21. コピーキャット
ホリーハンターについてのみ述べたい。背が低い、顔も普通、年もいってる、とくべつセクシーでもない。なのに彼女は自信まんまん。「彼女を見ればわかること」なんて、自信のあまりいつもノースリーブのワンピースとか露出しまくりだ。「デブラウィンガーを探して」のインタビューでも、自信まんまんで、他の大女優以上のタカビーぶり。その自信はなに?超能力が使えるとか?そしてこの作品の彼女はなんといってもあの無意味なポニーテール。いい年してポニーテール。結ぶ位置も絶妙のダサさ。そして趣味の悪い服。「私は美人」「私はすごい」って自分で思ったらアリになるのか感全開のホリーハンターだ。しかし同性の目はどんどん冷ややかーになるのであった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-02 21:28:20) |
22. この子の七つのお祝いに
《ネタバレ》 角川映画で一番記憶に残る作品。日本人でなければわからないであろう。大陸からの引き上げとかさ。外人が見ても「だから?」だよね。何が怖いかって、「ここまで悲惨でなくてもこれと似たような話はいっぱいあったであろう」と多くの年配の日本人が知っていること。そういう無茶苦茶や混沌が「あった」ということを「知って」いること、それを極端に膨らませて悲惨きわまりない話に仕立てているけれど、けっして別世界の話ではないこと。だから怖いんです。松本清張的な感じもしますね。 [地上波(吹替)] 8点(2005-12-23 18:53:10)(良:2票) |
23. 御法度
《ネタバレ》 すばらしい。監督が体張っているだけのことはある。とにかく男ばっかり。松田龍平の妖しい美少年。彼は完全に集団の中で女の役割である。神田うのの花魁も、数秒だけ。つまり本物の女はこの作品の中で手の届かない霧のむこうに居て、まるでTVの中だけに存在するようなものなのだ。崔洋一の近藤にたけしの土方、ものすごい配役。二人が差し向かいに座るとまわりに異様な空気が。何かへんなものが生まれそうでとてもこわい。特に崔洋一の怪しさよ。セリフが少ないせいか。ところで、浅野忠信についてですが、一重まぶたに細目の三白眼で鼻筋が通っている、という場合は「おしょうゆ顔の美男」なわけですが、これと同じ顔に及川光博がいます。しかし二人はぜんぜん似ていない。浅野はブラピのように「美男の汚な作り」にはげんでいるわけですが、小奇麗にしたとしてもやっぱり似ていない。同じパーツを所持しながらなぜ?それは「唇の端がキュッと上がっているかどうか」の違いによるのでした。女の人もこれからは男性の顔について堂々とえげつなく批評しようではありませんか。えっそんなの私だけ?大島監督の時代物をもっと見たかったのに残念です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-15 21:31:40) |
24. 恋する惑星
《ネタバレ》 これはなんていうか、「映画」というのとはちょと違うような。 「BGM」的に流しておいて、香港の若者の生活やファッションを楽しむ? 「起承転結」を期待してしまう日本人の常としては、眉間にシワをよせて真剣に取り組む対象ではないみたい。たりらりらん、と進むこのユルさよ。ロフトって香港にもあるんだ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-11 00:45:56) |
25. コントロール(2004)
《ネタバレ》 プラシーボかあ。そんな気はしたがなあ。リオッタの若作りがちょっと痛い。相手がミシェルなのも年齢差ありすぎだ。ウィレムデフォーはすでに「じじ俳優」の仲間入り。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-23 19:14:08) |
26. 氷の微笑
《ネタバレ》 うん、シャロンがきれいでよいです。あんまり胸ないけど、その自信満々ぶりが「日本人の女には逆立ちしても真似できねー」と思わせる。こういうキャラって、ちょっとでも「でもあたしって胸いまいち無いし」とかって思ってるところがバレたら台無しだから、演じるの難しいと思うよ。でもシャロンはやってくれた。拍手。アクターズスタジオのインタビューで、「あのヒロインは、誰よりも深く傷ついて、ああなってしまった女性なの」と言っていた。うんうん、そうだと思うよ、とうなずく。ともあれ、女優さんはこうでなくっちゃ、の映画です。 [地上波(字幕)] 8点(2005-11-17 21:08:13) |
27. ゴールデンボーイ(1998)
《ネタバレ》 欧米の人がナチスを恐れる心情は、反キリストに対すると同じく、日本人にはわかりにくいものなのであろう。この作品は「オデッサファイル」とセットで見るとよいですね。老ナチが行進中に変身するところ、恐ろしいですね。でもこの恐ろしさも、本場の人の半分以下であろう。だもんだから、「キングの原作だからホラーなんでしょ」と思って最後まで見たりする。異文化の映画を見るときには、しつこく同じ題材が描かれていることの意味に留意しなければならない。日本人が怖いものと、他の国の人が怖いものとはイコールではない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-16 23:57:24) |
28. コーリング
《ネタバレ》 ありえない話だが、あったらロマンティックだなあ。娘を見つけたのはいいが、どうやって出生届を出したのか知りたいところだ。一人で赤ん坊を育てて奮闘しているシーンを、3秒でもいいから見せて欲しかった。それがあったら大泣きしたかも。奥さんは怖いもの知らずの女だったから、仕方ない。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-16 22:47:53) |
29. コラテラル
《ネタバレ》 いやーこれ何回も見てしまった。マイケルマン。とりあえずリアリティを追求したかったわけではないらしい。トム体がキレててよかったですね。ただし老けづくりには失敗しているので見た目的にヘンだが。丁寧につくってあるなあ。タクシーの中の場面とか。標的の部屋のインテリアとか。これはたぶんラストに「俺はただ食うための仕事してるだけなんだぞー」と言わせたかったためにつくった映画なのでは。ディスコの音楽が不気味。いいような悪いような、耳について離れない不思議な曲ですね。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-14 23:27:36)(良:1票) |
30. この胸のときめき
《ネタバレ》 たぶん心臓移植後って、こんな安易な展開じゃないとは思いつつ、はまりました。モルダー捜査官はやっぱりへたくそだけど、もう今回はハンサムというだけでいいことにしよう。 じいさん軍団がよい。「妻に死なれて独身、それはそれは」と露骨に喜んでいたのがよいですね。イタリアンな世界がよい。音楽よし。作品中で、「リターントゥミー」を歌う歌手の人、しびれます。もちろん、歌唱力が。サントラCD取り寄せてしまいました。 この映画を見て、欧米の「男性ソロポピュラーシンガー」の良さに、ちょっとめざめてしまいました。未知との遭遇。劇中の歌曲すべてよし。とくにシナトラ。(サントラ版には入っていない)とにかく「食欲がわいてきて、明日も生きててもいいかなあ」と思えますから、自殺したくなっちゃってる女の人は見てくださいね。ボニーハントはこれを見るまで知りませんでしたが、もっとラブコメを作っていただきたいものです。このごろエフロンもロブライナーも不調なので。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 19:10:20) |
31. 恋する遺伝子
《ネタバレ》 最後ぐだぐだになるが、結構好きです、こういうの。 「ニューヨークの恋人」でちょっとときめいてしまったヒューが出ていた。 アシュレイジャッドは、あんまり好みの女優さんでないけど、今回は、「がんばってるなあ」と感心した。チアリーダーのとことかね。ヒューの住んでる部屋が素敵でした。こういうところなら、何かがおこるかも、ですよね。「カウ理論」については、個人的経験からいいますと、「まちがい」と思います。「オノヨーコがあんなに愛された理由は?」といっておきたい。オノヨーコだったら、「新しいカウ」なんて、ものの数でなし、関係ない、ってとこでしょうか。グレッグキニアがまたラブコメに登場。なんだろう、この人。べつにハンサムじゃないのに? [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 17:33:34) |
32. 五条霊戦記//GOJOE
《ネタバレ》 この分野では、ひさびさに良かった。4,5回見た。あのお坊さん、勅使河原って、監督やったりする人だよね。途中まで、「板尾創治」と思いこんでいた。「えっ、板尾が映画に出てる。」「出世したもんだ」と驚いていたら違った。似すぎている。大介は黒沢映画で信長をやったときから「よい」と思っていた。信長はすごかったなあ。本人見たこと無いのに「本人みたい」と思ってしまった。だれがどう見ても浅野は15歳の義経には老けすぎている。しかし出産女以外は全般よし。ラストのオチがアイディアよし。かなりな驚き。もう一回見てもよい。 [DVD(吹替)] 8点(2005-11-09 22:00:45) |
33. CODE46
《ネタバレ》 どっかで何かを間違えている映画。それはサマンサモートンでもあり、妙なベッドシーンでもあり。監督がサマンサを気に入っているからって、あの腕の太さは不向きでしょう。ネタはよかったのに、残念。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-06 23:24:27) |
34. コンスタンティン
《ネタバレ》 キアヌって、タバコが嫌いなんだなー、と思いながら見ていました。もともとキアヌに演技は期待していないけど、こんなにわかりやすいのもどうかな。プロなのに。 ティルダのセリフまわしのすばらしさ、しびれます。出番が少ないのに、この人だけで充分成立。あと、よかったのはサタン。白いスーツを着ているのがよいですね。雰囲気がよい。イタリアンなのがよい。これははっきり言ってティルダの出てるとこのみを見る作品。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-02 23:59:46) |
35. ゴースト・オブ・マーズ
《ネタバレ》 茶色とゴールドの画面の映画。実際にはもっと色があったんだろうが、そんな感じ。 期待を上回るカーペンター作品でした。これって、すごく革命的な映画なんじゃないの? 「女が男をあたりまえに買う」し、「男が女の部下であたりまえ」だし、「そんな環境だから、男が女に媚び売ってくるし」って、他にこんな状況の映画あったっけ。なんだかとても爽快な気分。ヒロインは「私がボス」であたりまえと思ってる女だし、タイマンはったら、すげーし。ナターシャが本気出して「言うこときけよコラ」と腕をひねって見せる場面は、ものすごい革命的。だってこれ、「あたしは女だけど負けないくらい強いわよ」っていってるんじゃなくて、「女だから強いにきまってるだろうがアホ」と言ってるんだよ。強烈。これをつくったのが男だってことがまた、「何で?」状態。逆転の映画。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-02 22:39:03)(良:3票) |