあるが、刺激的なカメラワーク、足の写し方など足フェチな方にはぞくぞくさせられること間違いなし!少なくともごく当たり前のような最近の映画にはない何かが観ることが出来るので刺激的なものを求める人には観て損のない映画であることだけは変わらないと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-03 20:01:18)
38.  小早川家の秋 《ネタバレ》 
うわぁ~これは何たる豪華な顔ぶれだ!小津映画に森繁久彌ってのがまずは何より考えてもみなかった。加東大介と二人でバーにいる場面を見て、何だか小津映画であることをすっかり忘れてしまいそうになる。「社長」シリーズでも観ているようです。小林桂樹も出ているし、また司葉子もこれまた「社長」シリーズを思わずにはいられない。その他小津作品の常連さん達が大勢出てくる。しかしながら小津映画でもあるようで、何だか成瀬作品を観ているようでもあり、山茶花究に団令子が出てきて、川島作品を観ているようにも思える。それでもやはり作品の内容はどこをどう観ても小津作品である。中村雁治郎の頑固な父親と娘、新珠三千代のやりとり、原節子に対して賭けに勝って「はい」と手を出して100円請求する司葉子、この二人のやりとりが面白い。そうそう、かくれんぼの場面での中村雁治郎も笑える。浪花千栄子の京都弁の美しい言葉使いもこれまた一度、聞いただけでいつまでも耳に残りそうなぐらい上手い。そんな色んな意味で笑えたり、味わい深かったりと小津作品らしいなあと感じることが出来て良い。ただ、ラストの恐いあのカラスと不気味な音楽はどうにかならなかったのかなあ?まあ、何だかんだ言いながらもよくぞこれだけのキャストを集めていながらも誰一人として疎かに描いてない小津監督はやはり凄い監督さんだと改めて思いました。
[DVD(邦画)] 7点(2008-04-24 20:45:27)(良:1票)
39.  皇帝円舞曲
うん!面白いことは面白いんだけど、ジョーン・フォンティーンがちょっとおばさんぽく感じてしまい、残念です。話そのものよりも俳優の演技と会話、やりとりで見せる作品ではあると思うし、犬も可愛いし、それに音楽の使い方、オーストリアのアルプス山脈の景色の美しさといい、見応えのある作品ではあるけど、ビリー・ワイルダー監督の作品の中では特に凄いとも思えず、普通に楽しめるぐらいの作品てのが私の感想でございます。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-04-19 21:18:53)
40.  獄門島(1977) 《ネタバレ》 
原作と犯人を変えているからて理由で点数下げていたり、やけに厳しく書いてる人がいたりするけど、原作を一度も読んだことのない私としては、これはこれで楽しめので良しとします。色々と突っ込み所もあるけれど、例えば相変わらず加藤武の警部の「解った!」てちっとも解ってないじゃん!何が犯人は海賊だ?とか、最後も「解った!私が間違っていたのかもしれません!」て今頃、遅いねん!とかとにかくそんな加藤武の警部の解ってないのに「解った!」ていうのも何だか微笑ましく思えてならないし、金田一耕助がどのようにして犯人を探り出していくのか?といった過程も十分過ぎるほど楽しめるし、またこのシリーズ、全般に言えることだけど、市川崑監督の映像の美しさと親子の愛情に対する描き方が優しさを感じることが出来るので私はこの作品も結構、好きです。司葉子が母で娘が大原麗子、何て美しい親子だ!最後にもう少しだけ言わせて下さい。犯人扱いされた挙句に殺されてしまう海賊、可哀想でした。そういうのもふっくるめてとにかくこれもこれで一本の映画として観るとやはり面白い。
[DVD(邦画)] 7点(2007-01-03 13:34:14)
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