1. 恋は雨上がりのように
《ネタバレ》 原作を読んでから映画を観ましたが、小松菜奈は「橘あきら」そのものになっていましたね。 ラストも、原作版よりも爽やかで、これはこれで良いなと思いました。ただ、原作を読み終わった後の「あああああ」という何とも言えない感情は湧きあがらなかったですが。 [DVD(邦画)] 7点(2019-12-15 22:51:55) |
2. 言の葉の庭
《ネタバレ》 多分、新海誠監督は、今「東京」という街を世界一魅力的に描ける人だと思う。東京五輪の演出に絶対かかわらせるべきだと思います! しかしまあ、ストーリーは、本当に腹が立つくらいツボを押さえた絶妙な設定のラブストーリーでありながら、その世界に浸れる世界をわずか50分弱に抑えてしまうという、なんともまあ意地の悪い作品です。続編をぜひ見たい! [地上波(邦画)] 10点(2018-01-04 01:38:11)(良:1票) |
3. この世界の片隅に(2016)
《ネタバレ》 戦時下の日常がニュートラルに描かれており、そのことにより「日常の中に戦争があること」がどういうことなのかという感覚がストレートに伝わってきます。 その感覚は、「平和が第一、戦争は反対」「国益が第一、そのためにやむを得ず武力行使が必要な場合もある」といった言葉で簡単にまとめられるものではなく、個人的なことや社会全体の様々な要素が複雑に連鎖して、そこから生じる決して解決できないジレンマに葛藤し、どこかでとりあえず折り合いをつけて何とかその場をしのぐようなもので、うまく言葉にできないのがとてももどかしいです。(自分でも何を言ってるのかわからなくなっています) ただ、戦争というものが、そういう状況を引き起こすものなのだと知らしめるためにも多くの人にみてもらいたい作品です。 テレビ局は、毎年、終戦記念日にこの映画を放映すべき! [インターネット(邦画)] 10点(2017-08-12 14:51:22) |
4. 恋の罪
《ネタバレ》 昭和後期の日本映画の雰囲気で、バブル崩壊後の退廃的で享楽的な90年代の姿を園監督独特の淫靡でエログロ満載な作風で描いた作品です。 ただ興味本位なだけではなくて、この作品もやはり園監督作品の継続的なテーマであろう「現代日本の家族関係」が中心にあって挑発的な映像とともに伝わってきました。そして、相変わらず園監督のファザコンぶりも垣間見えます。 ただ、内容的には中々見応えのある作品だったのですが、「東電OL事件」のインスパイアという面がやや強調されているのは何だかなあという感じですね。確かにそれはわかるんですけど・・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2012-09-23 11:13:16) |
5. 婚前特急
《ネタバレ》 タイトルはまるでルビッチ監督作品のようですが、内容もまるでかの時代のスクリューボール・コメディを彷彿とさせるとても楽しい作品でした。吉高由里子のコメディ女優としてのポテンシャルの高さに魅了されてしまいましたね。 とにかく、テンポの良さとセンスの良さが観ていて非常に心地よかったです。内容も、極端に色づけはしていますが実は非常に普遍的なものなので、共感できる部分が多かったです。 [DVD(邦画)] 8点(2011-10-30 22:58:32) |
6. 告白(2010)
《ネタバレ》 隙が殆ど見当たらない緻密に練り込まれたプロットと映像は本当に見事でした。ちょっと、クライマックスの爆発シーンが無駄に凄すぎたのと、エンドロールに流れる雲の映像が「エレファント」のパクりみたいでちょっと気になりましたけど。それでもエンターテインメントとしては文句なしの作品でした。2時間弱の上映時間が本当に短く感じました。 しかし、どうしても内容が今の日本社会が抱えている嫌な面をこれでもかとばかりにぶつけてくるので少し辟易してしまったのが正直なところです。なんと言うか、豊かで平和で自由で公平でなおかつモノや情報が溢れている(ように見える?)社会の中で人々が幼稚化してしまっている現実が露骨に描かれていて複雑な心境でした(まともな「大人」が全く出てきませんし)。 [映画館(邦画)] 8点(2010-08-01 23:05:46) |