81. 異人たちとの夏
《ネタバレ》 大林宣彦監督作品とは滅法、相性が悪い。 しかし本作は、私が今まで鑑賞した、大林監督の青春・学園モノといったジャンルとは一線を画す。 そこに期待が高まったが・・・ いやぁ、やっぱり無理だったぁ。 残念。 ファンタジー色が強く、やはり合わず。 チープな感がある幽霊描写もダメだった。 しかし全てがダメだったわけではない。 小さい頃に生き別れた両親と会ってみたい、そんな願望を映像化したのは良い。 ただ、両親の亡霊と会えば会う程、自分の身体が劣化していくという設定は不要。 別に会いっぱなし、楽しみっぱなしでいいじゃないか。 ファンタジーなんだから、そこの辺、変に現実世界と繋げる必要性がない。 とことん亡霊たちと戯れて終わってほしかった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-02-11 22:31:07) |
82. 刺青(1966)
《ネタバレ》 話がお粗末の一言に尽きる。 「女郎蜘蛛の刺青を彫られ、男を食い物にする」 こんなセリフが冒頭で語られ、予定調和に話が展開。 そして最後はみんな死んで終わり。 何たる安易な内容だろうか。 増村保造×若尾文子のコンビによる、若尾文子の妖艶さと演技だけが見所という作品だった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-12-17 20:40:27) |
83. イースター・パレード
フレッド・アステアが嫌い、アメリカミュージカル映画が嫌いで観てみたが、予想より楽しめたから、やっぱり名作と言われるだけの魅力がある作品なのだろう。 アステアのタップ、これはとにかく凄い。 映画的に凄いのではなく、単にアステアのタップが凄いというだけ。 1940年代に、これだけ鮮やかなカラー映画を作れるのはアメリカだけだろう。 それだけに、アステアを含め、戦勝国としての優位さと得意気な感じがハナにつく。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-04-27 15:54:32) |
84. 幾つもの頭を持つ男
凄い! 本当に頭を幾つも持っている! しかも頭を挿げ替えるのが凄い! メリエス、ブラボー! 一時も目を離せない、これぞ超魔術です。 [インターネット(字幕)] 4点(2010-05-04 04:46:57) |
85. イチかバチか
主要キャストに魅力を感じなかった。 伴淳三郎にハナ肇。 二人とも川島作品の雰囲気にマッチしていない。 不協和音を起こしている。 それとラストのハナ肇と山茶花究との舌戦。 見応えはあったものの、どうにもやり取りがクドイ。 観ていてかったるかった。 高島忠夫が頭のキレる役柄ってのも、ミスマッチだったような気がする。 [映画館(邦画)] 4点(2008-11-15 01:11:45) |
86. 生きる
《ネタバレ》 黒澤映画の中でも特に評価の高い本作。 個人的には、黒澤監督は苦手監督なだけに、自分の苦手イメージを払拭できるのでは、と期待して観たのだが・・・ うーん、、これはひどい。 安っぽい黒澤流ヒューマニズム全開だ。 特に、志村喬が死んだ後に延々と続く回想シーンには、ほんとかったるくなった。 中村伸郎が悪役、それに対抗する善人役。 これがハッキリ分かれすぎ。 アメリカ映画の悪いところを、黒澤監督がそのままひっぱってきた感じ。 それと、志村喬の人生観に全く共感がもてない。 人間はいつ癌を宣告されるか分からないし、いつ車にはねられて死ぬとも限らない。 だからこそ、今を必死に生きるのだ。 癌を宣告されてからあれこれ考えたって始まらない。 そんなことは元気な間に分かっておくべきことであり、癌を宣告されてからどうのこうのと気張るのは、人生を守りで固めた人間がすることだ。 明日死んだとしても、後悔しないために人は日々、全力で生きるべきであり、一日一日を必死に生きるべきだ。 そしてそのためには非難されるようなことをすべき時もあるやもしれない。 役所のような封建的な場所で飯を食っているのなら、役所の古いしきたりに意識的に染まっていき、それを死ぬまで意識的に貫き通すべきである。 それは、後悔なく生きていく上での生活的基盤を築くためにやむをえないことだ。 志村喬はもっと早くにそれに気付くべきだった。 そして、それに気付けなかったのは、志村喬がどこかで人生に対し、怠慢だったからである。 そのような人間が、癌という病に侵され、ジタバタと頑張ったとしても、私は何も共感できない。 黒澤監督とは、やはり相性がとても悪いようだ。 本作は、間違いなく力作であるが、そのかもし出す分かりやす過ぎるヒューマニズムに嫌気さえ感じてしまった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-08-10 23:31:34) |
87. イルマ・ヴェップ
マギー・チャンが出ているものの、とても奇怪な本作。 面白いとは言い難い。 ただし、歳をとったジャン・ピエール・レオを拝めるという点においては、見所のある本作。 それに免じて何とか4点を献上したい。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-10-15 10:07:30) |
88. インテルビスタ
フェリーニ作品を観まくっている人には多少楽しめるはず。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-03 16:09:14) |
89. イースト/ウエスト 遥かなる祖国
最後どうなるか?ただそれだけにしか興味を見出せない凡作。 だが、主演女優のサンドリーヌ・ボネールは魅力的。 疲れた大人の色気を感じる。 [DVD(字幕)] 3点(2009-12-26 01:35:57)(笑:1票) |
90. 椅子
《ネタバレ》 アニメーション全集に収載されていたので、てっきりアニメーションかと思いきや、そうではなかった。 椅子しかない部屋に人を閉じ込めたら、どんな動きをするか。 それをただフィルムに撮っただけの作品で、面白くも何ともない。 実験的精神は認めるが・・・ [DVD(邦画)] 3点(2009-04-13 20:02:54) |
91. イノセンス
デジタル臭が強すぎる映像は鮮やかだがどこか平たく、魅力を感じない。 話もむやみに論理性を強めており、好感が持てない。 終末的で悲観的なストーリーからは観ていて幸福感も得られず、このような映画を観ることによるプラス面がどうも分からない。 もう少し楽観的かつ幸せ感の得られる作品を作った方がいいんじゃないかと言いたくなる。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-10-24 20:24:12) |
92. イタリア麦の帽子
なんか、おそろしくつまらないサイレント作品でした。 というか、観ていても内容がつかめない。 致命的です。 字幕を排除しても、内容が把握しやすいサイレントなら結構なんですが、本作はとてもわかりづらいのです。 [ビデオ(字幕)] 3点(2008-01-17 21:41:22) |
93. いますぐ抱きしめたい
あのウォン・カーウァイも、初期にはこうだった思うと微笑ましい。 [ビデオ(字幕)] 3点(2007-10-04 11:03:41) |
94. イノセント
孤独でも別に構わない!と悟りを開いて欲しかったが・・・ 自己否定に終わる寂しいお話。 [ビデオ(字幕)] 3点(2007-10-04 11:02:26) |
95. 一日だけの淑女
《ネタバレ》 淑女だかなんだか知らないが、婆さんが主人公の映画は趣味に合わない。 題名でネタバレしているので、何かどんでん返しでもあるかと少しだけ期待はしたものの、予定調和に結婚式は行われハッピーエンド。 何が面白いのか分からない。 最後まで見るのが非常に苦痛だった。 [インターネット(字幕)] 2点(2024-04-17 19:53:52) |
96. いつか晴れた日に
《ネタバレ》 内容がどうでもよく、出てくる女性陣に魅力なし。 景色はとても綺麗。 大佐は良い人だが、声が気持ち悪い。 つまりは生理的に合わなかった作品。 [インターネット(字幕)] 2点(2020-12-17 23:07:43) |
97. eatrip イートリップ
《ネタバレ》 スピリチュアルで宗教的。 社会不適合で自給自足、そしてそういう人間に限って子供にその生活を強制する。都会の暮らしを否定するのは勝手だが、わけのわからん生活信念を幼い頃から強制される子供の迷惑は頭には無さそうのが救いがない。 坊主の説教というか食に対する教えがつまらない。 茶室で「お茶を純粋に楽しみなさい」と言っておきながら、講釈をたれまくる。それを静かに聞く浅野忠信も人がいいなぁ。 冒頭の今は亡き築地市場の話が唯一楽しかったかな。後はスピリチュアルで宗教的で病的で押しつけがましい。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2020-08-17 00:08:57) |
98. 生きているトランプ
これは数あるメリエスによるマジック映画の中でも単調さが際立っている。 退屈さは否めないところ。 [インターネット(字幕)] 2点(2010-05-04 06:31:17) |
99. インディア・ソング
主演のデルフィーヌ・セイリグが同じく主演した『去年マリエンバートで』に匹敵する幻惑度の高い作品。 これぞフランス映画的な、謎な空気に包まれた作品で、並大抵の相性では楽しむことのできない敷居の高い作品だった。 [ビデオ(字幕)] 2点(2009-12-12 21:08:17) |
100. 痛い思い出
痛い思い出を綴っただけの作品です。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2008-02-22 20:51:22) |